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さらさらの前髪の間から、ながいまつげがふるえている。ん、とのどを鳴らしながら、卯夏は僕のそれを受け止めている。
「くちの……、だして」
大きな波が去って、卯夏にそう言うとぢゅうと竿に残った精を吸われた。また、びくんと腰がふるえる。達したばかりで敏感なそこを吸われるとたまらなかった。
僕がふたたび快感に耐えてふるえているうちに、こくりと卯夏ののどが鳴る。
「……のんだ?」
「うん」
「そんなこと、しなくていいのに……」
脱力しながら言った。僕だって卯夏のものをくちで受け止めたことはあって、それが美味しくないことくらいは知っている。
「のみたかったから……。やだ?」
「やだくはないけど」
「うれしい?」
「……」
うれしい、とは言いたくない。ないけれど、卯夏を内側まで僕のものにしたと錯覚するような高揚感は確かにある。何も応えずに、さらさらと流れる髪を指で梳いてあたまをなでる。とくん、と心臓が鳴る。愛しさがこみ上げて、身をかがめてキスをした。
「ん!?」
ちょこっとだけ卯夏はもがいて、でもすぐに従順になる。ぺろりとくちびるを舐めると、青臭く苦い精液の味がする。
僕のものと意識するといやだけれど、卯夏のくちびるだと思えば、それすらもスパイスみたいなものだ。
「くちの……、だして」
大きな波が去って、卯夏にそう言うとぢゅうと竿に残った精を吸われた。また、びくんと腰がふるえる。達したばかりで敏感なそこを吸われるとたまらなかった。
僕がふたたび快感に耐えてふるえているうちに、こくりと卯夏ののどが鳴る。
「……のんだ?」
「うん」
「そんなこと、しなくていいのに……」
脱力しながら言った。僕だって卯夏のものをくちで受け止めたことはあって、それが美味しくないことくらいは知っている。
「のみたかったから……。やだ?」
「やだくはないけど」
「うれしい?」
「……」
うれしい、とは言いたくない。ないけれど、卯夏を内側まで僕のものにしたと錯覚するような高揚感は確かにある。何も応えずに、さらさらと流れる髪を指で梳いてあたまをなでる。とくん、と心臓が鳴る。愛しさがこみ上げて、身をかがめてキスをした。
「ん!?」
ちょこっとだけ卯夏はもがいて、でもすぐに従順になる。ぺろりとくちびるを舐めると、青臭く苦い精液の味がする。
僕のものと意識するといやだけれど、卯夏のくちびるだと思えば、それすらもスパイスみたいなものだ。
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