45 / 84
第4章★リョウマVS裕★
第1話☆左利きの剣士☆
しおりを挟む
死の監獄からは数刻歩くと邪神国へと続く国境の町に到着する。
国境を超えるときに身分証と目的を申請するのだが、3人はその国境で足止めされていた。
少し前に魔物が出て、国境近くで暴れているらしく、危険なため国境の町から出てはならないと通達があったためだ。
「困ったな。今夜はここで足止めか」
「邪神国の、あの強い剣士がくるならすぐに魔物も倒せるだろう」
「ああ、あの左利きの剣士だろ?」
「めちゃくちゃ強いんだよな。なにせ実月姫の護衛となってから、魔物を軒並み退治していると聞く」
「あの左利きの剣士様なら、すぐに倒してくれる」
「剣士様、お顔を見たことあるけど、眉目秀麗でカッコいいの! 私ファンなのよ」
「強くてカッコいいなんて、完璧よね」
国境の町は魔物と左利きの剣士の噂でもちきりだった。
「また魔物か……」
リョウマがうんざりした声を出す。少し前に氷の魔物を討伐したばかりなので、まだ完全に傷や疲労が癒えていないのだ。
「リョウマは今回おとなしくしてて。俺がちょっと情報収集してくるから。菫と宿で待ってろよ」
カルラがリョウマに向かって声をかける。
「これくらい大丈夫だ。魔物が出るなら倒すまで。それが騎士の務めだ」
「こんな怪我で?」
カルラがリョウマの右腕を軽く掴むと、リョウマは身をよじって顔をしかめた。
「ほら、痛いんじゃん。俺もね、リョウマ。騎士の端くれなんだよ。リョウマほど強くないけど、市民を守る矜持くらいはあるから」
そう言うと、カルラは静かな足取りで歩いて行った。
残された菫とリョウマは、カルラの後ろ姿をしばらく見送る。
「……情けない」
リョウマがポツリと呟いた。
「研究職の橙騎士に守られてるようでは、赤騎士失格だ……」
菫はそれを聞いて、努めて明るく口を開く。
「あら、カルラ様は強い方ですよ」
「そう、か……そうですね……」
菫は敢えてリョウマを否定するような口調で言った。
責任感が強いのは素晴らしいが、リョウマは自分の強さを信頼しすぎて他人に任せるということが出来ないように見ていて思う。
ここで仲間を信頼し、信じて待つということも出来れば、魔人としても最強になれるのでは、と判断したためだ。
「リョウマ様、わたしたちは宿を予約しに行きましょう。皆さんここで足止めされていたら、宿もきっといっぱいになってしまいます」
「了解しました」
敬うように頭を下げるリョウマに、菫は苦笑してしまう。
彼はまだ権力に囚われているのかもしれない。
例えばここで、菫と同等以上の権力者がきたら、いったいリョウマはどちらに付くのか、とふと考える。
「菫様、足場が悪いです。俺の腕に捕まって下さい」
「大丈夫よ、リョウマ様。あなた腕怪我しているんでしょう? 足場が悪いくらいで、わたしを気にすることないです」
「いえ。俺はあなたのお御足が穢れることが我慢なりません。失礼します」
リョウマはそう言うと、サッと菫を横抱きにして颯爽と歩き始めた。
「みんな見ていますよ」
「構いません。俺にとって恥ずべき場面はこういうことではないので」
「……じゃあ、これは?」
菫はリョウマの首に捕まり、ギュッと抱きしめた。たちまちリョウマの顔が赤くなった。
「その……恥ずべき、場面でしょうか……」
「そうよ。みんなに注目されてわたし恥ずかしいな。下ろしてくれると助かるわ」
「すみません……」
お姫様抱っこから開放された菫は、シュンとしているリョウマを見てクスッと笑った。
「わたしを守ってくれようとしたのね、ありがとう」
そう言うと菫はリョウマの頭を数回撫でた。
「俺はまだ犬ですか……」
「わたしの可愛いワンちゃん、行きましょう」
菫はリョウマに微笑むと宿へと颯爽と歩く。靴が汚れることを全然気にしないように歩く様は、自国のカボシ王女と全然違う。リョウマはその様子を見て苦笑しながら菫を追いかけた。
「調子が狂うな、こっちの姫様は……」
「満室ですか……」
「そこを何とか出来ぬのか、店主よ」
宿はやはり足止めされた人々で満室だった。リョウマの圧に耐えながら、店主は頑張って断っている。
「俺が魔物を倒すと約束する。だから一室でも空けてくれ。こちらの女性だけでも泊めてほしい」
