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第5章★月読教典★
第1話☆解毒薬☆
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会合は新月の夜に必ず行われるようだった。
全国の月読教信者は各地に点在している教会で祈りを捧げる。
そして総本山であるここ、邪神城の離れでサギリ女王主催の会合が行われる。
新しく入信する信者は、ここでサギリ女王の恩恵を受け、信者であることを認めてもらうのだ。
菫はワタルと共に総本山へ降り立った。
「サギリは当たり前だが、リョウマやカルラも参加するのか」
「わかりません。彼らへの記憶操作がサギリ女王の発案かは疑問だからです」
「どういうことだ」
ワタルが菫の手を引っ張りながら言う。2人は夫婦に見えるように手を繋ぎ、左薬指に同じ指輪をすることにしていた。
「元々サギリ女王は邪神国で慎ましく家族5人で暮らしていたそうです。丁度そのとき、前女王が崩御され、国葬していたときに、サギリ女王をたまたま見つけ、一目惚れしたのがこの国の国王」
ワタルは菫の手を握りながら仲良さそうに見えるように笑いながら頷いた。
「国王は前女王の顔にそっくりのサギリ様を見初め、後妻になるよう取り計らった。サギリ様の両親が月読教の熱心な信者だったため、サギリ様は月読教幹部から目を付けられた。広告塔です」
「ああ」
「つまりサギリ女王は月読教の利益になることはするけれど、邪神国のために動くかは疑問です。今は同盟関係ですが、正直仲は良くない天界国の騎士団長を取り込むメリットは、教団側にはない。むしろ天界国弱体化して喜ぶのは……国王や大臣など、邪神国側のはず。だから、今回カルラ様たちは会合には参加しない可能性もあります」
「でも、サギリがあいつらを言いなりにしているわけだろ。来る確率の方が高いんじゃねえのか」
ワタルの言葉に、菫は慎重に頷いた。
「記憶喪失と思われている人は、2種混合薬を飲んでいると思います。記憶操作するものと、サギリ女王の命令のみを聞く薬。そしてサギリ女王の命令で、リョウマ様はアコヤ様の護衛、カルラ様は実月姫の護衛、裕はサギリ女王の護衛をしている可能性がありますね」
「元々実月の護衛は裕だって言ってなかったか?」
「サギリ女王が裕のことを気に入ったからじゃないでしょうか。力関係はサギリ女王が上ですから。実月姫もカルラ様を気に入ったようでしたし……利害の一致?」
菫が語尾を小さくしながら言うと、ワタルは力強く菫の手を握った。
「わかった。とりあえずサギリの護衛である裕は会合に参加しそうってことだな。よし、裕はおれに任せろ。菫はリョウマ、カルラ奪還の案でも考えろ。あと1人、天界国から救援を要請したから」
「救援?」
「ああ。腕がなるぜ。どれたけ裕が強いのか」
「えっ、裕を殺したりしないで下さいよ」
菫が慌ててワタルに言うと、ワタルはおかしそうにケラケラと笑った。
「女王の間男を殺したら、おれがやべーよ。何とかして裕に本来の記憶を思い出してもらおうぜ」
ワタルはそう言うと、ニヤリと笑って小さな箱に入った液体のようなものを数個取り出した。青い色をした液体だった。
「なにそれ」
「カルラが開発していた、人の心を操る薬を分解する解毒薬だ。劇薬を作る際は、その解毒薬も作っておくのが常識だからな。死の監獄で橙騎士団の奴らに聞いたら、やはりあったからいくつか貰ってきた」
「ワタル……! わたしは今あなたの機転に感動しています。抱きしめても?」
「どうぞ、ご自由に」
肩を竦めたワタルの胴に、菫は抱き着いて力を込めた。
「ありがとう、ワタル」
「と言っても、開発したのはカルラたち橙騎士団だぜ」
「わたしにもいくつかもらえます?」
「ああ。2人で半分ずつ持っていよう。もし何か飲み食いする場合があるなら、おれたちもこれを口に含む。いいな?」
「はい」
会合とは言っても、この場にいるのは新規に入信する者もいるため、さすがの大盛況だった。
離れにある城に通され、1部屋に集まりサギリ女王の説法を聞くようだ。
中に入ると、お香のような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
空間は広いが魔人が沢山いるせいで空気も淀んでいるようだった。
まどろんだ感じの魔人たちが気だるげにその場にいるのが確認できる。
「菫、この香りやばい。カルラの解毒薬を口に含め、今すぐ!」
「はい!」
ワタルの言葉に急いで反応すると、菫は慌てて解毒薬を懐から取り出してグイと飲み干す。
「皆さん、奥へどうぞ」
数名の信者が手伝いをしているようだ。奥には幹部もいる。
「不気味ですね……」
「臆するな。気取られるぞ」
「はい……」
「怖くても笑っていろ。菫はそういうの得意だろ」
