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『ここからが本番』
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「あなたは神を信じますか?」
アイツらの事なんだよなぁ……我儘で誰よりもこの街の幸せと繁栄そして住まう民を愛してくれる? 愛し合ってるのはアイツらか……まっ良いか
「いるなら俺もう少し幸せな人生を送ってると思うんですがねぇ」
とぼけて答えて見る、しかし彼女の目は真剣に俺を睨み付けている。やっぱり怖いよこの頃の塚田さん……
「今この五泉市で異変が起き始めようとしています、いえ既に兆候は表れています」
「ここ年明けから半月の大雪それも、この五泉市付近のみという現状、更に……」
そこで彼女は口籠る、まぁそれはそれとして。
「オッケー! 病院だよね? 行こうか!」
軽く答えた、外を見ると止んでいた雪がまた降り始めていた。既に異変は始まっているんだった、今回は記憶もバッチリある筈なんだけど……正直言って自信がない。
彼女の様子がおかしい事にも気が付いて……しまった! この話はもう少し先だ!!
「あぁ……ごめん塚田さん話を遮って」
「えっ? えっと……何だか馴れ馴れしくないですかヤガミさん? 何だか雰囲気も……それに何で病院の事を?」
デスヨネー、この塚田さんとはまだ付き合いが浅いんでした! お互いの背中を預けるにはまだ早いんでした……
「ナニカ異変ガオキテルンデシタッケ?」
とんでもない棒読みで誤魔化した。塚田さんが怪訝そうな顔をしているが咳払いをすると話を続けた。
「それでは先程、異変が起き始めているとお伝えしました私達は『15年目の呪い』と名付けました、この事は一部の具体的には言えませんが関係者しか知りません」
「そしてこの呪いは既に日常に侵食しています」
そりゃそうだコッチはもう知っている『呪い』とその解決方法も……ちょっと待てよ? 解決方法ってまさか……また神木切り倒さなきゃならないのか? ふっざけんなよ! 十三回目だぞ! あんな苦行またすんのかよ……頭にきた、本気で今度こそ終わらせてやる。やってやろうじゃないか! 今の俺には神気が備わっている、最高の三角剣を創ってやるよ。設計からやってやる、それで何度も邪魔するヤツラを纏めてぶちのめす!
「あのヤガミさん? 話を聞いてますか?」
「へっ? あっえっと……すみません」
いかんいかん、色々な怒りで話を聞いていなかった
「いいですか? 残念ながら、今五泉市に神様は居ません正確には土着神と言います。つまり願うべき神様は居ません」
「信じていただけないのも分かります、ですがこのままでは……」
黙って聞いていると彼女は躊躇なく
「率直に言わせていただきます。ヤガミさん、貴方にはこの呪いに付いて調べて頂きます」
即答する
「良いですとも!」
「ふへっ? 信じるんですか? こんな話を信じてくれるんですか!?」
塚田さんは冷静さを一気に失った。俺を見て呆然としている
「あの……ヤガミさん? 『呪い』を信じるんですか本当に?」
「愚問ですね、さぁ『呪い』を見せてください!」
「何で!? 知ってるんですか? 『呪い』を、しかも見るって……」
「大丈夫です! 見せてください、そんな厄介なものを」
フンと鼻を鳴らす、既に覚悟は決まってる。
「そっそれでは付いてきてください」
塚田さんは首を傾げて歩き出すと、何やら独り言を呟きながら俺の顔を何度もチラ見してくる。そりゃそうだよなぁ……不審がられたら最悪の場合俺が『呪い』を発生させた事になりかねない。上手く話を合わせなきゃならない面倒くさいなぁ。
俺は彼女に促され市役所を後にし、隣りにある中央病院へと向かった。
そして……俺は『呪い』と何度目かの再会をはたす。
中央病院へと向かった俺達は、とある階へと向かった。そして『そこ』へ向かうにつれて猛烈に鳥肌が立ち始めたので神気で身体を守る。
「塚田さん、やっぱり辞めていいですか?寒気が酷いんですけど」
「私も『ここ』に来るのは勇気がいるんです我慢して下さい」
どうやら塚田さんは恐ろしがっているようだ。それにしても改めて見ると恐ろしい気配だ、廊下に明かりも付いているのに空気が違う。まるで『そこ』に向かうに連れてどんどん暗くなっている様な感覚に襲われる。既に異空間となりかけている、『呪い』がどれ程の悔しさと怨みを持っていたのか今の俺にはハッキリと分かっている。
そして辿り着いた『そこ』は病院ではお金持ち様専用の特別室
「ここに先程話した、呪いの……がいます」
「います? いるって何ですかねぇ?」
「それは貴方自身で確認して下さい、私も入ります。1つ注意点が有ります、決してそれには触れないで下さい」
「でしょうね、どうせ触れたら呪われるんでしょう?」
別に怖くない『呪い』はアイツらだからな。塚田さんが不思議そうに俺を見るがドアを開けようとしない。
少しの躊躇の後、彼女がドアを開けようとするより早くドアを勢いよく開けた。その瞬間俺に向かってくる呪力を神気で全てかき消す。
「ち~っす!!」
部屋は暗かった、いや窓の外の明かりが入って来ているのに感覚的には部屋が暗く感じた。もう逃げ出したい気持ちでいっぱいだったであろう塚田さんの手を引き『そこ』に入って行った。
『それ』は普通の人が見てはいけない『者』だった、塚田さんの掴んだ腕が小刻みに震えている。でもね、貴女五年後これと張り合えるようになるんですよ……まぁそれはまた別の『結果』だ、出来る事ならば塚田さんには戦って欲しくない。
「これは生きているんですよね?」
俺は躊躇なく『それ』に手を伸ばしていた。
「駄目です! いけません!!」
塚田さんが叫ぶが構わず近付く。バチッと蒼白い火花が部屋の中を飛び交うが、俺は更に構わず『それ』の腕に触れて神気を流し込むが更に抵抗される。ここでケリが付けられないって事は……面倒くさいなぁコイツ……やっぱり作るしかないか三角剣!
