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【8】ポーラは打つ

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「僕のペニス、欲しい?」
「ん、欲しいわ」

「どこに?」
「ここ……」

 彼女は自ら紐パンツを解き、女の蜜壺を鏡に映し出す。
 そこはまだ触れてもいないのに愛液を零し、熟れた果実のように真っ赤になっていた。

「ここってどこ?」
「私の膣内なかにきて……待ちきれないわ」
「よく言えたね、たくさん可愛がってあげる」

 鏡越しに褒めると、テレーザは頬を染めてよろこんだ。
 発情した女の顔に、ポーラの肉棒もズキッとたぎる。


「足開いて」

 ポーラの命令に、テレーザは期待の眼差しを返し従う。
 二人して蜜をこぼす花園を注視しつつ、より一層快感を引き出すため肩のランジェリーの紐を解く。
 たわわな胸の膨らみが露出した。

 豊かなふくらみに指を食い込ませてグニグニと揉むと、「はぁん、あぁん」と甘ったるい声があがる。
 時折掌で胸の先を弾くと、その声はさらに大きくなった。

「んあァ!、んあぁ!!」
「乳首、前よりも大きくなったね。僕いがいにも、開発してもらってる?」

 天使の微笑みとは反対に、乳首をギュッと摘まむ。
 胸の先を伸ばすように強めに抓ると、テレーザは仰け反り「んあぁぁ!」と痛みで声をあげた。

 乳首は痛々しく赤くなったが、その焼け付くような痛みですら彼女には快感になると、ポーラは知っている。

「んふふ、貴方だけよ」
「嘘はいけないなぁ」
「んあぁぁん!」

 ポーラはテレーザの太腿をピシャリと打った。
 真っ白な肌に手形の跡がついたが、テレーザは頬を染めて喜び身悶える。

「僕だけじゃないだろ?」
「ごめんなさい」

 テレーザは恍惚とし、ポーラは凶悪な笑みを浮かべる。
 普段のポーラなら、女性を叩いたりしない。

 だがお互い何かに取り憑かれたかのように、いつもの自分とは違う別人になっていた。


「いいよ、淫らな君は美しい」

 むんずと、ポーラはテレーザの女性器を右手で揉みこんだ。
 そして左手で胸の蕾を弄び、うなじに舌を這わせる。
 待ち望んだ快感に、鏡の中のテレーザは満足げに笑った。

 閉じた柔肉を左右に広げると、女の肉筒は餌を待ち構える蛇のようにパクパクと口を開けている。
 そこをじっと見つめると、男を喰らうその穴は蜜を溢しぬらぬら光りを放った。

「淫らな孔だ、僕を求めて濡れている」
「貴方のために準備したのよ」

 二本の指をそこに添えると、ズプズプと呑み込まれていく。
 まるで餌を丸呑みする蛇だ。
 女の胎は熱くうねり、粘っていた。

「蜂蜜を膣内なかにしこんでいたのか?誰のだめに?」
「もちろん、貴方の……」
「嘘をつくな!」

 またピシャリと外側の太腿を叩く。
 ひりつく痛みに身悶えて、テレーザは眉間を寄せてよがった。
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