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【04】二年後
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「いけーーーっ!伸びろ、伸びろ!!だめ、うそ、ダメ、だぁぁぁぁぁあ!」
アニーは競馬新聞を握りしめ絶叫した。
目の前を足音を響かせ馬達が駆け抜けてゆく。
いつもならその迫力と美しい馬体に目を奪われるが、今はそれどころじゃない。
アニーは正面のスクリーンを凝視し、固唾を飲んで結果を待った。
モニターには白黒映像でゴールシーンが繰り返し放映されている。
掲示板が点灯し、1着には”08”の文字が。
アニーが賭けた馬は”13”。
「うそぉぉーーーん」
なんて日だ!!また外したよ。
今日は一度も当たってない。
馬を見る目がないのかなぁ。
あー、空が綺麗。芝が眩しいなぁ。
アニーはショックから現実逃避に走ったが、直ぐには立ち直れそうにない。
「ネェちゃん、今度は外したんか。まー、このレースは難しかったわな。俺はなんとか3着を当てたぞ」
隣の席のおっちゃんが鼻高々で自慢してくる。
アニーがずっとずっと勝ち続けていたので自慢するタイミングがなく、さぞ鬱憤が溜まっていたんだろう。
ハンチングハット、ギンガムチェックシャツにオーバーオール。
お腹だけが膨らんだ典型的なビール腹、髭面で肌は日に焼け埃っぽい。
彼だけではなく、一般ゲートで馬券を買う大多数がこのような服装だった。
近くの炭鉱で働く鉱夫達である。
アニーは笑みを浮かべ、腕に巻きつけた懐中時計の竜頭を押し、ぱかっと蓋を開いた。
その瞬間、男は目の焦点を失い、ハッと正気を取り戻す。
自分は何をしていたんだっけという顔だ。
アニーは彼に見えるように馬券で空を煽いだ。
そこには”08”の文字が。
「す、すげぇな、ネェちゃん。…………また当たったのか」
負け続けた男はプライドが傷ついたようで、すごすごと引き上げていく。
アニーは得意満面で馬券をベストの内ポケットにしまい、換金所へ急いだ。
『雲海に浮かぶ絶海の孤島・レミュエル島。
世界から隔離されたその島で、人類は独自の進化を遂げ【竜騎族】、【天妓族】、【和親族】へと別れた』
と言い伝えられている。
学校でそう習うが、「世界は平たい」と言われてもどうだっていいのと同じで、日々稼ぐ金のほうが重要だ。
アニーは換金した紙幣を丸めゴムでとめ、ナップザックに仕舞った。
今日は悪くない成果だったとホクホクする。
郊外にある競馬場と街までは汽車で二十分ほど。
街へと向かう帰りの汽車は、競馬観戦者で混み合っていた。
アニーは揺れに身を任せながら、ぼんやりと車窓を眺めた。
広がる地平線、夕暮れの空は紫と橙に染まり、放牧された羊や牛は家路へ向かう。
実に長閑な光景、これがレミュエル島の日常だ。
しばらくして汽車は蹄鉄を象った駅へ到着した。
駅の天井はドーム型で王宮へ入っていく気分になるから大好き。
駅を出ると目の前には噴水広場があり、すっかり日が暮れ街灯に灯りがともっている。
照明が光のライトアップで噴水や周囲の建物を美しく魅せ、大道芸や弾き語りが音を鳴らし、レストランのテラス席で若者がワイングラスを傾けている。
楽しそうな一団を横目に、アニーは広場に続く商店街へ向かう。
住宅街に隣接している商店街は、夕方にはどこの店も”クローズ”の看板がさがる。
営業しているのは酒屋と煙草屋だけ。
アニーは一軒の煙草屋に入店し、顔見知りの店員に「調子はどう?」と挨拶した。
彼は何時もの笑顔で店の裏口へと続く扉を開けてくれる。
そこはコの字型の一般的なアパルトメントの中庭だが、普通と違うのは中央のケージで二人の男が殴り合い、それを肴に観客が酒を楽しんでいる事だ。
中庭一角のバーカウンターでアニーは定位置の椅子に座った。
壁の棚には安い酒が並び、木のカウンターも水廻りの蛇口も古びてる。
大音量でかかるクラブミュージック、床はゴミが落ち、彼方此方に落書きが。
「よぉ、ニア!出勤ご苦労だな」
首のタトゥーとドレッドヘアが特徴的な、陽気な店主ジョシュがいつものように迎えてくれた。
此処では本名ではなくニアと名乗っていた。
「何時ものかい?」
「うん」
「ったく!ここはファイトクラブだぜ?酒を注文してくれなきゃ廃業しちまうぜ……オマエは特別だぞ」
毎日この会話を繰り返している。
