【完結】女王陛下、クビだけはご勘弁を 〜「できちゃった。責任とって」って、ソイツはヤリチン王子。できるはずがありません!!〜

アムロナオ

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【23】耽溺 ① ーこれで最後ー

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「ディディ、これで最後だから……」

 キスでご機嫌をとったサニーは、ダニエルの腕を一纏ひとまとめにしてシーツに押さえつける。
 そして上からのしかかるように、昂りを潤んだ蜜壺に深くめり込ませた。

「ぁ、ぁぁ…、ぁ、ぁ」
 硬い肉棒に白く濁った愛液と膣襞がねっとり絡みつく。

 奥まで届いた男のものにダニエルは背中を仰け反らせて震えたが、彼の大きな身体に押さえ込まれ身動きはとれない。

 天井を向いた両足がガクガク痙攣し、ペシャンコにされたカエルみたいだ。
 挿入しただけで絶頂するなんて、なんて淫らな身体だろう。


 男根はすぐに引き抜かれ、再び奥へとやってくる。
「……っ、……ぁ、……ぁ、……ぅ」
 ゆっくりと大きなストロークで隘路を開かれ、ダニエルは突き上げるリズムに合わせてかすれた声をあげた。

 サニーは身体全体でダニエルを抱きしめる。
 逃がさないと言われているようで、涙がこめかみへと流れ落ちた。

 これで最後という言葉が蘇り、ダニエルの心をきしませる。
 反対に、ぴったりと合った彼の肌に擦られ、ダニエルの身体はより深く快楽の熱に溶けていった。


 何度も耳にした、アリャーリャ村の波音。
 今も微かに耳に届くその波音のように、サニーは穏やかに優しく腰を動かす。

 それなのにダニエルの膣内なかは、今夜一番大きな快楽のうねりの中にいた。

 頭が真っ白になるどころじゃない、失神しそうなほどの享楽。
 身体の奥の熱が高まり、太陽の紅炎(プロミネンス)のように火柱をあげている。

 大きく膨らんだ快感の坩堝るつぼには、終わりがない。


 耐えきれず、ダニエルはサニーの足に足を絡め、押さえ込まれた手を逆につかみ返した。

「ディー……」
「……っ”っ!、っ、っ”ぅ!、っぁ、っぁ!」

 サニーの甘い呼びかけにも反応せず、ダニエルは吐息で絶頂を迎えた。
 責め苦となって身の内を焼きつくす快楽の炎に、生理的な涙が溢れる。


 感覚は研ぎ澄まされたように鋭利だが、疲労からか肉体の反応は鈍い。
 もう喘ぐこともできず、ダニエルは小刻みに身体を痙攣させた。

 最奥の壁を突かれる度に、何度も何度も、休みなく絶頂が訪れる。
 焼き切れそうな悦楽、意識すら薄れはじめた。


 だが一方で隘路は荒ぶり、怒涛の勢いで男の肉棒を貪っている。
 ビクビクと蠕動ぜんどうを繰り返すダニエルの膣内の柔肉にかれて、サニーの肉棒も限界へと近づいていた。

「あぁ”っ、くそっ!!」

 サニーはダニエルの髪に顔を埋め、甘い責め苦に堪える。
 快感のあまり胴震いし、肌を粟立たせ、地を這う獣のように低く呻き、牙を剥く。
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