「何をしてるんですかヤガミさん!!」
塚田さんが慌てふためきながら叫ぶ
『それ』は左上半身以外がミイラ化したヒトだった。初めて見たときはビビったっけ
「彼女は生きているんですよ! なんて事をするんですか! っていうか今のは何なんですか?」
「数日中にわかりますよ!」
よく見れば点滴が何箇所も繋がれている。
「呪われているんですよ!? 『15年目の呪い』によるものじゃないんですか!?」
ため息をつくと一応確認する、万が一の可能性がある
「今は詳しく話せません、それよりも彼女の名前は?」
「彼女の名前は渡辺茉希、五泉市長の孫娘になります。今年に入り体調が悪くなり入院そして今に至ります。」
「見ての通り左上半身以外ミイラとなっていますが生きてはいます、この事は市長からキツく口止めされており病院関係者も知っている者は僅かです」
そこまで聞いて充分だった、ここ迄は同じ様に時が進んでいる。となると……
「さっき俺の事を止めようとしてましたよね?」
「当たり前でしょう! この『呪い』は伝播するんです!!」
アイツらの事なんだよなぁ……我儘で誰よりもこの街の幸せと繁栄そして住まう民を愛してくれる? 愛し合ってるのはアイツらか……まっ良いか
「いるなら俺もう少し幸せな人生を送ってると思うんですがねぇ」
とぼけて答えて見る、しかし彼女の目は真剣に俺を睨み付けている。やっぱり怖いよこの頃の塚田さん……
「今この五泉市で異変が起き始めようとしています、いえ既に兆候は表れています」
「ここ年明けから半月の大雪それも、この五泉市付近のみという現状、更に……」
そこで彼女は口籠る、まぁそれはそれとして。
「オッケー! 病院だよね? 行こうか!」
軽く答えた、外を見ると止んでいた雪がまた降り始めていた。既に異変は始まっているんだった、今回は記憶もバッチリある筈なんだけど……正直言って自信がない。
彼女の様子がおかしい事にも気が付いて……しまった! この話はもう少し先だ!!
「あぁ……ごめん塚田さん話を遮って」
「えっ? えっと……何だか馴れ馴れしくないですかヤガミさん? 何だか雰囲気も……それに何で病院の事を?」
デスヨネー、この塚田さんとはまだ付き合いが浅いんでした! お互いの背中を預けるにはまだ早いんでした……
「ナニカ異変ガオキテルンデシタッケ?」
とんでもない棒読みで誤魔化した。塚田さんが怪訝そうな顔をしているが咳払いをすると話を続けた。
「それでは先程、異変が起き始めているとお伝えしました私達は『15年目の呪い』と名付けました、この事は一部の具体的には言えませんが関係者しか知りません」
「そしてこの呪いは既に日常に侵食しています」
そりゃそうだコッチはもう知っている『呪い』とその解決方法も……ちょっと待てよ? 解決方法ってまさか……また神木切り倒さなきゃならないのか? ふっざけんなよ! 十三回目だぞ! あんな苦行またすんのかよ……頭にきた、本気で今度こそ終わらせてやる。やってやろうじゃないか! 今の俺には神気が備わっている、最高の三角剣を創ってやるよ。設計からやってやる、それで何度も邪魔するヤツラを纏めてぶちのめす!
「あのヤガミさん? 話を聞いてますか?」
「へっ? あっえっと……すみません」
いかんいかん、色々な怒りで話を聞いていなかった
「いいですか? 残念ながら、今五泉市に神様は居ません正確には土着神と言います。つまり願うべき神様は居ません」
「信じていただけないのも分かります、ですがこのままでは……」
黙って聞いていると彼女は躊躇なく
「率直に言わせていただきます。ヤガミさん、貴方にはこの呪いに付いて調べて頂きます」
即答する
「良いですとも!」
「ふへっ? 信じるんですか? こんな話を信じてくれるんですか!?」
塚田さんは冷静さを一気に失った。俺を見て呆然としている
「あの……ヤガミさん? 『呪い』を信じるんですか本当に?」
「愚問ですね、さぁ『呪い』を見せてください!」
「何で!? 知ってるんですか? 『呪い』を、しかも見るって……」
「大丈夫です! 見せてください、そんな厄介なものを」
フンと鼻を鳴らす、既に覚悟は決まってる。
「そっそれでは付いてきてください」
塚田さんは首を傾げて歩き出すと、何やら独り言を呟きながら俺の顔を何度もチラ見してくる。そりゃそうだよなぁ……不審がられたら最悪の場合俺が『呪い』を発生させた事になりかねない。上手く話を合わせなきゃならない面倒くさいなぁ。
俺は彼女に促され市役所を後にし、隣りにある中央病院へと向かった。
そして……俺は『呪い』と何度目かの再会をはたす。
中央病院へと向かった俺達は、とある階へと向かった。そして『そこ』へ向かうにつれて猛烈に鳥肌が立ち始めたので神気で身体を守る。
「塚田さん、やっぱり辞めていいですか?寒気が酷いんですけど」
「私も『ここ』に来るのは勇気がいるんです我慢して下さい」
どうやら塚田さんは恐ろしがっているようだ。それにしても改めて見ると恐ろしい気配だ、廊下に明かりも付いているのに空気が違う。まるで『そこ』に向かうに連れてどんどん暗くなっている様な感覚に襲われる。既に異空間となりかけている、『呪い』がどれ程の悔しさと怨みを持っていたのか今の俺にはハッキリと分かっている。
そして辿り着いた『そこ』は病院ではお金持ち様専用の特別室
「ここに先程話した、呪いの……がいます」
「います? いるって何ですかねぇ?」
「それは貴方自身で確認して下さい、私も入ります。1つ注意点が有ります、決してそれには触れないで下さい」
「でしょうね、どうせ触れたら呪われるんでしょう?」
別に怖くない『呪い』はアイツらだからな。塚田さんが不思議そうに俺を見るがドアを開けようとしない。
少しの躊躇の後、彼女がドアを開けようとするより早くドアを勢いよく開けた。その瞬間俺に向かってくる呪力を神気で全てかき消す。
「ち~っす!!」
部屋は暗かった、いや窓の外の明かりが入って来ているのに感覚的には部屋が暗く感じた。もう逃げ出したい気持ちでいっぱいだったであろう塚田さんの手を引き『そこ』に入って行った。
『それ』は普通の人が見てはいけない『者』だった、塚田さんの掴んだ腕が小刻みに震えている。でもね、貴女五年後これと張り合えるようになるんですよ……まぁそれはまた別の『結果』だ、出来る事ならば塚田さんには戦って欲しくない。
「これは生きているんですよね?」
俺は躊躇なく『それ』に手を伸ばしていた。
「駄目です! いけません!!」
塚田さんが叫ぶが構わず近付く。バチッと蒼白い火花が部屋の中を飛び交うが、俺は更に構わず『それ』の腕に触れて神気を流し込むが更に抵抗される。ここでケリが付けられないって事は……面倒くさいなぁコイツ……やっぱり作るしかないか三角剣!
「何をしてるんですかヤガミさん!!」
塚田さんが慌てふためきながら叫ぶ
『それ』は左上半身以外がミイラ化したヒトだった。初めて見たときはビビったっけ
「彼女は生きているんですよ! なんて事をするんですか! っていうか今のは何なんですか?」
「数日中にわかりますよ!」
よく見れば点滴が何箇所も繋がれている。
「呪われているんですよ!? 『15年目の呪い』によるものじゃないんですか!?」
ため息をつくと一応確認する、万が一の可能性がある
「今は詳しく話せません、それよりも彼女の名前は?」
「彼女の名前は渡辺茉希、五泉市長の孫娘になります。今年に入り体調が悪くなり入院そして今に至ります。」
「見ての通り左上半身以外ミイラとなっていますが生きてはいます、この事は市長からキツく口止めされており病院関係者も知っている者は僅かです」
そこまで聞いて充分だった、ここ迄は同じ様に時が進んでいる。となると……
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