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【05】口説き ー曖昧がイイ感じー
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せっかく誘われたのに、つれない態度をとったのには理由がある。
彼がどんな集団に所属してるかわからない。
ただの漁師ならいいが、マフィアとかなら厄介。
だから、もうちょっと様子を探りたい。
あと、彼の取り巻きの女の子達と一緒にされたくない。
彼女達みたいに、彼の後ろで媚を売るなんてゴメンだ。
口説くならサシで。
二人きり、火花散る恋の駆け引きがしたい。
そしてこれが一番大きな理由!
あの男にドキドキしたのが許せない。
生涯、あの人だけ!
心は捧げたはずなのに、ちょっと好みの男だとグラッとくる自分に失望だよ。
でも、もう大丈夫。
毎朝のストレッチに神への祈りを加えたから。
これで心の貞操は、修道女のように固くなりましたとも!
隣にセレーナがいたら、ダニエル渾身のボケにつっこんでくれるだろうが、生憎不在。
でも!修道女の心構えで、あの悪魔のように魅力的な男に挑もうと思う。
愛しているのはあの人だけーーー。
絶対に心変わりをしたりしないーーー。
男は性欲を満たす肉棒ーーー!
よし!今ならヤツに口説かれても、楽しく会話してエッチしてバイバイできる。
ダニエルは祈りの最中、ずっと自分にそう言い聞かせた。
「コンバンワ。今夜も素敵ですね」
あれから毎晩、サニーは声をかけてくるようになった。
口説くならサシで。
そんなダニエルの感情を読み取ったように、カードゲームの合間、誰かを介したりせず、一対一で会話を交わす。
男はシャツにズボン、ブーツとオーソドックスなスタイルだが、シャツが柄物で垢抜けた印象を受ける。
手足が長いから、結局、何を着ても似合うのだろうけど。
無精髭は濃くなる一方、でも男っぷりがあがった。
彼が毎晩話しかけてくるので、女達からは敵認定を受け、男達は遠巻きに様子を伺っている。
チラチラと視線を感じながら、ダニエルはいつものようにツンとした態度で応対した。
コロッと落とされる、安い女だとは思われたくない。
サニーはそんなダニエルの心情までも見透かしているようで、ビッチ扱いしない。
少し話しただけで、彼がこの辺りの若者から一目置かれてる理由がよくわかった。
話を聞くのが上手で、且つ、相手が望む言葉を囁くのが上手い。
頭の回転が早く、人心掌握に長けた悪魔のような男だ。
老若男女問わず、きっとどんな相手でも気持ちよく会話させるのだろう。
同性をも男惚れさせるほどなので、若い女ならなおのこと。
粗暴な雰囲気なのに、言葉や仕草には気品を感じさせるし、女性には優しく紳士的なのに、危険な香りもある。
そんなギャップにダニエルも含め、女の子達はメロメロだ。
「その髪型、コーンロウだっけ?すごく似合ってるね。かっこいいし可愛い」
箒みたいに広がる天然パーマが鬱陶しくて、バカンス中は胸まである長髪を二つに分け、編み上げていた。
ちょっと珍しい髪型だがら、目立つんだよね。
初対面の人には「派手だね」って、大体ひかれる。
男ウケは悪いけど、ダニエルは気に入っていた。
「……可愛い?」
「うん、キミだとなんでも可愛いよ」
サニーはかならずどこかしらオシャレを褒めてくれる。
一生懸命した努力に気づいて貰えるのって、嬉しい。
些細な事だけど、それだけちゃんと自分を見てくれているってことでしょ。
そして努力を認められた事で、承認欲求が満たされ、自信が沸いてくるんだ。
「……ありがと」
「プププ、でも頭に蛇をのっけているみたいだね。神話のメデューサってこんな感じなのかな」
「それなら目を合わせないように気をつけないとね。石になっちゃうよ」
「キミを眺めてらいれるなら、石になってもイイかも」
サニーはダニエルの腰からくびれ、どデカイ尻までを物欲しげに眺めた。
ダニエルの豊満なおっぱいに釘付けになる男は多いが、彼はお尻が好きみたい。
なかなか特殊なフェチをお持ちね。
とはいえ、此方から誘えば簡単にいけそうな気がする。
どうしよう?誘ってみようか?
でも、一度寝たオトコと二度目はない。
それがダニエルのポリシー。
だからもうちょっと、この曖昧な距離を楽しむことに決めた。
彼がどんな集団に所属してるかわからない。
ただの漁師ならいいが、マフィアとかなら厄介。
だから、もうちょっと様子を探りたい。
あと、彼の取り巻きの女の子達と一緒にされたくない。
彼女達みたいに、彼の後ろで媚を売るなんてゴメンだ。
口説くならサシで。
二人きり、火花散る恋の駆け引きがしたい。
そしてこれが一番大きな理由!
あの男にドキドキしたのが許せない。
生涯、あの人だけ!
心は捧げたはずなのに、ちょっと好みの男だとグラッとくる自分に失望だよ。
でも、もう大丈夫。
毎朝のストレッチに神への祈りを加えたから。
これで心の貞操は、修道女のように固くなりましたとも!
隣にセレーナがいたら、ダニエル渾身のボケにつっこんでくれるだろうが、生憎不在。
でも!修道女の心構えで、あの悪魔のように魅力的な男に挑もうと思う。
愛しているのはあの人だけーーー。
絶対に心変わりをしたりしないーーー。
男は性欲を満たす肉棒ーーー!
よし!今ならヤツに口説かれても、楽しく会話してエッチしてバイバイできる。
ダニエルは祈りの最中、ずっと自分にそう言い聞かせた。
「コンバンワ。今夜も素敵ですね」
あれから毎晩、サニーは声をかけてくるようになった。
口説くならサシで。
そんなダニエルの感情を読み取ったように、カードゲームの合間、誰かを介したりせず、一対一で会話を交わす。
男はシャツにズボン、ブーツとオーソドックスなスタイルだが、シャツが柄物で垢抜けた印象を受ける。
手足が長いから、結局、何を着ても似合うのだろうけど。
無精髭は濃くなる一方、でも男っぷりがあがった。
彼が毎晩話しかけてくるので、女達からは敵認定を受け、男達は遠巻きに様子を伺っている。
チラチラと視線を感じながら、ダニエルはいつものようにツンとした態度で応対した。
コロッと落とされる、安い女だとは思われたくない。
サニーはそんなダニエルの心情までも見透かしているようで、ビッチ扱いしない。
少し話しただけで、彼がこの辺りの若者から一目置かれてる理由がよくわかった。
話を聞くのが上手で、且つ、相手が望む言葉を囁くのが上手い。
頭の回転が早く、人心掌握に長けた悪魔のような男だ。
老若男女問わず、きっとどんな相手でも気持ちよく会話させるのだろう。
同性をも男惚れさせるほどなので、若い女ならなおのこと。
粗暴な雰囲気なのに、言葉や仕草には気品を感じさせるし、女性には優しく紳士的なのに、危険な香りもある。
そんなギャップにダニエルも含め、女の子達はメロメロだ。
「その髪型、コーンロウだっけ?すごく似合ってるね。かっこいいし可愛い」
箒みたいに広がる天然パーマが鬱陶しくて、バカンス中は胸まである長髪を二つに分け、編み上げていた。
ちょっと珍しい髪型だがら、目立つんだよね。
初対面の人には「派手だね」って、大体ひかれる。
男ウケは悪いけど、ダニエルは気に入っていた。
「……可愛い?」
「うん、キミだとなんでも可愛いよ」
サニーはかならずどこかしらオシャレを褒めてくれる。
一生懸命した努力に気づいて貰えるのって、嬉しい。
些細な事だけど、それだけちゃんと自分を見てくれているってことでしょ。
そして努力を認められた事で、承認欲求が満たされ、自信が沸いてくるんだ。
「……ありがと」
「プププ、でも頭に蛇をのっけているみたいだね。神話のメデューサってこんな感じなのかな」
「それなら目を合わせないように気をつけないとね。石になっちゃうよ」
「キミを眺めてらいれるなら、石になってもイイかも」
サニーはダニエルの腰からくびれ、どデカイ尻までを物欲しげに眺めた。
ダニエルの豊満なおっぱいに釘付けになる男は多いが、彼はお尻が好きみたい。
なかなか特殊なフェチをお持ちね。
とはいえ、此方から誘えば簡単にいけそうな気がする。
どうしよう?誘ってみようか?
でも、一度寝たオトコと二度目はない。
それがダニエルのポリシー。
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