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第3章★眠り姫★
第8話☆抵抗しろ、バカ!☆※
しおりを挟む ひとしきり涙を流した菫の肩を、俺はそっと離す。
「菫様、いいか、良く聞いて下さい。今あなたは夢見術にかかり、夢を見ている」
「え?」
菫は不思議そうに俺を見上げた。
「こんな夢は、早く目醒めた方がいい。今、セイとルージュが婚約し、契約書を書いている。そして結納金と称して、稲田一族がうちに大金を置こうとしている」
「う……」
菫が頭を抱えてうずくまった。
「起きてくれ。悪夢はもう終わりだ。気をしっかり持て。昔の記憶は捨ててしまえ。今のお前には、カルラも、俺も、ずっと側にいる」
菫は頭を抱え、俺は菫を支えるように抱きしめた。
「……今まで体を張って国民を守ってきたのだろう。側近に何を言われても、文句も言わず、弱音も吐かず、笑顔で、たった1人で立ち向かってきたのだろう」
俺は強く菫を抱きしめたまま、静かに話す。
「お前はいつも権力者や文武に強い者ではなく、弱者に寄り添おうとする。その理由が、お前の受けていた虐待を見てわかった。弱い立場の者の気持ちがわかるからだ」
「う……頭……痛い……」
「俺は権力至上主義だった。しかし、菫に出会って価値観が変わった。誰よりも強い権力を持ちながら、弱者に必死で寄り添おうとする菫を見て、王女としてではなく、1人の魔人として命を賭けて護りたいと……そう思った」
「赤騎士様……」
「あのラウンジにいたような男が男の全てだと思わないで欲しい。あんなのは鬼畜以下畜生にも劣る。誠実で一途な男だって、この魔界に沢山いる。カルラがそうだろう、わかるな?」
「う……誰、カルラって……?」
そうか、菫は戦争時はカルラのことを知らなかったのか。
俺は菫を抱きしめたまま、包み込むように体勢を変えた。
「俺も、菫に信頼されるような魔人になりたい。これからの俺を見ていて欲しい。俺は菫以外何もいらない。菫が笑顔でいなくても良いような……俺に怒りや悲しみの感情をぶつけられるような、そんな存在になりたい」
「何を言っているの……?」
俺は決意して菫から離れると、背を屈めて菫の視線に合わせて見つめた。
「起きて下さい。陰陽師当主を決めるのだろう? 俺もあなたの側でお護りしますから。安心して目を開けて下さい」
「うっ……」
菫は俺を見てからフッと意識を失くした。
景色が真っ暗になり、俺は周囲を見渡す。
俺の家ではない。まだ菫の中か?
闇のように真っ暗で、何も見えない。
「菫様……? いますか、菫様?」
しんと静寂が訪れたが、すぐに明るくなって場面が切り替わった。
眩しさが収まって目を開けると、そこは死の監獄だった。
吸血王の死体の前にカルラが立っている。
白衣を着ているので、カルラが橙騎士団長になってからの菫の記憶だろう。
「カルラ……?」
カルラは憎むような目でジッと吸血王の死体を見ており、やがて据わったような目をこちらに向けた。
普段の変な笑い方をするカルラからはかけ離れた仄暗い表情に、俺は息を呑んだ。
「……良く見ろ、お前の父親だ」
カルラの声に隣にいた菫が、静かにカルラに近付く。
カルラには俺は見えていないようだった。菫の記憶だろう。
先程よりも少し背が伸びたようだ。きっと今見ている菫は最近だ。
俺とコウキが氷の魔物討伐と、ローゼンバッハ博士を捜索しに行っている間だ、と直感した。
「どうだ、自分の父親が死んで尚保管されているのを見る気持ちは?」
吸血王の死体の前に菫を連れていき、カルラは冷酷な表情で静かに呟いた。
カルラを怒らせると怖そうだ。
あいつ、静かに怒るタイプか。俺とは正反対だ。俺は怒りの沸点も低く、すぐに怒鳴ってしまう。
「悲しいです」
全然悲しそうではない表情で菫が言った。
まあ当然だろうな。
