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【15】スリル ① ーおっぱいには愛が詰まってるー

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 おもむろにサニーはダニエルから唇を離す。
 唾液が銀の糸となり、ダニエルの唇に流れ落ちた。

「唇、ハイビスカスみたいに赤くなっちゃた」
「そんなの、どうでもいいからぁ……もっと」

 ダニエルはサニーにしなだれかかりながら、甘えた声をだした。
 足腰はガクガク震え、すっかりキスの虜だ。


「……そんなにキスが好き?」
 頷く代わりにダニエルはサニーのうなじに手を回し、彼の顔を引き寄せた。

 濡れた唇が触れ合うと、ダニエルの心は満たされる。
 ずっとこの舌を追いかけていたい。
 この唇を吸っていたい。
 そんな想いに駆られるのだ。


 サニーはシャワーのコルクを閉め、両手でダニエルの尻を掴んだ。
 爪先がふわりと浮き、ダニエルは反射的に彼の太腿に足をかける。

 子どもが抱っこされる格好で、バスタブの横にある大理石のベンチへと連れていかれた。


「これ、何?」

 浴室を覗いた時から、このスペースはなんだろうと不思議に思っていた。
 キスよりも好奇心が勝り、ダニエルは訊ねた。

「オイルマッサージ用のベンチだよ。ほら、ここがすこし高くなっているだろう。ここに首をのせて横たわるんだ」


 白地に大きく灰色が混ざりあう大理石は、サニーが指差した場所だけ枕のように丸みを帯びている。

 女性にしてはガタイのいいダニエル、男性の中でも突出してガタイのいいサニーの二人が横になっても大丈夫なくらい、十分な幅がある。


 サニーは手酌でバスタブの湯を掬いベンチにかけて温めると、おもむろに横たわり、「ディディ、俺の上に乗って」と指示を出す。

「ここでするの?」
 ダメだって言ったのに……男ってどうして一度スイッチが入るとこうなのかしら。

 ダニエルはブツブツと心の中で愚痴る。
 自身も欲望の火が着いているのだが、それは棚にあげてだ。

 渋々彼の腰の上に股がると、「もうちょっとこっち…」と尻を彼の胸側に押される。
 え、なんでそんな場所に?
 疑問に思いながら彼の胸の上に跨ると、おっぱいで彼の顔に影が落ちた。


「おぉぉ!おっぱいの山だ!」
 サニーはダニエルの下乳を持ち上げるように、両手で下から支える。

「下乳って、絶対領域デスよね。ちょっと垂れてるのもいいし、押し潰した時にグニャってなるのも、たまらん!サラシから漏れてるところなんか、最高すぎて……はぁぁぁ!!」

 サニーは下乳の脂肪への愛を、熱心に告白する。
 興奮しすぎて、血管が切れそう。
 そしてバイン、バインと効果音をつけたくなるような手つきで、下乳を揉みしだいた。


「それにしてもでっかいおっぱいだなぁ。何が詰まってるんだろ?」
「ウフフ、愛が詰まってるのよん」
 ダニエルはおっぱいを寄せて、得意げに微笑んだ。

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