【完結】女王陛下、クビだけはご勘弁を 〜「できちゃった。責任とって」って、ソイツはヤリチン王子。できるはずがありません!!〜

アムロナオ

文字の大きさ
上 下
18 / 102

【12】絶頂 ② ー甘美な極みー

しおりを挟む
「あん、ぅ、ぁ、ぁ、ばかぁ!」
「男は馬鹿な生き物なんデスよ。こうなったら止められないんデス」

 サニーは獲物を追う肉食獣の顔で、ダニエルの膣内に男根を突き刺さす。
 絶頂したダニエルの秘部は熟れた果肉のようになり、ストロークが大きくなっても喜んで受け入れた。

 男根は半分以上挿入っていたが、痛みはない。
 それどころか、擦られる場所すべてがおそろしいほどに気持ちイイ。


 胸の蕾までもが男の固い肌に擦られて、気持ちよく感じる。
「はぁん!ぁ、はぁ、ぁっ、ぁぁ!」
「ディディ、可愛い声だね」

 自分じゃないような、甘ったるい声。
 その合間にチュプチュプと膣内を掻き回す肉棒のイヤラシイ音が入る。
 ダニエルは口を閉じていられなくて、唇の端から涎を零した。

 絶頂後だから、快楽の波が少しきつい。
 縋るようにサニーの背中に手を回したが、男の肌は汗でぐっしょりで、滑ってしまう。

 とにかく何かに掴まりたい。
 その一心で、ダニエルは彼の脹脛ふくらはぎに足を絡め、隘路でギュッと男根を締め付けた。


「さ、にぃ、はぁ、ぁん、ぁ、ぁぁ!」
 身の内をさいなむ快楽は目の前の男から与えられているのに、助けを求めるように男を呼ぶ。

 名前を呼ばれ、サニーはダニエルの額の汗に唇を寄せた。
 甘やかすような仕草に、また一つ胸が暖かくなる。


「どうしたの?ディディ、俺のお姫様」
「だ、め、も…、まっ……」

「ん”ー!!可愛すぎだよ。俺、どうすればいいの」
「んっ、ぁ、待っ、まって、ふぅ、んん…ん”」

 サニーも荒れ狂う快楽の大海原おおうなばらにいるようだ。
 少し荒っぽくダニエルの唇を塞ぎ、自身の快楽を追い求めるように腰を振るう。


 ダニエルもサニーも、無我夢中で舌を絡めあい唾液を啜った。
 サニーは切なげに瞳を細めるが、そんな中でも、最後の理性で肉棒の根元を掴む手は離さない。

 硬い肉棒がズポズポと出入りし、触れ合う膣壁は焼けたように熱く疼く。

「んっ、ゔぅ、…っ、んぁ、ぁぁ!」
 キャンドルと南国の花々が揺らく一室で、キスの合間に漏れる二人の吐息だけが流れる。

 律動に合わせて、いつの間にかダニエルも腰を振っており、柔らかな肉筒を穿うがつ肉棒が撹拌され白く濁った愛液に塗れていた。


「ん、ぁぁ!」
 ふいに先ほど嫌というほど擦られた快楽の壺を、肉棒の先端が突いた。
 その瞬間、頭の中が真っ白になる。

 膣中からびくびくとと痙攣が広がり、それは上体にまで達する。
「ぁ、ぁあ!、ぁぁっ!、んぁぁぁ!」

 何度めかわからない甘美な極みが突然訪れ、ダニエルは身体をギュッと縮こませた。
 強い快楽に成す術もなく堪えるしかできない。

 サニーの背中に回していた両腕が外れ、胸元で拳を握りしめた。
 ぶるぶると揺れていた乳房が腕に押しつぶされてひしゃげる。
 しなやかな足がアーチを作り、シーツを蹴った。
しおりを挟む
感想 26

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

白い結婚は無理でした(涙)

詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。 明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。 白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。 現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。 どうぞよろしくお願いいたします。

騎士団寮のシングルマザー

古森きり
恋愛
夫と離婚し、実家へ帰る駅への道。 突然突っ込んできた車に死を覚悟した歩美。 しかし、目を覚ますとそこは森の中。 異世界に聖女として召喚された幼い娘、真美の為に、歩美の奮闘が今、始まる! ……と、意気込んだものの全く家事が出来ない歩美の明日はどっちだ!? ※ノベルアップ+様(読み直し改稿ナッシング先行公開)にも掲載しましたが、カクヨムさん(は改稿・完結済みです)、小説家になろうさん、アルファポリスさんは改稿したものを掲載しています。 ※割と鬱展開多いのでご注意ください。作者はあんまり鬱展開だと思ってませんけども。

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

思い出してしまったのです

月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。 妹のルルだけが特別なのはどうして? 婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの? でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。 愛されないのは当然です。 だって私は…。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

愛すべきマリア

志波 連
恋愛
幼い頃に婚約し、定期的な交流は続けていたものの、互いにこの結婚の意味をよく理解していたため、つかず離れずの穏やかな関係を築いていた。 学園を卒業し、第一王子妃教育も終えたマリアが留学から戻った兄と一緒に参加した夜会で、令嬢たちに囲まれた。 家柄も美貌も優秀さも全て揃っているマリアに嫉妬したレイラに指示された女たちは、彼女に嫌味の礫を投げつける。 早めに帰ろうという兄が呼んでいると知らせを受けたマリアが発見されたのは、王族の居住区に近い階段の下だった。 頭から血を流し、意識を失っている状態のマリアはすぐさま医務室に運ばれるが、意識が戻ることは無かった。 その日から十日、やっと目を覚ましたマリアは精神年齢が大幅に退行し、言葉遣いも仕草も全て三歳児と同レベルになっていたのだ。 体は16歳で心は3歳となってしまったマリアのためにと、兄が婚約の辞退を申し出た。 しかし、初めから結婚に重きを置いていなかった皇太子が「面倒だからこのまま結婚する」と言いだし、予定通りマリアは婚姻式に臨むことになった。 他サイトでも掲載しています。 表紙は写真ACより転載しました。

記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした 

結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。

処理中です...