声劇台本置き場

栄花れむ

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『 Snow-white Geranium 』

『 Snow-white Geranium 』 ③ ~ロータス・カンピオン~

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『 Snow-white Geranium 』 ~③ロータス・カンピオン~




登場人物


鈴原 海 19歳♀ (すずばら うみ)
普通の女子大生。裕也と心と同じ大学。心とは高校からの親友。
陸とはセフレ関係。どう考えてもトラブルメーカー。



雲田 乃愛 26歳♀ (くもた のあ)
才色兼備。直斗の上司。陸の彼女。
余裕のある女に見えて実は...?



蜂須賀 裕也 19歳♂ (はちすか ゆうや)
普通の大学生。海と心と同じ大学。
よく心と言い合いしてます。仲良し3人組ですね。



有山 心 19歳♀  (ありやま こころ)
海と裕也と同じ大学。海とは高校からの親友。
お調子者でバカです。断片的にはね。



柘植 直斗 20歳♂ (つげ なおと)
乃愛の部下。乃愛の仕事先のインターンの大学生。
乃愛のことが好き。ストーカーって言われても否定できません。



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配役

※海♀
乃愛♀
裕也♂
※心♀
※直斗♂


※多少の性的描写がある役となります。


所要時間 : 40~50分

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海M : 時刻は昼の13時。
          私は、昨日心と祐也と約束していたレクスポに向かっていた。

心 : あ、いたいた!!海ー!!

裕也 : おせぇぞ~

海 : ごめんごめん。一旦お家に帰ってから来たから、少し遅くなっちゃった。

心 : 全然いいよぉ。海ちゃんは今日も可愛いので、なんでも許します!

裕也 : 心は海に甘すぎ。

心 : いいじゃーーん!そういう祐也だって海に甘いじゃん!
  あぁ、まぁ確かに、(小声)す・き・な・ひ・と、だもんね?

裕也 : ばっか!!うっるせぇ!!

海 : 裕也が1番うるさい。

裕也 : いでっ!尻を蹴るな!

心 : いいから早く行こー!
       私、今日は絶対に誰にも負けないから。

裕也 : 上等だよ。受けてたってやる。
          まぁ?俺が一番強いから勝利の未来は俺に約束されてるしな。

海 : 言うね~?負けて恥をかいてる2人の姿、楽しにしておくね。

心 : 海が1番性格悪い発言してるよ……

海 : うるさい!ほら行くよ!





裕也 : っっっだぁー!!!負けたー!!

心 : ぷぷぷ、裕也さんさっきなんて言ってましたっけ~?

海 : 「俺が一番強いから勝利の未来は俺に約束されてるからな。」だって。

裕也 : 地味に似せに行くのやめろ。

心 : ねぇねぇ祐也きゅ~ん?負けの気持ちってどんな感じ~?

裕也 : いや、まだ海には負けてないから最下位とは決まったわけじゃねぇ!

心 : だって。海。

海 : それ言ったの後悔するよ祐也。対戦願い取り下げるなら今のうちだよ~。

裕也 : 俺が勝つから大丈夫。安心して本気でかかってこいよ。
   あとそうやって自信満々に言うやつほど、しっかり負けるから。

心 : あ、フラグ立てた。

海 : じゃあ遠慮なく本気で行かせてもらうね~

裕也 : おうよ。




裕也 : …んー…?俺……まけ…た…?

海 : はい。裕也さん、私になにか言うことは?

裕也 : 調子に乗ってすみませんでした。

海 : 綺麗にフラグ回収したの偉いね~?
     海さんがよしよししてあげましょうかぁ?

裕也 : うん。俺は今、とてつもなく死にたい。

心 : あはは!だっさー!!!祐也だっさー!!!

裕也 : 笑いすぎだよバカ。

心 : ちょ!なんで蹴るの!しかも結構本気の蹴りじゃん!女の子蹴るとか最低!ぶーぶー!

海 : 祐也そんな人だったんだ……見損なった……

裕也 : 俺は悪くねぇよ!

海 : ……それで、、心はなんで私の事そんな見つめてくるの。

心 : 物語を動かしたのは祐也だけど、始まりを描いたのは海だからさ、悪く思わないでね。
     ということで、失礼します。どりゃぁ!!

海 : ちょっ!私勝ったのになんで蹴られなきゃいけないのー!!

心 : はいこれでみんな平等!文句なしだね!

海・祐也 : 文句しかないよ!

海・祐也・心 : (吹き出す)

海 : はぁーあ!本当に2人ともバカで助かる!

裕也 : おい待て。なんで俺も含まれてるんだ!

心 : え?こんな可愛い私と同類扱いされてるのに嫌なの?

裕也 : お前はどうしてそれを真顔で言えるんだ?

