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『決戦再び』
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そして朝が来た。
鷲尾さんは徹夜で書類作成と秘密兵器を作ると言ってデスクに齧り付いていた。
「頼むよ鷲尾さん、秘密兵器期待してるから!」
「任された!」
塚田さんを起こしに行く、可愛い寝顔するんだなぁ……自分にもし娘が早く産まれていたらこれぐらいの年齢だろうか……今度は幸せになってね……何故か涙が一滴零れ落ち塚田さんの顔に当たって目を覚ます。寝顔を見られたのが恥ずかしかったのかあたふたしている。
「おはよう御座います、覚悟は?」
「わっ私はできています!!」
手短に身支度を済ませる、今日『彼女』と全ての因縁に決着を着ける。
「これを」
そう言って塚田さんから、昨日いつの間にか作ってあった小さい三角剣を渡された紐が通されている。
「お守りです、効果は保証できるそうですよ」
「それじゃ有り難く頂戴します」
受け取りそれを首にかけた。
「さあ行きますか!」
病院は市役所の隣にあるので荷物を積んだ軽バンで警察署から向かった。いくつか手に持ち『彼女』の部屋へと向かう、明らかに空気が違う例えて言うなれば空間が捻じ曲げられている。
「来ルな」「タチサレ」「シね」
そうだ吐き出せ、思いっ切り吐き出せ。その度に俺が神三角刀で切り祓う。色々言われている、来る時は勝手に来るくせに。責められると弱いタイプなのは昔からか?
そして『彼女』の部屋へと入る、俺の目に見えるその姿は最早醜悪な『化け物』だった。俺はバケツを構える、そこに塚田さんが水を足す。白山のお手水だ、そしてそれを『彼女』におもむろにぶっ掛けた。
「おっはよーございまーす!!!」
少しの静寂の後、地鳴りと共に凄まじい絶叫が聞こてきた。
「生一丁!!! はいりまーす!!!」
二度三度とぶっかける、もうコッチは色々あって混乱と鬱憤が溜まってんだ覚悟しやがれ!
最後の水をぶっかけると、地鳴りとうめき声はどんどん強くなってくる。『彼女』の身体がビクッと動いた、そして周囲に何かが集まってくる。恐らくは伝播させていた『呪い』が『彼女』の元に戻って来ているのだろう、俺は塚田さんの手を取りその場から逃げ出した!
「!?」
「あんな場所でどうこう出来ないでしょう、怒りの矛先がこっちに向けばそれでいいんです!」
外に飛び出す! まだ薄暗い、俺は塚田さんに指示を出す。
「『あれ』を少しの間惹きつけます、塚田さんはこの先のショッピングセンターの駐車場にとびっきりの結界を張る直前の状態で待機して下さい!」
「わかりました! 一応聞きますが遠慮は?」
「要りません! ど~んと行きましょう!」
塚田さんは車に乗り込むとすぐさま走り出した。来るな!? 気配が伝わってくる
「おっおおぅヤッパリデケェ」
そのまま道路で迎え討つ、大きさは建物で言ったら三階位か、それがズルリと病院から出てくる。空を見上げると
「まったく嫌になるね! お互い」
そう『呪い』が集まってくる、そして『それ』は立上り。俺を見つけたようだ
『第一次決戦 開始!!』
『それ』が向かってくる俺を踏み潰そうとしてくるが、その場所に清めの塩をぶちまけ走って逃げる。案の定それを踏んで、苦悶の叫びが響き渡る。いやぁご利益ありますな。
動きが止まったそれを神三角刀で斬りつける、切口がガッパリと開くすると更に苦悶の叫びが響く
「ちっ! この刀でも簡単には行かないか!」
そう言いながら脱兎のごとくその場所から離れる。怒りの気配を感じる、そうだもっと怒れどうせ理性なんてものは今は無いんだ。
今、目の前の俺を殺そうと思ってくれるだけで充分だ! 『それ』が起き上がる、どうやらしっかりと俺をロックオンしてくれた様だ。『それ』が上体を反らし腕? を叩きつけてくる、その腕に向かって塩を巻き更に神三角刀で迎え討った。
「ぐっ!」
重い! 質量迄も持ち始めやがった、俺は刀を刺した場所からそのまま駆け抜けた、今度は腕を真っ二つにした様だが様子が違う
「あれ?」
苦悶の叫びが更に響く、だが『それ』に対して言うのも変だが手応えはあった。斬り裂いた場所の修復が追い付いていない!
