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第4章★銀環の天空城★
第2話☆緊急事態☆
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ルームサービスを頼み、4人で食事をしながら話し込む。
「今いらっしゃる3人の方たちは、わたしが敵にも関わらず協力して下さっている、わたしが信頼している3人です。わたしの肉親よりもあなたたちの方を信頼しています。だから、話せることは話したいです」
そう言うと、菫はコウキとラウンジで会っていたこと、リョウマとカルラが協力してくれて、倭国建て直しを黙認し、手伝ってくれていることを話した。
菫の意思を確認したカルラが、躊躇わずに頷いた。
「コウキ、えっと……俺は倭国民なんだ。天倭戦争で壊滅的だった天界国騎士団に入団し、騎士団長になったよそ者なんだ」
カルラが食事の手を止めてコウキに真摯な口調で言う。
「そうなの? なんか天界国騎士団長やばくない? 7人中2人……ワタルとカルラが倭国民として紛れ込んでたってことだよな? ははは、ザルじゃん。天界国騎士団長」
「天倭戦争のあとは、壊滅状態だった天界国騎士団に潜り込むのは比較的簡単だった」
「はは、ワタルと同じこと言ってる」
「戦後だったから入り込めたんだよ……」
「ザルすぎるな、天満納言様。天倭戦争の後騎士団に入団したやつ、全員調べ直した方がいいんじゃないの」
コウキがカルラに向かって笑う。カルラは言いづらそうに続けた。
「あと、俺も八雲のことを許せないから安心して聞いて欲しいんだけど……俺、不義の子なんだ、八雲の」
「えっ?」
「八雲の愛人の子供なんだ、俺……」
「ま、まじで?」
「うん」
コウキは絶句すると、カルラに頭を下げた。湊人と凪人はカルラの兄弟か。しかしカルラが愛人の子供ならば、彼らとは腹違いかもしれない。
コウキは監禁している湊人と凪人に確認してみようと頭を下げながら考えていた。
「ごめん……俺が天倭戦争でカルラの父親を殺した……でも、八雲の理念を殺したことに対しては謝ることができない。俺もそこに関しては信念があったんだ……」
「うん、感謝してる。俺は八雲に気に入られていなかったから、父親とも思ったことはない。さらにラウンジの発案者と聞いて、あいつと同じ血が流れていることにも虫唾が走る。殺してくれて、菫の尊厳を守ってくれてありがとう」
カルラも深く頭を下げ、コウキにお礼を言う。菫はそんな2人を見ながら複雑そうな表情をして、食事を続けていた。
リョウマはカルラが頭を上げたのを確認し、納得したように頷いた。
「よし、もう話は終わりだな? 食事が終わったらコウキは死ね。苦しみながら死ねるよう、俺が直々に殺してやる。感謝しろ」
「おい! 今ちょっと感情を通わせ合っていただろ! カルラ、助けて!」
今度はカルラの後ろに隠れたコウキが、リョウマから逃げるように距離をとった。
「コウキ、短い間だったけどありがとう~。アンタの尊い犠牲は無駄にはしない」
「カルラ乗っかるな! 拝むなよ! クソっ、お前らなんなの? 仲良しかよ!」
「ククッ、まあいい。コウキ、菫様の正体を天界国側には話すなよ。竜神女王を倭国側に引き渡したら、菫様も倭国に戻す。口外したら拷問してゆっくりと殺す」
「わかった、わかったよ。言うわけないだろ、俺はこう見えて口が固いんだ」
3人がワイワイ騒いでいるのを、菫は笑いながら聞いていた。
リョウマとギクシャクしていた空気が、カルラとコウキが一緒にいることで緩和してはいたが、2人のときにきちんと話して謝ろうと菫は考えていた。
ホテルをチェックアウトし、4人は天界城に戻る。あと少しで日が落ちそうな逢魔が時だった。
しかし城門を潜ると、騎士団や大臣、女中や執事等の士官が慌ただしく動いて騒がしかった。
「なんだ? 今日は休日だよな。突然の貴賓来客でもあったかな……?」
コウキがポツリと呟き、4人は状況把握のため周囲を見渡していると、庭園から慌ただしくゼンタが走ってきた。鎧を着ておらず、私服だった。
「ゼンタ、なにかあったの?」