海 : じゃぁ2人でバカやってて。私お手洗い行ってくる。

心 : え!海が行くなら私も行く~!祐也ー!荷物見といて!よろおね~!

裕也 : 早く行ってこい。










心 : ねえ海。昨日大丈夫だった?

海 : その事で今日二人で話したくて…

心 : ほぉ~ん?海さんは私と2人っきりをご所望ですかぁ?

海 : まぁ…そうね…だから今日、私の家泊まりに来ない?


心は動揺する


心 : ……しょうがないなぁ~!!
     寂しがり屋の海ちゃんのためにひと肌脱いじゃおっかなぁ!

海 : 家に泊まりに来るだけで、何言ってんだか…

心 : だ・か・ら・こ・そだよ!隅から隅までしっかり愛してあげちゃうんだから!

海 : きっも……

心 : キモ!?

海 : ほら行くよー。あんまりトイレにいると、どっかの誰かさんが「うんこ?」って聞いてくるよ。

心 : あー……確かに言うわ……とりあえず今日お泊まりね。了解。

海 : 付き合わせちゃってごめんね。助かる。





海 : ……祐也ただいまー!

裕也 : おかえりー。長かったな。うんこ?

海 : ほら言った。

心 : (笑いをこらえている)海、当てるのやめて。

裕也 : なんだよ。言いたいことあったら言えよ!

心 : いや~?こっちの話~!

裕也 : あ、てか次なにやr…………
       あーーーーー!!!!!!!

海 : うっるさいわねぇ!!

心 : 急に大きな声出してどうしたの小学生くん。

裕也 : 俺、今日バイトだったわ。しかも30分後から。

海・心 : はぁ!?



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場所は乃愛の家
時刻は14時半時
乃愛の家に直斗が訪れていた



乃愛 : はぁ……なんでいるの柘植君。

直斗 : 柘植君って……何度も言ってるじゃないですか。直斗でいいって。

乃愛 : はぁ…いい?君と私の関係は上司と部下。部下とはいえどインターンの大学生。
   それ以上でもそれ以下でもないの。わかる?

直斗 : 仕事では優しいのに、プライベートではつれないですね。

乃愛 : まぁいいわ……飲み物入れるから何がいい?

直斗 : 紅茶があるなら紅茶でお願いします。

乃愛 : 紅茶好きなの?

直斗 : 乃愛さんが紅茶好きって言ってたからですよ。好きな人の好きな物を好きになるって、鉄則では?

乃愛 : ……それは柘植君の中の鉄則よ。全人類に当てはめないの。………はい、どうぞ。

直斗 : ありがとうございます。

乃愛 : それで、どうして急に私の家に押しかけてきたの?

直斗 : 押しかけって……酷いですよ。

乃愛 : 連絡無しに家に来るのは押しかけ同然でしょう?

直斗 : 乃愛さんが一昨日連絡してくれたじゃないですか。明日、家に来て欲しいって。

乃愛 : あのねぇ……それは昨日だけであって、別に今日も来て欲しいとは言ってないのよ。
   柘植君は、もしかして話を理解できない馬鹿なのかしら。

直斗 : 冗談ですって。まぁでも、好きな人から家に来て欲しいって連絡をもらって、
   調子に乗って今日も家に来たのは本当です。

乃愛 : あのねぇ……まぁいいけど、紅茶飲み終わったら帰るのよ。

直斗 : そうします。

乃愛 : どの目線よ……

直斗 : ……あの、乃愛さん。

乃愛 : なに?

直斗 : 彼氏さんと喧嘩でもしたんですか?

乃愛 : 急に何よ。別に喧嘩なんてしてないわよ。

直斗 : じゃあ、何で僕のことを家に呼んだんですか?

乃愛 : 気まぐれよ。あぁ、仕事のことでも色々教えたいことあったし、
   本当は職場で教えたかったけど時間なくて___

直斗 : 嘘ですよね。

乃愛 : え。

直斗 : 乃愛さん、仕事とプライベートはしっかり分ける人ですよね?
   よっぽどのことがない限り、プライベートに仕事関係は持ち込まないじゃないですか。

乃愛 : それは……

直斗 : それに、僕が乃愛さんのこと好きなの知ってますよね?
   なのに急に僕にプライベートな連絡をしてきた。
   しかもその内容が、僕が乃愛さんの家に行くこと。
   もう一度言いますけど、仮にも僕は乃愛さんのこと好きなんですよ。
   自分に好意を持っている男と、2人きりになる状況を普通自分から作りますか?