「やったねぇ! 作って良かった神三角刀!!」
「だったらこいつも喰らっとけ!!」
背中の鞄からあるものを取りだす、そして倒れ込んだ『それ』のおそらく頭部と思われる場所目掛けて勢い良く叩きつけた。
「ヴァアアアアアアアアアア!!!」
良し今度も効いただろう、今使ったのは御神酒の入った一升瓶を叩き付けたのだった。良い絶叫も聞こえたし効果は抜群だったらしい。『それ』はデカい図体でのたうち回ってる、掛けられた御神酒を吹き飛ばそうと躍起になっている様に見えた。
チャンス到来!
俺は御神酒が1番掛かっている場所を神三角刀で縦に横に滅多斬りしにした、ついでに清めの塩を振りまく。
「待ってろよそこで! 三人共今助けるからな!」
「まだまだぁ!!」
『それ』に集まってくる『もの』を神気を全力解放で消し飛ばす。どうせアイツら復活させればそれで終わりだ!
「だああああああああ!」
声を出して自分自身を発奮させて斬り裂いていく。少し小さくなって来ているか? 神三角刀のおかげかビクンビクンしている。もう『もの』は集って来ない、よっしここから次の段階だ一先ず距離を取り様子を見る、するとより人の形に変化する、そしてこっちを見た。
『キサマコノヨウナモノデワタシヲトメラレルトオモウナ』
キターー!! 懐かしくて泣きそうになる。
「あの~俺の言ってる事解る?」
『コロスコロスコロスコロス』
意思の疎通は無理だったな、でも苦しんでは居るな神三角刀様々だ、ビルの一階ぐらいの大きさにはなった、その体内の中に女の子が見える。茉希ちゃん!! ここまでの大きさになれば行ける。
「おらよ!」
さいごの清めの塩をぶっかける、それはもう効果があったのだろう、立ち上がりながら俺に向かって来る。良し! 付いて来い! 俺は、塚田さんが待つ駐車場へと逃げ出した。
『マテキサマユルサナイコロスノロウ……』
色々呪詛の様に言っているが俺を追いかけて来る、逃げていると後ろから何かが頭をかすめる、振り返ると俺を追いながら『なに』かを打ち出している。振り返って神気を込めて打ち返すと『なに』かの身体に穴が開く。
「じゃっそういう事で」
逃げ出すとしつこく『なに』かを撃ってくるが紙一重で躱す、あんなの当たったら……今の俺なら平気じゃね? とっとりあえずあの場所まで行かなければ! 振り返りながら走り出す、あと少し! しかし左腕と右足に当たって吹き飛ばされる。
「しまっ!?」
かなりの勢いで吹き飛ばされる、俺は道路に叩きつけられた。身体自体には痛みは無い、撃たれたところが痺れて思う様に動かせない。だが這いつくばる俺を見て『それ』は向かって来る。
『モウウゴケナイダロソコデマッテイロイマスグワガイカリトノロイデキサマヲコロス』
「やれるもんならやってみな!」
俺は何とか身体を起こし、脚を引きずるようにその場所を目指す。
『ムダナコトヲココマデワタシヲコケニシテオイテソノノママシネ』
彼女が見えた! あと少し、そう思った瞬間背中を撃たれた。そのまま吹き飛ばされる。
「いっでぇええええ」
だがこれで良い! 作戦通り一人ニヤけながらふっ飛ばされて転がり距離は稼げた、そのまま転がりながらその中心点を目指す。そして振り返り『それ』に向かいいつもの鬱憤を込めて罵詈雑言を浴びせ倒す。理解してるかどうか分からんが、だが歩みが早くなった。
更に少し後ろに下がる、『それ』は目前へと迫って来た、目と鼻の先程の近くに来た瞬間。塚田さんの作り出した巨大な三角結界が発生し『それ』は絶叫していた。俺は塚田さんが作った結界から這い出し、『それ』を見る、『それ』は形状を変えながら苦悶の叫びを上げていた。
「随分と強力な結界作れるんですね」
「えぇこれでも経験豊富だと思いますよ?」
「なるほどね、良かった」
そして俺は結界内を見た、良し女の子から離れ始めてる。俺は深呼吸を一つして神三角刀を構える流石に結界だけで浄化は無理だな。
「塚田さんお手水まだ有りますよね?『あれ』にぶっかけてください」
「後は俺が」
「わかりました」
塚田さんが用意する、その間も俺は『それ』から目を離さなかった。なかなか浄化されないそれでも……と考え事をしていると
