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【51】ボロンゴの街 〜世界が煌めいて〜
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「ハイヒールも履かせてあげまショ、俺のお姫様」
サニーはダニエルの足元に傅き、脚をとった。
そしてベロア生地のハイヒールを履かせた後、ツツツ…と脹脛を撫でた。
触り方に性的なニュアンスが漂っていて、ドキリとさせられる。
生理中、他所の女のところへ行ってしまうかと思ったサニーは意外にも誠実で、夜遅くなることはあったが真っ直ぐ帰宅し、ダニエルの体を労わってくれた。
時折、愛しむように抱きしめ、頭を撫でてくれ、キスもしてくれたが、エッチな雰囲気にはならなかった。
しかし今サニーの深い青紫色の瞳には欲望の炎が見え隠れし、ダニエルの胸にも期待と欲望の火をつける。
「参りましょうか、俺のお姫様」
差し出されたサニーの手に手を重ねれば、ダニエルは最高潮に胸を高鳴らせた。
ユージンが手配した馬車に乗って、二人はボロンゴの街へと繰り出した。
中心街の広場で馬車を降りると、虹色の空にライトアップされた噴水が美しく水飛沫をあげている。
サニーと一緒だとシャンパンの泡のように世界が煌めき、ダニエルは見るもの全てに心を躍らせた。
「サニー、あの店に入ろ!コートレットが美味しいって聞いたことがあるの」
ダニエルはサニーの腕に手を回し、レストランへと誘った。
紳士にエスコートされるのが礼儀だが、今はそんな格式ばった風習は抜きでいいよね。
「いいけど……レストランを予約してあるヨ。ディディの大好きなお肉が美味しいお店のネ」
「お肉!!……残念だけど、コートレットは別の機会にしたほうがいいわね」
「あぁ、ユージンに頼んで明日のランチに出してもらおう」
「やったぁ!!じゃあ予約したレストランに行こ!ここから近いの?」
「歩いてすぐそこダヨ」
サニーが案内したのは、首都セーラスのオペラ座に負けず劣らず豪華な歌劇場だった。
貴族や裕福な商人達が通る正門ではなく、一部のVIPしか入れない重厚な横門をくぐる。
レッドカーペットに鮮やかな壁紙壁画天井画シャンデリアが連なり、黒服の男達が出迎えてくれる。
紅蓮のカーテンに仕切られた個室へ案内されると、サニーは椅子をひいてくれた。
伝統的な馬蹄型の歌劇場は、一番安い一階席を囲んで二階のボックス席、三階のバルコニー席となっており、その中でもダニエルが通されたバルコニー席は舞台の正面かつ視界を遮るように左右を銅像で囲まれており、周囲の客からは中が見えないように配慮されたプレミア席だ。
サニーはダニエルの足元に傅き、脚をとった。
そしてベロア生地のハイヒールを履かせた後、ツツツ…と脹脛を撫でた。
触り方に性的なニュアンスが漂っていて、ドキリとさせられる。
生理中、他所の女のところへ行ってしまうかと思ったサニーは意外にも誠実で、夜遅くなることはあったが真っ直ぐ帰宅し、ダニエルの体を労わってくれた。
時折、愛しむように抱きしめ、頭を撫でてくれ、キスもしてくれたが、エッチな雰囲気にはならなかった。
しかし今サニーの深い青紫色の瞳には欲望の炎が見え隠れし、ダニエルの胸にも期待と欲望の火をつける。
「参りましょうか、俺のお姫様」
差し出されたサニーの手に手を重ねれば、ダニエルは最高潮に胸を高鳴らせた。
ユージンが手配した馬車に乗って、二人はボロンゴの街へと繰り出した。
中心街の広場で馬車を降りると、虹色の空にライトアップされた噴水が美しく水飛沫をあげている。
サニーと一緒だとシャンパンの泡のように世界が煌めき、ダニエルは見るもの全てに心を躍らせた。
「サニー、あの店に入ろ!コートレットが美味しいって聞いたことがあるの」
ダニエルはサニーの腕に手を回し、レストランへと誘った。
紳士にエスコートされるのが礼儀だが、今はそんな格式ばった風習は抜きでいいよね。
「いいけど……レストランを予約してあるヨ。ディディの大好きなお肉が美味しいお店のネ」
「お肉!!……残念だけど、コートレットは別の機会にしたほうがいいわね」
「あぁ、ユージンに頼んで明日のランチに出してもらおう」
「やったぁ!!じゃあ予約したレストランに行こ!ここから近いの?」
「歩いてすぐそこダヨ」
サニーが案内したのは、首都セーラスのオペラ座に負けず劣らず豪華な歌劇場だった。
貴族や裕福な商人達が通る正門ではなく、一部のVIPしか入れない重厚な横門をくぐる。
レッドカーペットに鮮やかな壁紙壁画天井画シャンデリアが連なり、黒服の男達が出迎えてくれる。
紅蓮のカーテンに仕切られた個室へ案内されると、サニーは椅子をひいてくれた。
伝統的な馬蹄型の歌劇場は、一番安い一階席を囲んで二階のボックス席、三階のバルコニー席となっており、その中でもダニエルが通されたバルコニー席は舞台の正面かつ視界を遮るように左右を銅像で囲まれており、周囲の客からは中が見えないように配慮されたプレミア席だ。
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