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第5章★月読教典★
第8話☆正体2☆
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「菫……俺、間男はイヤだ……菫に見合う男になりたい……」
ぼんやりと目を開くカルラに、ワタルはソファに座りながら拍手を送った。
「ワタル?」
菫が不審そうに眉を潜める。
「愛の劇場をありがとう。心が洗われるようだ、菫王女」
ワタルがわざと抑揚を付けて、ゆっくりとした甘い声で言った。
菫はワタルを見て立ち上がり、見つめ合った。
「おれがいるのに、迂闊に話し過ぎじゃねえか? 周りが見えてない愛憎劇は、やはり滑稽だな。だからお前は情に左右され過ぎると言ったんだ」
「ワタル……」
カルラが頭を押さえてうずくまる。
ワタルはカルラを見下ろすと、菫の元に大股で向かい、腕を掴んだ。
「まさかこんな冴えない女中が倭国の王女だとは、驚いた。まだ生きていたとはな。捕虜といわず、今消してやろう。生きたまま切り刻まれたいか? それとも、火炙りがいいか? お前らの愛に免じて選ばせてやるよ、カルラ」
ワタルが不敵に微笑むと、菫の髪を梳くように弄んだ。
「それとも、カルラの前で菫を犯してやろうか? はは、その方がダメージが大きかろう」
ワタルは悪魔のような微笑みを浮かべていた。
「ワタル……ごめんな……」
カルラがうずくまりながらワタルに謝る。
「ふん、今更謝っても遅いぜ。カルラも天界国騎士団長の名を穢し、倭国王女の味方をしているということだろう? 天界国の名をも穢す行為、断じて許さん。断罪されて然るべきだ。はははは」
ワタルが右手を掲げた。腕に炎が巻き上がる。炎竜を召喚しようとしている。
「王女。お前も天界国に正体がバレたら拷問や惨殺、もしくは竜神女王のように捕虜にされ幽閉され、天満納言に弄ばれるであろうことくらい、考えつかなかったか? 白騎士団長の前での会話、まさに迂闊。愚の骨頂」
「違うんだ、ワタル……別に迂闊じゃないんだ……」
カルラが弱々しく呟く。
ピタリと炎がなくなり、ワタルはカルラを睨みつけた。
「何が違う? 倭国王女の味方をするとは、色に溺れた男は見ていて脆弱。橙騎士団長の誇りも自尊もないのか、嘆かわしい。色と金に惑わされる男など、見ているだけで虫酸が走る。おれが楽にしてやろう」
ワタルの言葉にカルラは頭を押さえながらもゆっくりと立ち上がった。
「カルラ様」
菫がカルラの側に行こうとしたため、ワタルはパッと菫の腕を離した。
「ワタル、俺は……倭国人なんだ。戦争後、妹を見殺しにし、のうのうと生き延びた倭国王族に復讐するため、天界国橙騎士団になって、生き残りの王族を探していた」
「……ほう? 続きをどうぞ」
ワタルはカルラの話に興味を持ったのか、再びソファに座り足を組むと、カルラに話すよう促した。
「妹の話から王女の名前や特徴は知っていたため、菫のことがわかった。だが、妹は……菫が守ってくれていた。妹だけでなく、生き残りの国民全員を守るために奔走していた」
カルラは1度言葉を切った。
「倭国の王族や貴族からは、王女は何も能力がなく、下に見られているのを国民は知っている。でも国民に寄り添ってくれる菫のことが、倭国民は大好きだし、上に立って欲しいと思っているんです……」
「カルラ様……」
「倭国が滅びてからも、菫は国民のために奔走している……父親が殺され、母親が幽閉されても、天界国には復讐という言葉を一切使わず、国民のためだけを想って天界国に潜入しているんだよ……」
「フン、カルラも女の色香に惑わされるただの俗物だったか」
「俗でいい……竜神女王を取り戻したいのも、倭国民を元気づけるための象徴が欲しいからという、その一心だ。菫自身こそが国民にとって1番元気をくれる象徴だと気付かずに。可愛いだろ……?」
「……」
ワタルはカルラをジッと見ながら考えを巡らせているようだった。
そんなワタルを、カルラは真っ直ぐ見据えてしっかりとした口調で言葉を紡いだ。
「王位継承権はあなたが上かもしれないけど、俺は菫を推しているんですよ……ワタル……いえ、亘王子……」
ハッと目を見開いて、ワタルと菫は顔を見合わせた。
カルラは穏やかに微笑んでワタルを見据えていた。
「何言ってんだ? おれが王子だって?」
「吸血王と竜神女王の子供は3人。上から王子、王女、王子。裕がお兄さんで、菫、亘の順だろ」
「い、いつから……気付いてた?」
「……もう、何年も前から……菫に会うより先に、亘が騎士団に入ってからわりとすぐに倭国王子かもって疑っていたよ……」
「そ、そうなのか?」
「うん……性格的に菫の弟だろうなとは、思ってた」
カルラはクスッと笑って珍しく慌てているワタルを見た。
「竜神女王に執心しているくせに、会おうとも思わず、ただ円卓会議で女王の人権問題に疑問を呈したり、竜を召喚できたり……亘様が竜の加護を受けていることは明らか。気付くきっかけは、竜神女王と何らかの繋がりがあるのでは、と思ったから」
「カルラ……」
「菫に会ってからはさらに確信を持った……吸血王と亘様は右頬に片えくぼ、菫は左頬に片えくぼが出る。あと俺、菫のこと王女とは言ったけど、倭国とは言ってない……亘様がすぐ倭国王女と当てたのはおかしい……あとはカオスが言ってたのを思い出した……菫様はどうやら双子らしいって……亘様も18歳でしたよね」
「……すごいな、カルラ。学問の橙騎士団長の名は伊達じゃねえんだな」
「カルラ様……」
確信があっても正体を黙ってくれていたカルラの性格に、菫はまた密かにときめいていた。
「あとは俺、あなたを倭国で見たことある……多分学校が同じだった……女の子が騒いでた……俺、奨学金制度で王立陰陽師学院の幻術科で学んでました。亘様はお忍びで召喚科にいましたよね」
「え、まじか。そんな前から……しかしお前、復讐を誓っていたなら、菫の前におれを狙わなかったのか?」
「うん……俺は復讐とはいえ、結局興味あったのは菫だけだから。憎しみというか……本当に大好きだったんだ。昔から……」
「カルラ様……」
「しかしお前はすぐバレたみたいじゃん。バカだなあ」
「わ、亘だって。だから言ったのよ、騎士団潜入なんて無謀だって。もっと地味な士官にすれば良かったのに。亘のばか」
「は? 仕方ねーじゃん。騎士団で地味にしてようとしたけど、功績あげちまって、あれよあれよという間に白騎士団長だよ。どれだけ天界国に人材いないんだ。お前もだろ、カルラ?」
「う……ん……」
「カルラ? 大丈夫か?」
「カルラ様?」
2人がカルラを覗き込むと、荒い呼吸をして気を失った。
「カルラ様!」
「仕方ねえな……医者、呼んでくるから待ってろ」
「はい、お願いします」
カルラを見て心配そうにしている菫を見て、ワタルはフッと微笑む。
「良かったな、菫。お前国民から好かれてるのな。太一が聞いたら泣いて喜ぶぜ」
菫は複雑そうに笑い返した。
「そういえばあなたの親友、黒騎士団に潜入していますよ。鬼の仮面つけて」
「鬼? キツネじゃなくて?」
「天満納言の片目を潰したとき、狐のお面着けたから、変えたんじゃない? 捕まったら困るし」