乃愛 : ……

直斗 : 喧嘩ではないんだとしても、彼氏さんと何かしらあったと考えるのが妥当ですよ。





直斗 : ……乃愛さん、今彼氏さんのこと好きなのかどうか分からないんじゃないですか? 
   だから僕を利用した。一から男を作って家に招くよりも、僕のように乃愛さんに
   好意をもっている男の方が手っ取り早く自分の気持ちを確認できるから。
   確認の仕方は簡単、年頃の男女が2人で部屋にいるときの独特な雰囲気から、
   逃れたいと思うか否か。
   ……今の話、僕の推測なので合っていようが合っていまいが、全て否定しても構いません。

乃愛 : はぁ……私の負けよ。気持ち悪いほどに全部あってるわ。それと、利用してごめんなさい。
   柘植君の好意を無下にして、まるで道具のように扱っていたのは事実だわ。申し訳ない。

直斗 : 別に謝って欲しいわけじゃないので大丈夫です。

乃愛 : そう……それはそうとして、なんでそんなにも私の考えていたことを当てられたの?

直斗 : まぁ、好きな人のことは四六時中考えてますからね。

乃愛 : 柘植君、気持ち悪い。

直斗 : いつ僕の愛受け取ってくれるんですか?

乃愛 : 今までもこれからも受け取る予定はないわよ。

直斗 : あぁでも、乃愛さん。

乃愛 : なによ。

直斗 : 僕は乃愛さんのことが好きだから、好きに利用していいですよ。基本は受け身でいますから。
   昨日みたいに彼氏さんへの気持ちを確認したい時だったり、1人で寂しい時があったら
   遠慮なく呼んでくださいね。忙しくなければすぐ駆けつけますから。

乃愛 : 調子に乗らないの!

直斗 : 痛っ!……不意打ちのデコピンは反則ですよ乃愛さん!!(涙目)

乃愛 : 私のデコピンの威力忘れてた柘植君が悪いのよ(微笑)





乃愛 : ねえ柘植君。

直斗 : なんですか乃愛さん。

乃愛 : さっき好きなように利用していいって言ったわよね?だから最初で最後のお願い聞いてくれる?

直斗 : 最初で最後のお願いって言われると聞きたくなくなっちゃいますね。

乃愛 : 今日だけ、私のお話相手になってよ。




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場所はレクスポ
時刻は16時
海と心と裕也はボウリングをしている




裕也 : おっしゃぁ!ストライク!!
          しゃあしゃあしゃあっっっしゃあ!!!

心 : バイトがあるかないかの予定確認も出来てないとか……

海 : 馬鹿だよねぇ……

裕也 : なぁ見た!?今!俺!ストライク!

海 : はいはい見てたよ。

裕也 : もっと無いのかよ!!こう、すげぇ!!とか、うおーー!!!とかさ!?!?

心 : 反応の選択肢が小学生そのもの……

裕也 : おい。お前ら2人とも俺の事哀れんだ目で見るな。

海 : ていうかいいのー?本当にバイト休んで。

裕也 : いいんだよ!それに、あと30分しかない状況で何も出来ないし、
   遅刻するぐらいだったら当欠の方が気分的にマシ。

心 : 裕也のバイト先の人達、ご愁傷さまです……!うちの裕也が本当にすみません……!

裕也 : 俺を問題児扱いするな。

心 : え、違うの?

裕也 : 違うだろ。

海 : 違わないでしょ。

裕也 : そうか……じゃぁこうしよう……
          今から3人でボウリングを2ゲームする。
          ゲームごとの点数を合計して1番低い人が問題児かつ!!!

心 : かつ……?

裕也 : 今日の夜ご飯代奢りで!!!!!!

海 : 急に負けられない戦いにするじゃん……

心 : もしかしてのもしかして~!?
       夜ご飯はまさかの~!?

裕也 : そう!俺たちと言ったらお馴染みの!

心 : お馴染みの~!?

裕也 : 駅前の焼き鳥屋だ。

心 : ドヤ顔気持ち悪いけどナイスドヤ顔ー!

裕也 : 海もいいよな??

海 : 嫌だって言っても、あんたたちは強行突破するでしょ。

心 : さっすが海ちゅわん!私たちのこと分かってるね~!

海 : とりあえずやるからには負けないからね。
       負けたら私のお財布が悲鳴をあげる。

心 : じゃぁ早速ゲームスタートー!!!





裕也 : おっしゃー!!!またストライク!!

海 : やっばぁ……ガター取っちゃった……

心 : 必殺!心ちゃんボール!!
       ……やったぁ!!!スペアスペア!!





心 : うーん……

海 : 私たち仲良しだねぇ……

裕也 :  おいこんな僅差なことあるか?

海 : それぞれあと投げられる回数は2回……

心 : 誰が勝っても負けてもおかしくない点差だね……

裕也 : まぁサクッとストライクとって勝ちますかー!

心 : ガターとれ。

海 : ガターとれ。

裕也 : ………………俺の勝ち。

心・海 : あはははははははは!!!

