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第2章~守るために強くなると誓いました~
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いつものカフェで優しいひと時を過ごす。
かわいいくっつき虫3匹とヤキモチやきでいつまでもかわいい母と姉貴分、ここぞとばかりにからかってくるドがつくSの父親と胃を抑えて顔を歪める兄貴分兼師匠から解放される時間は新鮮で毎日どこかで必ず低レベルな親子喧嘩が勃発する家に比べてとても穏やかな時間だった。
既に定位置となった席でとりとめのない話を話す。
リヒトは専ら可愛い弟妹たちの話になるのだが、無自覚にシスコン・ブラコンっぷりを発揮するリヒトの話を彼女は呆れながらも笑顔で聞いてくれる。
「最近、セイラの様子がちょっと変なんです。
お年頃だし反抗期とかで兄様キライとか言われたら俺……!!」
「全く、いつからココは君のお悩み相談所になったんだい?」
「だって!今まで俺にベッタリだったのに!
いや今も仕事が終わったら真っ先に俺のとこに来て一緒にお茶するんですけどね!!
アルバとステラも一緒に!
もうホント3人とも可愛くて……!!」
「………安心しなよ。私がそれくらいの頃なら兄さんと必要最低限しか口利かないとか普通だったから。
しかも目をあわせないように細心の注意を払って。」
「ちっとも安心できないんですけど!!
今年は誕生日プレゼントもまだ決まってないし……。
もうぬいぐるみとかじゃ喜びませんよね?かといってアクセサリーは早すぎる気もするし……」
「早すぎるって君、一体どんなものを贈るつもりなの?」
「セイラはボスに似て美人だからルビーとかが似合うと思うんです!
デザインも可愛いのよりも綺麗なものの方がいいな。
アルバとお揃いでなにか探してみるのいいかも」
「……君って頭はいいのに馬鹿だよね。もっと常識とかを学べばいいと思うよ」
「え?」
「どこの世界に13になる弟妹にジュエリーを贈る兄がいるの?
もっとこう、髪飾りとかいろいろあるでしょう。
妹君がもっと年頃になったら何を贈る気だい?」
「あ」
「ホント、家族のことになると周りが見えなくなるよね。素が駄々漏れになるというか」
「……」
「不貞腐れても可愛いだけだっていっただろ。
でもまぁ、昔より大分マシになったんじゃないの?
出会ったころは本当に侯爵殿たち以外どうでもいいってカンジだったし」
「……今もそんなに変わりませんよ。
俺、たぶんあそこを守る為ならなんだってするし」
「……君のお嫁さんになる人は大変だね」
「どういうことですか?」
「君と同じだけ君の大事なものを大事にできる人じゃないときっと嫉妬で狂っちゃう」
「そういうものですか?」
「お子様。政略結婚なんてつまらないものに捕まる前に初恋くらい済ませなよ。」
「あんまり興味ないなぁ。
センパイが相手をしてくださるなら喜んでチャレンジしてみるんですけど」
「おぉう。センパイをからかおうだなんて生意気だぞ。コーハイくん」
「ちぇっ」
「それに、私はもう予約済みだよ。
残念でした」
「そうだったんですか!?おめでとうございます!!俺、全然知らなくて……。
というか俺と会ってて大丈夫なんですか?相手の方に誤解されたりとか……」
「最後の自由時間くらい好きに使うさ。というか私がそんなものに縛られると思うの?」
「思いません」
「……君ね。
まぁ、そう言う訳でこれからも私の暇つぶしに付き合ってくれたまえよ。コ―ハイ君」
「センパイの仰せのままに」
顔を見合わせてクスリと笑うとふたりはそれぞれの帰路についた。
かわいいくっつき虫3匹とヤキモチやきでいつまでもかわいい母と姉貴分、ここぞとばかりにからかってくるドがつくSの父親と胃を抑えて顔を歪める兄貴分兼師匠から解放される時間は新鮮で毎日どこかで必ず低レベルな親子喧嘩が勃発する家に比べてとても穏やかな時間だった。
既に定位置となった席でとりとめのない話を話す。
リヒトは専ら可愛い弟妹たちの話になるのだが、無自覚にシスコン・ブラコンっぷりを発揮するリヒトの話を彼女は呆れながらも笑顔で聞いてくれる。
「最近、セイラの様子がちょっと変なんです。
お年頃だし反抗期とかで兄様キライとか言われたら俺……!!」
「全く、いつからココは君のお悩み相談所になったんだい?」
「だって!今まで俺にベッタリだったのに!
いや今も仕事が終わったら真っ先に俺のとこに来て一緒にお茶するんですけどね!!
アルバとステラも一緒に!
もうホント3人とも可愛くて……!!」
「………安心しなよ。私がそれくらいの頃なら兄さんと必要最低限しか口利かないとか普通だったから。
しかも目をあわせないように細心の注意を払って。」
「ちっとも安心できないんですけど!!
今年は誕生日プレゼントもまだ決まってないし……。
もうぬいぐるみとかじゃ喜びませんよね?かといってアクセサリーは早すぎる気もするし……」
「早すぎるって君、一体どんなものを贈るつもりなの?」
「セイラはボスに似て美人だからルビーとかが似合うと思うんです!
デザインも可愛いのよりも綺麗なものの方がいいな。
アルバとお揃いでなにか探してみるのいいかも」
「……君って頭はいいのに馬鹿だよね。もっと常識とかを学べばいいと思うよ」
「え?」
「どこの世界に13になる弟妹にジュエリーを贈る兄がいるの?
もっとこう、髪飾りとかいろいろあるでしょう。
妹君がもっと年頃になったら何を贈る気だい?」
「あ」
「ホント、家族のことになると周りが見えなくなるよね。素が駄々漏れになるというか」
「……」
「不貞腐れても可愛いだけだっていっただろ。
でもまぁ、昔より大分マシになったんじゃないの?
出会ったころは本当に侯爵殿たち以外どうでもいいってカンジだったし」
「……今もそんなに変わりませんよ。
俺、たぶんあそこを守る為ならなんだってするし」
「……君のお嫁さんになる人は大変だね」
「どういうことですか?」
「君と同じだけ君の大事なものを大事にできる人じゃないときっと嫉妬で狂っちゃう」
「そういうものですか?」
「お子様。政略結婚なんてつまらないものに捕まる前に初恋くらい済ませなよ。」
「あんまり興味ないなぁ。
センパイが相手をしてくださるなら喜んでチャレンジしてみるんですけど」
「おぉう。センパイをからかおうだなんて生意気だぞ。コーハイくん」
「ちぇっ」
「それに、私はもう予約済みだよ。
残念でした」
「そうだったんですか!?おめでとうございます!!俺、全然知らなくて……。
というか俺と会ってて大丈夫なんですか?相手の方に誤解されたりとか……」
「最後の自由時間くらい好きに使うさ。というか私がそんなものに縛られると思うの?」
「思いません」
「……君ね。
まぁ、そう言う訳でこれからも私の暇つぶしに付き合ってくれたまえよ。コ―ハイ君」
「センパイの仰せのままに」
顔を見合わせてクスリと笑うとふたりはそれぞれの帰路についた。
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