サラダ、パスタ、スープにミネラルウオーターが机に並び、アニーはお礼を言っていつもと同じように多めにチップを渡した。
食べ終わると対戦表とナッツの小皿が出てくる。
夜な夜な此処で格闘技の試合が行われ、アニーは金を賭け稼いでいる。
殺人強盗クスリ強姦以外なんでもアリ。
格闘技を観戦し、肴に酒を楽しみ、踊り狂う。それがファイトクラブだ。
「今日はもう仕事してきたのか?」
「うん。競馬に行ったよ」
対戦表に賭け金を書き込み金を渡せば、あとはのんびり待つだけ。
ジョシュと世間話をするのが日課だった。
「勝てたか」
「まぁね、辛うじてって感じ」
「じゃあ今日はそこそこにしたほうがいいかもな。損切りできるのが良い賭博師の条件だぜ」
「やりすぎないようにしておく」
素直に頷くと、エライぞー!とジョシュはアニーの頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
親しげな様子に隣に居たカレ目当ての女の子が口をへの字に曲げる。
誤解されては困る。
アニーはそそくさブラウン管テレビへ視線を向けた。
夜の賭場は若者の遊び場だ。
若い娘は毛皮のコート片手に、肩の出たドレスの上からコルセットベストで胸と腰のくびれを強調し、細い足にはハイヒールを履く。
オイルを髪に塗り丁寧に編み、流行の化粧で華やかに化ける。
一方のアニーは昔ながらの伝統衣装ブーナットの色褪せたジャンパースカートに毛皮のベスト、その下から女性はあまり着ないであろうジーンズに、走りやすさ優先でブーツ。
一風変わった服装に「パジャマみたい」と揶揄われる事もよくあった。
長く美しい髪が女性の美のアイコンなのに、くすんだ赤茶オレンジの髪はボサボサで鎖骨までしかない。
おまけにガリ勉っぽい丸眼鏡をしており、出会いを求める瑞々しい花々の中で一人だけ野暮っく浮いていた。
そんなアニーに話しかけるのは店主のジョシュだけで、彼は強面だが、情に厚く兄貴肌でモテる。
流行最先端の革ジャンにジーンズと少しワルぶった服装なのも高ポイントかもしれない。
アニーにとっては頼れる兄貴分で、おそらく彼にとってもアニーは大金を賭けてく良客以上の認識はないだろうが、たまに彼目当ての女の子から睨まれる事があった。
恋愛は自由だが嫉妬で意地悪されてはたまったもんじゃないので、こういう場合アニーは空気と化す。
アニーは競馬新聞を握りしめ絶叫した。
目の前を足音を響かせ馬達が駆け抜けてゆく。
いつもならその迫力と美しい馬体に目を奪われるが、今はそれどころじゃない。
アニーは正面のスクリーンを凝視し、固唾を飲んで結果を待った。
モニターには白黒映像でゴールシーンが繰り返し放映されている。
掲示板が点灯し、1着には”08”の文字が。
アニーが賭けた馬は”13”。
「うそぉぉーーーん」
なんて日だ!!また外したよ。
今日は一度も当たってない。
馬を見る目がないのかなぁ。
あー、空が綺麗。芝が眩しいなぁ。
アニーはショックから現実逃避に走ったが、直ぐには立ち直れそうにない。
「ネェちゃん、今度は外したんか。まー、このレースは難しかったわな。俺はなんとか3着を当てたぞ」
隣の席のおっちゃんが鼻高々で自慢してくる。
アニーがずっとずっと勝ち続けていたので自慢するタイミングがなく、さぞ鬱憤が溜まっていたんだろう。
ハンチングハット、ギンガムチェックシャツにオーバーオール。
お腹だけが膨らんだ典型的なビール腹、髭面で肌は日に焼け埃っぽい。
彼だけではなく、一般ゲートで馬券を買う大多数がこのような服装だった。
近くの炭鉱で働く鉱夫達である。
アニーは笑みを浮かべ、腕に巻きつけた懐中時計の竜頭を押し、ぱかっと蓋を開いた。
その瞬間、男は目の焦点を失い、ハッと正気を取り戻す。
自分は何をしていたんだっけという顔だ。
アニーは彼に見えるように馬券で空を煽いだ。
そこには”08”の文字が。
「す、すげぇな、ネェちゃん。…………また当たったのか」
負け続けた男はプライドが傷ついたようで、すごすごと引き上げていく。
アニーは得意満面で馬券をベストの内ポケットにしまい、換金所へ急いだ。
『雲海に浮かぶ絶海の孤島・レミュエル島。
世界から隔離されたその島で、人類は独自の進化を遂げ【竜騎族】、【天妓族】、【和親族】へと別れた』
と言い伝えられている。
学校でそう習うが、「世界は平たい」と言われてもどうだっていいのと同じで、日々稼ぐ金のほうが重要だ。
