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【3】内偵調査はマッキニー家
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ユージンが座席を蹴る、数十分前。
「ん……、っ、ふぅん…、ちょ、ちょと!!」
ダニエルはサニーの手の甲を抓った。
脇からおっぱいを集める手つきが、スケベ心で溢れてる。
汽車が出発してからも、サニーはダニエルを放さない。
長い膝の上に横抱きにし、キスを交わし、身体中を撫で回す。
最初はペットを撫でるような慈愛に満ちていた手つきだったのに、時と共に隠微さを増した。
彼にはつい先日、酒場街の路地裏で盛られたばかり。
ダニエルに嫌な予感がよぎった。
「ん~、ダイジョブ、ダイジョブ」
「良くないっ!あたしが白い目で見られるんだからね」
「シーッ、静かにヤレば、ばれないから」
「ナニする気よ!」
軍服のシャツに手をかけたサニーに、ダニエルは本格的に慌て、その手を押さえた。
けれど彼の大きな手はダニエルが抑えたくらいでは止まらない。
警護対象者を制圧できないなんて、これではどちらが護衛かわからい。
ダニエルは意地になって彼の手を捕まえたが、サニーは片手でいなし、クルッと体勢を入れ替えた。
レスリングでひっくり返された時のような、実に鮮やかな動きだった。
驚き静止するダニエルに、彼の手がピアノの鍵盤を叩くように軽やかさで胸の先端に触れる。
「なっ!なに…………ダメだって、に……っ、ぁぁ!」
ふいの愛撫で、ダニエルは甘い声を出してしまった。
と次の瞬間、ダン!!と座席の裏から振動が響く。
そしてユージン・クライン執務官の怒声が届いたのだ。
「公務中に乳繰り合うなんて、いい度胸してるじゃないですか。殿下っ!早く仕事をしてください!!」
彼の滑舌が良く少し高い声は、遠くまで届く。
ダニエルとサニーは、二人して顔を見合わせた。
隣の車両で、クライン執務官が青筋をたてて怒ってる姿が容易に想像できる。
ダニエルは飛び起き、「申し訳ありません!!」と顔を真っ赤にして叫んだ。
さっきの恥ずかしい声を聞かれてしまった。
もぉ!サニーのばかっ、何が大丈夫よ。
テキトーなことばかり言って!!
ジロリと睨めつけると、サニーは全く悪びれなく、むしろ泰然とした様子で「仕方ないなぁ」とぼやく。
この余裕綽々の態度。
クライン執務官の苦心が手に取るように伝わってくる。
「ユーリ、仕事を持ってきてくれ」
サニーの呼びかけに、クライン執務官が大きなトランク二つ手に駆けつけた。
そして壁際で敬礼するダニエルを無視して、テキパキと王子の仕事をする環境を整えた。
机の上には羽根ペンとインク壺の入った文具箱、小豆色の下敷き。
その横には精緻な細工が美しい書類箱が三つ並び、文具箱とお揃いの高級な品である。
「ん……、っ、ふぅん…、ちょ、ちょと!!」
ダニエルはサニーの手の甲を抓った。
脇からおっぱいを集める手つきが、スケベ心で溢れてる。
汽車が出発してからも、サニーはダニエルを放さない。
長い膝の上に横抱きにし、キスを交わし、身体中を撫で回す。
最初はペットを撫でるような慈愛に満ちていた手つきだったのに、時と共に隠微さを増した。
彼にはつい先日、酒場街の路地裏で盛られたばかり。
ダニエルに嫌な予感がよぎった。
「ん~、ダイジョブ、ダイジョブ」
「良くないっ!あたしが白い目で見られるんだからね」
「シーッ、静かにヤレば、ばれないから」
「ナニする気よ!」
軍服のシャツに手をかけたサニーに、ダニエルは本格的に慌て、その手を押さえた。
けれど彼の大きな手はダニエルが抑えたくらいでは止まらない。
警護対象者を制圧できないなんて、これではどちらが護衛かわからい。
ダニエルは意地になって彼の手を捕まえたが、サニーは片手でいなし、クルッと体勢を入れ替えた。
レスリングでひっくり返された時のような、実に鮮やかな動きだった。
驚き静止するダニエルに、彼の手がピアノの鍵盤を叩くように軽やかさで胸の先端に触れる。
「なっ!なに…………ダメだって、に……っ、ぁぁ!」
ふいの愛撫で、ダニエルは甘い声を出してしまった。
と次の瞬間、ダン!!と座席の裏から振動が響く。
そしてユージン・クライン執務官の怒声が届いたのだ。
「公務中に乳繰り合うなんて、いい度胸してるじゃないですか。殿下っ!早く仕事をしてください!!」
彼の滑舌が良く少し高い声は、遠くまで届く。
ダニエルとサニーは、二人して顔を見合わせた。
隣の車両で、クライン執務官が青筋をたてて怒ってる姿が容易に想像できる。
ダニエルは飛び起き、「申し訳ありません!!」と顔を真っ赤にして叫んだ。
さっきの恥ずかしい声を聞かれてしまった。
もぉ!サニーのばかっ、何が大丈夫よ。
テキトーなことばかり言って!!
ジロリと睨めつけると、サニーは全く悪びれなく、むしろ泰然とした様子で「仕方ないなぁ」とぼやく。
この余裕綽々の態度。
クライン執務官の苦心が手に取るように伝わってくる。
「ユーリ、仕事を持ってきてくれ」
サニーの呼びかけに、クライン執務官が大きなトランク二つ手に駆けつけた。
そして壁際で敬礼するダニエルを無視して、テキパキと王子の仕事をする環境を整えた。
机の上には羽根ペンとインク壺の入った文具箱、小豆色の下敷き。
その横には精緻な細工が美しい書類箱が三つ並び、文具箱とお揃いの高級な品である。
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