俺が隣を見ると、首から上だけがホルマリン漬けにされている陰陽師長の顔が見えた。
名がわかるよう、『倭国陰陽師長・八雲』と書かれている。
「こちらはカルラの父親だったか……」
八雲の首から上の遺体を見て俺はぽつりと呟いた。
確か、数年前にここに保管されていた八雲の体が盗まれたのだ。
犯人はまだ判明しておらず、その後カラムの町で突然オークションにかけられた。
場面は変わり、死の監獄にある橙騎士団長の私室へと移った。
まだ菫は覚醒出来ていないのだ。
俺は菫を探すため周囲を見渡した。
カルラが菫を担いで部屋に入ってきた。その後すぐに天蓋付きのベッドに放り投げる。
「え?」
俺は驚いてカルラを見る。
カルラは無表情に菫を見下ろすと、菫の服を脱がせ始めた。
「……なにしてる……カルラ……」
俺はベッドで繰り広げられている光景を信じられない気持ちで見つめた。
この頃のカルラは妹が死んだと思っていた。
妹が死んだのは菫のせいだと思いこんでいたと、以前語っていた。
復讐したときに抱いたということは何となく気付いていたが、思っていた以上にカルラが怒りに満ちている。
菫はカルラが服を脱がせている間、抵抗もせず天蓋を見つめてぼんやりとしている。
「菫、抵抗しろ!」
思わず叫んだが、菫は裸にされ、カルラは菫の体に覆いかぶさった。
俺は一歩前に出ると、ベッドに向かって叫ぶ。
「抵抗しろ、バカ!」
俺の叫びもむなしく、カルラは菫を貫通し、やがて菫に覆いかぶさって静かに菫の体を抱きしめた。
「なに傷つけてんだよ、カルラ……」
カルラにイライラしながら呟く。
やがてシーツに処女の証を見つけたカルラが、驚いたように菫を見て、泣きそうな、後悔したような表情を浮かべた。
あいつの思考が手に取るようにわかる。
初めてだったのか。俺が奪ってしまった。ごめん。痛かったよな。でも、復讐相手に謝るのも変だよな、と。
そんなところだろう。
まあ俺も人のことは言えないか。
元々は、邪神国偵察に行く際の夜伽相手としてルージュが連れてきたのが菫だ。
道行く間、確かに俺は夜伽をさせようと思っていたのだ。
倭国の変態男共のせいで傷ついていた菫を、さらに俺が追い打ちをかけてしまうところだった。
俺は心底ほっとしていた。
その後も菫を強引に犯しているカルラに、俺はため息をついて近くにあったソファに腰掛け、ベッドを見つめる。
あまり見ていたくない。カルラによって引き出される菫の甘い声を聞いていたくない。
ただ少し気になったのは、カルラの方が傷ついた顔をして抱いているということだった。
菫は何度か抱かれるうちに慣れてきたのか、余裕でカルラの背中に手を回してカルラの名を呼んでいる。
カルラが泣きそうな目をして菫を見下ろし、菫を抱きながら見えないところで涙を拭っていた。
菫はと言えば、カルラの体をくまなく触り、じっくりと隅々まで眺めているようだった。
菫はカルラの頭から始まり、ゆっくりと体中にキスを落としながら、やがて足までたどり着いて口づけを落とす。
まるで愛おしそうな、好きな人にするような仕草で、丁寧にキスをして敏感な部分には舌を使う。
カルラはその様子を眺めながら真っ赤になって動揺しているようだった。
当たり前か。
ずっと妹から話を聞いて憧れていた、見たこともない初恋の王女に、慈しむようにこんなことされたら、一瞬で落ちるだろう。
「……こんなときまで余裕なのか……」
菫を見てため息をついたが、俺は思い出した。
違う。慈しんでなどいない。
菫は青薔薇の刻印を探している。
騎士団長のうち誰か1人に刻まれている、青い薔薇の刻印。
刻印の主は、竜神女王が囚われている茨の塔に自由に出入り出来る。
だから不自然にならないよう、カルラの体を隅々まで確かめられるよう、敢えて上から下まで口づけをしていったんだ。
「クッ……どこまで合理主義なんだ……」
