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天界決戦編
Road to dawn 伝説へ続く道
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市役所を離れてノエの案内で車を飛ばすが、白いローブの連中が向かってきた邪魔は入るのかよ。
「ノエ! 昨日もあのローブ姿の連中に襲われた何だあれ?」
「アレは死しても輪廻を赦されない魂です!」
「つまりさ殺っても良いって事?」
まぁ昨日もう殺ってるんだけどね。
「構いません!」
「よっしゃ! タケシ! アタシに任せて!」
「任せる! ノエ後どのくらいだ?」
茉希が神三角槍を手に持ち、車のルーフに乗り出して前方に神気を撃ち込むと、面白いように道ができる。
「もう愛宕山を超えたです! この先の奥!夏針入り口で車は捨てるです!」
「聞こえたな茉希! 中に戻れ! 後は俺がやる!」
「オッケー!」
ごめんよ塚田さん車一台潰して! 神気を車に纏わせ、大地を走る流星となり報われない魂共を消滅させつつ走らせる。遠くに太陽神殿が見えてきた、これってもしかしてかなり広いんじゃ……
「八神さん! 前です!」
何だあのキモイの! 良く見たらバカでかい蜘蛛かよ!
「タケシ! アタシああ言うのはちょっと……」
「このまま突っ込む!」
「いやぁああキモイイイイイ!!」
蜘蛛が威嚇して起き上がった腹を車で貫く。
「あばよ!!」
こびりついた体液をワイパーで拭い去る。どうせ雑魚だ構ってられるか! 何か変なテンションになってきた!
「ノエもう良いか?」
「そこの川辺で降りましょう!」
「よっしゃ!」
車を降りると思った以上にボコボコだった。
「ねぇタケシ……これ不味くない……」
「ちょっとだけ反省してる……けど、コイツラはそんな時間もくれないみたいだよ!」
報われない魂が……
「アレ? あんな大きいのとかいたっけ?」
「タケシが笑いながら轢き殺してたよ……」
「報われない魂に救済を!」
「開き直った! でもそういう所も好き!」
「バカ言ってないで早く行くです! 魂が向かってくる方向が入り口です!」
「茉希!」
「任せて!」
神三角槍を前に突き出して神気を解放してる、ここは天界のすぐ近く幾らでも神気を使える!
「アタシについてこれる?」
「上等! ノエ肩に乗ってろ!」
「はい!」
「行くよ!」
茉希の後を全力で走り出した、数キロ進むと地面が変わっていくのが分かった、土から石造りの地面へと変わっていくのが……ふと上からの気配を感知した、走り続ける茉希にタックルをして躱す。
「うわぁぁああ!」
茉希の頭を守るように抱えて転がると火球が飛んできた!? 早速役に立ってもらうよ盾! 茉希の前に立ち盾で全ての火球を弾く、熱さえ感じさせない衝撃は弾くときだけだ。とんでもない盾だなおい! 煙と爆風がやむとどうやら、弾いた火球はすべて撃ってきた相手に直撃したらしい……頭が3つある名も知らぬ巨大な鳥が見事に焼き鳥に
「ありがとうタケシ守ってくれて!」
「師匠らしいところ見せないとな!」
「見えました! 門です!」
ノエが向く方向に確かにそれらしきものが見える。
「第一関門突破って感じ?」
「そういや魂達も、もう居ないな……」
取敢えず門迄歩く、近付くにつれてどんどん大きくなってる錯覚に襲われるが……
「本当にでけぇな!」
「仮にも天界の門です多くの魂が帰るところ……」
ノエの足が止まり辺りを見渡している……嫌な予感がする。どうやら顔に出てたらしい
「あっ! タケシも?」
「うん」
「門に結界が張られています!」
だろうね……だから魂達も居ないって事か。
「どんな結界だ?」
「恐らくあらゆる存在を弾く、もしくは受け入れない……」
「天界は引きこもるには良いのかもな……」
「イヤイヤ! タケシどうするの! ここまで来て!」
「結界の前に話しておきたい事が有ります!」
「どうした急に?」
「門の向う太陽神殿への事を話してませんでした!」
「オッマエっこのタイミングでかよ!」
「もしかして広いの?」
「門の向うは先ず青銅の街区と言われる居住区になっています!」
「住んでるのか? 神様が?」
「下級の神が主に……」
「序列とかあんのか……でその先は」
「白銀の間を中心に東に輪廻の塔、西に懺悔の塔が有ります」
さらに嫌な予感が……
「白銀の間を抜ければ太陽神殿ですが非常時の場合……」
「大方2つの塔の破壊か何かしらが必要だとか言わないよな?」
「言うです……」
ノエが黙って俯いちゃったよ! あ~もう!