裕也 : なんだよ!!

海 : 後ろ見てみなよ。

裕也 : あー!!!!!ガターなんだけどー!!!?!?

心 : 今回フルボッコにされちゃうのは裕也で間違いなさそうだね~!

海 : 問題児の裕也君奢りありがとう!!

裕也 : 俺にはまだあと一球が……!

心 : ほらほら投げちゃいなよ早く。

裕也 : …………ほら見ろ!!急かすからガターになっただろ!!

海 : はい問題児かつ奢り決定!!

心 : まぁ見えてた未来かな~!

裕也 : 俺だって一応金欠なのに……うぐっ……

心 : バイト当欠した天罰だよバーカ。

裕也 : 違うね。それは断じて違う。

海 : ていうか今何時?

心 : んーとねぇ…18時!

裕也 : おー...ちょうどいい時間だし、焼き鳥食べ行くか?

海 : そうしよっか。

心 : そのまえに私トイレ行ってくるー!!!すぐ行ってくるから待っててー!!!

裕也 : いってら~~~。







裕也 : なぁ海。

海 : ん?

裕也 : 昨日、大丈夫だったか??お母さんが倒れたって心から聞いたけど....

海 : ....あー!!!!全然大丈夫!!
  急にお父さんから倒れたって連絡きてさ、急いで病院向かったら貧血で倒れただけだって。
  さすがに心臓止まるかと思ったよね......だから、本当に.....大丈夫....

裕也 : ならよかった。でも何かあったら今度はちゃんと言えよ。すぐ駆けつけてやっから。

海 : 頼もしいね裕也は。

裕也 : まぁな.....

心 : たっだいま~!!!!!!私がいなくて寂しかったかな!?!?

裕也 : 全然。これっぽっちも。

心 : ぶぅぶぅ!!裕也のこともう嫌い!!

裕也 : あ、そんなこと言うんだったら奢ってやんねぇぞ~~~?

心 : 裕也きゅんしゅきしゅき!!だいしゅき!!!

裕也 : 気持ち悪い。

心 : は?

海 : はいはい。夜ご飯食べに行くんでしょ、あそこ早くいかないと満席になっちゃうから行くよ??

心 : 気持ち悪くない!

裕也 : 気持ち悪い!

心 : 心ちゃんはかわいい!!

裕也 : かわいくない!!

心 : 心ちゃんは最強!!!

裕也 : 最弱!!!

海 : はぁ....仲いいんだか悪いんだか....


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場所は乃愛の家
時刻は16時
乃愛と直斗が話をしていた





乃愛 : これ見て。

直斗 : 今時book(ブック)使ってる人久しぶりに見ましたよ。

乃愛 : 別に普段から使ってるわけじゃないわよ。久しぶりに動かしただけ。

直斗 : それで、いつの間に僕のこと彼氏にしてくれてたんですか?

乃愛 : 柘植君が私の彼氏になった覚えは一切ありません。そしてその予定もありません。

直斗 : だって、昨日僕があげたプレゼントを僕を背景にして撮ってくれてたなんて...!
   しかもその写真をbookにあげてくれてたなんて...!

乃愛 : これが原因で喧嘩したの。

直斗 : これねぇ....

乃愛 : 私、この写真あげたとき彼が見たら悲しむだろうと思ったの。あと、怒るんだろうなって....
   だから、彼のbookのアカウントブロックしたの。

直斗 : アカウントブロックせずに、その時点で写真を消せばよかったじゃないですか。

乃愛 : 多分私、彼にかまってもらいたかったのよ。バカよね。
   自分から少し距離を取っていたのに、寂しいって思ったりするなんて都合よすぎよね。
   それで、結局運がいいのか悪いのか、写真のこともブロックしたことも
   すぐにバレて喧嘩になっちゃったの。
   色々弁解しようとしたんだけど、何も言わせてくれずに通話切られちゃった。

直斗 : 本当に、乃愛さんらしくないですね。

乃愛 : え?

直斗 : 乃愛さんってもっとこう、余裕がある人だと思ってましたよ。
   まあ、それも乃愛さんの断片的なものにすぎないんでしょうけど。

乃愛 : それ、私がメンヘラだっていいたいわけ?

直斗 : それ以外に何があるんですか。
   かまってもらいたくて、相手が傷つくとわかっていながら行動起こすのは
   メンヘラの素質大ありです。まぁ、僕はそんな乃愛さんのことも愛せますけどね。

乃愛 : それは聞いてない。

直斗 : ケチですねぇ....
   まぁ、喧嘩になるのは仕方ないですよ。
   その写真、人によっては浮気だと捉えられてもおかしくはないですからね。

乃愛 : 浮気...