「えっ、皆さん一緒ですか? 良かった、天満納言様の執務室に集合して下さい!」
ゼンタの焦りようから、ただごとではないことを感じ取った騎士団長たちは、急いで執務室へと足を向けた。
「菫は部屋に戻って」
カルラがそっと菫の背中を押して静かに言ったが、ゼンタはその様子を見て少し考え込んだ。
「カルラさん、その女は現在天満納言様付きの女中ですよね。一応天満納言様の指示を仰ぎにいった方がいいと思います。また何か言われたら嫌だろ、お前も」
「あ、はい……」
菫が頷きかけたが、カルラと菫の前にリョウマが仁王立ちして立ちはだかり、ゼンタを見下ろした。
「ゼンタ、今日は休日だ。騎士団長の俺たちは緊急招集もわかるが、女中のこいつが休日出勤する謂れはないだろう。菫は行かなくていい。部屋で待機だ」
リョウマの強い口調に、ゼンタは訝しげにリョウマを見上げる。
「なぜそんなにかばうんですか。仕事があったら後で怒鳴られるのはその女ですよ」
「この騒ぎを知らなかったことにすればいい」
「……リョウマさん、その女に月読教本部の地下牢で助けられてから、様子おかしくないですか? ただの女中ですよ。身分が低いんですよ?」
試すように問いただされて、リョウマは口を噤んだ。怪しまれている。
「リョウマ様、わたしも気になって部屋にいても落ち着きません。天満納言様の指示を仰ぎに行きます」
「……わかった」
天満納言の執務室に入ると、何やら慌てた様子で見慣れない鎧を着た騎士たちが数名、書類を広げて天満納言に説明をしていた。
見方によって虹色に輝く鎧だ。
「銀騎士団だよ」
カルラがそっと菫に囁いて教えてくれた。菫は小さく頷く。
「貴様たち、何をしている、早くこい!」
騎士団長たちは休日だったこともあり、全員私服だった。
コウキは仕事だったが、菫をマダラメ領から天界城に送り届けるつもりだったため、私服でいた。
緊急事態だろうか、私服で仕事をしている騎士団長を見るのは初めてだったので、菫は少し珍しいものを見た気分になった。
「空中楼閣に、倭国の奴らが人質交換と和平交渉に来たようだ」
「えっ、何故!? 和平交渉の日程は決まっているはずですよね」
コウキが驚いて天満納言の執務机に向かい、書類を見る。
「ルージュと稲田一族の婚約パーティーの最中に、倭国王子が突然天界城に来てルウ王子に謁見しただろう。そのときルウ王子に和平交渉の日にちを伝えたようだが、ルウ王子が我々に伝達していなかったようだ」
「えー……その後書状がきましたよね。確か謁見から3ヶ月後の満月の夜って書いてありましたけど……」
「書状ではなく、口頭でルウ王子に変更を伝えていたらしい。実際倭国側が言っていたのは、2ヶ月後の満月の日。つまり昨日だったようだ。ルウ王子はそれを我々に伝え忘れていた」
天満納言が忌々しそうに言うと、リョウマも眉を釣り上げた。
「は? は? 昨日だと!? すでに過ぎているわけか? 急いで出発しなければ!」
それは大変だ、と大慌てで騎士団長たちが動き始めると、菫は天満納言の執務室から見える日の入りを、目を細めて見つめた。
「……ルウ王子が伝達忘れることを見越して日にちを間違えたフリして書いたわね」
誰の案だろうか。ワタルはそんな小賢しい真似はしない。裕もそこまで考えるようなタイプではない。
強いから策を練る必要もないからだ。
誰かが日にちを間違って書くよう入れ知恵をしたのだろうか。
大臣の誰かだろうか。倭国幹部はほとんど裕に付いているはずだ。
菫に付いてくる大臣は恐らく皆無。
「誰かが裕に入れ知恵していますね……」
太一だろうか。しかし太一のことを信じたい。彼は頭が良いが、そこまで欺ける人だと思いたくない。
「……太一ではないと思う。こういう国同士の話し合いで欺瞞はしないタイプだ。誠意が見えない糸を持つことを知っている」
小さく菫に耳打ちしたカルラは、考えるように下を向いた。
「だいたい国同士の約束事に対して欺瞞に満ちた行動を取るなんて、倭国の格を下げるだけだ。今までの倭国らしくない……」
カルラの言葉に菫は頷く。
「欺瞞の国に仕立て上げるには絶好のタイミングです。吸血王が死んだ後、バカ王子が倭国を悪い方に変えたと思わせるには最適ですね」
菫とカルラの密談を隣でそっと聞いていたリョウマが、小さくため息をついた。
☆続く☆
「今いらっしゃる3人の方たちは、わたしが敵にも関わらず協力して下さっている、わたしが信頼している3人です。わたしの肉親よりもあなたたちの方を信頼しています。だから、話せることは話したいです」
そう言うと、菫はコウキとラウンジで会っていたこと、リョウマとカルラが協力してくれて、倭国建て直しを黙認し、手伝ってくれていることを話した。
菫の意思を確認したカルラが、躊躇わずに頷いた。
「コウキ、えっと……俺は倭国民なんだ。天倭戦争で壊滅的だった天界国騎士団に入団し、騎士団長になったよそ者なんだ」
カルラが食事の手を止めてコウキに真摯な口調で言う。
「そうなの? なんか天界国騎士団長やばくない? 7人中2人……ワタルとカルラが倭国民として紛れ込んでたってことだよな? ははは、ザルじゃん。天界国騎士団長」
「天倭戦争のあとは、壊滅状態だった天界国騎士団に潜り込むのは比較的簡単だった」
「はは、ワタルと同じこと言ってる」
「戦後だったから入り込めたんだよ……」
「ザルすぎるな、天満納言様。天倭戦争の後騎士団に入団したやつ、全員調べ直した方がいいんじゃないの」
コウキがカルラに向かって笑う。カルラは言いづらそうに続けた。
「あと、俺も八雲のことを許せないから安心して聞いて欲しいんだけど……俺、不義の子なんだ、八雲の」
「えっ?」
「八雲の愛人の子供なんだ、俺……」
「ま、まじで?」
「うん」
コウキは絶句すると、カルラに頭を下げた。湊人と凪人はカルラの兄弟か。しかしカルラが愛人の子供ならば、彼らとは腹違いかもしれない。
コウキは監禁している湊人と凪人に確認してみようと頭を下げながら考えていた。
「ごめん……俺が天倭戦争でカルラの父親を殺した……でも、八雲の理念を殺したことに対しては謝ることができない。俺もそこに関しては信念があったんだ……」
「うん、感謝してる。俺は八雲に気に入られていなかったから、父親とも思ったことはない。さらにラウンジの発案者と聞いて、あいつと同じ血が流れていることにも虫唾が走る。殺してくれて、菫の尊厳を守ってくれてありがとう」
カルラも深く頭を下げ、コウキにお礼を言う。菫はそんな2人を見ながら複雑そうな表情をして、食事を続けていた。
リョウマはカルラが頭を上げたのを確認し、納得したように頷いた。
「よし、もう話は終わりだな? 食事が終わったらコウキは死ね。苦しみながら死ねるよう、俺が直々に殺してやる。感謝しろ」
「おい! 今ちょっと感情を通わせ合っていただろ! カルラ、助けて!」
今度はカルラの後ろに隠れたコウキが、リョウマから逃げるように距離をとった。
「コウキ、短い間だったけどありがとう~。アンタの尊い犠牲は無駄にはしない」
「カルラ乗っかるな! 拝むなよ! クソっ、お前らなんなの? 仲良しかよ!」
「ククッ、まあいい。コウキ、菫様の正体を天界国側には話すなよ。竜神女王を倭国側に引き渡したら、菫様も倭国に戻す。口外したら拷問してゆっくりと殺す」
「わかった、わかったよ。言うわけないだろ、俺はこう見えて口が固いんだ」
3人がワイワイ騒いでいるのを、菫は笑いながら聞いていた。
リョウマとギクシャクしていた空気が、カルラとコウキが一緒にいることで緩和してはいたが、2人のときにきちんと話して謝ろうと菫は考えていた。
ホテルをチェックアウトし、4人は天界城に戻る。あと少しで日が落ちそうな逢魔が時だった。
しかし城門を潜ると、騎士団や大臣、女中や執事等の士官が慌ただしく動いて騒がしかった。
「なんだ? 今日は休日だよな。突然の貴賓来客でもあったかな……?」
コウキがポツリと呟き、4人は状況把握のため周囲を見渡していると、庭園から慌ただしくゼンタが走ってきた。鎧を着ておらず、私服だった。
「ゼンタ、なにかあったの?」
「えっ、皆さん一緒ですか? 良かった、天満納言様の執務室に集合して下さい!」
ゼンタの焦りようから、ただごとではないことを感じ取った騎士団長たちは、急いで執務室へと足を向けた。
「菫は部屋に戻って」
カルラがそっと菫の背中を押して静かに言ったが、ゼンタはその様子を見て少し考え込んだ。
「カルラさん、その女は現在天満納言様付きの女中ですよね。一応天満納言様の指示を仰ぎにいった方がいいと思います。また何か言われたら嫌だろ、お前も」
「あ、はい……」
菫が頷きかけたが、カルラと菫の前にリョウマが仁王立ちして立ちはだかり、ゼンタを見下ろした。
「ゼンタ、今日は休日だ。騎士団長の俺たちは緊急招集もわかるが、女中のこいつが休日出勤する謂れはないだろう。菫は行かなくていい。部屋で待機だ」
リョウマの強い口調に、ゼンタは訝しげにリョウマを見上げる。
「なぜそんなにかばうんですか。仕事があったら後で怒鳴られるのはその女ですよ」
「この騒ぎを知らなかったことにすればいい」
「……リョウマさん、その女に月読教本部の地下牢で助けられてから、様子おかしくないですか? ただの女中ですよ。身分が低いんですよ?」
試すように問いただされて、リョウマは口を噤んだ。怪しまれている。
「リョウマ様、わたしも気になって部屋にいても落ち着きません。天満納言様の指示を仰ぎに行きます」
「……わかった」
天満納言の執務室に入ると、何やら慌てた様子で見慣れない鎧を着た騎士たちが数名、書類を広げて天満納言に説明をしていた。
見方によって虹色に輝く鎧だ。
「銀騎士団だよ」
カルラがそっと菫に囁いて教えてくれた。菫は小さく頷く。
「貴様たち、何をしている、早くこい!」
騎士団長たちは休日だったこともあり、全員私服だった。
コウキは仕事だったが、菫をマダラメ領から天界城に送り届けるつもりだったため、私服でいた。
緊急事態だろうか、私服で仕事をしている騎士団長を見るのは初めてだったので、菫は少し珍しいものを見た気分になった。
「空中楼閣に、倭国の奴らが人質交換と和平交渉に来たようだ」
「えっ、何故!? 和平交渉の日程は決まっているはずですよね」
コウキが驚いて天満納言の執務机に向かい、書類を見る。
「ルージュと稲田一族の婚約パーティーの最中に、倭国王子が突然天界城に来てルウ王子に謁見しただろう。そのときルウ王子に和平交渉の日にちを伝えたようだが、ルウ王子が我々に伝達していなかったようだ」
「えー……その後書状がきましたよね。確か謁見から3ヶ月後の満月の夜って書いてありましたけど……」
「書状ではなく、口頭でルウ王子に変更を伝えていたらしい。実際倭国側が言っていたのは、2ヶ月後の満月の日。つまり昨日だったようだ。ルウ王子はそれを我々に伝え忘れていた」
天満納言が忌々しそうに言うと、リョウマも眉を釣り上げた。
「は? は? 昨日だと!? すでに過ぎているわけか? 急いで出発しなければ!」
それは大変だ、と大慌てで騎士団長たちが動き始めると、菫は天満納言の執務室から見える日の入りを、目を細めて見つめた。
「……ルウ王子が伝達忘れることを見越して日にちを間違えたフリして書いたわね」
誰の案だろうか。ワタルはそんな小賢しい真似はしない。裕もそこまで考えるようなタイプではない。
強いから策を練る必要もないからだ。
誰かが日にちを間違って書くよう入れ知恵をしたのだろうか。
大臣の誰かだろうか。倭国幹部はほとんど裕に付いているはずだ。
菫に付いてくる大臣は恐らく皆無。
「誰かが裕に入れ知恵していますね……」
太一だろうか。しかし太一のことを信じたい。彼は頭が良いが、そこまで欺ける人だと思いたくない。
「……太一ではないと思う。こういう国同士の話し合いで欺瞞はしないタイプだ。誠意が見えない糸を持つことを知っている」
小さく菫に耳打ちしたカルラは、考えるように下を向いた。
「だいたい国同士の約束事に対して欺瞞に満ちた行動を取るなんて、倭国の格を下げるだけだ。今までの倭国らしくない……」
カルラの言葉に菫は頷く。
「欺瞞の国に仕立て上げるには絶好のタイミングです。吸血王が死んだ後、バカ王子が倭国を悪い方に変えたと思わせるには最適ですね」
菫とカルラの密談を隣でそっと聞いていたリョウマが、小さくため息をついた。
☆続く☆
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