「無理だよ、お兄さん。問い合わせだけでパンクしそうだ」
「では、キャンセルが出たら教えてくれ」
あまり期待できそうにないが、一応キャンセル待ちを予約し、2人は外に出た。
「どうするか……」
「カルラ様を待ちましょうか。一度死の監獄に戻り、体制を整えるのもありかと思います」
「そうだな……」
少し待つと、カルラが不思議そうに首を傾げながら待ち合わせ場所にきた。
「おまたせ~。魔物の名前はライデン。雷の魔物で、首が三叉に分かれているんだって。ヒヒッ、こいつの尻尾には伝説の……ヒヒッ、早く誰か倒さないかなあ」
眼鏡をずりあげながらくぐもった声で言うカルラに、リョウマが残念そうに口を開く。
「カルラ、お前なんか元に戻りつつあるぞ」
カルラが情報収集の際に買ってきてくれた団子を、3人で頬張りながら報告を聞く。
「セットで名を聞くのが『左利きの剣士』。彼は相当強いから、彼がくればもう安心みたい。邪神国の剣士らしい」
「左利きの剣士?」
リョウマが首を傾げながら言った。
「強くて、格好良くて、優しくて、背も高いんだって。リョウマとどっちが強いかな。ワタルとどっちが格好良いかな。菫とどっちが優しいかな。コウキとどっちが高いかな。ヒヒっ」
ワクワクした様子でカルラが呟く。こうして見るとただのおかしな魔人のようだ。
「その左利きの剣士が到着し、ライデンを倒すのをただ待っているだけでは、天界国騎士の名折れだ。俺は市民が困っているならば、その困惑を取り除くのが騎士の役割だと学んだ。もう見てみぬふりはしない」
お忍びのため、騎士の鎧を着てはいないが、剣は腰に差しているため、退治できないことはないかもしれない。
ただ、偵察にきている身としては素性がばれたらまずいということで、カルラは冷静に反対をしてきた。
「退治したらどうしても目立つ。ここはおとなしく左利きの剣士がライデンを倒してくれるのを待った方が良いと思う」
「カルラの言い分もわかるが、その間暴れて国境の町にきたらどうする? 人的被害が出るのは困るだろう」
「そうだね……」
リョウマとカルラが真剣に悩む横で、団子を食べながら菫は周囲を見渡した。
誰も国境を通れないため、だんだんと魔人が増えてきてしまっている。
「確かに今の状態で魔物に攻め込まれたら被害が甚大ですね……ですがリョウマ様は怪我が治っていませんし、本来カルラ様は討伐専門の騎士様ではないのでしょう? わたしは本当に役に立ちませんし……こういうとき、兄や弟だったらすぐ解決できるのに……」
菫は悔しそうに自分の不甲斐なさを嘆いた。
そんな菫の様子を見て2人は顔を見合わせる。
☆続く☆
国境を超えるときに身分証と目的を申請するのだが、3人はその国境で足止めされていた。
少し前に魔物が出て、国境近くで暴れているらしく、危険なため国境の町から出てはならないと通達があったためだ。
「困ったな。今夜はここで足止めか」
「邪神国の、あの強い剣士がくるならすぐに魔物も倒せるだろう」
「ああ、あの左利きの剣士だろ?」
「めちゃくちゃ強いんだよな。なにせ実月姫の護衛となってから、魔物を軒並み退治していると聞く」
「あの左利きの剣士様なら、すぐに倒してくれる」
「剣士様、お顔を見たことあるけど、眉目秀麗でカッコいいの! 私ファンなのよ」
「強くてカッコいいなんて、完璧よね」
国境の町は魔物と左利きの剣士の噂でもちきりだった。
「また魔物か……」
リョウマがうんざりした声を出す。少し前に氷の魔物を討伐したばかりなので、まだ完全に傷や疲労が癒えていないのだ。
「リョウマは今回おとなしくしてて。俺がちょっと情報収集してくるから。菫と宿で待ってろよ」
カルラがリョウマに向かって声をかける。
「これくらい大丈夫だ。魔物が出るなら倒すまで。それが騎士の務めだ」
「こんな怪我で?」
カルラがリョウマの右腕を軽く掴むと、リョウマは身をよじって顔をしかめた。
「ほら、痛いんじゃん。俺もね、リョウマ。騎士の端くれなんだよ。リョウマほど強くないけど、市民を守る矜持くらいはあるから」
そう言うと、カルラは静かな足取りで歩いて行った。
残された菫とリョウマは、カルラの後ろ姿をしばらく見送る。
「……情けない」
リョウマがポツリと呟いた。