直斗 : 乃愛さんは、浮気の定義とか定めてないんですか?

乃愛 : まぁ、一応あるけど。

直斗 : 教えてくださいよ。

乃愛 : えー....相手に対して秘密にしておきたい異性絡みが出来たときが浮気だと思ってるけど....

直斗 : その考えだと、乃愛さんが昨日したことって浮気に含まれるんじゃないんですか?

乃愛 : 私は別に秘密にしようとは思ってなかったわよ。
   きちんと自分の気持ちの確認が済んだら、しっかり彼に話す予定だったもの。

直斗 : 物は言いようですね....

乃愛 : 逆に柘植君はどうなの?浮気の定義。

直斗 : 僕ですか?....言葉の通りですよ。その人以外に気が浮ついたら、ですかね。

乃愛 : じゃあその人に対して気持ちがあるなら、ハグしてもキスしてもいいってこと?

直斗 : はい。まぁ自分がまだ浮気されたことがないので、わかんないですけど。
   こういうこと言ってますけど、多分僕は浮気しないですし。

乃愛 : そうなんだ....

直斗 : 一昨日、僕に連絡したこと後悔してますか?

乃愛 : ええ....してるわ...





乃愛 : 私は、多分彼の浮気の定義に当てはまってしまったんでしょうね。

直斗 : それはそうでしょう。じゃないと、まず喧嘩になんてなりませんよ。

乃愛 : 人によって浮気の定義なんてそれぞれなのに....
   それを全く考えもせず、自分の気持ちだけ確認しようとしてこうなったのよね。
   自業自得だわ.....。彼を否定することなんてできないじゃない....。
   これで彼が私から離れる決意をしても、何も言えないのね....。

直斗 : それに気づくの遅すぎですよ。突っ走りすぎたんです、乃愛さんは。

乃愛 : (涙を流す)

直人 : えっ、ちょっ。泣かないでくださいよ乃愛さん。

乃愛 : ごめんなさいちょっと、今だけは。

直人 : .....泣きたいだけ、泣いていいですよ。

乃愛 : (涙を流しながら)ごめんなさい.....ごめんね陸....!!




乃愛は長い間涙を流し続けていた




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場所は駅前の焼き鳥屋
時刻は19時半




心 : さぁやって参りました!今宵、無礼講の会....いざ!尋常に!!

海・心・裕也 : かんぱーい!!!!

裕也 : ぷっはぁぁぁ!!!!うっめぇぇ!!!

海 : お酒じゃないのにお酒っぽく振舞うな。

裕也 : いいのいいの。今年で20歳だし、お酒飲んだ時の予行演習ってことで!

心 : (焼き鳥を頬張る)....やっぱここの焼き鳥おいしい~~!!!

海 : ここを最初に見つけた私に感謝してね。

心 : さすが私の海ちゅわん!!!

裕也 : やっぱ焼き鳥って言ったら、もものタレだよなぁ~

海 : はぁ?塩でしょ。

裕也 : タレだよ!

海 : 塩だよ!

裕也 : タレ!

海 : 塩!

裕也 : タレ!

海 : 塩!

心 : はいストー-----ップ!!

海・裕也 : 何!!

心 : 怖いよ二人とも.....

心 : ということで恒例行事!恋バナタイムー!!!

裕也 : いや、今日は恋バナやめておこう。

海 : うん。私もそのほうがいいと思u____

心 : 出さなきゃ負けよじゃんけんぽん!!!!!
  .....はい私の勝ち!よって二人は大人しく恋バナするのです!!!

裕也 : 俺今日負けすぎだろ.....

心 : ずばり!!!!今日の恋バナのお題は!!!!!初恋です!!!!

海 : 初恋かぁ......

裕也 : 初恋ねぇ....

心 : はいはいはい!!!私海から聞きたい!!!

海 : え、私?

心 : うんうんうん!!

海 : えー....別にそんな大したものじゃないけど.....
  小学5年生の頃かな....隣の席の男の子とよくテストの点数の勝負しててさ。
  それで私ずっと僅差で負けてたの。その子が95点だったら、私は94点みたいな。

裕也 : え、ガチで僅差じゃん。てかテストの点数高すぎだろ。

心 : まぁ海は頭いい偉い子だからね。裕也と違って。

裕也 : 一言余計だ。

心 : いてっ!!!.......で、続きは!?

海 : それで、私が初めてその子に勝ったことがあって....
  その時に、「次は負けねー!!」って言われたの。
  そしたら本当に、次のテストではその子が勝って私に、「有言実行!」って満面の笑みでさ....
  さすがにその笑顔見たら、当時の純粋な私の心はいとも簡単に射抜かれるわけで....