「とにかくタケシ、門の結界どうにかしようよ」
「そうするか……ノエ、どうなの? 何とかできる?」
何か考えているのだろうか黙り込んでしまった。
「あのさ茉希……神気でぶっ壊せないか試してきていい?」
「う~ん止めておいたほうが良いと思うけど……」
「ちょっとだけ試してくる」
そう言うと門に向かって歩くとほうほう成程……蒼白い結界っていうかもうこれバリアーだな、やるか……
「せーの! どっせい!」
次の瞬間意識を失った。
「……ケ……シ…………タケシ! しっかりしてよ!」
「はっ!?」
アレ俺どうなったんだ? 確か……結界に神気を……
「弾き返されたです……八神さん」
「申し訳ない……ノエ」
「神気を放っても弾き返されるです……せめてそれを逆の力で押し返して相殺出来れば……」
「あのさ! 逆の力って『呪力』でも良いのかな?」
「問題ないですが……」
「だったら、タケシとアタシならやれる!」
「そっか茉希の……でももう呪力は」
「余ってる! ならここで使い切るのが正解だと思わない?」
「ぶっつけ本番か……相変わらずだね俺たちって」
「だから相性バッチシ!」
「何かやるのですか?」
ノエが不安そうに聞いてくる、そっかノエは知らないか……茉希のもう1つの力、厚い神気の影に隠れた『呪力』を
「ぶちかますぞ茉希!」
「ノエは少し離れてて!」
2人で門の前に並び立つ、さっきの俺の一撃が響いたのだろう門の向こうに下級神共が集まって笑ってやがる。
「アタシに合わせてね、実は正直呪力がどれぐらいかわっかんないんだよね~」
「茉希さぁ……」
「でもあのにやけてる連中はさ」
「ぶっ飛ばしたいな」
俺の左手に蒼い神気を集中させると呼応したように、茉希の右手が紅い呪力を纏う。お互い拳を握りしめる……
「本当に相性良いのかねぇ?」
「バッチシだって! それじゃ」
「「コレでもくらえ!!」」
結界に神気を叩きつけるが、やっぱり弾き返される! 左腕がガタガタ震え始め押し戻されそうになるが、茉希の呪力がカバーしてくれた! これなら行けるか?
「違う! 行くんだよタケシ!」
反動で押し戻された左拳をもう一度握りしめて叩き付けると力の限り叫ぶ!
「うあああああぁぁぁあああ!!!」
紅と蒼の光が交わりあい結界に叩きつける!
その刹那、激しい爆音とともに門の結界どころか青銅の街区の一部を吹き飛ばしていた。
「ノエ! 昨日もあのローブ姿の連中に襲われた何だあれ?」
「アレは死しても輪廻を赦されない魂です!」
「つまりさ殺っても良いって事?」
まぁ昨日もう殺ってるんだけどね。
「構いません!」
「よっしゃ! タケシ! アタシに任せて!」
「任せる! ノエ後どのくらいだ?」
茉希が神三角槍を手に持ち、車のルーフに乗り出して前方に神気を撃ち込むと、面白いように道ができる。
「もう愛宕山を超えたです! この先の奥!夏針入り口で車は捨てるです!」
「聞こえたな茉希! 中に戻れ! 後は俺がやる!」
「オッケー!」
ごめんよ塚田さん車一台潰して! 神気を車に纏わせ、大地を走る流星となり報われない魂共を消滅させつつ走らせる。遠くに太陽神殿が見えてきた、これってもしかしてかなり広いんじゃ……
「八神さん! 前です!」
何だあのキモイの! 良く見たらバカでかい蜘蛛かよ!
「タケシ! アタシああ言うのはちょっと……」
「このまま突っ込む!」
「いやぁああキモイイイイイ!!」
蜘蛛が威嚇して起き上がった腹を車で貫く。
「あばよ!!」
こびりついた体液をワイパーで拭い去る。どうせ雑魚だ構ってられるか! 何か変なテンションになってきた!
「ノエもう良いか?」
「そこの川辺で降りましょう!」
「よっしゃ!」
車を降りると思った以上にボコボコだった。
「ねぇタケシ……これ不味くない……」
「ちょっとだけ反省してる……けど、コイツラはそんな時間もくれないみたいだよ!」
報われない魂が……
「アレ? あんな大きいのとかいたっけ?」
「タケシが笑いながら轢き殺してたよ……」
「報われない魂に救済を!」
「開き直った! でもそういう所も好き!」
「バカ言ってないで早く行くです! 魂が向かってくる方向が入り口です!」
「茉希!」
「任せて!」
神三角槍を前に突き出して神気を解放してる、ここは天界のすぐ近く幾らでも神気を使える!
「アタシについてこれる?」
「上等! ノエ肩に乗ってろ!」
「はい!」
「行くよ!」
茉希の後を全力で走り出した、数キロ進むと地面が変わっていくのが分かった、土から石造りの地面へと変わっていくのが……ふと上からの気配を感知した、走り続ける茉希にタックルをして躱す。
「うわぁぁああ!」
茉希の頭を守るように抱えて転がると火球が飛んできた!? 早速役に立ってもらうよ盾! 茉希の前に立ち盾で全ての火球を弾く、熱さえ感じさせない衝撃は弾くときだけだ。とんでもない盾だなおい! 煙と爆風がやむとどうやら、弾いた火球はすべて撃ってきた相手に直撃したらしい……頭が3つある名も知らぬ巨大な鳥が見事に焼き鳥に
「ありがとうタケシ守ってくれて!」
「師匠らしいところ見せないとな!」
「見えました! 門です!」
ノエが向く方向に確かにそれらしきものが見える。
「第一関門突破って感じ?」
「そういや魂達も、もう居ないな……」
取敢えず門迄歩く、近付くにつれてどんどん大きくなってる錯覚に襲われるが……
「本当にでけぇな!」
「仮にも天界の門です多くの魂が帰るところ……」
ノエの足が止まり辺りを見渡している……嫌な予感がする。どうやら顔に出てたらしい
「あっ! タケシも?」
「うん」
「門に結界が張られています!」
だろうね……だから魂達も居ないって事か。
「どんな結界だ?」
「恐らくあらゆる存在を弾く、もしくは受け入れない……」
「天界は引きこもるには良いのかもな……」
「イヤイヤ! タケシどうするの! ここまで来て!」
「結界の前に話しておきたい事が有ります!」
「どうした急に?」
「門の向う太陽神殿への事を話してませんでした!」
「オッマエっこのタイミングでかよ!」
「もしかして広いの?」
「門の向うは先ず青銅の街区と言われる居住区になっています!」
「住んでるのか? 神様が?」
「下級の神が主に……」
「序列とかあんのか……でその先は」
「白銀の間を中心に東に輪廻の塔、西に懺悔の塔が有ります」
さらに嫌な予感が……
「白銀の間を抜ければ太陽神殿ですが非常時の場合……」
「大方2つの塔の破壊か何かしらが必要だとか言わないよな?」
「言うです……」
ノエが黙って俯いちゃったよ! あ~もう!
「とにかくタケシ、門の結界どうにかしようよ」
「そうするか……ノエ、どうなの? 何とかできる?」
何か考えているのだろうか黙り込んでしまった。
「あのさ茉希……神気でぶっ壊せないか試してきていい?」
「う~ん止めておいたほうが良いと思うけど……」
「ちょっとだけ試してくる」
そう言うと門に向かって歩くとほうほう成程……蒼白い結界っていうかもうこれバリアーだな、やるか……
「せーの! どっせい!」
次の瞬間意識を失った。
「……ケ……シ…………タケシ! しっかりしてよ!」
「はっ!?」
アレ俺どうなったんだ? 確か……結界に神気を……
「弾き返されたです……八神さん」
「申し訳ない……ノエ」
「神気を放っても弾き返されるです……せめてそれを逆の力で押し返して相殺出来れば……」
「あのさ! 逆の力って『呪力』でも良いのかな?」
「問題ないですが……」
「だったら、タケシとアタシならやれる!」
「そっか茉希の……でももう呪力は」
「余ってる! ならここで使い切るのが正解だと思わない?」
「ぶっつけ本番か……相変わらずだね俺たちって」
「だから相性バッチシ!」
「何かやるのですか?」
ノエが不安そうに聞いてくる、そっかノエは知らないか……茉希のもう1つの力、厚い神気の影に隠れた『呪力』を
「ぶちかますぞ茉希!」
「ノエは少し離れてて!」
2人で門の前に並び立つ、さっきの俺の一撃が響いたのだろう門の向こうに下級神共が集まって笑ってやがる。
「アタシに合わせてね、実は正直呪力がどれぐらいかわっかんないんだよね~」
「茉希さぁ……」
「でもあのにやけてる連中はさ」
「ぶっ飛ばしたいな」
俺の左手に蒼い神気を集中させると呼応したように、茉希の右手が紅い呪力を纏う。お互い拳を握りしめる……
「本当に相性良いのかねぇ?」
「バッチシだって! それじゃ」
「「コレでもくらえ!!」」
結界に神気を叩きつけるが、やっぱり弾き返される! 左腕がガタガタ震え始め押し戻されそうになるが、茉希の呪力がカバーしてくれた! これなら行けるか?
「違う! 行くんだよタケシ!」
反動で押し戻された左拳をもう一度握りしめて叩き付けると力の限り叫ぶ!
「うあああああぁぁぁあああ!!!」
紅と蒼の光が交わりあい結界に叩きつける!
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