38 / 38
第2章 冒険者クラン『真夜中の頂』始動
第37話 『仮面』vs『餓狼』
しおりを挟む
「ハッハァ!!」
――『五煙の餓狼』カリフが低空で身を屈めながら高速接近してくる。
カリフは短剣2本の二刀流だ。
だが普通の短剣とは違い、刀身に文字が刻まれていることから、何らかの仕掛けがあると思われる。
あっという間に縮められた距離、カリフは二本の短剣を鋭く振り抜く。
対するエレアノールは慣れたような動作で、それを避ける。
戦い方を見る限り、カリフは近接戦闘に特化したタイプだ。
エレアノールは魔法を駆使して戦うため、少し相性が悪いと言えるだろう。
しかし、彼女は【精霊憑き】だ。詠唱なしの精霊魔法を使えば、充分に渡り合えるはずだ。
「少し落ち着いたらどうですの? まるで盛った猿のようですよ」
「……口の悪ぃ女だ。だが間違ってねえ、そうだよ。俺は猿さ、戦いの中で発情するんだよ。そしてその快感が俺をまた強くする。――いくぜ」
カリフはペロリと舌を出すと、先程よりも速く動く。
ここでエレアノールはカリフの速さについて分析する。
(……初速が極端に速い。鎧なしの身軽さに加え、速度重視の短剣を武器としている……魔術師にとっては天敵のような相手ですの)
エレアノールの分析通り、カリフは速度型の前衛だ。
全身の柔軟さと身軽さで速度を落とさず、さらに『風』属性魔法でさらに速度を速めている。
詠唱ありきの魔術師では、発動しきる前に仕留められるだろう。
また、エレアノールにはもう一つ気になる点があった。
(確か、前情報では5人組のはず……残りの4人はどこへ……)
まるで猿のように縦横無尽にダンジョン内を蹴り、動き回るカリフ。
全くエレアノールに攻撃してこない様から、挑発しているようにも見える。
――捉えられる者なら、捉えてみろ。
だが、エレアノールからすれば捉える必要などない。
辺り一面を吹き飛ばしてしまえばいいのだ。
(先にエマを幻術から解き放ちますの)
エマの復活を優先したエレアノールは、詠唱短縮をした『闇』属性を発動する。
「暗黒の神よ・深淵の魔に吸い込まれて・顕現せよ・《暗澹の人形》」
「――!! (詠唱短縮か……完全発動までに叩き斬るッ)」
詠唱に反応したカリフは、魔法が完全に完成し切る前に術者を叩こうと天井を蹴り付け、垂直からエレアノールを狙う。
高速で飛来する矢のように身を長く尖らせたカリフが、エレアノールの頭を貫くかと思われたが――
――ギィィイン。
エレアノールが自身を覆うように張ったマナの壁が、カリフの短剣を弾く。
その間に『闇』で出来たエレアノールの分身が、カリフの背後を取る。
シュッ、と空を切りながら闇エレアノールの手刀がカリフを襲う。
カリフは気配で感じてはいたが、まだ防御へは移行できていない。
そこへ、すぐ近くの岩壁からぬるりと這い出てきた男が身を盾にして間に入る。
『五煙の餓狼』のメンバーの一人、カリフの弟で三男の"スリー×"と呼ばれる者だ。
鋭く研ぎ澄まされた手刀がスリー×の横腹を切り裂く。
「!? 味方を盾に……」
まさか、といった風にエレアノールから言葉が漏れる。
カリフは着地と同時に怪我を負ったスリー×を抱えると、距離を取る。
エレアノールは非道なるカリフに言葉を浴びせ、彼もそれに応える。
「どこまでも残虐ですこと」
「いいんだよ……てめぇの物差しで測るんじゃねえよ」
カリフの横に項垂れるスリー×の赤黒い傷であったが、――シュウウと音をたてながら塞がっていく。
その様子を見て、エレアノールにしては珍しいほどに驚き顔をする。
「……傷が、治癒されている。治癒魔法を使った感じはない……。――一体、何が」
「へっ、そんなに珍しいことかよ。今時当たり前だろ」
「冗談はやめなさい。当たり前? 何か仕掛けがあるのは丸分かりですの」
「……さすが本職の魔術師は違うな。仕掛けを見破らなけりゃ、てめぇに勝ち目はねえぞ」
治癒魔法を行使せずに、それも自然治癒が働くことはあり得ない。
エレアノールですらも出来ないことだ。何かタネがあるのは確かだ。
(これは……中々に骨が折れそうですの)
カリフが再び短剣を構え、力強く地面を蹴る。
エレアノールは闇分身を横に呼び寄せ、2体1の状況を作り上げるようだ。
スリー×はまだ動けない。
――その時だった。――破壊ッ!! 破壊!! はかぁーい!!
