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第5章★月読教典★
第6話☆不倫☆
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「は? あれ、カルラ?」
思いがけない来訪に、ワタルが困惑して裏声を出した。
菫が寝そべっていたベッドがら起き上がり、目を丸くしてカルラを見る。
1人でここに来たようだ。
「こんにちは。少しお時間よろしいですか」
眼鏡をずり上げるカルラに、ワタルは思わず身を引いて中に招き入れた。
「カルラ様? なぜここがわかったのですか?」
菫の問いを無視して、カルラは菫の前に仁王立ちをする。
「まず、実月姫の寝室に侵入した罪を滅ぼせ。アンタが入ったことで純真な実月姫の寝室が穢れた」
記憶が戻ったのかと思ったが、そうではなさそうだ。ワタルが慌てて菫をかばうようにカルラの間に入る。
「は? お前急に来てなんなんだよ」
「……」
カルラはワタルの指輪を見て菫を睨み付ける。
「ここまであばずれだとは思わなかった。最低な魔女だな、お前は」
菫はそれを聞いてハッと息を呑んだ。新婚の身でありながらカルラを誘惑し、遊んで不倫をしたように見えているのだ。
確かに最低な女だわ……と菫は思った。
「旦那さん。アンタの奥さん、俺を誘惑して誑かしましたよ……こんな女、どこに価値があるんですか」
カルラの本来の性格からしたら、ここまで言うのは珍しいな、と菫は思った。
いつもならカルラは何も言わずに身を引くタイプだと思っていた。
「あーそういうこと」
ワタルがピンときたように、菫をチラリと見てニヤリとしたり顔で笑った。菫は頬を赤らめる。1番バレたくない人にバレたと思った。
「なに? おれの奥さん、お前を誘惑したの? どんな風に?」
完全に面白がっている。
菫はワタルの手を掴み「やめてよ」と小さく囁いた。
「そ、その……俺を押し倒して……きました」
「へー」
「俺……旦那さんがいるなんて知らなくて……その、旦那さんに謝りに……」
えっ、真面目……と菫がカルラにときめいている間、ワタルは再びピンときたように顔を上げた。
「あー6回はお前か!」
「きゃー、やめて」
今度はカルラがきょとんと首を傾げた。
ワタルはニヤニヤしながら菫を見ていたが、この対応だと変な夫に見えると感じたのか、咳払いをしてスイッチを切り替えた。
「ゴホッ、そうか。おれの妻がお前を誑かしたのか。それは申し訳なかったね」
何のキャラよ、と突っ込みたくて菫はウズウズしていた。
「しかしね、こんな愚妻でもおれの愛する妻だ。君にしたことは本当に申し訳なかった。できれば妻のことは忘れて、なかったことにしてほしい」
ワタル? と菫はワタルを見ると、思ったより真剣な目でカルラを見ながら誠実に話していた。
そういえばワタルは口調や態度とは裏腹に誠実で一途だった。
「でも、旦那さん。こんな最低な女と一生を添い遂げるなんて、不幸です……」
やっぱり優しいな……と菫はカルラを見たが、残念ながらカルラは菫に敵意を剥き出しにしていた。
「おれは彼女の優しさに惚れているんだ。人の立場になって物事を考えられるところが好きでね」
ワタルが突然菫のことを褒めるものだから、菫は驚いてしまった。
「不倫は許されないことだけれど、お前は本当に実月の護衛で幸せか考えてみたら? 昨夜菫がお前のところに行った意味は、ただ誑かすだけだったか? 何か感情に訴えるものはなかったか?」
カルラはふとこめかみに指を置いた。頭痛がしたのかもしれない。
「思い出さない限り、悪いがおれは菫と別れる気はないぜ。お前に菫はわたさない」
カルラを刺激しているんだ、と菫はわかった。
ワタルは菫の腰を抱き寄せて密着した。
「アンタ……俺以外にも……誘惑していないか? 旦那さんを傷付けていないだろうな……?」
ワタルのことを気遣っている。菫はどんどんカルラの良さを知っていく。
カルラの優しさに思わず涙が出そうになった。
「……すみませんでした。昨夜は調子に乗って、カルラ様の気持ちを無視した行動をとりました。もう二度と致しません」
菫はカルラに向かって頭を下げる。この人は実月姫をきっと抱かない。きちんと相手の気持ちを考えてから行動に移す。
現に復讐のとき以降、カルラは菫を抱こうとせず、気持ちに寄り添ってくれて添い寝をし、菫を寝ている間うなされないようにしていた。
そんな優しい人を軽々しく襲ってはいけなかった。
ショック療法で思い出すかもしれないなんて大義名分を掲げたフリをして、自分の感情をぶつけてカルラを傷付けた。
「ごめんなさい、カルラ様。もうしません。主人を一生愛すると誓います」
ワタルと手を繋ぎ、菫は真摯に言った。カルラはそんな菫を見て苦々しく眉を潜めた。
ワタルがフッと笑うと、カルラに見せつけるように菫を抱き寄せる。
「妻もこう言っているし、ご心配ありがとう。あなたも菫との一夜は忘れて下さい。おれも妻だけを一生愛し、添い遂げると誓うから」
