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並列世界大戦――陽炎記――
mission 01 encounter 7
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現実世界軍の機械兵が蹂躙され、左肩に妖精を青くマーキングしたレガトゥスの周囲で、夜闇を散花と悲哀に輝かした。アデライトは、超伝導量子回路を苦しみに揺らがせる。
――疑われないためとはいえ、現実世界軍に甚大な被害を与えてしまった。特に中央の連隊は、後一押しで瓦解してしまう……――
電脳世界軍の形勢は、圧倒的だった。アデライトの執った策は、敵三連隊を葬り去る。
――こうしなければ、わたしに機会は巡ってこない。行動を起こせば、アイギス八の演算凍結処理は必死。これより前の段階では、わたしは望みを果たすことができない。わたしに、それだけの価値があったのか……これだけの犠牲を強いて……――
刹那の逡巡を、アデライトは振り払った。今、このときだと。思念を伝える。
〉ケントゥリオ各機に指揮権を委譲。個別の判断に委ねます。わたしの小隊は、ケントゥリオ八ー二三ー一に
〉レガトゥス二三、如何――
味方との戦闘支援エッジコンピューティングを遮断し、アデライトはレガトゥスに今朝方見事な活躍をした連隊のある、電脳世界軍側から見て右側へとアフターバーナー推力を課し、麾下の大隊を置き去りにして離脱した。と同時に、オープン量子通信で敵味方へと呼びかける。
〈わたしは、電脳世界軍第八日本エリア攻略方面軍所属軍団長、アデライト・ラーゲルクヴィスト。現実世界への亡命を、宣言します!〉
「何をふざけたことを言ってるんだ。亡命?」
グラディエーターを鋭く回り込むように機動させ、ウォーターグリーン色をした先進さを前面に出したデザインのアクィラへ光粒子ブレードの斬撃を叩き込みつつ、その突然の通信を聞いた悠希は吐き捨てた。電脳世界の機械が? あり得ない。
コノカが告げる。
〈悠希、音羽第一連隊がいる空域から所属不明の機械兵が第二連隊へ急速接近〉
「あれか……確かに、レガトゥスだ。本当にそんな高位の奴が……しかも女だった」
美しい銀鈴を思い出し、悠希は僅かに眉を顰めた。だが、攻撃が俄に止み、敵方の動きに何か困惑したような躊躇いが見て取れる。モニタに小さく映るレガトゥスを、悠希は注視した。すると、目線より少し下に拡大された銀の機影が映し出されたウィンドウが、AR認識処理され現れた。
それを見た途端、悠希の声に怒気が滲む。
「――っ! 〝青き妖精〟! 奴が! 俺に倒されないまま、亡命なんて!」
そのレガトゥスの左肩には、青色の羽の生えた妖精がマーキングされていた。守啓第二連隊の陣列に、〝青き妖精〟が到達した。悠希は、飛び出したい思いを必死で抑える。同時に、周囲の敵機が急速に動き出し、〝青き妖精〟めがけ飛び立った。たちまち〝青き妖精〟は交戦を始めた。
悠希は、苦しげな声を絞り出す。
「本当に、裏切った……味方と戦ってる」
躊躇いなく〝青き妖精〟は、電脳世界軍の機械兵を撃破していった。悠希にすら戦慄を覚えさせる技量でもって。が、突然、〝青き妖精〟の攻撃が止んだ。急激な機動でもって、射撃、砲撃、斬撃を避け逃げ回っていた。
悠希から、怒ったような声が漏れる。
「被弾した。どうして、攻撃しない?」
レガトゥスは、左足に荷電粒子砲の一撃を喰らい、脹ら脛の推進装置を吹き飛ばされ火花を散らしていた。機動性が鈍ったそこに、さらにもう一撃。右肩の装甲が吹き飛び、普段隠れた推進装置が顕わになった。
嘆願するような、銀鈴の声が響く。
〈武装を封じられました。電脳世界と現実世界の共に歩める未来のために、誰かわたしの手を取ってください!〉
ざわりと、悠希の胸がざわついた。首を振り、胸中の思いとは裏腹声音を冷たくする。
「これまで自分がしてきたことを棚に上げて、ぬけぬけと! 〝青き妖精〟が敵によって破壊されたって、ただの敵同士の内ゲバだ。そんなのほっとけよ、入埜悠希! あいつは……」
脳裏に、瓦礫の下敷きになり血を流す子供たちが過った。激しい憎悪が、悠希に渦巻く。