「ぶっかけますよ?」
「どんといってみましょう!」
『第二次決戦! 開始!!』
鷲尾さんは徹夜で書類作成と秘密兵器を作ると言ってデスクに齧り付いていた。
「頼むよ鷲尾さん、秘密兵器期待してるから!」
「任された!」
塚田さんを起こしに行く、可愛い寝顔するんだなぁ……自分にもし娘が早く産まれていたらこれぐらいの年齢だろうか……今度は幸せになってね……何故か涙が一滴零れ落ち塚田さんの顔に当たって目を覚ます。寝顔を見られたのが恥ずかしかったのかあたふたしている。
「おはよう御座います、覚悟は?」
「わっ私はできています!!」
手短に身支度を済ませる、今日『彼女』と全ての因縁に決着を着ける。
「これを」
そう言って塚田さんから、昨日いつの間にか作ってあった小さい三角剣を渡された紐が通されている。
「お守りです、効果は保証できるそうですよ」
「それじゃ有り難く頂戴します」
受け取りそれを首にかけた。
「さあ行きますか!」
病院は市役所の隣にあるので荷物を積んだ軽バンで警察署から向かった。いくつか手に持ち『彼女』の部屋へと向かう、明らかに空気が違う例えて言うなれば空間が捻じ曲げられている。
「来ルな」「タチサレ」「シね」
そうだ吐き出せ、思いっ切り吐き出せ。その度に俺が神三角刀で切り祓う。色々言われている、来る時は勝手に来るくせに。責められると弱いタイプなのは昔からか?
そして『彼女』の部屋へと入る、俺の目に見えるその姿は最早醜悪な『化け物』だった。俺はバケツを構える、そこに塚田さんが水を足す。白山のお手水だ、そしてそれを『彼女』におもむろにぶっ掛けた。
「おっはよーございまーす!!!」
少しの静寂の後、地鳴りと共に凄まじい絶叫が聞こてきた。
「生一丁!!! はいりまーす!!!」
二度三度とぶっかける、もうコッチは色々あって混乱と鬱憤が溜まってんだ覚悟しやがれ!
最後の水をぶっかけると、地鳴りとうめき声はどんどん強くなってくる。『彼女』の身体がビクッと動いた、そして周囲に何かが集まってくる。恐らくは伝播させていた『呪い』が『彼女』の元に戻って来ているのだろう、俺は塚田さんの手を取りその場から逃げ出した!
「!?」
「あんな場所でどうこう出来ないでしょう、怒りの矛先がこっちに向けばそれでいいんです!」
外に飛び出す! まだ薄暗い、俺は塚田さんに指示を出す。
「『あれ』を少しの間惹きつけます、塚田さんはこの先のショッピングセンターの駐車場にとびっきりの結界を張る直前の状態で待機して下さい!」
「わかりました! 一応聞きますが遠慮は?」
「要りません! ど~んと行きましょう!」
塚田さんは車に乗り込むとすぐさま走り出した。来るな!? 気配が伝わってくる
「おっおおぅヤッパリデケェ」
そのまま道路で迎え討つ、大きさは建物で言ったら三階位か、それがズルリと病院から出てくる。空を見上げると
「まったく嫌になるね! お互い」
そう『呪い』が集まってくる、そして『それ』は立上り。俺を見つけたようだ
『第一次決戦 開始!!』
『それ』が向かってくる俺を踏み潰そうとしてくるが、その場所に清めの塩をぶちまけ走って逃げる。案の定それを踏んで、苦悶の叫びが響き渡る。いやぁご利益ありますな。
動きが止まったそれを神三角刀で斬りつける、切口がガッパリと開くすると更に苦悶の叫びが響く
「ちっ! この刀でも簡単には行かないか!」
そう言いながら脱兎のごとくその場所から離れる。怒りの気配を感じる、そうだもっと怒れどうせ理性なんてものは今は無いんだ。
今、目の前の俺を殺そうと思ってくれるだけで充分だ! 『それ』が起き上がる、どうやらしっかりと俺をロックオンしてくれた様だ。『それ』が上体を反らし腕? を叩きつけてくる、その腕に向かって塩を巻き更に神三角刀で迎え討った。
「ぐっ!」
重い! 質量迄も持ち始めやがった、俺は刀を刺した場所からそのまま駆け抜けた、今度は腕を真っ二つにした様だが様子が違う
「あれ?」
苦悶の叫びが更に響く、だが『それ』に対して言うのも変だが手応えはあった。斬り裂いた場所の修復が追い付いていない!