「あいつ天満納言に狙われてるから、隠れてろって言ったのに……潜入してるのかよ。まあいい、待ってろ菫」
「はい、お願いします……」
☆続く☆
ぼんやりと目を開くカルラに、ワタルはソファに座りながら拍手を送った。
「ワタル?」
菫が不審そうに眉を潜める。
「愛の劇場をありがとう。心が洗われるようだ、菫王女」
ワタルがわざと抑揚を付けて、ゆっくりとした甘い声で言った。
菫はワタルを見て立ち上がり、見つめ合った。
「おれがいるのに、迂闊に話し過ぎじゃねえか? 周りが見えてない愛憎劇は、やはり滑稽だな。だからお前は情に左右され過ぎると言ったんだ」
「ワタル……」
カルラが頭を押さえてうずくまる。
ワタルはカルラを見下ろすと、菫の元に大股で向かい、腕を掴んだ。
「まさかこんな冴えない女中が倭国の王女だとは、驚いた。まだ生きていたとはな。捕虜といわず、今消してやろう。生きたまま切り刻まれたいか? それとも、火炙りがいいか? お前らの愛に免じて選ばせてやるよ、カルラ」
ワタルが不敵に微笑むと、菫の髪を梳くように弄んだ。
「それとも、カルラの前で菫を犯してやろうか? はは、その方がダメージが大きかろう」
ワタルは悪魔のような微笑みを浮かべていた。
「ワタル……ごめんな……」
カルラがうずくまりながらワタルに謝る。
「ふん、今更謝っても遅いぜ。カルラも天界国騎士団長の名を穢し、倭国王女の味方をしているということだろう? 天界国の名をも穢す行為、断じて許さん。断罪されて然るべきだ。はははは」
ワタルが右手を掲げた。腕に炎が巻き上がる。炎竜を召喚しようとしている。
「王女。お前も天界国に正体がバレたら拷問や惨殺、もしくは竜神女王のように捕虜にされ幽閉され、天満納言に弄ばれるであろうことくらい、考えつかなかったか? 白騎士団長の前での会話、まさに迂闊。愚の骨頂」
「違うんだ、ワタル……別に迂闊じゃないんだ……」
カルラが弱々しく呟く。
ピタリと炎がなくなり、ワタルはカルラを睨みつけた。
「何が違う? 倭国王女の味方をするとは、色に溺れた男は見ていて脆弱。橙騎士団長の誇りも自尊もないのか、嘆かわしい。色と金に惑わされる男など、見ているだけで虫酸が走る。おれが楽にしてやろう」
ワタルの言葉にカルラは頭を押さえながらもゆっくりと立ち上がった。
「カルラ様」
菫がカルラの側に行こうとしたため、ワタルはパッと菫の腕を離した。
「ワタル、俺は……倭国人なんだ。戦争後、妹を見殺しにし、のうのうと生き延びた倭国王族に復讐するため、天界国橙騎士団になって、生き残りの王族を探していた」
「……ほう? 続きをどうぞ」
ワタルはカルラの話に興味を持ったのか、再びソファに座り足を組むと、カルラに話すよう促した。
「妹の話から王女の名前や特徴は知っていたため、菫のことがわかった。だが、妹は……菫が守ってくれていた。妹だけでなく、生き残りの国民全員を守るために奔走していた」
カルラは1度言葉を切った。
「倭国の王族や貴族からは、王女は何も能力がなく、下に見られているのを国民は知っている。でも国民に寄り添ってくれる菫のことが、倭国民は大好きだし、上に立って欲しいと思っているんです……」
「カルラ様……」
「倭国が滅びてからも、菫は国民のために奔走している……父親が殺され、母親が幽閉されても、天界国には復讐という言葉を一切使わず、国民のためだけを想って天界国に潜入しているんだよ……」
「フン、カルラも女の色香に惑わされるただの俗物だったか」
「俗でいい……竜神女王を取り戻したいのも、倭国民を元気づけるための象徴が欲しいからという、その一心だ。菫自身こそが国民にとって1番元気をくれる象徴だと気付かずに。可愛いだろ……?」