力強く手を握られ、ワタルが励ましてくれている。菫は覚悟を決めて笑顔で一歩踏み出した。
まずは入信するために書類等を書くようだ。1人ずつ祭壇にいるサギリ女王から書類を手渡され、少し会話をするらしい。
サギリ女王と会話するために、列を作って待っている。
2人が最後尾に並び、1時間くらい経ったとき、ようやく前方の祭壇が見えてきた。
隣には裕がいる。菫はこれを予想して気付かれないようフードを被った。
「こんばんは、月読教にようこそ」
美しく白いドレスに月をモチーフとしたティアラを着けている。
隣に立つ裕は、まるで月を守る騎士のように白の服を纏い、秀麗な顔立ちをしていた。
フードを被っているため菫とは気付いていないようだった。
適当な名前と住所を記入すると、2人はサギリ女王に向かって右手を高く上げた。
「月読様に愛を!」
揃って言うと、サギリ女王は嬉しそうに微笑んだ。
「素晴らしい信仰心ですね。これからも励んで下さい。結婚おめでとう」
「ありがとうございます」
2人は深くお辞儀をする。サギリ女王は「でも……」と困ったような声を出した。
「受難の相が出ています。あなたたちはこの月読の光の加護を受けるに値する人ですわ」
「受難の相、ねえ」
ワタルが皮肉を込めてサギリ女王に向かって呟いた。
「大丈夫。月読教典を読めば受難は消えますわ」
サギリ女王はかなり分厚い皮の表紙の本を持った。5千ページはありそうな厚さだった。
「これは月読様が成敗した人界のニンゲンや鬼、天狗、悪しき天つ神の皮膚を加工して作った貴重な教典です」
「嘘くせー」
小さくワタルが呟いたので、菫はワタルの手を思い切り握りしめた。
「月読様の素晴らしい活躍や教えが書かれています。こちらは1冊5千万です」
声を上げそうになり、2人は顔を見合わせて堪えた。
「1冊購入できない方たちは、あちらで借金をして、返済してもらう形になります」
「やべーな、こいつ」
「ワタル!」
呆れた声を出したワタルに、菫は慌てて嗜める。サギリ女王には聞こえていなかったようだ。
「どうしよう、そんなお金持ってないです」
「おれもだよハニー。さて貧乏なおれたちは借金しても返せないし、ここは大人しく帰ろうか」
「そうね、ダーリン」
「待って下さい、新婚さん」
サギリ女王がゆっくりと声を出した。
「ある仕事をすれば、5千万は相殺致します。ただ、仕事内容は過酷なので、ほとんど請け負う方はいませんの」
ワタルはニヤリと笑うと、サギリ女王を下から覗き込んだ。
「聞きましょうか、その内容」
ワタルの笑顔に一抹の不安を覚えたが、菫は何も言わず、ワタルに任せることにした。
☆続く☆
全国の月読教信者は各地に点在している教会で祈りを捧げる。
そして総本山であるここ、邪神城の離れでサギリ女王主催の会合が行われる。
新しく入信する信者は、ここでサギリ女王の恩恵を受け、信者であることを認めてもらうのだ。
菫はワタルと共に総本山へ降り立った。
「サギリは当たり前だが、リョウマやカルラも参加するのか」
「わかりません。彼らへの記憶操作がサギリ女王の発案かは疑問だからです」
「どういうことだ」
ワタルが菫の手を引っ張りながら言う。2人は夫婦に見えるように手を繋ぎ、左薬指に同じ指輪をすることにしていた。
「元々サギリ女王は邪神国で慎ましく家族5人で暮らしていたそうです。丁度そのとき、前女王が崩御され、国葬していたときに、サギリ女王をたまたま見つけ、一目惚れしたのがこの国の国王」
ワタルは菫の手を握りながら仲良さそうに見えるように笑いながら頷いた。
「国王は前女王の顔にそっくりのサギリ様を見初め、後妻になるよう取り計らった。サギリ様の両親が月読教の熱心な信者だったため、サギリ様は月読教幹部から目を付けられた。広告塔です」
「ああ」
「つまりサギリ女王は月読教の利益になることはするけれど、邪神国のために動くかは疑問です。今は同盟関係ですが、正直仲は良くない天界国の騎士団長を取り込むメリットは、教団側にはない。むしろ天界国弱体化して喜ぶのは……国王や大臣など、邪神国側のはず。だから、今回カルラ様たちは会合には参加しない可能性もあります」
「でも、サギリがあいつらを言いなりにしているわけだろ。来る確率の方が高いんじゃねえのか」
ワタルの言葉に、菫は慎重に頷いた。
「記憶喪失と思われている人は、2種混合薬を飲んでいると思います。記憶操作するものと、サギリ女王の命令のみを聞く薬。そしてサギリ女王の命令で、リョウマ様はアコヤ様の護衛、カルラ様は実月姫の護衛、裕はサギリ女王の護衛をしている可能性がありますね」
「元々実月の護衛は裕だって言ってなかったか?」
「サギリ女王が裕のことを気に入ったからじゃないでしょうか。力関係はサギリ女王が上ですから。実月姫もカルラ様を気に入ったようでしたし……利害の一致?」
菫が語尾を小さくしながら言うと、ワタルは力強く菫の手を握った。
