【完結】女王陛下、クビだけはご勘弁を 〜「できちゃった。責任とって」って、ソイツはヤリチン王子。できるはずがありません!!〜

アムロナオ

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【21】飢え ② ー可愛がってー

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 それは絶望と期待が混じったような、奇妙な感覚だった。
 我を忘れるほどの極み、連続して続く絶頂にふるえる。
 しかもダニエルの身体はその快楽を覚えており、自ら求め始めていた。


 ツンツンと腰を前後に跳ねさせ、グリグリと左右に振る。
 それを数度繰り返しただけで、涎を垂らす犬のように愛液が滴り、ダニエルはシーツに突っ伏して唸った。

「あ”ぅ、んぁ”!うごか、ないでっ」
「動いてないよ、俺のお姫様」

 彼の悪戯な指は菊門の皺を伸ばしたり摩ったりをやめないが、言葉の通り一切ピストンはしていなかった。


 豊かな胸を揺らし、発情した猫のように自分から腰を擦りけている。
 その事実に、羞恥で穴があったら埋まりたくなる。

 しかしどんなに嫌がる振りをしても、身体は茹であがったように熱く、膣襞は肉棒を求めて絡みついていた。


「ゔぅっ、っ!、……っ、ぁっ、っ、ぅっ」
 おぞましいほど、快楽に飢えている。
 それを自覚し、とうとうダニエルはシーツに突っ伏して啜り泣いた。


「ディディ……」
 しっとりと呼びかけられ顔を上げると、流石の彼も胸を痛めたのか、眉を下げたあの困り顔を作っている。

「俺のお姫様、どうしてほしい?」
 サニーの親指が頬に残る涙の跡をなぞる。


 どうしてほしいかなんて、もうダニエルにもわからない。


「……かわいがって」
 唇だけ動かしてそう囁くと、サニーの瞳に獣じみた欲情の炎が燃え上がった。

 炎は青いほうが温度が高いらしい。
 サニーの中に潜む劣情は、ダニエルのよりもずっと激しく荒々しいのだろうか。


 きっと明日になれば、どうしてあんな馬鹿なことを口走ったのだと後悔するわね。

 それでも一度点いてしまった炎は、止められなかった。
「奥を可愛がってもいい?」
 サニーの甘言にダニエルはシーツを握り締め、首を上下に振った。


 それからは歓楽に溺れるだけの時間を過ごす。
 パンパンと尻たぶとサニーの下腹がぶつかる音がして、ダニエルは絶え間なく喘ぎ声をあげる。

「あぁ”、いくぅ、ぅあぁ!」
「ディディ、俺たち太腿までびちゃびちゃだよ」

 二人の間には流れ落ちてきた濁った愛液が糸をひいている。

「はぁ!ディディのおまんこ。愛液が白く濁って、精子みたいになってる。中出しされたみたいだよ」
「んぁぁんっ、っあぁ!!」

 サニーは丸みを帯びた双丘に両手をあて、揉みしだきながら蜜壺に腰を突き挿れる。

「本当に中出しされてみる?」
「あぁ、いく、あぁぁ、いく、いくぅ!」

「……聞こえてないか」
「ん、あん、ぁ、ぁぁ、あぁぁ!」

 ダニエルの白い尻が大きく揺れ、ビクビクと痙攣した。
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