俺は思わず笑うと、使命感に満ちた目でカルラの体を観察している菫を愛おしく思った。
☆続く☆
「菫様、いいか、良く聞いて下さい。今あなたは夢見術にかかり、夢を見ている」
「え?」
菫は不思議そうに俺を見上げた。
「こんな夢は、早く目醒めた方がいい。今、セイとルージュが婚約し、契約書を書いている。そして結納金と称して、稲田一族がうちに大金を置こうとしている」
「う……」
菫が頭を抱えてうずくまった。
「起きてくれ。悪夢はもう終わりだ。気をしっかり持て。昔の記憶は捨ててしまえ。今のお前には、カルラも、俺も、ずっと側にいる」
菫は頭を抱え、俺は菫を支えるように抱きしめた。
「……今まで体を張って国民を守ってきたのだろう。側近に何を言われても、文句も言わず、弱音も吐かず、笑顔で、たった1人で立ち向かってきたのだろう」
俺は強く菫を抱きしめたまま、静かに話す。
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「う……頭……痛い……」
「俺は権力至上主義だった。しかし、菫に出会って価値観が変わった。誰よりも強い権力を持ちながら、弱者に必死で寄り添おうとする菫を見て、王女としてではなく、1人の魔人として命を賭けて護りたいと……そう思った」
「赤騎士様……」
「あのラウンジにいたような男が男の全てだと思わないで欲しい。あんなのは鬼畜以下畜生にも劣る。誠実で一途な男だって、この魔界に沢山いる。カルラがそうだろう、わかるな?」
「う……誰、カルラって……?」
そうか、菫は戦争時はカルラのことを知らなかったのか。
俺は菫を抱きしめたまま、包み込むように体勢を変えた。
「俺も、菫に信頼されるような魔人になりたい。これからの俺を見ていて欲しい。俺は菫以外何もいらない。菫が笑顔でいなくても良いような……俺に怒りや悲しみの感情をぶつけられるような、そんな存在になりたい」
「何を言っているの……?」
俺は決意して菫から離れると、背を屈めて菫の視線に合わせて見つめた。
「起きて下さい。陰陽師当主を決めるのだろう? 俺もあなたの側でお護りしますから。安心して目を開けて下さい」
「うっ……」
菫は俺を見てからフッと意識を失くした。
景色が真っ暗になり、俺は周囲を見渡す。
俺の家ではない。まだ菫の中か?
闇のように真っ暗で、何も見えない。
「菫様……? いますか、菫様?」
しんと静寂が訪れたが、すぐに明るくなって場面が切り替わった。
眩しさが収まって目を開けると、そこは死の監獄だった。
吸血王の死体の前にカルラが立っている。
白衣を着ているので、カルラが橙騎士団長になってからの菫の記憶だろう。
「カルラ……?」
カルラは憎むような目でジッと吸血王の死体を見ており、やがて据わったような目をこちらに向けた。
普段の変な笑い方をするカルラからはかけ離れた仄暗い表情に、俺は息を呑んだ。
「……良く見ろ、お前の父親だ」
カルラの声に隣にいた菫が、静かにカルラに近付く。
カルラには俺は見えていないようだった。菫の記憶だろう。
先程よりも少し背が伸びたようだ。きっと今見ている菫は最近だ。
俺とコウキが氷の魔物討伐と、ローゼンバッハ博士を捜索しに行っている間だ、と直感した。
「どうだ、自分の父親が死んで尚保管されているのを見る気持ちは?」
吸血王の死体の前に菫を連れていき、カルラは冷酷な表情で静かに呟いた。
カルラを怒らせると怖そうだ。
あいつ、静かに怒るタイプか。俺とは正反対だ。俺は怒りの沸点も低く、すぐに怒鳴ってしまう。
「悲しいです」
全然悲しそうではない表情で菫が言った。
まあ当然だろうな。
俺が隣を見ると、首から上だけがホルマリン漬けにされている陰陽師長の顔が見えた。
名がわかるよう、『倭国陰陽師長・八雲』と書かれている。
「こちらはカルラの父親だったか……」
八雲の首から上の遺体を見て俺はぽつりと呟いた。
確か、数年前にここに保管されていた八雲の体が盗まれたのだ。
犯人はまだ判明しておらず、その後カラムの町で突然オークションにかけられた。
場面は変わり、死の監獄にある橙騎士団長の私室へと移った。
まだ菫は覚醒出来ていないのだ。
俺は菫を探すため周囲を見渡した。
カルラが菫を担いで部屋に入ってきた。その後すぐに天蓋付きのベッドに放り投げる。
「え?」
俺は驚いてカルラを見る。
カルラは無表情に菫を見下ろすと、菫の服を脱がせ始めた。
「……なにしてる……カルラ……」
俺はベッドで繰り広げられている光景を信じられない気持ちで見つめた。
この頃のカルラは妹が死んだと思っていた。
妹が死んだのは菫のせいだと思いこんでいたと、以前語っていた。
復讐したときに抱いたということは何となく気付いていたが、思っていた以上にカルラが怒りに満ちている。
菫はカルラが服を脱がせている間、抵抗もせず天蓋を見つめてぼんやりとしている。
「菫、抵抗しろ!」
思わず叫んだが、菫は裸にされ、カルラは菫の体に覆いかぶさった。
俺は一歩前に出ると、ベッドに向かって叫ぶ。
「抵抗しろ、バカ!」
俺の叫びもむなしく、カルラは菫を貫通し、やがて菫に覆いかぶさって静かに菫の体を抱きしめた。
「なに傷つけてんだよ、カルラ……」
カルラにイライラしながら呟く。
やがてシーツに処女の証を見つけたカルラが、驚いたように菫を見て、泣きそうな、後悔したような表情を浮かべた。
あいつの思考が手に取るようにわかる。
初めてだったのか。俺が奪ってしまった。ごめん。痛かったよな。でも、復讐相手に謝るのも変だよな、と。
そんなところだろう。
まあ俺も人のことは言えないか。
元々は、邪神国偵察に行く際の夜伽相手としてルージュが連れてきたのが菫だ。
道行く間、確かに俺は夜伽をさせようと思っていたのだ。
倭国の変態男共のせいで傷ついていた菫を、さらに俺が追い打ちをかけてしまうところだった。
俺は心底ほっとしていた。
その後も菫を強引に犯しているカルラに、俺はため息をついて近くにあったソファに腰掛け、ベッドを見つめる。
あまり見ていたくない。カルラによって引き出される菫の甘い声を聞いていたくない。
ただ少し気になったのは、カルラの方が傷ついた顔をして抱いているということだった。
菫は何度か抱かれるうちに慣れてきたのか、余裕でカルラの背中に手を回してカルラの名を呼んでいる。
カルラが泣きそうな目をして菫を見下ろし、菫を抱きながら見えないところで涙を拭っていた。
菫はと言えば、カルラの体をくまなく触り、じっくりと隅々まで眺めているようだった。
菫はカルラの頭から始まり、ゆっくりと体中にキスを落としながら、やがて足までたどり着いて口づけを落とす。
まるで愛おしそうな、好きな人にするような仕草で、丁寧にキスをして敏感な部分には舌を使う。
カルラはその様子を眺めながら真っ赤になって動揺しているようだった。
当たり前か。
ずっと妹から話を聞いて憧れていた、見たこともない初恋の王女に、慈しむようにこんなことされたら、一瞬で落ちるだろう。
「……こんなときまで余裕なのか……」
菫を見てため息をついたが、俺は思い出した。
違う。慈しんでなどいない。
菫は青薔薇の刻印を探している。
騎士団長のうち誰か1人に刻まれている、青い薔薇の刻印。
刻印の主は、竜神女王が囚われている茨の塔に自由に出入り出来る。
だから不自然にならないよう、カルラの体を隅々まで確かめられるよう、敢えて上から下まで口づけをしていったんだ。
「クッ……どこまで合理主義なんだ……」
俺は思わず笑うと、使命感に満ちた目でカルラの体を観察している菫を愛おしく思った。
☆続く☆
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