そう言うと、菫の顎を持って上を向かせ、まるで結婚式で見るような誓いのキスを唇にした。
「!」
菫が驚いて目を見開いたが、ワタルは意に介さずキスを続ける。
「あ……」
カルラがその光景を見てサッと顔を背けた。
ワタルはその後ソッと菫を抱き寄せ、耳元で囁く。
「この刺激で思い出したらいいな」
「人前でこういうのは、モラルがないんじゃなかったの? 気持ち悪いんですけど」
「安心しろ、おれもだ」
「だったらやめてよ……」
「カルラと2人きりで話すか? それとも、おれが菫を奪ってやろうか?」
「……話がしたいです」
「わかった。なにかされたら大きな声をあげろ。すぐにくる。隣の部屋にいるから」
ワタルはそう言い残して、ゼンタがいる部屋へと向かった。
残された2人は、しばらく沈黙しながらお互いを見つめていた。
「あ……座って下さい。紅茶を淹れますね」
「……紅茶はいらない。また口移しされたら困る」
「もうそんなことしませんよ」
苦笑すると、カルラは菫を見て困惑した表情を浮かべる。
「結婚しているくせに、俺を誘惑して……旦那さんに教えたのに、あばずれと添い遂げるって……出来た旦那さんだな。お前にはもったいない」
「本当ですね」
ワタルのいた場所を見つめて、菫は寂しそうに笑う。
「カルラ様は、なぜこの居場所がわかったのですか?」
「あばずれとお揃いの鏡を覗き込んだら、居場所が出てきた。お互いのいる場所がわかるようだ」
「え?」
菫は懐に大切にしまっていた鏡を見てみた。
「わたしの顔しか見えませんけど……」
「その……俺のことを……考えてから見てみてくれ」
菫はカルラのことを考えてから鏡を覗く。
「あっ、カルラ様の姿が見えました!」
思わず興奮して顔を上げると、カルラが菫を目を細めて見つめていた。
「あ……」
視線に気付かれたのが気まずかったのか、カルラは視線を反らす。
「どうしました?」
「あ、その……お前のことを考えていたら、本当に鏡に映ったから……」
あ、恥ずかしいのか。と菫は思った。
「俺とお前は……恋人だったのか?」
「いいえ」
「そうか……ではやはり……不倫相手……」
深刻そうにうつむいて考え込んでしまったので、菫は慌てて首を振った。
「違います違います! カルラ様は不倫なんかしてないですから、安心して下さい!」
どう言えばよいか、菫は考えていた。
カルラは1人でここにきてくれた。
きっと話したいからだ、と考える。
今のカルラにワタルのことを話して大丈夫なのか、サギリの影がよぎり菫は葛藤していた。
☆続く☆
思いがけない来訪に、ワタルが困惑して裏声を出した。
菫が寝そべっていたベッドがら起き上がり、目を丸くしてカルラを見る。
1人でここに来たようだ。
「こんにちは。少しお時間よろしいですか」
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「カルラ様? なぜここがわかったのですか?」
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「は? お前急に来てなんなんだよ」
「……」
カルラはワタルの指輪を見て菫を睨み付ける。
「ここまであばずれだとは思わなかった。最低な魔女だな、お前は」
菫はそれを聞いてハッと息を呑んだ。新婚の身でありながらカルラを誘惑し、遊んで不倫をしたように見えているのだ。
確かに最低な女だわ……と菫は思った。
「旦那さん。アンタの奥さん、俺を誘惑して誑かしましたよ……こんな女、どこに価値があるんですか」
カルラの本来の性格からしたら、ここまで言うのは珍しいな、と菫は思った。
いつもならカルラは何も言わずに身を引くタイプだと思っていた。
「あーそういうこと」
ワタルがピンときたように、菫をチラリと見てニヤリとしたり顔で笑った。菫は頬を赤らめる。1番バレたくない人にバレたと思った。
「なに? おれの奥さん、お前を誘惑したの? どんな風に?」
完全に面白がっている。
菫はワタルの手を掴み「やめてよ」と小さく囁いた。
「そ、その……俺を押し倒して……きました」
「へー」
「俺……旦那さんがいるなんて知らなくて……その、旦那さんに謝りに……」
えっ、真面目……と菫がカルラにときめいている間、ワタルは再びピンときたように顔を上げた。
「あー6回はお前か!」
「きゃー、やめて」
今度はカルラがきょとんと首を傾げた。
ワタルはニヤニヤしながら菫を見ていたが、この対応だと変な夫に見えると感じたのか、咳払いをしてスイッチを切り替えた。
「ゴホッ、そうか。おれの妻がお前を誑かしたのか。それは申し訳なかったね」
何のキャラよ、と突っ込みたくて菫はウズウズしていた。
「しかしね、こんな愚妻でもおれの愛する妻だ。君にしたことは本当に申し訳なかった。できれば妻のことは忘れて、なかったことにしてほしい」