「……」
ワタルはカルラをジッと見ながら考えを巡らせているようだった。
そんなワタルを、カルラは真っ直ぐ見据えてしっかりとした口調で言葉を紡いだ。
「王位継承権はあなたが上かもしれないけど、俺は菫を推しているんですよ……ワタル……いえ、亘王子……」
ハッと目を見開いて、ワタルと菫は顔を見合わせた。
カルラは穏やかに微笑んでワタルを見据えていた。
「何言ってんだ? おれが王子だって?」
「吸血王と竜神女王の子供は3人。上から王子、王女、王子。裕がお兄さんで、菫、亘の順だろ」
「い、いつから……気付いてた?」
「……もう、何年も前から……菫に会うより先に、亘が騎士団に入ってからわりとすぐに倭国王子かもって疑っていたよ……」
「そ、そうなのか?」
「うん……性格的に菫の弟だろうなとは、思ってた」
カルラはクスッと笑って珍しく慌てているワタルを見た。
「竜神女王に執心しているくせに、会おうとも思わず、ただ円卓会議で女王の人権問題に疑問を呈したり、竜を召喚できたり……亘様が竜の加護を受けていることは明らか。気付くきっかけは、竜神女王と何らかの繋がりがあるのでは、と思ったから」
「カルラ……」
「菫に会ってからはさらに確信を持った……吸血王と亘様は右頬に片えくぼ、菫は左頬に片えくぼが出る。あと俺、菫のこと王女とは言ったけど、倭国とは言ってない……亘様がすぐ倭国王女と当てたのはおかしい……あとはカオスが言ってたのを思い出した……菫様はどうやら双子らしいって……亘様も18歳でしたよね」
「……すごいな、カルラ。学問の橙騎士団長の名は伊達じゃねえんだな」
「カルラ様……」
確信があっても正体を黙ってくれていたカルラの性格に、菫はまた密かにときめいていた。
「あとは俺、あなたを倭国で見たことある……多分学校が同じだった……女の子が騒いでた……俺、奨学金制度で王立陰陽師学院の幻術科で学んでました。亘様はお忍びで召喚科にいましたよね」
「え、まじか。そんな前から……しかしお前、復讐を誓っていたなら、菫の前におれを狙わなかったのか?」
「うん……俺は復讐とはいえ、結局興味あったのは菫だけだから。憎しみというか……本当に大好きだったんだ。昔から……」
「カルラ様……」
「しかしお前はすぐバレたみたいじゃん。バカだなあ」
「わ、亘だって。だから言ったのよ、騎士団潜入なんて無謀だって。もっと地味な士官にすれば良かったのに。亘のばか」
「は? 仕方ねーじゃん。騎士団で地味にしてようとしたけど、功績あげちまって、あれよあれよという間に白騎士団長だよ。どれだけ天界国に人材いないんだ。お前もだろ、カルラ?」
「う……ん……」
「カルラ? 大丈夫か?」
「カルラ様?」
2人がカルラを覗き込むと、荒い呼吸をして気を失った。
「カルラ様!」
「仕方ねえな……医者、呼んでくるから待ってろ」
「はい、お願いします」
カルラを見て心配そうにしている菫を見て、ワタルはフッと微笑む。
「良かったな、菫。お前国民から好かれてるのな。太一が聞いたら泣いて喜ぶぜ」
菫は複雑そうに笑い返した。
「そういえばあなたの親友、黒騎士団に潜入していますよ。鬼の仮面つけて」
「鬼? キツネじゃなくて?」
「天満納言の片目を潰したとき、狐のお面着けたから、変えたんじゃない? 捕まったら困るし」
「あいつ天満納言に狙われてるから、隠れてろって言ったのに……潜入してるのかよ。まあいい、待ってろ菫」
「はい、お願いします……」
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