「僕から全てを奪ったあいつが、どうなったって構わない。その筈なのに……くそっ!」
苦痛に悠希は、端正な面を歪めた。憎悪と何かが鬩ぎ合った。〝青き妖精〟を睨む。
「戦う術を奪ってよってたかってそんなことをしたら、僕はこうするしかないじゃないか! 第一、あいつが他人の手で倒されるなんて許せない。必ず僕の手で……」
グラディエーターに、悠希はアフターバーナー推力を叩き込んだ。
驚きを含むコノカの声。
〈悠希、あの電脳世界人を助けるの?〉
「仕方ないだろう。現実世界軍を、目の前で亡命者を見殺しにする腰抜けにできるか」
「悠希が、動いた。なら、彼女の元へ悠希が行くまで〝青き妖精〟を墜とさせない」
支援型アーチャーのコックピットシートに座る寧々は、右目の前に浮かぶAR認識処理された照準を見詰めながら呟いた。己の内側からビジョンが溢れ、それに合わせ縦把手のトリガスウィッチを一拍開け二度続けて押した。レガトゥスを電磁投射砲で狙う一射目を躱した支援型チャリオットを、超速で打ち出された二射目の砲弾が回避先で黙らせた。
「次」呟きと共に、アーチャーの軌条のような砲身にプラズマを寧々は纏わせた。
「助かるよ、寧々」感謝を口にすると悠希は叫ぶ。「亡命者! 左へ流れろ」
脚部のVLSから計六発のミサイルを発射しつつ、悠希が駆るグラディエーターは〝青き妖精〟へ向けて突進した。すぐさま指示に従った〝青き妖精〟がいた場所にミサイルが殺到し、追っていた敵機の一団が処理に動きを鈍らせた。その隙に、悠希は追いついた。
レガトゥスの背後から斬撃を喰らわそうとしたアクィラを、悠希が駆るグラディエーターが減速代わりに蹴り飛ばし、別の機械兵に撃ち込まれた荷電粒子砲をバウンドするような機動でレガトゥスの横に移動し、斥力散開を発生させた盾で拡散させた。
安堵が滲む銀鈴が響く。
〈今朝のグラディエーター。ありがとう、求めに応じてくれて〉
「お喋りはいい。離れるな。そうしていれば、その機体は墜とさせない」
卓越した悠希の戦闘技量が、怪しく冴え渡る。グラディエーターは、破壊の化身と化した。
この後、敵を引きつける悠希と〝青き妖精〟を利用する形で、園香が糠加第五大隊を除いた麾下の連隊を上下に移動させ襲いかかり、甚大な被害を被った電脳世界軍は撤退した。
――疑われないためとはいえ、現実世界軍に甚大な被害を与えてしまった。特に中央の連隊は、後一押しで瓦解してしまう……――
電脳世界軍の形勢は、圧倒的だった。アデライトの執った策は、敵三連隊を葬り去る。
――こうしなければ、わたしに機会は巡ってこない。行動を起こせば、アイギス八の演算凍結処理は必死。これより前の段階では、わたしは望みを果たすことができない。わたしに、それだけの価値があったのか……これだけの犠牲を強いて……――
刹那の逡巡を、アデライトは振り払った。今、このときだと。思念を伝える。
〉ケントゥリオ各機に指揮権を委譲。個別の判断に委ねます。わたしの小隊は、ケントゥリオ八ー二三ー一に
〉レガトゥス二三、如何――
味方との戦闘支援エッジコンピューティングを遮断し、アデライトはレガトゥスに今朝方見事な活躍をした連隊のある、電脳世界軍側から見て右側へとアフターバーナー推力を課し、麾下の大隊を置き去りにして離脱した。と同時に、オープン量子通信で敵味方へと呼びかける。
〈わたしは、電脳世界軍第八日本エリア攻略方面軍所属軍団長、アデライト・ラーゲルクヴィスト。現実世界への亡命を、宣言します!〉
「何をふざけたことを言ってるんだ。亡命?」
グラディエーターを鋭く回り込むように機動させ、ウォーターグリーン色をした先進さを前面に出したデザインのアクィラへ光粒子ブレードの斬撃を叩き込みつつ、その突然の通信を聞いた悠希は吐き捨てた。電脳世界の機械が? あり得ない。
コノカが告げる。
〈悠希、音羽第一連隊がいる空域から所属不明の機械兵が第二連隊へ急速接近〉
「あれか……確かに、レガトゥスだ。本当にそんな高位の奴が……しかも女だった」
美しい銀鈴を思い出し、悠希は僅かに眉を顰めた。だが、攻撃が俄に止み、敵方の動きに何か困惑したような躊躇いが見て取れる。モニタに小さく映るレガトゥスを、悠希は注視した。すると、目線より少し下に拡大された銀の機影が映し出されたウィンドウが、AR認識処理され現れた。