「やったねぇ! 作って良かった神三角刀!!」
「だったらこいつも喰らっとけ!!」
背中の鞄からあるものを取りだす、そして倒れ込んだ『それ』のおそらく頭部と思われる場所目掛けて勢い良く叩きつけた。
「ヴァアアアアアアアアアア!!!」
良し今度も効いただろう、今使ったのは御神酒の入った一升瓶を叩き付けたのだった。良い絶叫も聞こえたし効果は抜群だったらしい。『それ』はデカい図体でのたうち回ってる、掛けられた御神酒を吹き飛ばそうと躍起になっている様に見えた。
チャンス到来!
俺は御神酒が1番掛かっている場所を神三角刀で縦に横に滅多斬りしにした、ついでに清めの塩を振りまく。
「待ってろよそこで! 三人共今助けるからな!」
「まだまだぁ!!」
『それ』に集まってくる『もの』を神気を全力解放で消し飛ばす。どうせアイツら復活させればそれで終わりだ!
「だああああああああ!」
声を出して自分自身を発奮させて斬り裂いていく。少し小さくなって来ているか? 神三角刀のおかげかビクンビクンしている。もう『もの』は集って来ない、よっしここから次の段階だ一先ず距離を取り様子を見る、するとより人の形に変化する、そしてこっちを見た。
『キサマコノヨウナモノデワタシヲトメラレルトオモウナ』
キターー!! 懐かしくて泣きそうになる。
「あの~俺の言ってる事解る?」
『コロスコロスコロスコロス』
意思の疎通は無理だったな、でも苦しんでは居るな神三角刀様々だ、ビルの一階ぐらいの大きさにはなった、その体内の中に女の子が見える。茉希ちゃん!! ここまでの大きさになれば行ける。
「おらよ!」
さいごの清めの塩をぶっかける、それはもう効果があったのだろう、立ち上がりながら俺に向かって来る。良し! 付いて来い! 俺は、塚田さんが待つ駐車場へと逃げ出した。
『マテキサマユルサナイコロスノロウ……』
色々呪詛の様に言っているが俺を追いかけて来る、逃げていると後ろから何かが頭をかすめる、振り返ると俺を追いながら『なに』かを打ち出している。振り返って神気を込めて打ち返すと『なに』かの身体に穴が開く。
「じゃっそういう事で」
逃げ出すとしつこく『なに』かを撃ってくるが紙一重で躱す、あんなの当たったら……今の俺なら平気じゃね? とっとりあえずあの場所まで行かなければ! 振り返りながら走り出す、あと少し! しかし左腕と右足に当たって吹き飛ばされる。
「しまっ!?」
かなりの勢いで吹き飛ばされる、俺は道路に叩きつけられた。身体自体には痛みは無い、撃たれたところが痺れて思う様に動かせない。だが這いつくばる俺を見て『それ』は向かって来る。
『モウウゴケナイダロソコデマッテイロイマスグワガイカリトノロイデキサマヲコロス』
「やれるもんならやってみな!」
俺は何とか身体を起こし、脚を引きずるようにその場所を目指す。
『ムダナコトヲココマデワタシヲコケニシテオイテソノノママシネ』
彼女が見えた! あと少し、そう思った瞬間背中を撃たれた。そのまま吹き飛ばされる。
「いっでぇええええ」
だがこれで良い! 作戦通り一人ニヤけながらふっ飛ばされて転がり距離は稼げた、そのまま転がりながらその中心点を目指す。そして振り返り『それ』に向かいいつもの鬱憤を込めて罵詈雑言を浴びせ倒す。理解してるかどうか分からんが、だが歩みが早くなった。
更に少し後ろに下がる、『それ』は目前へと迫って来た、目と鼻の先程の近くに来た瞬間。塚田さんの作り出した巨大な三角結界が発生し『それ』は絶叫していた。俺は塚田さんが作った結界から這い出し、『それ』を見る、『それ』は形状を変えながら苦悶の叫びを上げていた。
「随分と強力な結界作れるんですね」
「えぇこれでも経験豊富だと思いますよ?」
「なるほどね、良かった」
そして俺は結界内を見た、良し女の子から離れ始めてる。俺は深呼吸を一つして神三角刀を構える流石に結界だけで浄化は無理だな。
「塚田さんお手水まだ有りますよね?『あれ』にぶっかけてください」
「後は俺が」
「わかりました」
塚田さんが用意する、その間も俺は『それ』から目を離さなかった。なかなか浄化されないそれでも……と考え事をしていると
「ぶっかけますよ?」
「どんといってみましょう!」
『第二次決戦! 開始!!』
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