8 / 97
【08】キスマーク 〜甘くほろ苦い悦び〜
しおりを挟む
「いい反応だネ………ディディ、もっと可愛い声を聞かせて ヨ」
男は口元に薄い笑みを浮かべ、青紫の澄んだ瞳を情欲に染めた。
下腹部に押し当てられた男の怒張はトラヴァース越しでもわかるほど興奮しており、それがさらにダニエルの欲望を煽る。
「んん、ぅ……、ふぅん、ぅ」
忙しなく唇を吸われ、息苦しさから無意識に口を開くと、間髪入れずサニーの舌が挿し込まれ、激しくダニエルの口内をかき回す。
サニーは口腔の粘膜をねっとりと舐め、奥の方で右往左往しているダニエルの舌を絡め取り、ぬるぬると舌の腹を撫で上顎を擽る。
喉奥から甘い痺れがうまれ、ダニエルの蜜壺が湿った。
「ディディ、チューするとエロ顔になるネ。たまんないヨ」
男は甘く囁き、唾液に濡れたダニエルの唇を執拗に何度も吸う。
触れ合う肌は温かく心地よい。
舌を軽く吸われるだけで、どうしてこんなにも気持ちがいいの。
いつの間にかダニエルも夢中になってサニーのキスに応えていた。
「んん、んふぅ、……ん、ん」
サニーの指がダニエルの頬を撫で、首筋から胸元へと降りていく。
流れ込む唾液が甘く感じられ、心地よさに、知らずダニエルの息は上がった。
頭の芯が溶けそう、バカになっちゃう。
思考がふわふわと朧げになり、ダニエルは与えられるキスに酔った。
漸くサニーは唇を解放し、恍惚とするダニエルを見つめ、頬を緩める。
それからたわわな乳房を両手で受け、たぷたぷと揺すった。
「このオッパイ!つんと上を向いた可愛い乳首!可愛いなぁ」
マジマジとおっぱいを観察するサニーの瞳は、ハートマークになっている。
「んもぉ、おっぱいに話しかけないでよ」
ダニエルはサニーの頬っぺを抓った。
「ごめん、あんまりにも綺麗だから……それより日焼け薄くなっちゃったネ」
アリャーリャ村でこんがりと焼けていた肌は、もうすっかり色が抜けてしまっている。
サニーは残念そうに焼けた部分との境界線を指先でなぞった。
「んっ!」
突然、鎖骨付近をきつく吸われ、チリっとした軽い痛みが走る。
視線を落とすと、彼がキスした場所が赤く鬱血していた。
「サニー…跡がついちゃう」
「わざと残してるんだヨ、俺のって印にね」
甘くほろ苦い喜びが胸を一杯にした。
”俺の”と言われて、こんなに嬉しいなんて。
以前のダニエルなら独占欲を示す男に嫌悪し、「あたしは誰のものでもない!」と怒り狂っただろう。
それなのに彼には許せてしまう自分がいる。
ーー好きな男にはどんどん許しを与えるのが女、か。
やっぱりアリの言葉は的を得ているわ。
男は口元に薄い笑みを浮かべ、青紫の澄んだ瞳を情欲に染めた。
下腹部に押し当てられた男の怒張はトラヴァース越しでもわかるほど興奮しており、それがさらにダニエルの欲望を煽る。
「んん、ぅ……、ふぅん、ぅ」
忙しなく唇を吸われ、息苦しさから無意識に口を開くと、間髪入れずサニーの舌が挿し込まれ、激しくダニエルの口内をかき回す。
サニーは口腔の粘膜をねっとりと舐め、奥の方で右往左往しているダニエルの舌を絡め取り、ぬるぬると舌の腹を撫で上顎を擽る。
喉奥から甘い痺れがうまれ、ダニエルの蜜壺が湿った。
「ディディ、チューするとエロ顔になるネ。たまんないヨ」
男は甘く囁き、唾液に濡れたダニエルの唇を執拗に何度も吸う。
触れ合う肌は温かく心地よい。
舌を軽く吸われるだけで、どうしてこんなにも気持ちがいいの。
いつの間にかダニエルも夢中になってサニーのキスに応えていた。
「んん、んふぅ、……ん、ん」
サニーの指がダニエルの頬を撫で、首筋から胸元へと降りていく。
流れ込む唾液が甘く感じられ、心地よさに、知らずダニエルの息は上がった。
頭の芯が溶けそう、バカになっちゃう。
思考がふわふわと朧げになり、ダニエルは与えられるキスに酔った。
漸くサニーは唇を解放し、恍惚とするダニエルを見つめ、頬を緩める。
それからたわわな乳房を両手で受け、たぷたぷと揺すった。
「このオッパイ!つんと上を向いた可愛い乳首!可愛いなぁ」
マジマジとおっぱいを観察するサニーの瞳は、ハートマークになっている。
「んもぉ、おっぱいに話しかけないでよ」
ダニエルはサニーの頬っぺを抓った。
「ごめん、あんまりにも綺麗だから……それより日焼け薄くなっちゃったネ」
アリャーリャ村でこんがりと焼けていた肌は、もうすっかり色が抜けてしまっている。
サニーは残念そうに焼けた部分との境界線を指先でなぞった。
「んっ!」
突然、鎖骨付近をきつく吸われ、チリっとした軽い痛みが走る。
視線を落とすと、彼がキスした場所が赤く鬱血していた。
「サニー…跡がついちゃう」
「わざと残してるんだヨ、俺のって印にね」
甘くほろ苦い喜びが胸を一杯にした。
”俺の”と言われて、こんなに嬉しいなんて。
以前のダニエルなら独占欲を示す男に嫌悪し、「あたしは誰のものでもない!」と怒り狂っただろう。
それなのに彼には許せてしまう自分がいる。
ーー好きな男にはどんどん許しを与えるのが女、か。
やっぱりアリの言葉は的を得ているわ。
1
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。

アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

誰でもイイけど、お前は無いわw
猫枕
恋愛
ラウラ25歳。真面目に勉強や仕事に取り組んでいたら、いつの間にか嫁き遅れになっていた。
同い年の幼馴染みランディーとは昔から犬猿の仲なのだが、ランディーの母に拝み倒されて見合いをすることに。
見合いの場でランディーは予想通りの失礼な発言を連発した挙げ句、
「結婚相手に夢なんて持ってないけど、いくら誰でも良いったってオマエは無いわww」
と言われてしまう。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
雫を見つけて――何もできないわたしは、自信を持てない君を想う――
ワカリテ
恋愛
とある世界のとある国。
その国は神々の長姉、豊穣と癒しの女神によって守られていると信じられていた。
かの女神は時折七人の愛娘になぞらえて、少女たちに一時の能力を授けるのだという。彼女たちは巫女と呼ばれ、失うまでの期間、女神を祀る神殿と民の為にその力を用いた。
しかし、今回の巫女の一人である少女は確かに授けられたはずの能力を使うことができない。
そんな中、彼女は自身を守る務め――今ではもはや形式的なものに過ぎない――を命じられた、魔術を学ぶ少年と共に過ごすことに。
賑やかで優しい周囲の人々に見守られながら、二人は思い出を積み重ねていく。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――

【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる