20 / 59
【20】情動
しおりを挟む
リンリンリン!と自室の黒電話が鳴っている。
母からだと身体を強張らせた。
ミシェルもこのニュースを目にしたに違いない。
母はどれほど心を痛めているだろうか。
容易く想像できるだけに、その電話が死刑宣告のように感じた。
震える手で受話器を耳に当てると、母の泣き声が届く。
『ごめん、アニー!私のせいで、本当にごめんね』
ミシェルは最初の一言めから、死にそうな声で謝罪してきた。
「ミミ……落ち着いて、ミミのせいじゃないわ。私が選択して、私がやったことよ。ミミは関係ない!」
『私がいなければ、貴女はあんな事しなかったはずよ!私がさせたも同然だわ』
激しく啜り泣き、受話器に入る呼吸音がくぐもり苦しそう。
こんなに興奮して大丈夫だろうか。
アニーはなんとか母を落ち着かせようとした。
「違う!誰のせいでもない、自分の意思でやったのよ。それに被害者には賠償金が支払われる事になってる。ダリウシュが、だけど。私も働いて返そうと……」
『私のせいよ、私が悪いんだわ』
「ミミ?ねぇ、大丈夫?落ち着いて…」
『私が貴女をダメにしたんだわ、私のせいで… …』
「ミミ!」
号泣する声が響いた後、ゼェゼェと荒い呼吸音が続く。
「ミミ!ミミ?……大丈夫⁉︎、ミミ!」
バタバタと複数の足音と金属音がし、その間もアニーはミシェルの名前を呼び続けた。
おそらく数分、しかし永遠とも思えるほど長い時間が流れ、
『アニー=ランダーさん?
ミシェルさんは緊急措置が必要です。
落ち着いたら此方からバルトミール侯にお電話いたしますので!』
と早口で言われた。
「あのっ!母は……母は大丈夫ですか?」
『……まだわかりません。では失礼します』
プープーと和中音が虚しく響く。
状況が理解できず呆然としたが、唐突に”壊れたかもしれない”と思った。
何が壊れたのか、何を壊したのか、わからない。
でもそう思ったのだ。
背筋を強い悪寒が駆け抜け、心底ゾッとした。
もう何が何だかわからない。
ーー逃げなきゃ
とにかくこの場から離れたい。
自室を出て屋敷の真ん中、玄関ホールへと繋がる回廊を情動のまま駆け下りた。
「アニー様!?」
リンゴがアニーを呼び止める。
使用人部屋から顔を出すメイド達も、どこか冷めた目をしている。
突き刺すような視線に、これからずっとこんな目で見られるのだと悟った。
自業自得だから仕方ない。
しかし母までそんな目で見られ迫害されたら……蔑みの視線が剣山となり母の骨ばった背中に突き刺さる想像をし、叫びたくなってアニーは走って逃げた。
背後でリンゴの引き止める声がしたが、アニーの耳には届かない。
夢中で駆け出し、気がつけば森の奥の湖畔にいた。
空は茜色に染まり、家も木々も湖も全てを真っ赤に染める。
鬱蒼とした森はどの方角も同じようにみえる。
何処からきたのか何処へ帰ればいいかわからなくり、しばしその光景をぼんやり眺めた。
やがて日が落ち、空が紺青に包まれる。
湖面から靄が立ち上り、強い雨の匂いが漂う。
シトシトと小雨が降り始め、対岸の家屋の灯りを反映した水面に、幾つもの波紋を作った。
ミシェルとダリウシュが望むならタイトル戦に出場する。
母の期待に応えたい。
でもダリウシュにとっては、自分ではなくアンバーと出場するほうが良いのではないか。
そしてこうなってしまった以上、出場しなほうが母への心労が少ないのでは。
何より恐ろしいのは、ストレスで最悪の結果を招く事。
そうなったら自分が許せない。
グルグルと考えながら、アニーは雨に打たれた。
小さな雨粒でも、打たれ続ければやがて濡れ鼠になる。