ワタル? と菫はワタルを見ると、思ったより真剣な目でカルラを見ながら誠実に話していた。
そういえばワタルは口調や態度とは裏腹に誠実で一途だった。
「でも、旦那さん。こんな最低な女と一生を添い遂げるなんて、不幸です……」
やっぱり優しいな……と菫はカルラを見たが、残念ながらカルラは菫に敵意を剥き出しにしていた。
「おれは彼女の優しさに惚れているんだ。人の立場になって物事を考えられるところが好きでね」
ワタルが突然菫のことを褒めるものだから、菫は驚いてしまった。
「不倫は許されないことだけれど、お前は本当に実月の護衛で幸せか考えてみたら? 昨夜菫がお前のところに行った意味は、ただ誑かすだけだったか? 何か感情に訴えるものはなかったか?」
カルラはふとこめかみに指を置いた。頭痛がしたのかもしれない。
「思い出さない限り、悪いがおれは菫と別れる気はないぜ。お前に菫はわたさない」
カルラを刺激しているんだ、と菫はわかった。
ワタルは菫の腰を抱き寄せて密着した。
「アンタ……俺以外にも……誘惑していないか? 旦那さんを傷付けていないだろうな……?」
ワタルのことを気遣っている。菫はどんどんカルラの良さを知っていく。
カルラの優しさに思わず涙が出そうになった。
「……すみませんでした。昨夜は調子に乗って、カルラ様の気持ちを無視した行動をとりました。もう二度と致しません」
菫はカルラに向かって頭を下げる。この人は実月姫をきっと抱かない。きちんと相手の気持ちを考えてから行動に移す。
現に復讐のとき以降、カルラは菫を抱こうとせず、気持ちに寄り添ってくれて添い寝をし、菫を寝ている間うなされないようにしていた。
そんな優しい人を軽々しく襲ってはいけなかった。
ショック療法で思い出すかもしれないなんて大義名分を掲げたフリをして、自分の感情をぶつけてカルラを傷付けた。
「ごめんなさい、カルラ様。もうしません。主人を一生愛すると誓います」
ワタルと手を繋ぎ、菫は真摯に言った。カルラはそんな菫を見て苦々しく眉を潜めた。
ワタルがフッと笑うと、カルラに見せつけるように菫を抱き寄せる。
「妻もこう言っているし、ご心配ありがとう。あなたも菫との一夜は忘れて下さい。おれも妻だけを一生愛し、添い遂げると誓うから」
そう言うと、菫の顎を持って上を向かせ、まるで結婚式で見るような誓いのキスを唇にした。
「!」
菫が驚いて目を見開いたが、ワタルは意に介さずキスを続ける。
「あ……」
カルラがその光景を見てサッと顔を背けた。
ワタルはその後ソッと菫を抱き寄せ、耳元で囁く。
「この刺激で思い出したらいいな」
「人前でこういうのは、モラルがないんじゃなかったの? 気持ち悪いんですけど」
「安心しろ、おれもだ」
「だったらやめてよ……」
「カルラと2人きりで話すか? それとも、おれが菫を奪ってやろうか?」
「……話がしたいです」
「わかった。なにかされたら大きな声をあげろ。すぐにくる。隣の部屋にいるから」
ワタルはそう言い残して、ゼンタがいる部屋へと向かった。
残された2人は、しばらく沈黙しながらお互いを見つめていた。
「あ……座って下さい。紅茶を淹れますね」
「……紅茶はいらない。また口移しされたら困る」
「もうそんなことしませんよ」
苦笑すると、カルラは菫を見て困惑した表情を浮かべる。
「結婚しているくせに、俺を誘惑して……旦那さんに教えたのに、あばずれと添い遂げるって……出来た旦那さんだな。お前にはもったいない」
「本当ですね」
ワタルのいた場所を見つめて、菫は寂しそうに笑う。
「カルラ様は、なぜこの居場所がわかったのですか?」
「あばずれとお揃いの鏡を覗き込んだら、居場所が出てきた。お互いのいる場所がわかるようだ」
「え?」
菫は懐に大切にしまっていた鏡を見てみた。
「わたしの顔しか見えませんけど……」
「その……俺のことを……考えてから見てみてくれ」
菫はカルラのことを考えてから鏡を覗く。
「あっ、カルラ様の姿が見えました!」
思わず興奮して顔を上げると、カルラが菫を目を細めて見つめていた。
「あ……」
視線に気付かれたのが気まずかったのか、カルラは視線を反らす。
「どうしました?」
「あ、その……お前のことを考えていたら、本当に鏡に映ったから……」
あ、恥ずかしいのか。と菫は思った。
「俺とお前は……恋人だったのか?」
「いいえ」
「そうか……ではやはり……不倫相手……」
深刻そうにうつむいて考え込んでしまったので、菫は慌てて首を振った。
「違います違います! カルラ様は不倫なんかしてないですから、安心して下さい!」
どう言えばよいか、菫は考えていた。
カルラは1人でここにきてくれた。
きっと話したいからだ、と考える。
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☆続く☆
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