バカの一つ覚えのように"破壊"としか叫ばない謎のクランが乱入してきた。
カリフの背後から聞こえる"破壊"の言葉はだんだんと大きくなっていき、鼓膜を震わせる。
「……今度は何ですの」
「チッ、あのクソ坊主共め……どこまでも追ってきやがる」
エレアノールとカリフが揃って忌々しげに言う。
――冒険者クラン『破戒僧クラブ』
全員が上半身裸で坊主で構成され、『破壊神』を崇拝する破壊集団。
何もかもを破壊することが至上命題の彼らは、教えのままに破壊を繰り返す。
ある意味、『五煙の餓狼』より厄介でイカれた者達だ。
カリフは転送早々、彼らと相見え戦うことなく避けてきた。
一時は蒔いたが、再びこうして会うことになった。
「「「破壊ッ、破壊ッ……破壊の限りを尽くすべし!!」」」
「あれも貴方のお仲間ですの……?」
「んな訳ねぇだろッ、あんなので発情するほどイカれてねえよ」
エレアノールは混沌と化した状況を見て、一時撤退することを決める。
時刻は7時を過ぎているので、ゼンはすでにクランハウス(仮)に戻ってきているかもしれない。
エレアノールはエマの傍へ寄る。
『破戒僧クラブ』の面々は全員目を瞑り、平坦な声で詠唱していた。
ここへ来る前に詠唱を始めていたようで、すぐに詠唱は終わった。
――そして、辺り一面を覆うほどの巨大な魔法陣が浮かび上がる。
魔法陣の大きさというのは単純な範囲を表し、魔法陣に刻まれる紋様の数がその威力を指し示す。
巨大な魔法陣には、びっしりと紋様が刻まれている。
エレアノールとカリフは瞬時に判断を下す。
(……この階層を吹き飛ばすつもりですの)
(おいおい、冗談じゃねえ。無差別にも程があるだろ)
去り際、エレアノールとカリフの視線が一瞬ぶつかった。
(ここを乗り切っても、また遭遇しそうですの)
――ゴゴゴゴ、と地鳴りが鳴り響き始める。
エレアノールは闇分身で自分とエマを覆わせると、懐に忍ばせた転移砂時計を使う。
回数制限はあるものの、無条件で危機から脱出できるのだから、便利なことこの上ない。
エレアノールとエマがダンジョンから転移して12秒後、凄まじい爆音と共に、四方に大穴ができ崩壊した。
◇◇◇
「ふぅ……危なかったですの」
エレアノールは危機を脱し、ホッと息を吐く。
そんな時だった。
「たっだいま――って、誰もいないよなぁ……ッ!?」
ゼンが受付の仕事から帰ってきて、いるはずのないエレアノールがいて腰を仰け反らせる。
「な、なんでいるの……?」
「――かくかくしかじかでして」
「……何それ? よく生きてたな」
「転移砂時計のおかげですの。遺物争奪戦、その中でもセクションBはかなりの乱戦模様ですし、そろそろ貴方を呼ぼうと思っていましたので」
「そうか。何か悪かったな、一休みしたら行くか」
「はいですの」
◇◇◇
――場面は変わり、ダンジョンのとある階層にて。
「な、何なんだよぉ……こんなんがいるなんて聞いてな――」
ブシュウウ、頭が潰され言葉が途中で途切れる。
頭を腕力だけで潰した主は、強酸性のよだれを垂らしながら、のしのしと進む。
「フルルルル……ブモオオオ――ッ!!」
――ダンジョンが稀に産み落とす怪物を越えた真の怪物、突然変異型の四本角ミノタウロスが、獲物求めて彷徨っているのだった。
ーーーあとがきーーー
第38話は、月曜日に投稿予定です。
よろしくお願いします!!
――『五煙の餓狼』カリフが低空で身を屈めながら高速接近してくる。
カリフは短剣2本の二刀流だ。
だが普通の短剣とは違い、刀身に文字が刻まれていることから、何らかの仕掛けがあると思われる。
あっという間に縮められた距離、カリフは二本の短剣を鋭く振り抜く。
対するエレアノールは慣れたような動作で、それを避ける。
戦い方を見る限り、カリフは近接戦闘に特化したタイプだ。
エレアノールは魔法を駆使して戦うため、少し相性が悪いと言えるだろう。
しかし、彼女は【精霊憑き】だ。詠唱なしの精霊魔法を使えば、充分に渡り合えるはずだ。
「少し落ち着いたらどうですの? まるで盛った猿のようですよ」
「……口の悪ぃ女だ。だが間違ってねえ、そうだよ。俺は猿さ、戦いの中で発情するんだよ。そしてその快感が俺をまた強くする。――いくぜ」
カリフはペロリと舌を出すと、先程よりも速く動く。
ここでエレアノールはカリフの速さについて分析する。
(……初速が極端に速い。鎧なしの身軽さに加え、速度重視の短剣を武器としている……魔術師にとっては天敵のような相手ですの)
エレアノールの分析通り、カリフは速度型の前衛だ。
全身の柔軟さと身軽さで速度を落とさず、さらに『風』属性魔法でさらに速度を速めている。
詠唱ありきの魔術師では、発動しきる前に仕留められるだろう。
また、エレアノールにはもう一つ気になる点があった。
(確か、前情報では5人組のはず……残りの4人はどこへ……)
まるで猿のように縦横無尽にダンジョン内を蹴り、動き回るカリフ。
全くエレアノールに攻撃してこない様から、挑発しているようにも見える。
――捉えられる者なら、捉えてみろ。
だが、エレアノールからすれば捉える必要などない。
辺り一面を吹き飛ばしてしまえばいいのだ。
(先にエマを幻術から解き放ちますの)
エマの復活を優先したエレアノールは、詠唱短縮をした『闇』属性を発動する。
「暗黒の神よ・深淵の魔に吸い込まれて・顕現せよ・《暗澹の人形》」
「――!! (詠唱短縮か……完全発動までに叩き斬るッ)」
詠唱に反応したカリフは、魔法が完全に完成し切る前に術者を叩こうと天井を蹴り付け、垂直からエレアノールを狙う。
高速で飛来する矢のように身を長く尖らせたカリフが、エレアノールの頭を貫くかと思われたが――
――ギィィイン。
エレアノールが自身を覆うように張ったマナの壁が、カリフの短剣を弾く。
その間に『闇』で出来たエレアノールの分身が、カリフの背後を取る。
シュッ、と空を切りながら闇エレアノールの手刀がカリフを襲う。
カリフは気配で感じてはいたが、まだ防御へは移行できていない。
そこへ、すぐ近くの岩壁からぬるりと這い出てきた男が身を盾にして間に入る。
『五煙の餓狼』のメンバーの一人、カリフの弟で三男の"スリー×"と呼ばれる者だ。
鋭く研ぎ澄まされた手刀がスリー×の横腹を切り裂く。
「!? 味方を盾に……」
まさか、といった風にエレアノールから言葉が漏れる。
カリフは着地と同時に怪我を負ったスリー×を抱えると、距離を取る。
エレアノールは非道なるカリフに言葉を浴びせ、彼もそれに応える。
「どこまでも残虐ですこと」
「いいんだよ……てめぇの物差しで測るんじゃねえよ」
カリフの横に項垂れるスリー×の赤黒い傷であったが、――シュウウと音をたてながら塞がっていく。
その様子を見て、エレアノールにしては珍しいほどに驚き顔をする。
「……傷が、治癒されている。治癒魔法を使った感じはない……。――一体、何が」
「へっ、そんなに珍しいことかよ。今時当たり前だろ」
「冗談はやめなさい。当たり前? 何か仕掛けがあるのは丸分かりですの」
「……さすが本職の魔術師は違うな。仕掛けを見破らなけりゃ、てめぇに勝ち目はねえぞ」
治癒魔法を行使せずに、それも自然治癒が働くことはあり得ない。
エレアノールですらも出来ないことだ。何かタネがあるのは確かだ。
(これは……中々に骨が折れそうですの)
カリフが再び短剣を構え、力強く地面を蹴る。
エレアノールは闇分身を横に呼び寄せ、2体1の状況を作り上げるようだ。
スリー×はまだ動けない。
――その時だった。――破壊ッ!! 破壊!! はかぁーい!!
バカの一つ覚えのように"破壊"としか叫ばない謎のクランが乱入してきた。
カリフの背後から聞こえる"破壊"の言葉はだんだんと大きくなっていき、鼓膜を震わせる。
「……今度は何ですの」
「チッ、あのクソ坊主共め……どこまでも追ってきやがる」
エレアノールとカリフが揃って忌々しげに言う。
――冒険者クラン『破戒僧クラブ』
全員が上半身裸で坊主で構成され、『破壊神』を崇拝する破壊集団。
何もかもを破壊することが至上命題の彼らは、教えのままに破壊を繰り返す。
ある意味、『五煙の餓狼』より厄介でイカれた者達だ。
カリフは転送早々、彼らと相見え戦うことなく避けてきた。
一時は蒔いたが、再びこうして会うことになった。
「「「破壊ッ、破壊ッ……破壊の限りを尽くすべし!!」」」
「あれも貴方のお仲間ですの……?」
「んな訳ねぇだろッ、あんなので発情するほどイカれてねえよ」
エレアノールは混沌と化した状況を見て、一時撤退することを決める。
時刻は7時を過ぎているので、ゼンはすでにクランハウス(仮)に戻ってきているかもしれない。
エレアノールはエマの傍へ寄る。
『破戒僧クラブ』の面々は全員目を瞑り、平坦な声で詠唱していた。
ここへ来る前に詠唱を始めていたようで、すぐに詠唱は終わった。
――そして、辺り一面を覆うほどの巨大な魔法陣が浮かび上がる。
魔法陣の大きさというのは単純な範囲を表し、魔法陣に刻まれる紋様の数がその威力を指し示す。
巨大な魔法陣には、びっしりと紋様が刻まれている。
エレアノールとカリフは瞬時に判断を下す。
(……この階層を吹き飛ばすつもりですの)
(おいおい、冗談じゃねえ。無差別にも程があるだろ)
去り際、エレアノールとカリフの視線が一瞬ぶつかった。
(ここを乗り切っても、また遭遇しそうですの)
――ゴゴゴゴ、と地鳴りが鳴り響き始める。
エレアノールは闇分身で自分とエマを覆わせると、懐に忍ばせた転移砂時計を使う。
回数制限はあるものの、無条件で危機から脱出できるのだから、便利なことこの上ない。
エレアノールとエマがダンジョンから転移して12秒後、凄まじい爆音と共に、四方に大穴ができ崩壊した。
◇◇◇
「ふぅ……危なかったですの」
エレアノールは危機を脱し、ホッと息を吐く。
そんな時だった。
「たっだいま――って、誰もいないよなぁ……ッ!?」
ゼンが受付の仕事から帰ってきて、いるはずのないエレアノールがいて腰を仰け反らせる。
「な、なんでいるの……?」
「――かくかくしかじかでして」
「……何それ? よく生きてたな」
「転移砂時計のおかげですの。遺物争奪戦、その中でもセクションBはかなりの乱戦模様ですし、そろそろ貴方を呼ぼうと思っていましたので」
「そうか。何か悪かったな、一休みしたら行くか」
「はいですの」
◇◇◇
――場面は変わり、ダンジョンのとある階層にて。
「な、何なんだよぉ……こんなんがいるなんて聞いてな――」
ブシュウウ、頭が潰され言葉が途中で途切れる。
頭を腕力だけで潰した主は、強酸性のよだれを垂らしながら、のしのしと進む。
「フルルルル……ブモオオオ――ッ!!」
――ダンジョンが稀に産み落とす怪物を越えた真の怪物、突然変異型の四本角ミノタウロスが、獲物求めて彷徨っているのだった。
ーーーあとがきーーー
第38話は、月曜日に投稿予定です。
よろしくお願いします!!
0
お気に入りに追加
866
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(4件)
あなたにおすすめの小説
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
“金しか生めない”錬金術師は果たして凄いのだろうか
まにぃ
ファンタジー
錬金術師の名家の生まれにして、最も成功したであろう人。
しかし、彼は”金以外は生み出せない”と言う特異性を持っていた。
〔成功者〕なのか、〔失敗者〕なのか。
その周りで起こる出来事が、彼を変えて行く。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ド田舎からやってきた少年、初めての大都会で無双する~今まで遊び場にしていたダンジョンは、攻略不可能の規格外ダンジョンだったみたい〜
むらくも航
ファンタジー
ド田舎の村で育った『エアル』は、この日旅立つ。
幼少の頃、おじいちゃんから聞いた話に憧れ、大都会で立派な『探索者』になりたいと思ったからだ。
そんなエアルがこれまでにしてきたことは、たった一つ。
故郷にあるダンジョンで体を動かしてきたことだ。
自然と共に生き、魔物たちとも触れ合ってきた。
だが、エアルは知らない。
ただの“遊び場”と化していたダンジョンは、攻略不可能のSSSランクであることを。
遊び相手たちは、全て最低でもAランクオーバーの凶暴な魔物たちであることを。
これは、故郷のダンジョンで力をつけすぎた少年エアルが、大都会で無自覚に無双し、羽ばたいていく物語──。
迷い人 ~異世界で成り上がる。大器晩成型とは知らずに無難な商人になっちゃった。~
飛燕 つばさ
ファンタジー
孤独な中年、坂本零。ある日、彼は目を覚ますと、まったく知らない異世界に立っていた。彼は現地の兵士たちに捕まり、不審人物とされて牢獄に投獄されてしまう。
彼は異世界から迷い込んだ『迷い人』と呼ばれる存在だと告げられる。その『迷い人』には、世界を救う勇者としての可能性も、世界を滅ぼす魔王としての可能性も秘められているそうだ。しかし、零は自分がそんな使命を担う存在だと受け入れることができなかった。
独房から零を救ったのは、昔この世界を救った勇者の末裔である老婆だった。老婆は零の力を探るが、彼は戦闘や魔法に関する特別な力を持っていなかった。零はそのことに絶望するが、自身の日本での知識を駆使し、『商人』として新たな一歩を踏み出す決意をする…。
この物語は、異世界に迷い込んだ日本のサラリーマンが主人公です。彼は潜在的に秘められた能力に気づかずに、無難な商人を選びます。次々に目覚める力でこの世界に起こる問題を解決していく姿を描いていきます。
※当作品は、過去に私が創作した作品『異世界で商人になっちゃった。』を一から徹底的に文章校正し、新たな作品として再構築したものです。文章表現だけでなく、ストーリー展開の修正や、新ストーリーの追加、新キャラクターの登場など、変更点が多くございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
野朗ってなんやねん!この野郎
大変、申し訳ございません。
読み始めて2,3行目から『約十数年』と変な文字が出て来て萎えた。
お読みいただき、ありがとうございます。
大変、申し訳ございません。
はじめまして。とても面白くて、一気に読んでしまいました。更新が待ち遠しいです。
後半、ゆっくり読み進めたら気になった点がいくつか有りましたので記載させていただきます。
31話、「エレアノールのエルと名乗っている」→「エレアノールとエルと名乗っている」ではないでしょうか。
32話以降、「国立剣術大会」ですが大会に国立(こくりつと読むなら)では間違っているのではないでしょうか。「国営剣術大会」とする方が良いと思います。
33話、「エマの控えている」→「エマが控えている」ではないでしょうか。
34話、「参加権を永久に破棄する」→「参加権を永久に剥奪する」と
「5つは変えるわね」→「5つは買えるわね」ではないでしょうか。
今後も楽しみにしていますので、無理の無いように書き続けて下さい。
ご感想、ありがとうございます。
ご指摘の件について、早急に対応させていただきます。
これからも拙作をよろしくお願いします!!