ブーツは泥にまみれ、衣服から雫が滴り、みすぼらしかった。
まだ夢の中にいるみたい。
商店街のアーケードを通り過ぎると屋台が並ぶ。
安いケバブを買って、公共風呂に行く。
自分へのご褒美にジュースを買い、売店で立ち読みし、テレビを眺めて時間を潰す。
人から注目を受け期待される事も、人間関係で悩む事もなかった日々。
和親族として暮らしたあの場所が懐かしい。
対岸のあの場所が私の帰る所。
それなのに、どうしてこんなところにいるんだろう。
戻りたいと思った瞬間、肩を掴まれた。
身体が浮くほど強い力で引かれ、驚き振り返ると、ダリウシュがいた。
雨に濡れ、息を弾ませ顔を歪ませ、焦ったような、苦しそうな表情をしている。
どうして……と訊ねる前に、強く抱き締められた。
頬にナポレオンジャケットの刺繍がぶつかり、太い腕がアニーの背中を締め付ける。
訳が分からず見上げると、ダリウシュは必死な形相で「心配した」とだけ呟き、アニーの頭に唇を寄せてギュッと目を閉じた。
心から安堵したのか、彼の指先は微かに震えている。
素手で心を掴まれたような……ダリウシュの熱い想いが身体の隅々まで流れ込んでくる気がした。
不安と孤独に押し潰されそうな心が解ける。
こんな自分にも心配してくれる人がいる。
探してくれる人がいる。
抱き締めてくれる人がいると、喜びに変わる。
それは冷たくなったアニーの心に十分過ぎるほど響いた。
「ごめ……」
一度謝ると、涙が溢れてくる。
アニーは何度もごめんと呟く。
ミシェルに自責の念を抱かせてしまう自分が、ダリウシュに頭を下げさせてしまう自分が、恥ずかしい。
でもどうすればそんな自分から抜け出せるかわからない。
何に対しての謝罪なのか。
それすらも見失いながら、アニーは謝罪し続けた。
黙ってそれを受け止めていたダリウシュは、おもむろにアニーの足を掬い上げる。
虚をつかれ涙と謝罪が止まったところで、ダリウシュは「舌を噛むなよ」と忠告し走り出す。
泥濘や木の根を楽々と飛び越え、急勾配の山道もアニーを腕に抱えたまま、難なく登ってゆく。
すごい馬力で、これが竜騎族の力かとしみじみ思った。
あっという間に館につき、介助を引き継ごうとするリンゴを退け、ダリウシュ自らアニーを客間のバスルームに運んだ。
どうして客間なのだろう。
自分はもうあの部屋に居られないのかな。
部屋を移る時はあんなにすったもんだあったのに、いざ追い出されそうになると惜しくなるなんて。
自分の強欲さにヘコむ。
服のままバスタブに入り、そこでようやくダリウシュはアニーを下ろした。
バルブが周り、勢いよくお湯が注がれる。
靴についた泥が流れ落ちバスタブを汚してしまったが、彼は一向に気にしなかった。
バスタブを出てダリウシュは自身のブーツを足から引っこ抜く。
そしてアニーのも同じように引き抜こうとした。
「自分でやる」とやんわり拒否ると、彼は一言も喋らずバスタオルを頭に被り、アニーにはバスローブを羽織らせてくれる。
それから靴を脱ぎ終わったアニーを再び担ぎ、素足でのしのしと闊歩する。
使用人達の好奇の視線を受け、アニーは顔を上げられなかった。
慣れた部屋にたどり着きほっとしたのも束の間、またバスタブへ連行される。
「服のままでいいから温まって」
有無を言わさぬ雰囲気にアニーは黙って従った。
何かを主張したり反論する心の余裕もなかった。
バスタブの半分に湯が溜まる頃、バスローブ姿のダリウシュが我が物顔でやってきて、アニーの目の前で全裸になり湯の中へ入ってきた。
いや、此処は彼の部屋の浴室だけれども!