裕也 : それで見事好きになってしまったと。

海 : まぁね....でも、告白もしなかったし、私の片思いで終わったかな。

心 : う~ん!!いいねいいね!!甘酸っぱい!?いやいや甘すぎるね~~~。

海 : 心、あんた近所のおじさんみたいな顔になってるよ。そういう心の初恋は?

心 : 私はね~.....初恋は高校生だったよ!!

裕也 : へぇ~だいぶ遅めなんだな。意外だわ。

海 : わかる。意外だよね。

心 : 同じクラスの子なんだけどさ、頭もよくて人当たりもよくて、
  当時の私には持ってないもの全部持ってる子だった!
  こんな私とよく話してくれてさ、自己肯定感が最下層の私はそりゃぁもうイチコロなわけで....
  尊敬できる部分が多かった人だったなぁ。
  その人との関係は終わっちゃったけど、今でも大好きだよ。友達としてだけど。

裕也 : じゃあその初恋、一応実ったんだ。

心 : それはそれは幸せな3か月でしたとも。

裕也 : 心も恋するんだな....

心 : 私そんなに恋愛しない女に見えるのー!?!?!?

裕也 : 見える。

心 : 海は?

海 : 見えるね。

心 : 私は今、二人と友達をやめようと思う。....じゃなくて!!!裕也の番だよ!!

裕也 : 俺、初恋あまりいい思い出ないんだよなぁ....

海 : なんでよ。

裕也 : 初恋は中学1年の頃だったんだけどさ、まぁありがたいことに初恋は実ってくれて
   2年ぐらい付き合ったんだよ。だけど最後の一年だけ、俺浮気されてた。

心 : え、ガチ?あっちゃ~!!それは嫌な思い出だね。

裕也 : 相手の女の子、一個上の先輩だったからさ。
   中学と高校じゃバレないと思ったんだろうね。案の定ってわけよ。

海 : え、でもなんで浮気してたってわかったの?

裕也 : あー...親に頼まれて買い物行ったときに見ちゃったんだよな~。
   知らない男の人と手を繋いで楽しそうに歩いて所をさ。

心 : うわ~~それは嫌だわ。無理無理、私だったらその場で発狂しちゃうね。

海 : あ、それだったら私二人の浮気の定義聞きたいかも。

裕也 : あー....俺はまぁ、二人きりで会ってたら浮気だな。

心 : んー私は、あんまりそんなこと考えたことなかったかも....
  強いて言うなら、私以外のことを好きになったら....とかかな?

海 : 誰でもそうでしょ....

心 : んで、海は?

海 : 私は______


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場所は乃愛の家
時刻は17時
涙を流す乃愛の傍に直斗はいた





直斗 : 落ち着きましたか?

乃愛 : ええ。

直斗 : コップお借りしますね。.....紅茶でいいですか?

乃愛 : 自分でいれるわよ、大丈夫。

直斗 : いいから座っててください。好きな人の前ではかっこつけたい僕の気持ちも汲み取ってくださいよ。

乃愛 : それ言っちゃダメでしょ....

直斗 : 乃愛さんだって彼氏さんの前でかっこつけて色々我慢してたでしょ。
   それと同じです。

乃愛 : うっ...

直斗 : はい、どうぞ。

乃愛 : ありがとう....

直斗 : いえいえ。





直斗 : ....乃愛さんの話し相手。

乃愛 : え?

直斗 : なれましたか?

乃愛 : まぁ....

直斗 : それならよかったです。

乃愛 : それぐらい聞き上手だったり紳士的だったら、彼女の一人や二人すぐできそうなのに。

直斗 : 僕は乃愛さんが好きなので、他の女の人には興味はないです。

乃愛 : ほんとバカね....

直斗 : 全然振り向いてもらえないですけど、こうやって傍に居られるだけで結構幸せですよ。僕は。

乃愛 : 綺麗事よそんなの...

直斗 : そんなこと言わないでくださいよ。.....じゃあ僕、そろそろ帰りますね。

乃愛 : そうよ...!紅茶飲んだら帰る約束だったじゃない...!

直斗 : 約束忘れてたら意味ないですよ。

乃愛 : それは.....そうね....

直斗 : あ、乃愛さん。

乃愛 : なに?

直斗 : また何かあったら連絡してくださいね。僕、乃愛さんのこと好きなのでいつでも駆けつけますから。

乃愛 : それさっきも聞いた。

直斗 : 一応の確認です。

乃愛 : しっかり彼に昨日柘植君といたことも写真のことについても説明するからもう大丈夫。
   もう柘植君には連絡することなんてない_________


直斗は乃愛の唇を強引に奪う


乃愛 : っ!!!

直斗 : 二度目ですね、これで。

直斗 : どれだけ乃愛さんがそれとなく僕から逃げようとしても、
   こんなに近くにいたら僕には勝てませんよ。僕だってもう、男なんですから。




乃愛は徐々に顔を赤くする




乃愛 : からかってるの?

直斗 : いや?....今日は乃愛さんの弱いところが見れて満足です。
   では、また職場で、雲田先輩。

乃愛 : ......生意気!!


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時刻は21時
焼き鳥屋で食べた後の帰り道





海 : はぁ~!!!おいしかった~!!!!

心 : やっぱりここの焼き鳥屋が一番美味しい!!どこの焼き鳥屋よりも美味しい!!!
  ということで裕也くん!!!奢りあざー---っす!!

海 : 裕也ありがとうね。

裕也 : 俺の財布が泣いてるよ。諭吉で潤してほしいって財布が泣き叫んでる。

心 : さてさてお腹も満たしたことだし、帰りますか~~!!

裕也 : 今日楽しかったな~~また行こうぜレクスポ。

海 : うん!絶対行こうね!約束。

心 : ていうか今から裕也さんはお家で一人で悲しくおねんねか~~~。

裕也 : え、なんで?お前ら今から二人でどっか行くの?

海 : 今から心と二人でお泊まりなんだ。

心 : いいでしょ~!!!!

裕也 : おい俺も混ぜろよ!!!

心 : ダメです~~~今日は女の園なので!!!!

海 : ごめんね裕也。昨日は三人で泊まれなかったし、今度こそ三人で泊まろ?

裕也 : まぁ、海が言うならしょうがないか。

心 : ほら、海には甘い。

裕也 : うるっせぇ!!!

心 : じゃあ、うちらこっちだから~!!!!

裕也 : 楽しめよ女の園。

心 : うわ、言い方気持ちわるっ!

裕也 : なんでだよ!!!

海 : 裕也、またね。

裕也 : おう。

海 : それと、おやすみ。

裕也 : おやすみ。

心 : ほら行くよ海!!!

海 : うん。



---------------------------------------

場所は乃愛の家
時刻は18時
乃愛はベランダで缶ビールを片手に黄昏ていた




乃愛M : 直斗が帰ってから昔のことを思い出していた。


乃愛の母(海役): 乃愛、今日お隣の柘植さん夜勤みたいだから直斗君の面倒見てあげてね。

乃愛 : はーい。


乃愛M : 直斗は、歳が離れた幼馴染だった。
    直斗の両親は直斗が物心つく前に離婚したらしく、女手一つの母子家庭で直斗は育った。

乃愛M : 家が隣だった私は、よく直斗の面倒を見ていた。



乃愛は柘植家の家のチャイムを鳴らす



乃愛 : なおくーん!!!!乃愛だよ!!





幼直斗(心役) : 乃愛ちゃん!!!!

乃愛 : そんな急がなくてもいいのに。会いたかった?

幼直斗(心役) : 今日お母さん夜勤だから乃愛ちゃんと一緒にいれるって思って、楽しみにしてた!!

乃愛 : よしよし


乃愛は直斗の頭を撫でる


幼直斗(心役) : えへへへ

乃愛 : どうしたのなおくん。

幼直斗(心役) : 乃愛ちゃんと一緒にいられるの嬉しくて。

乃愛 : はいはいわかったわかった。ご飯食べるよなおくん。
   はい手を合わせて?

乃愛・幼直斗(心役) : いただきます!


乃愛M : 一緒にご飯を食べたり、一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりもした。


幼直斗(心役) : 乃愛ちゃん!

乃愛 : なあに?

幼直斗(心役) : 僕、大きくなったら乃愛ちゃんと結婚する!

乃愛 : どうして?

幼直斗(心役) : そうすれば、ずっと一緒に居られるでしょ?

乃愛 : そうだね。

幼直斗(心役) : 乃愛ちゃん!大好き!


乃愛M : 小さくて、素直な直斗はかわいくてたまらなかった。


乃愛M : 月日は流れ、私は高校3年生になり、直斗は小学6年生になっていた。
    大学に合格し、一人暮らしをするために私は引っ越しの準備をしていた。



乃愛の家のチャイムが鳴る


乃愛 : はーい。





乃愛 : なおくん!

直斗 : 母さんが、乃愛ちゃんの引っ越しの準備手伝ってこいって.....

乃愛 : 別にいいのに....そんなに荷物もっていかないし大丈夫だよ。

直斗 : ねぇ乃愛ちゃん。

乃愛 : なあに?

直斗 : もう、戻ってこない?

乃愛 : 何言ってるの。もちろん夏休みとかには帰ってくるよ。寂しい?

直斗 : 別に。

乃愛 : 素直じゃないなぁ....







直斗 : 乃愛ちゃん。

乃愛 : なあに。今度はどうしたの________



直斗は精一杯背伸びしながら乃愛にキスをした


乃愛 : っ!!