アニーは換金した紙幣を丸めゴムでとめ、ナップザックに仕舞った。
今日は悪くない成果だったとホクホクする。
郊外にある競馬場と街までは汽車で二十分ほど。
街へと向かう帰りの汽車は、競馬観戦者で混み合っていた。
アニーは揺れに身を任せながら、ぼんやりと車窓を眺めた。
広がる地平線、夕暮れの空は紫と橙に染まり、放牧された羊や牛は家路へ向かう。
実に長閑な光景、これがレミュエル島の日常だ。
しばらくして汽車は蹄鉄を象った駅へ到着した。
駅の天井はドーム型で王宮へ入っていく気分になるから大好き。
駅を出ると目の前には噴水広場があり、すっかり日が暮れ街灯に灯りがともっている。
照明が光のライトアップで噴水や周囲の建物を美しく魅せ、大道芸や弾き語りが音を鳴らし、レストランのテラス席で若者がワイングラスを傾けている。
楽しそうな一団を横目に、アニーは広場に続く商店街へ向かう。
住宅街に隣接している商店街は、夕方にはどこの店も”クローズ”の看板がさがる。
営業しているのは酒屋と煙草屋だけ。
アニーは一軒の煙草屋に入店し、顔見知りの店員に「調子はどう?」と挨拶した。
彼は何時もの笑顔で店の裏口へと続く扉を開けてくれる。
そこはコの字型の一般的なアパルトメントの中庭だが、普通と違うのは中央のケージで二人の男が殴り合い、それを肴に観客が酒を楽しんでいる事だ。
中庭一角のバーカウンターでアニーは定位置の椅子に座った。
壁の棚には安い酒が並び、木のカウンターも水廻りの蛇口も古びてる。
大音量でかかるクラブミュージック、床はゴミが落ち、彼方此方に落書きが。
「よぉ、ニア!出勤ご苦労だな」
首のタトゥーとドレッドヘアが特徴的な、陽気な店主ジョシュがいつものように迎えてくれた。
此処では本名ではなくニアと名乗っていた。
「何時ものかい?」
「うん」
「ったく!ここはファイトクラブだぜ?酒を注文してくれなきゃ廃業しちまうぜ……オマエは特別だぞ」
毎日この会話を繰り返している。
サラダ、パスタ、スープにミネラルウオーターが机に並び、アニーはお礼を言っていつもと同じように多めにチップを渡した。
食べ終わると対戦表とナッツの小皿が出てくる。
夜な夜な此処で格闘技の試合が行われ、アニーは金を賭け稼いでいる。
殺人強盗クスリ強姦以外なんでもアリ。
格闘技を観戦し、肴に酒を楽しみ、踊り狂う。それがファイトクラブだ。
「今日はもう仕事してきたのか?」
「うん。競馬に行ったよ」
対戦表に賭け金を書き込み金を渡せば、あとはのんびり待つだけ。
ジョシュと世間話をするのが日課だった。
「勝てたか」
「まぁね、辛うじてって感じ」
「じゃあ今日はそこそこにしたほうがいいかもな。損切りできるのが良い賭博師の条件だぜ」
「やりすぎないようにしておく」
素直に頷くと、エライぞー!とジョシュはアニーの頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
親しげな様子に隣に居たカレ目当ての女の子が口をへの字に曲げる。
誤解されては困る。
アニーはそそくさブラウン管テレビへ視線を向けた。
夜の賭場は若者の遊び場だ。
若い娘は毛皮のコート片手に、肩の出たドレスの上からコルセットベストで胸と腰のくびれを強調し、細い足にはハイヒールを履く。
オイルを髪に塗り丁寧に編み、流行の化粧で華やかに化ける。
一方のアニーは昔ながらの伝統衣装ブーナットの色褪せたジャンパースカートに毛皮のベスト、その下から女性はあまり着ないであろうジーンズに、走りやすさ優先でブーツ。
一風変わった服装に「パジャマみたい」と揶揄われる事もよくあった。
長く美しい髪が女性の美のアイコンなのに、くすんだ赤茶オレンジの髪はボサボサで鎖骨までしかない。
おまけにガリ勉っぽい丸眼鏡をしており、出会いを求める瑞々しい花々の中で一人だけ野暮っく浮いていた。
そんなアニーに話しかけるのは店主のジョシュだけで、彼は強面だが、情に厚く兄貴肌でモテる。
流行最先端の革ジャンにジーンズと少しワルぶった服装なのも高ポイントかもしれない。
アニーにとっては頼れる兄貴分で、おそらく彼にとってもアニーは大金を賭けてく良客以上の認識はないだろうが、たまに彼目当ての女の子から睨まれる事があった。
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