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第1章 セントオリビアの街
第2話 "恐怖"の開放
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「どこに、行こうかな……」
二大公爵家であるフローレン家を追放された俺は、虚な目つきでトボトボと果てしなく続く道を歩いていた。
あの男は、直轄領から出て行けと言った。言わずもがな、フローレン家の領は広い。
ひどく汚れた服装で、路銀や食糧、水すらも持たせてくれなかった。俺を野垂れ死なせるつもりだろう。
俺が領内で見かけられた時には、容赦なく殺されるのだろうか。
ただ、ひたすらに歩き続けた。フローレン家の名が届かない程の遠くの地を目指して。
「はぁ、はぁ……はぁ」
三日三晩眠ることなく、水を飲むこともなく歩き続けた。その結果、フローレン家の領は抜け出せた。
今はどこなのか分からない。馬車が通れる程に舗装された街道を歩き、俺は森に入った。
そろそろ水を飲まなければ本格的にやばい。いつ倒れてもおかしくないくらい疲弊している。
森の中なら水があるかも、と一筋の希望を込めて歩く。
「………は、ぁ……み、ず……」
喉がカラカラで上手く言葉が出ない。一歩また一歩と、視界が狭まり暗くなっていく。
もうダメだ、と思ったその時だった。
「――! あれ、は……水? 池だ……」
気力を振り絞り、目の前にある水を目指して足を動かす。眼前に池が見えた時、俺は力尽き池に落ちた。
「ぷはあ! はぁ、はぁ……気持ちいぃ」
数日ぶりの水を全身で感じつつ、浴びるほど水を飲んだ。顔にも生気が戻り、目にも光が戻り始めた。
心ゆくまで堪能した俺は、睡魔に誘われるがまま眠った。
◇
何時間寝たのだろうか、辺りはまだ暗く昇り始めた太陽の光が隙間から差し込んでいる。
なんとか命を繋ぎ止めることができた。どこか、そこそこ大きな街で職を手に入れたい。
俺が池の水で顔を洗っている時、後方でガサガサと音がした。
慌てて振り返り黙って見ると、頭部から数センチの角を生やしたラビットが現れた。
「なんだ、ホーンラビットか……」
ほっ、と安堵した俺は再び洗顔を再開した。
「ふぅ――」
一息吐いてさて歩くかと再び振り返った。
そこには、水に濡れたようにしっとりとした、赤みがかった髪を肩まで伸ばした長身の男がいた。
下ろされた髪で片目が隠れている。もう片方の目は充血気味だ。
「バレちまったか……だが、ここまで近づけたなら俺のテリトリーだ」
男は口の端を吊り上げながらそう言い、後ろ腰に差した短剣を引き抜いた。
俺は何故だが固まってしまい、足が動かせなかった。
「ハハ……どうよ、俺の【威圧】は? 動けねえだろ」
「うっ、ぐっ……何をするつもりだ……?」
必死に抗おうとするが、男の瞳が俺の動きを止める。これから何をされるかは大体分かるが、少しでも時間を引き伸ばそうと質問をする。
「知ってどうすんだよ。いや――お前の鮮血はどんな味がするかな……?」
男がペロリと舌を出し、上唇と下唇をなぞる。その奇怪な様子と、男が持つ短剣が赤く血塗られていたことで一層"恐怖"が増す。
再び俺の中に恐怖が呼び起こされる。もう何度味わったか分からないが、やはり慣れるものではない。
それも、間近に死の恐怖があるのだ。俺の心は恐怖一色に染められた。
「喜べ、お前は記念すべき100人目だ。そんじゃ、頂くぜ……お前の鮮血を」
「……ぁ、あぁ……やめ、ろ」
男は左手で俺の首を掴み、地面に押し付ける。
「がっ……ぅぐ。い、息が……」
「今日は喉を掻っ切るわ」
そう宣言した男の短剣が俺の喉元に振り下ろされる、が。俺は咄嗟に両手で男の手首を掴んだ。指先が男の肌に触れたのだ。
――その瞬間、ズキンと頭痛が俺を襲う。
こんな時に、なんなんだ……。直後、頭の中に言葉が浮かんだ。
『スキル【精神】"恐怖"の値が規定値を超えました。これにより、《恐怖》と《安定》が開放されます』
だんだんと男の力に押し込まれ、短剣の切っ先が俺の喉元に触れた時、現象は起きた。
俺の力を遥かに上回っていた男が力を失っていき、訳の分からない言葉を発し出した。
「あぁ!? や、やめろ……やめろ――!! なんなんだ、なんだってんだ……」
「……は? 何が起こった」
男は呆気なく短剣を手放すと、誰もいない方向へ顔を向け意味の分からない言葉を発す。
解放された俺でさえも、何が起こっているのか全く理解できない。