乃愛 : ちょっ!!!なおくん!!!

直斗 : ごめん.....

乃愛 : 謝らないで。別に、嫌だったわけじゃないから....

直斗 : 僕、乃愛ちゃんのこと好き。

乃愛 : えっ.....

直斗 : 僕、もっと勉強して乃愛ちゃんのこと幸せにできるような大人になるから。
   そんな大人になったら、迎えに行くから。



直斗はその場から逃げるように走り去る



乃愛 : ちょっ!なおくんまって!!!!


乃愛M : 突然のことに驚いて、そのあとも何が起こったのか理解しきれていなかったのを覚えている。

直斗 : 二度目ですね、これで。

乃愛M : 先程直斗が放った言葉が思い出される。


乃愛 : .....なおくん、覚えてたんだ。ふふふ。


乃愛M : 一度目のキスで止めておけば、過去のかわいいお話で済んだのに。
    あの純粋で、ただひたすらに私に好意を伝えてくれた時代には戻れない。
    二度目のキスは、重苦しい愛の味がした。


乃愛 : (ため息).....陸に言えないなぁ......



乃愛はポケットからスマホを取り出して、陸に電話を掛けた。


-------------------------------------------


海と心は二人で帰り道を歩いていた



心 : ねぇ海。

海 : ん~?

心 : 昨日のこと話したいんでしょ。何があったの。

海 : .......陸に告白された。

心 : ...え!?!?おめでとう!!!!やったじゃん!!!ようやくだね本当に!!!

海 : .....

心 : とはいかないか.....

海 : うん....

心 : だよねぇ....







心 : 海さ、答え出してないでしょ。

海 : うん....

心 : あんたのことだからどうせ、いつもの通りからかわれてると思ってその場でお茶濁したんでしょ。
  世間から見ればあんたたちがやってることは浮気で、それを認識していたにもかかわらず
  陸さんから「付き合おう」っていう言葉をもらったことで、
  そこに「略奪」という罪が加算された結果、あまりにも大きすぎる罪悪感に襲われて、
  付き合うことを躊躇ってるんでしょ?

海 : 本当に心はなんでもお見通しだね....







海 : 心の言う通りだよ。私たちが今やってることは浮気で、純愛でもなんでもない薄汚い恋愛なの。
  分かっていたはずなのに、それなのに.....いざ付き合おうって言われたら、怖くなったの。
  元々罪の意識はあったはずなのにさ....おかしいよね。
  3年だよ、3年。3年間きっと陸の彼女は何も知らずに幸せに生きてる。
  それを浮気相手の私によって急に崩されるんだよ?
  今まで平然としてきたくせに、急に彼女のことを考え出すとかバカみたい。


心 : 言いたいことはそれだけ?

海 : ....私、本当に汚い。最低。悲劇のヒロインぶって生きてることに快感を得てる。
  心、私、私.....!







心 : 海、こっち向いて。

海 : え...?



心は海の唇を強引に奪う
そしてそのまま二人は少しの間キスをする
(音は入れてください)



海 : 急にどうしたの。

心 : なんかムカついて。

海 : キスするなら先に言ってよ。

心 : だって拒むじゃん。

海 : それは...





心 : 高校の頃はあんだけ抱き合ったくせに。

海 : それは、付き合ってたからで!!

心 : ねぇ海_____

海 : (遮るように)私は....!あんたの気持ち蔑ろにできないよ。





心 : じゃあ、陸さんのこと私に話すのは、私の気持ちを蔑ろにしていることに含まれないの?
  


海は心の手を引っ張って思い切り走り出す
そしてそのまま自分の家に心を連れ込む



心 : ちょっ!海!!手、離してy______________



海は心の口を自分の口で塞ぐ
(リップ音いれてください)



二人はキスをした後息が荒くなっている



心 : (息切れ)

海 : .....これでもまだ、私のこと嫌いにならないの。

心 : 私は、欲望のままに生きてる海がずっと好きだよ。
  あと、私にはないものをたくさん持っているところ。

海 : やっぱりあんたが今日焼き鳥屋で話してた初恋の人って______

心 : 海だよ。







心 : 海。フランネルソウの花言葉は?

海 : .........私の愛は不変.......

心 : 寂しいんでしょ海。陸さんに告白されたのに何故か満たされないんでしょ。

海 : うるさい....

心 : 大丈夫だよ海、私がいるから。ずっと傍に居るから、味方だよ。

海 : うるさい....うるさいうるさ_____



遮るように心が海にキスをする



心 : 矛盾だらけのあなたも、すべて私は愛すよ。









海M : 神様。いったい私たちはどこで道を踏み外したのでしょうか。









海 : 心。私を受け止めて。









   
-完-


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