それを見た途端、悠希の声に怒気が滲む。
「――っ! 〝青き妖精〟! 奴が! 俺に倒されないまま、亡命なんて!」
そのレガトゥスの左肩には、青色の羽の生えた妖精がマーキングされていた。守啓第二連隊の陣列に、〝青き妖精〟が到達した。悠希は、飛び出したい思いを必死で抑える。同時に、周囲の敵機が急速に動き出し、〝青き妖精〟めがけ飛び立った。たちまち〝青き妖精〟は交戦を始めた。
悠希は、苦しげな声を絞り出す。
「本当に、裏切った……味方と戦ってる」
躊躇いなく〝青き妖精〟は、電脳世界軍の機械兵を撃破していった。悠希にすら戦慄を覚えさせる技量でもって。が、突然、〝青き妖精〟の攻撃が止んだ。急激な機動でもって、射撃、砲撃、斬撃を避け逃げ回っていた。
悠希から、怒ったような声が漏れる。
「被弾した。どうして、攻撃しない?」
レガトゥスは、左足に荷電粒子砲の一撃を喰らい、脹ら脛の推進装置を吹き飛ばされ火花を散らしていた。機動性が鈍ったそこに、さらにもう一撃。右肩の装甲が吹き飛び、普段隠れた推進装置が顕わになった。
嘆願するような、銀鈴の声が響く。
〈武装を封じられました。電脳世界と現実世界の共に歩める未来のために、誰かわたしの手を取ってください!〉
ざわりと、悠希の胸がざわついた。首を振り、胸中の思いとは裏腹声音を冷たくする。
「これまで自分がしてきたことを棚に上げて、ぬけぬけと! 〝青き妖精〟が敵によって破壊されたって、ただの敵同士の内ゲバだ。そんなのほっとけよ、入埜悠希! あいつは……」
脳裏に、瓦礫の下敷きになり血を流す子供たちが過った。激しい憎悪が、悠希に渦巻く。
「僕から全てを奪ったあいつが、どうなったって構わない。その筈なのに……くそっ!」
苦痛に悠希は、端正な面を歪めた。憎悪と何かが鬩ぎ合った。〝青き妖精〟を睨む。
「戦う術を奪ってよってたかってそんなことをしたら、僕はこうするしかないじゃないか! 第一、あいつが他人の手で倒されるなんて許せない。必ず僕の手で……」
グラディエーターに、悠希はアフターバーナー推力を叩き込んだ。
驚きを含むコノカの声。
〈悠希、あの電脳世界人を助けるの?〉
「仕方ないだろう。現実世界軍を、目の前で亡命者を見殺しにする腰抜けにできるか」
「悠希が、動いた。なら、彼女の元へ悠希が行くまで〝青き妖精〟を墜とさせない」
支援型アーチャーのコックピットシートに座る寧々は、右目の前に浮かぶAR認識処理された照準を見詰めながら呟いた。己の内側からビジョンが溢れ、それに合わせ縦把手のトリガスウィッチを一拍開け二度続けて押した。レガトゥスを電磁投射砲で狙う一射目を躱した支援型チャリオットを、超速で打ち出された二射目の砲弾が回避先で黙らせた。
「次」呟きと共に、アーチャーの軌条のような砲身にプラズマを寧々は纏わせた。
「助かるよ、寧々」感謝を口にすると悠希は叫ぶ。「亡命者! 左へ流れろ」
脚部のVLSから計六発のミサイルを発射しつつ、悠希が駆るグラディエーターは〝青き妖精〟へ向けて突進した。すぐさま指示に従った〝青き妖精〟がいた場所にミサイルが殺到し、追っていた敵機の一団が処理に動きを鈍らせた。その隙に、悠希は追いついた。
レガトゥスの背後から斬撃を喰らわそうとしたアクィラを、悠希が駆るグラディエーターが減速代わりに蹴り飛ばし、別の機械兵に撃ち込まれた荷電粒子砲をバウンドするような機動でレガトゥスの横に移動し、斥力散開を発生させた盾で拡散させた。
安堵が滲む銀鈴が響く。
〈今朝のグラディエーター。ありがとう、求めに応じてくれて〉
「お喋りはいい。離れるな。そうしていれば、その機体は墜とさせない」
卓越した悠希の戦闘技量が、怪しく冴え渡る。グラディエーターは、破壊の化身と化した。
この後、敵を引きつける悠希と〝青き妖精〟を利用する形で、園香が糠加第五大隊を除いた麾下の連隊を上下に移動させ襲いかかり、甚大な被害を被った電脳世界軍は撤退した。
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