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第6章★赤騎士団長・炎のリョウマ★
第3話☆屈辱☆
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ゼンタがそっと上に行き、階段を上り切ったのを見計らって、菫が牢から聞こえる声に向かって声を上げた。
「リョウマ様?」
息を飲んだ様子が空気でわかり、菫が牢へと歩き出した。
「来るな、菫!」
「え……」
記憶喪失を想定していたが、すぐに菫、と声を出してきた。もしかしてリョウマは記憶操作の薬を飲んでいないのかもしれない。
菫は懐に握っていた解毒薬から手を離した。
「リョウマ様、記憶があるの?」
「……邪神城に入ってから飲食はしていない。裕の例があったから、俺は何も口に含まないと決めていた。アコヤに見られたとき、菫を邪神城の庭で突き飛ばしてしまったな。すまなかった……」
「そんなこと気にしないで下さい……それより、リョウマ様がご無事で……安心しました」
「帰って欲しい。こんなところ、あなたにだけは見られたくない」
「……ここにはいませんが、ゼンタ様も来ています。今ゼンタ様を呼んで来ます」
「待て、ゼンタだと?」
「はい。待っていて下さいね」
「す、菫! その……」
慌てたようなリョウマの声に、菫は歩み出した足を止めた。
「ゆっくりで大丈夫ですよ。それから、白騎士様、カルラ様もいます。彼らのどちらかが良ければすぐに呼びます」
「……いや、菫、すまない。お前が来てくれ……」
「……わかりました。行きますね」
菫はそう知らせると、ゆっくりとした足取りでリョウマがいる牢へと向かった。
牢にいたリョウマは、四肢を鎖に繋ぎ留められており、全裸にされていた。
全身に赤く斑点のようなものがあり、何より菫が驚いたのは、リョウマの燃えるような美しい炎のような髪が、切られたのか地面に落ち、短髪になっていたことだった。
前髪が目にかかり、リョウマの顔を色っぽく添えた。
「リョウマ様!」
「菫……」
屈辱に耐えきれず、涙したのだろう。彼の頬には涙がまだ伝っていた。
菫は怒りを抑えるのに必死だった。プライドの高いリョウマの嫌がる方法を良く知っている者の仕業だ、と思った。
「鍵を探してきます!」
「牢の鍵はその棚だ。俺の手錠の鍵も……同じ場所にあると思う。毎回そこに置いて行くから」
「わかりました」
菫はすぐに鍵を持つと、牢の鍵を開けた。ギィと錆びたような音がして、ゆっくりと鉄格子が開く。
「リョウマ様!」
菫は走り寄ってリョウマの左頬を躊躇なく触る。
するとホッと安堵したようにリョウマがため息をついた。
剣で切られたような傷が付き、ツゥと血が流れている。
「もう大丈夫。よく耐えましたね」
リョウマはそれを聞くと、安心したのか大粒の涙を目に溜めた。
菫は急いでリョウマの四肢を繋いでいる手錠と足枷の鍵も開ける。これは同じような小さなものが4つあったため、何度か鍵を間違えたが、ようやく開いた頃にはリョウマの涙が床に落ち、大きく染みになっていた。
「……服は?」
「持って行かれた」
全裸にされたリョウマは、その場に座り込みうなだれる。未だに泣いている様子を見て、菫も思わず目に涙を溜めてポロポロと泣いた。
「……ひどいこと、されたの?」
「いや、拷問という拷問は……受けていない。ただ髪を切られたのと……その、アコヤに強要されただけだ。御剣の命令で……それこそ、何日も……」
「……やはり御剣ですか」
菫の声が冷たい響きを含み、リョウマは思わず菫の顔を見た。自分のために涙を流しているのだろうか、とリョウマは泣きながらふと思った。
「リョウマ様、それも立派な拷問ですよ。こんなに体に跡を付けられて……キスマークでしょ?」
「……まあ……」
アコヤなら自分の妻だから、なんて言っている場合ではなかった。
リョウマはアコヤと精神的に仲良くしたかったはずだ。それなのにこのような仕打ちをされて、傷付かないはずがない。
何しろ妻とはいえ、アコヤと行為をしたのは結婚後初めてだった。
それこそ全身くまなく付いているキスマークと、床に転がっている何らかの玩具は、リョウマが嬌声を上げるために使われた道具なのだろう。
「許せない」
「菫……?」
「リョウマ様、わたし許せません。あなたのアコヤ様と夫婦としてやっていきたい、という純粋な気持ちを踏みにじった御剣を許せない。とりあえず、御剣たちがきたら大変なので、外に出ましょう。今教会からローブを持ってきます」
菫は地上に出ると、とりあえずゼンタに宿で待つように伝えた。
ゼンタは何か察したのか大人しく頷くと、目立たないように宿へと足を向けた。
菫は控室からローブを掴んで持ってくると、リョウマにかけてあげた。
「自分の妻にこういうことをされるの、嫌でしたか?」
「……普段の生活の中なら全然……ただ牢の外で御剣が見ていた」
「……リョウマ様、少しだけ、失礼します」
「え?」
リョウマのローブをそっと開くと、菫はキスマークの付いていた鎖骨の辺りに唇を付け、強く吸った。
リョウマがヒュッと息を呑み、体が跳ねた。
「菫……様?」
鎖骨には菫に付けられたキスマークが、ひと際赤く色づいていた。
「消毒です。御剣なんかの視線はこれで帳消しになったかしらね」
それを聞いたリョウマは、クスッと笑うと菫を涙目で見つめた。
「カルラが泣きますよ……」
「……正直に言うと、リョウマ様を抱きしめて、慰めたい気持ちでいっぱいなんです。でも、あなたは結婚しているし、わたしは……リョウマ様だから言いますが、カルラ様に操を立てているので、誠意のないことはしたくないの。それにこの気持ちが同情だとしたらリョウマ様にもとても失礼だから」
「……そうか」
「でも、リョウマ様の幸せは願っているの。もしも、の世界があったなら、わたしはきっとリョウマ様のことを大好きになっているわ」
「その世界に行ったら、俺もあなたに操を立てます。もう女遊びはしないし、菫様だけを毎日愛します」
「ありがとう」
お互いを見ると涙を溜めながら笑っていた。リョウマは菫を引き寄せると、抱きしめた。
「リョウマ様」
「……今だけです。今は誰も見ていない。お天道様も、月読様も、こんな地下で起こることは見られない」
菫はリョウマの傷付いた体を見て、そっと背中に手を回して抱きしめた。
「誰も聞いていないから、俺と菫様の秘密にして下さい。俺は菫様が好きです。愛しています」
「はい」
「2年前に出会えていたら、俺はアコヤと結婚しなかった。あなただけを見ていたと思う。もし政略結婚していたのが俺じゃなかったら、カルラだったら良かったと、劣情を抱くくらいにカルラに嫉妬しています」
「……はい」
「でも、カルラはすごく良い奴だから。カルラはきっと今の弱った俺を見て、菫を俺に譲ろうとすると思う。カルラは自分のことよりも人の感情を優先する癖があるんです」
「そうですね……」
「だから俺もカルラに誠意を持ちたい。抜け駆けはしたくない。勝負なら真っ向からやりたいんです」
「はい。わたしも……アコヤ様に失礼なことをしたら大変ですからね」
「アコヤは御剣とそういう関係上、俺を裏切り続けているんですがね」
「そんなこと言わないで。アコヤ様にもアコヤ様の事情があるのかも。きちんと話し合って下さい」
「……相手がカルラじゃなかったら、俺も本気で奪いに行くんですがね。1度だけ、頬でいいからキスして下さい。俺からはしたことあるけど、菫様は鎖骨ですからね」
菫はクスッと笑うと、頷いてリョウマの左頬にそっと長く口づけをした。
「早く治れ」
「……これも消毒ですか」
「そうね。まあこれは、おまじないのつもりでした。精一杯の大義名分です」
「なるほど。カルラに対しての言い訳というわけですね」
「ふふ、意地悪ね」
2人は急いで地下牢を後にすることにした。
リョウマの前方にある地下牢では、何やらスライム状の目が沢山ある物体がうごめいている。
「菫様、見て下さいあの化け物」
「何ですか、あれ?」
「……老いない薬の治験者です。副作用であの姿になってしまった信者たちのなれの果てだそうです」
「……」
菫はじっと物体を見つめていた。
途中街中でリョウマの服を買い、着替えさせると、ゼンタの待つ宿へと足早に向かった。
☆続く☆
「リョウマ様?」
息を飲んだ様子が空気でわかり、菫が牢へと歩き出した。
「来るな、菫!」
「え……」
記憶喪失を想定していたが、すぐに菫、と声を出してきた。もしかしてリョウマは記憶操作の薬を飲んでいないのかもしれない。
菫は懐に握っていた解毒薬から手を離した。
「リョウマ様、記憶があるの?」
「……邪神城に入ってから飲食はしていない。裕の例があったから、俺は何も口に含まないと決めていた。アコヤに見られたとき、菫を邪神城の庭で突き飛ばしてしまったな。すまなかった……」
「そんなこと気にしないで下さい……それより、リョウマ様がご無事で……安心しました」
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「……ここにはいませんが、ゼンタ様も来ています。今ゼンタ様を呼んで来ます」
「待て、ゼンタだと?」
「はい。待っていて下さいね」
「す、菫! その……」
慌てたようなリョウマの声に、菫は歩み出した足を止めた。
「ゆっくりで大丈夫ですよ。それから、白騎士様、カルラ様もいます。彼らのどちらかが良ければすぐに呼びます」
「……いや、菫、すまない。お前が来てくれ……」
「……わかりました。行きますね」
菫はそう知らせると、ゆっくりとした足取りでリョウマがいる牢へと向かった。
牢にいたリョウマは、四肢を鎖に繋ぎ留められており、全裸にされていた。
全身に赤く斑点のようなものがあり、何より菫が驚いたのは、リョウマの燃えるような美しい炎のような髪が、切られたのか地面に落ち、短髪になっていたことだった。
前髪が目にかかり、リョウマの顔を色っぽく添えた。
「リョウマ様!」
「菫……」
屈辱に耐えきれず、涙したのだろう。彼の頬には涙がまだ伝っていた。
菫は怒りを抑えるのに必死だった。プライドの高いリョウマの嫌がる方法を良く知っている者の仕業だ、と思った。
「鍵を探してきます!」
「牢の鍵はその棚だ。俺の手錠の鍵も……同じ場所にあると思う。毎回そこに置いて行くから」
「わかりました」
菫はすぐに鍵を持つと、牢の鍵を開けた。ギィと錆びたような音がして、ゆっくりと鉄格子が開く。
「リョウマ様!」
菫は走り寄ってリョウマの左頬を躊躇なく触る。
するとホッと安堵したようにリョウマがため息をついた。
剣で切られたような傷が付き、ツゥと血が流れている。
「もう大丈夫。よく耐えましたね」
リョウマはそれを聞くと、安心したのか大粒の涙を目に溜めた。
菫は急いでリョウマの四肢を繋いでいる手錠と足枷の鍵も開ける。これは同じような小さなものが4つあったため、何度か鍵を間違えたが、ようやく開いた頃にはリョウマの涙が床に落ち、大きく染みになっていた。
「……服は?」
「持って行かれた」
全裸にされたリョウマは、その場に座り込みうなだれる。未だに泣いている様子を見て、菫も思わず目に涙を溜めてポロポロと泣いた。
「……ひどいこと、されたの?」
「いや、拷問という拷問は……受けていない。ただ髪を切られたのと……その、アコヤに強要されただけだ。御剣の命令で……それこそ、何日も……」
「……やはり御剣ですか」
菫の声が冷たい響きを含み、リョウマは思わず菫の顔を見た。自分のために涙を流しているのだろうか、とリョウマは泣きながらふと思った。
「リョウマ様、それも立派な拷問ですよ。こんなに体に跡を付けられて……キスマークでしょ?」
「……まあ……」
アコヤなら自分の妻だから、なんて言っている場合ではなかった。
リョウマはアコヤと精神的に仲良くしたかったはずだ。それなのにこのような仕打ちをされて、傷付かないはずがない。
何しろ妻とはいえ、アコヤと行為をしたのは結婚後初めてだった。
それこそ全身くまなく付いているキスマークと、床に転がっている何らかの玩具は、リョウマが嬌声を上げるために使われた道具なのだろう。
「許せない」
「菫……?」