「研究職の橙騎士に守られてるようでは、赤騎士失格だ……」
菫はそれを聞いて、努めて明るく口を開く。
「あら、カルラ様は強い方ですよ」
「そう、か……そうですね……」
菫は敢えてリョウマを否定するような口調で言った。
責任感が強いのは素晴らしいが、リョウマは自分の強さを信頼しすぎて他人に任せるということが出来ないように見ていて思う。
ここで仲間を信頼し、信じて待つということも出来れば、魔人としても最強になれるのでは、と判断したためだ。
「リョウマ様、わたしたちは宿を予約しに行きましょう。皆さんここで足止めされていたら、宿もきっといっぱいになってしまいます」
「了解しました」
敬うように頭を下げるリョウマに、菫は苦笑してしまう。
彼はまだ権力に囚われているのかもしれない。
例えばここで、菫と同等以上の権力者がきたら、いったいリョウマはどちらに付くのか、とふと考える。
「菫様、足場が悪いです。俺の腕に捕まって下さい」
「大丈夫よ、リョウマ様。あなた腕怪我しているんでしょう? 足場が悪いくらいで、わたしを気にすることないです」
「いえ。俺はあなたのお御足が穢れることが我慢なりません。失礼します」
リョウマはそう言うと、サッと菫を横抱きにして颯爽と歩き始めた。
「みんな見ていますよ」
「構いません。俺にとって恥ずべき場面はこういうことではないので」
「……じゃあ、これは?」
菫はリョウマの首に捕まり、ギュッと抱きしめた。たちまちリョウマの顔が赤くなった。
「その……恥ずべき、場面でしょうか……」
「そうよ。みんなに注目されてわたし恥ずかしいな。下ろしてくれると助かるわ」
「すみません……」
お姫様抱っこから開放された菫は、シュンとしているリョウマを見てクスッと笑った。
「わたしを守ってくれようとしたのね、ありがとう」
そう言うと菫はリョウマの頭を数回撫でた。
「俺はまだ犬ですか……」
「わたしの可愛いワンちゃん、行きましょう」
菫はリョウマに微笑むと宿へと颯爽と歩く。靴が汚れることを全然気にしないように歩く様は、自国のカボシ王女と全然違う。リョウマはその様子を見て苦笑しながら菫を追いかけた。
「調子が狂うな、こっちの姫様は……」
「満室ですか……」
「そこを何とか出来ぬのか、店主よ」
宿はやはり足止めされた人々で満室だった。リョウマの圧に耐えながら、店主は頑張って断っている。
「俺が魔物を倒すと約束する。だから一室でも空けてくれ。こちらの女性だけでも泊めてほしい」
「無理だよ、お兄さん。問い合わせだけでパンクしそうだ」
「では、キャンセルが出たら教えてくれ」
あまり期待できそうにないが、一応キャンセル待ちを予約し、2人は外に出た。
「どうするか……」
「カルラ様を待ちましょうか。一度死の監獄に戻り、体制を整えるのもありかと思います」
「そうだな……」
少し待つと、カルラが不思議そうに首を傾げながら待ち合わせ場所にきた。
「おまたせ~。魔物の名前はライデン。雷の魔物で、首が三叉に分かれているんだって。ヒヒッ、こいつの尻尾には伝説の……ヒヒッ、早く誰か倒さないかなあ」
眼鏡をずりあげながらくぐもった声で言うカルラに、リョウマが残念そうに口を開く。
「カルラ、お前なんか元に戻りつつあるぞ」
カルラが情報収集の際に買ってきてくれた団子を、3人で頬張りながら報告を聞く。
「セットで名を聞くのが『左利きの剣士』。彼は相当強いから、彼がくればもう安心みたい。邪神国の剣士らしい」
「左利きの剣士?」
リョウマが首を傾げながら言った。
「強くて、格好良くて、優しくて、背も高いんだって。リョウマとどっちが強いかな。ワタルとどっちが格好良いかな。菫とどっちが優しいかな。コウキとどっちが高いかな。ヒヒっ」
ワクワクした様子でカルラが呟く。こうして見るとただのおかしな魔人のようだ。
「その左利きの剣士が到着し、ライデンを倒すのをただ待っているだけでは、天界国騎士の名折れだ。俺は市民が困っているならば、その困惑を取り除くのが騎士の役割だと学んだ。もう見てみぬふりはしない」
お忍びのため、騎士の鎧を着てはいないが、剣は腰に差しているため、退治できないことはないかもしれない。
ただ、偵察にきている身としては素性がばれたらまずいということで、カルラは冷静に反対をしてきた。