男の狼狽っぷりは時間が経つごとに、増していき。
「おぉ……ぁあ、やめろ……。来るな、来ないでくれ。ぁぁぁああああ……!!」
男は髪を掻きむしり、頭を抱えその場にうずくまる。しきりに奇声をあげ、まるで何かに怯えているかのように。
恐怖を覚えているかのように、叫び続けた。
「も、もうやべて……ああああああ!!」
やがて、大きく体を仰け反らせながら一番の声をあげ、白目を剥き意識を手放した。
張り詰めていた緊張の糸が切れ、俺は大きく深呼吸をした。
「どうなってるんだよ……。それに、浮かんだ言葉も……」
一度に多くの事が起こりすぎて、こっちこそおかしくなりそうだ。
現象については、後で考えることにして俺は急いでこの場を離れようと思った。
だが、その前に……。
「あんまり追い剥ぎみたいな真似はしたくないが、生きていくためだ」
俺は男の所持品について物色を始めた。まずは、年季の入ったローブを脱がす。
「少し大きいか……? でもないよりマシか」
ローブを頂くことにし、使えそうな所持品を確認していく。今、必要なものが幾つかあった。ジャラジャラと音がする小包を開けると、幾ばくかの硬貨が入っていた。
「銀貨が2枚と銅貨が6枚か……」
決して多い額ではないが、俺からすれば生活に必要な金だ。次に、血塗られた短剣を回収した。
これだけかと思っていたが、懐の奥に古びた地図があった。
「ふむ……この街道を真っ直ぐ行けば、街に着くみたいだな」
地図上の大きさではあるが、そこそこ大きな街ではないかと思う。森を抜けた先にある一本道を行けば着く。
「街の名前はっと……うん? これは……セントオリビアというのか」
所々汚れているのと、かなり古いものなので読み取りにくいが、セントオリビアと読める。
パッと思い浮かぶ地名ではないな。
知らない所だが、一刻も早く人のいる場所へ行くのが先決だ。
最後に物色していると、気になるものがあった。
手のひらサイズのプレートだった。これは、冒険者証だ。名前を確認すると、ラサと書かれていた。
しかし、名前の上にばつ印が加えられており、冒険者のランクを示すものがない。
「まったく、このラサって奴はなんなんだよ……」
知らないことばかりで、自然と文句が出てくる。一応、何かに使えるかもしれないので持っていくことにする。
目を覚ます様子がないので、心配になるが死んではないので大丈夫だろう。
俺は立ち上がると、地図にあるセントオリビアを目指して歩き出した。
二大公爵家であるフローレン家を追放された俺は、虚な目つきでトボトボと果てしなく続く道を歩いていた。
あの男は、直轄領から出て行けと言った。言わずもがな、フローレン家の領は広い。
ひどく汚れた服装で、路銀や食糧、水すらも持たせてくれなかった。俺を野垂れ死なせるつもりだろう。
俺が領内で見かけられた時には、容赦なく殺されるのだろうか。
ただ、ひたすらに歩き続けた。フローレン家の名が届かない程の遠くの地を目指して。
「はぁ、はぁ……はぁ」
三日三晩眠ることなく、水を飲むこともなく歩き続けた。その結果、フローレン家の領は抜け出せた。
今はどこなのか分からない。馬車が通れる程に舗装された街道を歩き、俺は森に入った。
そろそろ水を飲まなければ本格的にやばい。いつ倒れてもおかしくないくらい疲弊している。
森の中なら水があるかも、と一筋の希望を込めて歩く。
「………は、ぁ……み、ず……」
喉がカラカラで上手く言葉が出ない。一歩また一歩と、視界が狭まり暗くなっていく。
もうダメだ、と思ったその時だった。
「――! あれ、は……水? 池だ……」
気力を振り絞り、目の前にある水を目指して足を動かす。眼前に池が見えた時、俺は力尽き池に落ちた。
「ぷはあ! はぁ、はぁ……気持ちいぃ」
数日ぶりの水を全身で感じつつ、浴びるほど水を飲んだ。顔にも生気が戻り、目にも光が戻り始めた。
心ゆくまで堪能した俺は、睡魔に誘われるがまま眠った。
◇
何時間寝たのだろうか、辺りはまだ暗く昇り始めた太陽の光が隙間から差し込んでいる。
なんとか命を繋ぎ止めることができた。どこか、そこそこ大きな街で職を手に入れたい。
俺が池の水で顔を洗っている時、後方でガサガサと音がした。
慌てて振り返り黙って見ると、頭部から数センチの角を生やしたラビットが現れた。
「なんだ、ホーンラビットか……」
ほっ、と安堵した俺は再び洗顔を再開した。
「ふぅ――」
一息吐いてさて歩くかと再び振り返った。
そこには、水に濡れたようにしっとりとした、赤みがかった髪を肩まで伸ばした長身の男がいた。
下ろされた髪で片目が隠れている。もう片方の目は充血気味だ。
「バレちまったか……だが、ここまで近づけたなら俺のテリトリーだ」
男は口の端を吊り上げながらそう言い、後ろ腰に差した短剣を引き抜いた。
俺は何故だが固まってしまい、足が動かせなかった。
「ハハ……どうよ、俺の【威圧】は? 動けねえだろ」
「うっ、ぐっ……何をするつもりだ……?」
必死に抗おうとするが、男の瞳が俺の動きを止める。これから何をされるかは大体分かるが、少しでも時間を引き伸ばそうと質問をする。
「知ってどうすんだよ。いや――お前の鮮血はどんな味がするかな……?」
男がペロリと舌を出し、上唇と下唇をなぞる。その奇怪な様子と、男が持つ短剣が赤く血塗られていたことで一層"恐怖"が増す。
再び俺の中に恐怖が呼び起こされる。もう何度味わったか分からないが、やはり慣れるものではない。
それも、間近に死の恐怖があるのだ。俺の心は恐怖一色に染められた。
「喜べ、お前は記念すべき100人目だ。そんじゃ、頂くぜ……お前の鮮血を」
「……ぁ、あぁ……やめ、ろ」
男は左手で俺の首を掴み、地面に押し付ける。
「がっ……ぅぐ。い、息が……」
「今日は喉を掻っ切るわ」
そう宣言した男の短剣が俺の喉元に振り下ろされる、が。俺は咄嗟に両手で男の手首を掴んだ。指先が男の肌に触れたのだ。
――その瞬間、ズキンと頭痛が俺を襲う。
こんな時に、なんなんだ……。直後、頭の中に言葉が浮かんだ。
『スキル【精神】"恐怖"の値が規定値を超えました。これにより、《恐怖》と《安定》が開放されます』
だんだんと男の力に押し込まれ、短剣の切っ先が俺の喉元に触れた時、現象は起きた。
俺の力を遥かに上回っていた男が力を失っていき、訳の分からない言葉を発し出した。
「あぁ!? や、やめろ……やめろ――!! なんなんだ、なんだってんだ……」
「……は? 何が起こった」
男は呆気なく短剣を手放すと、誰もいない方向へ顔を向け意味の分からない言葉を発す。
解放された俺でさえも、何が起こっているのか全く理解できない。
男の狼狽っぷりは時間が経つごとに、増していき。
「おぉ……ぁあ、やめろ……。来るな、来ないでくれ。ぁぁぁああああ……!!」
男は髪を掻きむしり、頭を抱えその場にうずくまる。しきりに奇声をあげ、まるで何かに怯えているかのように。
恐怖を覚えているかのように、叫び続けた。
「も、もうやべて……ああああああ!!」
やがて、大きく体を仰け反らせながら一番の声をあげ、白目を剥き意識を手放した。
張り詰めていた緊張の糸が切れ、俺は大きく深呼吸をした。
「どうなってるんだよ……。それに、浮かんだ言葉も……」
一度に多くの事が起こりすぎて、こっちこそおかしくなりそうだ。
現象については、後で考えることにして俺は急いでこの場を離れようと思った。
だが、その前に……。
「あんまり追い剥ぎみたいな真似はしたくないが、生きていくためだ」
俺は男の所持品について物色を始めた。まずは、年季の入ったローブを脱がす。
「少し大きいか……? でもないよりマシか」
ローブを頂くことにし、使えそうな所持品を確認していく。今、必要なものが幾つかあった。ジャラジャラと音がする小包を開けると、幾ばくかの硬貨が入っていた。
「銀貨が2枚と銅貨が6枚か……」
決して多い額ではないが、俺からすれば生活に必要な金だ。次に、血塗られた短剣を回収した。
これだけかと思っていたが、懐の奥に古びた地図があった。
「ふむ……この街道を真っ直ぐ行けば、街に着くみたいだな」
地図上の大きさではあるが、そこそこ大きな街ではないかと思う。森を抜けた先にある一本道を行けば着く。
「街の名前はっと……うん? これは……セントオリビアというのか」
所々汚れているのと、かなり古いものなので読み取りにくいが、セントオリビアと読める。
パッと思い浮かぶ地名ではないな。
知らない所だが、一刻も早く人のいる場所へ行くのが先決だ。
最後に物色していると、気になるものがあった。
手のひらサイズのプレートだった。これは、冒険者証だ。名前を確認すると、ラサと書かれていた。
しかし、名前の上にばつ印が加えられており、冒険者のランクを示すものがない。
「まったく、このラサって奴はなんなんだよ……」
知らないことばかりで、自然と文句が出てくる。一応、何かに使えるかもしれないので持っていくことにする。
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