「リョウマ様、わたし許せません。あなたのアコヤ様と夫婦としてやっていきたい、という純粋な気持ちを踏みにじった御剣を許せない。とりあえず、御剣たちがきたら大変なので、外に出ましょう。今教会からローブを持ってきます」
菫は地上に出ると、とりあえずゼンタに宿で待つように伝えた。
ゼンタは何か察したのか大人しく頷くと、目立たないように宿へと足を向けた。
菫は控室からローブを掴んで持ってくると、リョウマにかけてあげた。
「自分の妻にこういうことをされるの、嫌でしたか?」
「……普段の生活の中なら全然……ただ牢の外で御剣が見ていた」
「……リョウマ様、少しだけ、失礼します」
「え?」
リョウマのローブをそっと開くと、菫はキスマークの付いていた鎖骨の辺りに唇を付け、強く吸った。
リョウマがヒュッと息を呑み、体が跳ねた。
「菫……様?」
鎖骨には菫に付けられたキスマークが、ひと際赤く色づいていた。
「消毒です。御剣なんかの視線はこれで帳消しになったかしらね」
それを聞いたリョウマは、クスッと笑うと菫を涙目で見つめた。
「カルラが泣きますよ……」
「……正直に言うと、リョウマ様を抱きしめて、慰めたい気持ちでいっぱいなんです。でも、あなたは結婚しているし、わたしは……リョウマ様だから言いますが、カルラ様に操を立てているので、誠意のないことはしたくないの。それにこの気持ちが同情だとしたらリョウマ様にもとても失礼だから」
「……そうか」
「でも、リョウマ様の幸せは願っているの。もしも、の世界があったなら、わたしはきっとリョウマ様のことを大好きになっているわ」
「その世界に行ったら、俺もあなたに操を立てます。もう女遊びはしないし、菫様だけを毎日愛します」
「ありがとう」
お互いを見ると涙を溜めながら笑っていた。リョウマは菫を引き寄せると、抱きしめた。
「リョウマ様」
「……今だけです。今は誰も見ていない。お天道様も、月読様も、こんな地下で起こることは見られない」
菫はリョウマの傷付いた体を見て、そっと背中に手を回して抱きしめた。
「誰も聞いていないから、俺と菫様の秘密にして下さい。俺は菫様が好きです。愛しています」
「はい」
「2年前に出会えていたら、俺はアコヤと結婚しなかった。あなただけを見ていたと思う。もし政略結婚していたのが俺じゃなかったら、カルラだったら良かったと、劣情を抱くくらいにカルラに嫉妬しています」
「……はい」
「でも、カルラはすごく良い奴だから。カルラはきっと今の弱った俺を見て、菫を俺に譲ろうとすると思う。カルラは自分のことよりも人の感情を優先する癖があるんです」
「そうですね……」
「だから俺もカルラに誠意を持ちたい。抜け駆けはしたくない。勝負なら真っ向からやりたいんです」
「はい。わたしも……アコヤ様に失礼なことをしたら大変ですからね」
「アコヤは御剣とそういう関係上、俺を裏切り続けているんですがね」
「そんなこと言わないで。アコヤ様にもアコヤ様の事情があるのかも。きちんと話し合って下さい」
「……相手がカルラじゃなかったら、俺も本気で奪いに行くんですがね。1度だけ、頬でいいからキスして下さい。俺からはしたことあるけど、菫様は鎖骨ですからね」
菫はクスッと笑うと、頷いてリョウマの左頬にそっと長く口づけをした。
「早く治れ」
「……これも消毒ですか」
「そうね。まあこれは、おまじないのつもりでした。精一杯の大義名分です」
「なるほど。カルラに対しての言い訳というわけですね」
「ふふ、意地悪ね」
2人は急いで地下牢を後にすることにした。
リョウマの前方にある地下牢では、何やらスライム状の目が沢山ある物体がうごめいている。
「菫様、見て下さいあの化け物」
「何ですか、あれ?」
「……老いない薬の治験者です。副作用であの姿になってしまった信者たちのなれの果てだそうです」
「……」
菫はじっと物体を見つめていた。
途中街中でリョウマの服を買い、着替えさせると、ゼンタの待つ宿へと足早に向かった。
☆続く☆
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