「退治したらどうしても目立つ。ここはおとなしく左利きの剣士がライデンを倒してくれるのを待った方が良いと思う」
「カルラの言い分もわかるが、その間暴れて国境の町にきたらどうする? 人的被害が出るのは困るだろう」
「そうだね……」
リョウマとカルラが真剣に悩む横で、団子を食べながら菫は周囲を見渡した。
誰も国境を通れないため、だんだんと魔人が増えてきてしまっている。
「確かに今の状態で魔物に攻め込まれたら被害が甚大ですね……ですがリョウマ様は怪我が治っていませんし、本来カルラ様は討伐専門の騎士様ではないのでしょう? わたしは本当に役に立ちませんし……こういうとき、兄や弟だったらすぐ解決できるのに……」
菫は悔しそうに自分の不甲斐なさを嘆いた。
そんな菫の様子を見て2人は顔を見合わせる。
☆続く☆
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
2.戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の愛人候補になる2 ★陰陽師当主編★
喧騒の花婿
恋愛
【戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の
愛人候補になる1 ★月読教改革編★】
の続きの物語です。
★2.陰陽師当主編★は6章で終わります。
★3.空中楼閣籠城編★に続きます。
天倭戦争で逝去した倭国王室陰陽師長
稲田 八雲の跡取り問題が表面化しつつあった。
本妻、マユラとの間に子供ができず
愛人を複数抱えていた八雲。
愛人の子供、太一は
果たして本家に認められ
次期当主として稲田家に君臨する
ことができるだろうか。
★R15です。苦手な方は気をつけて下さい。
該当の話にはタイトルに※が付いています。
★閑話は、時系列順不同です。
★IF番外編√は
本筋以外の魔人と恋愛したら
という、もしも√を書いています。
本編とは異なる設定ですので、
ご了承下さる方はお気を付けて
読んで下さると幸いです。
そんなにその方が気になるなら、どうぞずっと一緒にいて下さい。私は二度とあなたとは関わりませんので……。
しげむろ ゆうき
恋愛
男爵令嬢と仲良くする婚約者に、何度注意しても聞いてくれない
そして、ある日、婚約者のある言葉を聞き、私はつい言ってしまうのだった
全五話
※ホラー無し
3.戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の愛人候補になる3★空中楼閣籠城編★
喧騒の花婿
恋愛
2.戦災の魔界姫は正体を隠し敵国騎士の愛人候補になる2 ★陰陽師当主編★
の続きの物語です。
天界国青騎士団長ヒサメと、
異世界から神隠しに遭ったニンゲンが
かどわかされ
倭国の人質となってしまった。
倭国側の要望は、天界国に幽閉されている
竜神女王とヒサメの人質交換と、和平交渉。
天界国はヒサメを無事取り戻し、
倭国との和平交渉を有利に進めることが
できるだろうか。
★R15です。苦手な方は気をつけて下さい。
該当の話にはタイトルに※が付いています。
★設定上、魔界は14歳が成人であり、アルコールを飲める年齢になります。
★閑話は、時系列順不同です。
二度目の人生は異世界で溺愛されています
ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。
ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。
加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。
おまけに女性が少ない世界のため
夫をたくさん持つことになりー……
周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
rita
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラや攻略不可キャラからも、モテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる