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第4章★銀環の天空城★
第4話☆コウキVSワタル①【空中庭園】☆
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銀環の天空城が高くそびえ立っている。城の外扉は閉まっていたが、見張りの銀騎士団員が開けた。
「天満納言様、騎士団長の皆様、気を付けて下さい。中には御雷槌団長、倭国の者数名、ヒサメ様、ニンゲンがおります。我々銀騎士団員は決して入るな、天界国使者のみ入れとワタル様……ワタルが言っていました」
「……わかった。貴様らはここで待機していろ」
「はっ」
中に入ると、広大なエントランスホールになっていた。前方に階段があり、上階にホールが広がっているようだが、階段があるため良く見えない。左右にも扉があり、まるで魔界歴中世の時代に迷い込んだようだった。
「なんだ……? 紙か?」
天満納言が呟く。
辺りから大量の紙吹雪がまるで大雪のように舞ってきた。
急に紙吹雪が小さな竜巻のようにいくつも連なり、各々の全身に巻き付く。
紙の舞う音で我に返ったカルラは、「菫!」と叫んで菫に飛び付き、包み込むように抱きしめた。
「カルラ様……」
菫もカルラに抱きつくと、紙吹雪がフッと消え、天満納言とゼンタがこの場から消えた。
「太一だ、気を付けろ……! どこか別の場所に飛ばされるぞ!」
カルラが叫ぶと、菫と共にこの場からフッと消え、次に目を開けたときは違う場所に飛ばされていた。
目を開けると、空中楼閣内の庭園のようだった。
木々がそよぎ、噴水のある池が美しくきらめいた。
周囲を見渡すと自分以外には誰も見当たらない。
頭を押さえて立ち上がると、やたら甘くゾクリとするような声が、体に浸透するように響いた。
「よう、コウキ。久しぶり」
コウキの全身から紙吹雪が消えると、噴水の縁に腰掛け足を組んだワタルが、世にも端正な甘い笑顔を見せてコウキを見下ろしていた。
サラサラの赤味がかった髪が風に揺れ、大きな目を美しく細める。笑うと右の頬にエクボが見えた。
青い生地の、まるでオパールのようにきらめく遊色効果の和服をまとい、前白騎士団長だったときの面影は全くなかった。
「……おっと、裏切り者がノコノコとご登場ですか」
コウキが体制を整え、髪の毛をかきあげながらワタルを見据える。
「おれは裏切ってねーよ。元々倭国側だからな」
「はは、そうかそうか。天界国騎士団長の地位と名誉を享受しておいて良くわめく口だなあ」
腰にかけた剣を掴みながら、コウキは余裕に見えるよう笑いながら言った。
「それで何だよ、この茶番は? なぜ俺たちをバラバラにした?」
「悪いなコウキ。うちの陰陽師がどうしても個人的に話したいヤツがいるらしくて。会話を聞かれたくないんだってさ。他のやつらはおれたちが足止めしろって。王族に命令するなんて、うちの陰陽師はなかなかだよな」
陰陽師……天満納言様の片目を潰したやつか、とコウキは瞬時に判断した。
「……その和服、綺麗だな。白騎士の鎧を着ているときより馴染んでるよ」
「当たり前だろ。和服がおれの普段着なんだから。鎧なんて重くて動きにくいだけだ」
ワタルが和服の袖を遊ばせながら言い、思い出したように続けた。
「それより、和平交渉の日にちは守ってくれよな。おれたち、1日ずっと天空城に足止め食らってるんだけど」
「そこはルウ王子に言ってほしいね。日にち変更の伝言を、伝え忘れていたらしいから。だいたい書状に別の日にちを書いて撹乱させたかっただけじゃないの。倭国は相変わらず卑怯な国だな。幻滅したよ」
コウキが周囲を見渡す。ワタルはニヤニヤ笑って噴水から飛び降りた。
「言うじゃん。屍体愛好家のくせに」
「……ヒサメはどこだ。丁重に扱っているんだろうな?」
沈黙が流れ、しばらく噴水から水が流れる音しか聞こえなかった。
ワタルはフッと秀麗に笑い、コウキを見る。
「ヒサメはおれに落ちたぜ。悪いなコウキ。お前はもう過去の男だってさ。幸せにするから、倭国にくれよ」
「……倭国にくれよ? なんだそれ、『俺にくれよ』じゃないんだ」
「……欲しいのはあいつの力だから」
ワタルの冷静な語り口に、コウキはふと真面目な顔になった。
「ヒサメがワタルを選ぶなら、倭国にいるのもいいんじゃないか? けどそのときは俺も容赦しないけどな!」
ヒュッとコウキがワタルに向かって何かを投げた。
ワタルの左頬に痛みが走り、鋭い刃で切れたような血が流れた。
「……いってえな」
ワタルが頬を拭うと、和服の袖に血が付いた。
「鋭い刃になるんだよ。俺にかかれば。風がね」
「風圧だけで? すげー力じゃん」
「あはは、どんな怪力だよ。力じゃなくて、魔法ってやつだ。ワタルが竜を召喚するのと同じだろ」
「はは、残念だがおれのは魔法じゃねーんだ。竜と契約して、その力を借りてるだけだから。おれ自身にはなんの力もねえよ」
ワタルは右手をコウキに向けてかざすと、右腕から風が舞い、ワタルの腕を包みこんだ。
「全身を使って封印しているんだよ。しかるべきときに封印を解いて竜を開放する。風を司る風竜も、ほら。いでよ、風竜」
ゾクゾクするような甘い声で囁いたワタルの腕から、風が舞い、小さな緑色の竜が飛び出してきた。
「こんな感じ。これが風竜。生まれたてで、まだ小さいけどな」
コウキは穏やかに笑うワタルに向けて剣を抜き、構えた。
「……なんだよコウキ、戦うのか? 今夜は人質交換と和平交渉だろ。戦をしにきたわけじゃねえだろうが。お前はヒサメを救いにきたナイトだろ」
「救いにきたところで、ワタルに懐いてたんじゃ、ナイトの役割は意味をなさないだろ」
「和平交渉もあるじゃん」
「交渉は決裂だろ、どうせ。期日を守らなかった天界国側のせいにできるしな。はじめから交渉する気なかったんじゃないのか、倭国側には」
「え、なんだよ。がむしゃらに奪いにくると思ってた。大切な幼馴染みなんじゃねーのかよ」
「奪っておいて良く言う。ワタルと俺を比べたら誰もがお前に付くだろ!」
コウキは左手で空気銃の形を作り、右手に持った剣を撃った。風が飛び出し、剣の周囲をまとう竜巻のように帯びた。
「へー、風の魔法剣か。お前、魔物退治のときその力、使ってなかったじゃん」
「魔力を使うと消耗するからな。できるだけ使いたくないんだよ!」
コウキはワタルに向かって走り出し、剣を振り下ろす。
竜巻の残像がワタルを襲ったが、ワタルはそれをバック転で身軽にかわした。
「風竜」
ニヤリと笑いながらワタルは風竜の名を呼ぶ。
ワタルの命令に呼応するように風竜が鳴き、口から突風を出した。
「わっ……!」
突風はいくつものうねりを帯びて空中で爆ぜ、鋭い刃となりコウキの全身に襲いかかった。
切り傷が付き、血が全身から噴き出す。
ボタボタと垂れた赤黒い血が地面に小さな池を作った。
「え……おい、避けろよ。まだ本気じゃねーぞ、おれ」
「ゴホッ…………」
力を入れると血が滴り落ちるため、コウキは地面に倒れこんだ。
苦しくて息が上がってくる。
生暖かい自分の血の不快感が体中を襲う。
緑色の鎧の隙間から出た腕の布が裂け、左腕の肘から下があらわになった。
古傷だらけのコウキの腕を見たワタルは、ギョッとしたように大きな目をさらに見開いた。
「えっ、コウキ、その腕……」
コウキはフッと目を閉じ、その後横たえながらワタルを見て笑った。
「見るな。親からの虐待だ……」
「虐待……? そんな……」
ワタルは風竜を右腕に封印すると、コウキの側に寄ってきた。
「……ワタル、俺は……お前が心底憎い……」
「……え?」
「生まれながらに地位があり、親に愛されて、すくすく育って、強い力で他者を圧倒する。魔物を退治すれば弱者に喜ばれ、感謝され、崇められる。そんな強者は妬みや僻みの感情とは無縁」
「……なに言ってんだよ?」
「……地面に根付くささやかに咲いた1輪の花に気付かず踏みつける。常に自信があり、人々を守るために上を向いているから」
「……虐待されていたお前が地面に根付く花の例えか? 虐待は……おれにはつらかったな、としか言えない。今生経験したことがないからだ」
コウキは頬から垂れた血の温かい温度に耐えきれず、頭を振って血を振り払った。
「……たまには下を見てやれよ……お前らに踏み荒らされ、苦しみながらも耐えている1輪の花のことを」
「……虐待されたことは気の毒だった。だがお前はもう大人だし強い。両親に頼らなくても生きていけるだろ。虐待されたら逃げてしまえば良かったんだ」
ワタルの迷いのない目を見て、コウキは地面に這いつくばりながらわずかに笑う。
「逃げていたらお前は今笑えてないよ……虐待に耐えながら盾になり守っていたんだよ、ワタルのこと……」
小さく呟いたコウキの声はあまりにも弱々しく、ワタルの耳には届かなかった。
☆続く☆
「天満納言様、騎士団長の皆様、気を付けて下さい。中には御雷槌団長、倭国の者数名、ヒサメ様、ニンゲンがおります。我々銀騎士団員は決して入るな、天界国使者のみ入れとワタル様……ワタルが言っていました」
「……わかった。貴様らはここで待機していろ」
「はっ」
中に入ると、広大なエントランスホールになっていた。前方に階段があり、上階にホールが広がっているようだが、階段があるため良く見えない。左右にも扉があり、まるで魔界歴中世の時代に迷い込んだようだった。
「なんだ……? 紙か?」
天満納言が呟く。
辺りから大量の紙吹雪がまるで大雪のように舞ってきた。
急に紙吹雪が小さな竜巻のようにいくつも連なり、各々の全身に巻き付く。
紙の舞う音で我に返ったカルラは、「菫!」と叫んで菫に飛び付き、包み込むように抱きしめた。
「カルラ様……」
菫もカルラに抱きつくと、紙吹雪がフッと消え、天満納言とゼンタがこの場から消えた。
「太一だ、気を付けろ……! どこか別の場所に飛ばされるぞ!」
カルラが叫ぶと、菫と共にこの場からフッと消え、次に目を開けたときは違う場所に飛ばされていた。
目を開けると、空中楼閣内の庭園のようだった。
木々がそよぎ、噴水のある池が美しくきらめいた。
周囲を見渡すと自分以外には誰も見当たらない。
頭を押さえて立ち上がると、やたら甘くゾクリとするような声が、体に浸透するように響いた。
「よう、コウキ。久しぶり」
コウキの全身から紙吹雪が消えると、噴水の縁に腰掛け足を組んだワタルが、世にも端正な甘い笑顔を見せてコウキを見下ろしていた。
サラサラの赤味がかった髪が風に揺れ、大きな目を美しく細める。笑うと右の頬にエクボが見えた。
青い生地の、まるでオパールのようにきらめく遊色効果の和服をまとい、前白騎士団長だったときの面影は全くなかった。
「……おっと、裏切り者がノコノコとご登場ですか」
コウキが体制を整え、髪の毛をかきあげながらワタルを見据える。
「おれは裏切ってねーよ。元々倭国側だからな」
「はは、そうかそうか。天界国騎士団長の地位と名誉を享受しておいて良くわめく口だなあ」
腰にかけた剣を掴みながら、コウキは余裕に見えるよう笑いながら言った。
「それで何だよ、この茶番は? なぜ俺たちをバラバラにした?」
「悪いなコウキ。うちの陰陽師がどうしても個人的に話したいヤツがいるらしくて。会話を聞かれたくないんだってさ。他のやつらはおれたちが足止めしろって。王族に命令するなんて、うちの陰陽師はなかなかだよな」
陰陽師……天満納言様の片目を潰したやつか、とコウキは瞬時に判断した。
「……その和服、綺麗だな。白騎士の鎧を着ているときより馴染んでるよ」
「当たり前だろ。和服がおれの普段着なんだから。鎧なんて重くて動きにくいだけだ」
ワタルが和服の袖を遊ばせながら言い、思い出したように続けた。
「それより、和平交渉の日にちは守ってくれよな。おれたち、1日ずっと天空城に足止め食らってるんだけど」
「そこはルウ王子に言ってほしいね。日にち変更の伝言を、伝え忘れていたらしいから。だいたい書状に別の日にちを書いて撹乱させたかっただけじゃないの。倭国は相変わらず卑怯な国だな。幻滅したよ」
コウキが周囲を見渡す。ワタルはニヤニヤ笑って噴水から飛び降りた。
「言うじゃん。屍体愛好家のくせに」
「……ヒサメはどこだ。丁重に扱っているんだろうな?」
沈黙が流れ、しばらく噴水から水が流れる音しか聞こえなかった。
ワタルはフッと秀麗に笑い、コウキを見る。
「ヒサメはおれに落ちたぜ。悪いなコウキ。お前はもう過去の男だってさ。幸せにするから、倭国にくれよ」
「……倭国にくれよ? なんだそれ、『俺にくれよ』じゃないんだ」
「……欲しいのはあいつの力だから」
ワタルの冷静な語り口に、コウキはふと真面目な顔になった。
「ヒサメがワタルを選ぶなら、倭国にいるのもいいんじゃないか? けどそのときは俺も容赦しないけどな!」
ヒュッとコウキがワタルに向かって何かを投げた。
ワタルの左頬に痛みが走り、鋭い刃で切れたような血が流れた。
「……いってえな」
ワタルが頬を拭うと、和服の袖に血が付いた。
「鋭い刃になるんだよ。俺にかかれば。風がね」
「風圧だけで? すげー力じゃん」
「あはは、どんな怪力だよ。力じゃなくて、魔法ってやつだ。ワタルが竜を召喚するのと同じだろ」
「はは、残念だがおれのは魔法じゃねーんだ。竜と契約して、その力を借りてるだけだから。おれ自身にはなんの力もねえよ」
ワタルは右手をコウキに向けてかざすと、右腕から風が舞い、ワタルの腕を包みこんだ。
「全身を使って封印しているんだよ。しかるべきときに封印を解いて竜を開放する。風を司る風竜も、ほら。いでよ、風竜」
ゾクゾクするような甘い声で囁いたワタルの腕から、風が舞い、小さな緑色の竜が飛び出してきた。
「こんな感じ。これが風竜。生まれたてで、まだ小さいけどな」
コウキは穏やかに笑うワタルに向けて剣を抜き、構えた。
「……なんだよコウキ、戦うのか? 今夜は人質交換と和平交渉だろ。戦をしにきたわけじゃねえだろうが。お前はヒサメを救いにきたナイトだろ」
「救いにきたところで、ワタルに懐いてたんじゃ、ナイトの役割は意味をなさないだろ」
「和平交渉もあるじゃん」
「交渉は決裂だろ、どうせ。期日を守らなかった天界国側のせいにできるしな。はじめから交渉する気なかったんじゃないのか、倭国側には」
「え、なんだよ。がむしゃらに奪いにくると思ってた。大切な幼馴染みなんじゃねーのかよ」
「奪っておいて良く言う。ワタルと俺を比べたら誰もがお前に付くだろ!」
コウキは左手で空気銃の形を作り、右手に持った剣を撃った。風が飛び出し、剣の周囲をまとう竜巻のように帯びた。
「へー、風の魔法剣か。お前、魔物退治のときその力、使ってなかったじゃん」
「魔力を使うと消耗するからな。できるだけ使いたくないんだよ!」
コウキはワタルに向かって走り出し、剣を振り下ろす。
竜巻の残像がワタルを襲ったが、ワタルはそれをバック転で身軽にかわした。
「風竜」
ニヤリと笑いながらワタルは風竜の名を呼ぶ。
ワタルの命令に呼応するように風竜が鳴き、口から突風を出した。
「わっ……!」
突風はいくつものうねりを帯びて空中で爆ぜ、鋭い刃となりコウキの全身に襲いかかった。
切り傷が付き、血が全身から噴き出す。
ボタボタと垂れた赤黒い血が地面に小さな池を作った。
「え……おい、避けろよ。まだ本気じゃねーぞ、おれ」
「ゴホッ…………」
力を入れると血が滴り落ちるため、コウキは地面に倒れこんだ。
苦しくて息が上がってくる。
生暖かい自分の血の不快感が体中を襲う。
緑色の鎧の隙間から出た腕の布が裂け、左腕の肘から下があらわになった。
古傷だらけのコウキの腕を見たワタルは、ギョッとしたように大きな目をさらに見開いた。
「えっ、コウキ、その腕……」
コウキはフッと目を閉じ、その後横たえながらワタルを見て笑った。
「見るな。親からの虐待だ……」
「虐待……? そんな……」
ワタルは風竜を右腕に封印すると、コウキの側に寄ってきた。
「……ワタル、俺は……お前が心底憎い……」
「……え?」
「生まれながらに地位があり、親に愛されて、すくすく育って、強い力で他者を圧倒する。魔物を退治すれば弱者に喜ばれ、感謝され、崇められる。そんな強者は妬みや僻みの感情とは無縁」
「……なに言ってんだよ?」
「……地面に根付くささやかに咲いた1輪の花に気付かず踏みつける。常に自信があり、人々を守るために上を向いているから」
「……虐待されていたお前が地面に根付く花の例えか? 虐待は……おれにはつらかったな、としか言えない。今生経験したことがないからだ」
コウキは頬から垂れた血の温かい温度に耐えきれず、頭を振って血を振り払った。
「……たまには下を見てやれよ……お前らに踏み荒らされ、苦しみながらも耐えている1輪の花のことを」
「……虐待されたことは気の毒だった。だがお前はもう大人だし強い。両親に頼らなくても生きていけるだろ。虐待されたら逃げてしまえば良かったんだ」
ワタルの迷いのない目を見て、コウキは地面に這いつくばりながらわずかに笑う。
「逃げていたらお前は今笑えてないよ……虐待に耐えながら盾になり守っていたんだよ、ワタルのこと……」
小さく呟いたコウキの声はあまりにも弱々しく、ワタルの耳には届かなかった。
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