「わかった。とりあえずサギリの護衛である裕は会合に参加しそうってことだな。よし、裕はおれに任せろ。菫はリョウマ、カルラ奪還の案でも考えろ。あと1人、天界国から救援を要請したから」
「救援?」
「ああ。腕がなるぜ。どれたけ裕が強いのか」
「えっ、裕を殺したりしないで下さいよ」
菫が慌ててワタルに言うと、ワタルはおかしそうにケラケラと笑った。
「女王の間男を殺したら、おれがやべーよ。何とかして裕に本来の記憶を思い出してもらおうぜ」
ワタルはそう言うと、ニヤリと笑って小さな箱に入った液体のようなものを数個取り出した。青い色をした液体だった。
「なにそれ」
「カルラが開発していた、人の心を操る薬を分解する解毒薬だ。劇薬を作る際は、その解毒薬も作っておくのが常識だからな。死の監獄で橙騎士団の奴らに聞いたら、やはりあったからいくつか貰ってきた」
「ワタル……! わたしは今あなたの機転に感動しています。抱きしめても?」
「どうぞ、ご自由に」
肩を竦めたワタルの胴に、菫は抱き着いて力を込めた。
「ありがとう、ワタル」
「と言っても、開発したのはカルラたち橙騎士団だぜ」
「わたしにもいくつかもらえます?」
「ああ。2人で半分ずつ持っていよう。もし何か飲み食いする場合があるなら、おれたちもこれを口に含む。いいな?」
「はい」
会合とは言っても、この場にいるのは新規に入信する者もいるため、さすがの大盛況だった。
離れにある城に通され、1部屋に集まりサギリ女王の説法を聞くようだ。
中に入ると、お香のような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
空間は広いが魔人が沢山いるせいで空気も淀んでいるようだった。
まどろんだ感じの魔人たちが気だるげにその場にいるのが確認できる。
「菫、この香りやばい。カルラの解毒薬を口に含め、今すぐ!」
「はい!」
ワタルの言葉に急いで反応すると、菫は慌てて解毒薬を懐から取り出してグイと飲み干す。
「皆さん、奥へどうぞ」
数名の信者が手伝いをしているようだ。奥には幹部もいる。
「不気味ですね……」
「臆するな。気取られるぞ」
「はい……」
「怖くても笑っていろ。菫はそういうの得意だろ」
力強く手を握られ、ワタルが励ましてくれている。菫は覚悟を決めて笑顔で一歩踏み出した。
まずは入信するために書類等を書くようだ。1人ずつ祭壇にいるサギリ女王から書類を手渡され、少し会話をするらしい。
サギリ女王と会話するために、列を作って待っている。
2人が最後尾に並び、1時間くらい経ったとき、ようやく前方の祭壇が見えてきた。
隣には裕がいる。菫はこれを予想して気付かれないようフードを被った。
「こんばんは、月読教にようこそ」
美しく白いドレスに月をモチーフとしたティアラを着けている。
隣に立つ裕は、まるで月を守る騎士のように白の服を纏い、秀麗な顔立ちをしていた。
フードを被っているため菫とは気付いていないようだった。
適当な名前と住所を記入すると、2人はサギリ女王に向かって右手を高く上げた。
「月読様に愛を!」
揃って言うと、サギリ女王は嬉しそうに微笑んだ。
「素晴らしい信仰心ですね。これからも励んで下さい。結婚おめでとう」
「ありがとうございます」
2人は深くお辞儀をする。サギリ女王は「でも……」と困ったような声を出した。
「受難の相が出ています。あなたたちはこの月読の光の加護を受けるに値する人ですわ」
「受難の相、ねえ」
ワタルが皮肉を込めてサギリ女王に向かって呟いた。
「大丈夫。月読教典を読めば受難は消えますわ」
サギリ女王はかなり分厚い皮の表紙の本を持った。5千ページはありそうな厚さだった。
「これは月読様が成敗した人界のニンゲンや鬼、天狗、悪しき天つ神の皮膚を加工して作った貴重な教典です」
「嘘くせー」
小さくワタルが呟いたので、菫はワタルの手を思い切り握りしめた。
「月読様の素晴らしい活躍や教えが書かれています。こちらは1冊5千万です」
声を上げそうになり、2人は顔を見合わせて堪えた。
「1冊購入できない方たちは、あちらで借金をして、返済してもらう形になります」
「やべーな、こいつ」
「ワタル!」
呆れた声を出したワタルに、菫は慌てて嗜める。サギリ女王には聞こえていなかったようだ。
「どうしよう、そんなお金持ってないです」
「おれもだよハニー。さて貧乏なおれたちは借金しても返せないし、ここは大人しく帰ろうか」
「そうね、ダーリン」
「待って下さい、新婚さん」
サギリ女王がゆっくりと声を出した。
「ある仕事をすれば、5千万は相殺致します。ただ、仕事内容は過酷なので、ほとんど請け負う方はいませんの」
ワタルはニヤリと笑うと、サギリ女王を下から覗き込んだ。
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