アニーは焦りで「あぅ…そ…ぁ、で」と声にならない呻き声を漏らし、逃げ出そうと脱兎の如く立ち上がったが、彼のほうが俊敏だった。
腕を掴まれ、下から見上げられる。
矢に射抜かれたようにアニーは固まった。
漆黒の瞳には情欲が宿り、見つめられると胸が苦しくなる。
アニーの肌がブルッと粟立った。
魔法のように彼に引き寄せられていく。
抱き締め繋ぎとめて欲しいと、恥も外聞もなく願った。
例え一番でなくとも構わないからーーと。
母からだと身体を強張らせた。
ミシェルもこのニュースを目にしたに違いない。
母はどれほど心を痛めているだろうか。
容易く想像できるだけに、その電話が死刑宣告のように感じた。
震える手で受話器を耳に当てると、母の泣き声が届く。
『ごめん、アニー!私のせいで、本当にごめんね』
ミシェルは最初の一言めから、死にそうな声で謝罪してきた。
「ミミ……落ち着いて、ミミのせいじゃないわ。私が選択して、私がやったことよ。ミミは関係ない!」
『私がいなければ、貴女はあんな事しなかったはずよ!私がさせたも同然だわ』
激しく啜り泣き、受話器に入る呼吸音がくぐもり苦しそう。
こんなに興奮して大丈夫だろうか。
アニーはなんとか母を落ち着かせようとした。
「違う!誰のせいでもない、自分の意思でやったのよ。それに被害者には賠償金が支払われる事になってる。ダリウシュが、だけど。私も働いて返そうと……」
『私のせいよ、私が悪いんだわ』
「ミミ?ねぇ、大丈夫?落ち着いて…」
『私が貴女をダメにしたんだわ、私のせいで… …』
「ミミ!」
号泣する声が響いた後、ゼェゼェと荒い呼吸音が続く。
「ミミ!ミミ?……大丈夫⁉︎、ミミ!」
バタバタと複数の足音と金属音がし、その間もアニーはミシェルの名前を呼び続けた。
おそらく数分、しかし永遠とも思えるほど長い時間が流れ、
『アニー=ランダーさん?
ミシェルさんは緊急措置が必要です。
落ち着いたら此方からバルトミール侯にお電話いたしますので!』
と早口で言われた。
「あのっ!母は……母は大丈夫ですか?」
『……まだわかりません。では失礼します』
プープーと和中音が虚しく響く。
状況が理解できず呆然としたが、唐突に”壊れたかもしれない”と思った。
何が壊れたのか、何を壊したのか、わからない。
でもそう思ったのだ。
背筋を強い悪寒が駆け抜け、心底ゾッとした。
もう何が何だかわからない。
ーー逃げなきゃ
とにかくこの場から離れたい。
自室を出て屋敷の真ん中、玄関ホールへと繋がる回廊を情動のまま駆け下りた。
「アニー様!?」
リンゴがアニーを呼び止める。
使用人部屋から顔を出すメイド達も、どこか冷めた目をしている。
突き刺すような視線に、これからずっとこんな目で見られるのだと悟った。
自業自得だから仕方ない。
しかし母までそんな目で見られ迫害されたら……蔑みの視線が剣山となり母の骨ばった背中に突き刺さる想像をし、叫びたくなってアニーは走って逃げた。
背後でリンゴの引き止める声がしたが、アニーの耳には届かない。
夢中で駆け出し、気がつけば森の奥の湖畔にいた。
空は茜色に染まり、家も木々も湖も全てを真っ赤に染める。
鬱蒼とした森はどの方角も同じようにみえる。
何処からきたのか何処へ帰ればいいかわからなくり、しばしその光景をぼんやり眺めた。
やがて日が落ち、空が紺青に包まれる。
湖面から靄が立ち上り、強い雨の匂いが漂う。
シトシトと小雨が降り始め、対岸の家屋の灯りを反映した水面に、幾つもの波紋を作った。
ミシェルとダリウシュが望むならタイトル戦に出場する。
母の期待に応えたい。
でもダリウシュにとっては、自分ではなくアンバーと出場するほうが良いのではないか。
そしてこうなってしまった以上、出場しなほうが母への心労が少ないのでは。
何より恐ろしいのは、ストレスで最悪の結果を招く事。
そうなったら自分が許せない。
グルグルと考えながら、アニーは雨に打たれた。
小さな雨粒でも、打たれ続ければやがて濡れ鼠になる。
ブーツは泥にまみれ、衣服から雫が滴り、みすぼらしかった。
まだ夢の中にいるみたい。
商店街のアーケードを通り過ぎると屋台が並ぶ。
安いケバブを買って、公共風呂に行く。
自分へのご褒美にジュースを買い、売店で立ち読みし、テレビを眺めて時間を潰す。
人から注目を受け期待される事も、人間関係で悩む事もなかった日々。
和親族として暮らしたあの場所が懐かしい。
対岸のあの場所が私の帰る所。
それなのに、どうしてこんなところにいるんだろう。
戻りたいと思った瞬間、肩を掴まれた。
身体が浮くほど強い力で引かれ、驚き振り返ると、ダリウシュがいた。
雨に濡れ、息を弾ませ顔を歪ませ、焦ったような、苦しそうな表情をしている。
どうして……と訊ねる前に、強く抱き締められた。
頬にナポレオンジャケットの刺繍がぶつかり、太い腕がアニーの背中を締め付ける。
訳が分からず見上げると、ダリウシュは必死な形相で「心配した」とだけ呟き、アニーの頭に唇を寄せてギュッと目を閉じた。
心から安堵したのか、彼の指先は微かに震えている。
素手で心を掴まれたような……ダリウシュの熱い想いが身体の隅々まで流れ込んでくる気がした。
不安と孤独に押し潰されそうな心が解ける。
こんな自分にも心配してくれる人がいる。
探してくれる人がいる。
抱き締めてくれる人がいると、喜びに変わる。
それは冷たくなったアニーの心に十分過ぎるほど響いた。
「ごめ……」
一度謝ると、涙が溢れてくる。
アニーは何度もごめんと呟く。
ミシェルに自責の念を抱かせてしまう自分が、ダリウシュに頭を下げさせてしまう自分が、恥ずかしい。
でもどうすればそんな自分から抜け出せるかわからない。
何に対しての謝罪なのか。
それすらも見失いながら、アニーは謝罪し続けた。
黙ってそれを受け止めていたダリウシュは、おもむろにアニーの足を掬い上げる。
虚をつかれ涙と謝罪が止まったところで、ダリウシュは「舌を噛むなよ」と忠告し走り出す。
泥濘や木の根を楽々と飛び越え、急勾配の山道もアニーを腕に抱えたまま、難なく登ってゆく。
すごい馬力で、これが竜騎族の力かとしみじみ思った。
あっという間に館につき、介助を引き継ごうとするリンゴを退け、ダリウシュ自らアニーを客間のバスルームに運んだ。
どうして客間なのだろう。
自分はもうあの部屋に居られないのかな。
部屋を移る時はあんなにすったもんだあったのに、いざ追い出されそうになると惜しくなるなんて。
自分の強欲さにヘコむ。
服のままバスタブに入り、そこでようやくダリウシュはアニーを下ろした。
バルブが周り、勢いよくお湯が注がれる。
靴についた泥が流れ落ちバスタブを汚してしまったが、彼は一向に気にしなかった。
バスタブを出てダリウシュは自身のブーツを足から引っこ抜く。
そしてアニーのも同じように引き抜こうとした。
「自分でやる」とやんわり拒否ると、彼は一言も喋らずバスタオルを頭に被り、アニーにはバスローブを羽織らせてくれる。
それから靴を脱ぎ終わったアニーを再び担ぎ、素足でのしのしと闊歩する。
使用人達の好奇の視線を受け、アニーは顔を上げられなかった。
慣れた部屋にたどり着きほっとしたのも束の間、またバスタブへ連行される。
「服のままでいいから温まって」
有無を言わさぬ雰囲気にアニーは黙って従った。
何かを主張したり反論する心の余裕もなかった。
バスタブの半分に湯が溜まる頃、バスローブ姿のダリウシュが我が物顔でやってきて、アニーの目の前で全裸になり湯の中へ入ってきた。
いや、此処は彼の部屋の浴室だけれども!
アニーは焦りで「あぅ…そ…ぁ、で」と声にならない呻き声を漏らし、逃げ出そうと脱兎の如く立ち上がったが、彼のほうが俊敏だった。
腕を掴まれ、下から見上げられる。
矢に射抜かれたようにアニーは固まった。
漆黒の瞳には情欲が宿り、見つめられると胸が苦しくなる。
アニーの肌がブルッと粟立った。
魔法のように彼に引き寄せられていく。
抱き締め繋ぎとめて欲しいと、恥も外聞もなく願った。
例え一番でなくとも構わないからーーと。
1
お気に入りに追加
102
あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
【完結】お飾りの妻からの挑戦状
おのまとぺ
恋愛
公爵家から王家へと嫁いできたデイジー・シャトワーズ。待ちに待った旦那様との顔合わせ、王太子セオドア・ハミルトンが放った言葉に立ち会った使用人たちの顔は強張った。
「君はお飾りの妻だ。装飾品として慎ましく生きろ」
しかし、当のデイジーは不躾な挨拶を笑顔で受け止める。二人のドタバタ生活は心配する周囲を巻き込んで、やがて誰も予想しなかった展開へ……
◇表紙はノーコピーライトガール様より拝借しています
◇全18話で完結予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる