異世界でのんびりしたいと言ったけど、どうやらそれは無理そうです

もち

文字の大きさ
上 下
13 / 25
第1章

13 再出発と起動、そして忍び寄る影

しおりを挟む
「無い……!」

 藤山葉子ふじやまようこの顔から血の気が引いた。
 パンツのポケットの中も探すと、彼女は着ている服を脱いで、上半身下着姿になった。
 もしかすると、ブラジャーの内側に落ちているのかもしれない。前中心の部分を指で引っ張って見ようとした。
 
 エーデルはぼんやり眺めていたが、やがて赤面すると片手で顔を隠した。

「待て!」

 鋭い声で制され、彼女は驚いた様子で振り向いた。

「お前は男に見せつけるのが好きなのか? それともわざと? 昨夜もそうだったよね……。私に覗くなと言っておきながら」
「あ、あれは! ごめん……。大事なもの落としちゃって」

 落ち込んでいる葉子から目を逸らすと、彼はパンツのポケットに手を入れた。

「貴女が探しているのは、これじゃないの……」

 そっぽを向いている彼の右手には、あの葉っぱが握られていた。葉子の顔が明るくなる。

「脱衣所に落ちていた。このうっかりさん」
「よかった! 拾ってくれてありがとう」

 両手で包み込むように抱いた。彼はしばらく視線を逸らしていたが、まだ葉子が服を着ていないことに気付くと、

「いつまでその恰好でいる」

 じとりと睨んだ。彼女は慌ててブラジャーのホック部分に葉っぱを引っ掛けると服を着る。エーデルが唖然とした。

「そこなのぉ?」
「髪飾りにするのも心許ないでしょ? ここが一番、無難かなって」 
「あらそう……」
「これって何なのかしらね。エーデルさん知ってる?」
「私にもわからん」

 一瞬、夜空に何かが輝いた。彼は天を仰ぎ見ると、「テウメソス……。私に何か用」と呟く。
 
 気が付いたときには、葉子は玄関先に立っていた。
 視界の先には、先ほどと同じようにエルピスとスズランがいる。食材が入った紙袋も床に置かれたままだった。
 彼の言うとおり、時間経過はしていないようだ。スズランが葉子の足元にくっついてくる。

 異空間から戻ってきた彼女を見て、少年が安堵の表情を浮かべる。

「よかった――」

 そう言いかけたが、黙した。
 葉子の後ろにいるエーデルが少年に視線をやると、微笑みながら歩み寄った。

「ごめんね、エルちゃん! さっきのことは解決したから」
「い、いいえ……。それならいいのですが……」

 少年が目を見開いて、紫髪の男を見つめている。まだ口元に血が付いていることに気付く。彼は浮遊すると洗面所へ向かった。
 葉子は紙袋を一つ抱くと、「これ、キッチンに持っていくわね」と言った。そこで、少年に右腕を掴まれる。

「藤山葉子さん。彼はいつから変転していたのですか?」
「……へ?」

 エルピスはパンツの後ろポケットから、端末のような物を取り出す。葉子は不思議そうに見つめた。

(あれはスマートフォン? この世界にもあるのね)

「エラーが……。操作不能です」

 少年は端末を仕舞うと項垂うなだれる。「どうかしたの?」と彼女は聞いたが、少年は横に首を振るだけだった。

「あ゛~!?」

 洗面所の方から、男の叫び声が聞こえた。
 エルピスは顔を上げると、「あなたはスズランとともにキッチンで待っていてください」と言い残し走っていく。葉子は紙袋を抱えたまま、ぽかんと立っていた。

 洗面所の鏡の前で、長髪の男が呆然としていた。少年は部屋に入るなりドアを閉めると、鍵をかけた。

「アイオーンさん。何故その姿に戻っているのですか。力は制限されているはずです」

 戸惑った目が紫髪の男を見つめる。

「私が聞きたいくらいだ! しいて言うならば、あそこへ行ったからか。もしくは何かの不具合」

 彼は右手のガントレットの指先を、ゆっくり動かした。

「誰かが解除したのでしょうか? あなたに戻ってきてほしいのかも……」

 アイオーンは眉をひそめるとエルピスを見つめた。

「私が追放されて数百年は経っている。今更戻れるわけが……」
 
 エルピスは帽子を目深に被ると俯いた。彼が動くたびに、重々しく金属音と異音が鳴っている。
 自身で動作の確認をしていたが、次第にアイオーンが狂気じみた笑みを浮かべた。ガントレットで何かを握り潰す動作をすると、

「しかし、再びこの姿になるとは思わなかったぁ……! んふふ! もう一度クラウデ・オムニアを実行すれば、私は本体と接続できるのだ……」
 
 くつくつと笑った。興奮のあまり、紫色の眼が爛々としている。エルピスは彼の前に飛び出した。

「どうか落ち着いてください! いったん再起動しましょう。これじゃあ、葉子さんが驚いてしまいます」
「! 私としたことが。ごめん……」

 一方キッチンでは、葉子は紙袋を運び終えて、テーブルの上に並べていた。時計を見ると一五分は経っている。

「スズラン、あの二人何してるのかしらね」
「もわ~ん」

 子犬を抱き上げて廊下に出る。向こうから微かに話し声がするが、何となく聞かないほうがいいと考えた。ソファーに腰を掛けるとぼんやりし始める。
 少しすると足音が聞こえる。葉子が顔を上げると、部屋にエルピスと見知らぬ男が入ってきた。

「誰!?」
「私」

 声でエーデルだとわかったが、姿が違うことに驚いた。彼女は二度見する。
 
「どうしたの? その恰好……。あなた、そんなに髪長かったっけ」
「この形態のことは気にしないで」

 アイオーンは葉子を一瞥すると、その場から姿を消した。「また瞬間移動!?」と驚いていると、今度は左手に何かを持って現れる。

「貴女にこれをあげる。詳しいことは、エルピスに教えてもらってね」

 重たい巾着袋を受け取ると、中には折り畳んだ紙幣と金貨が入っていた。葉子は困惑気味に、彼を見つめた。

「こんなに受け取れないよ!」
「困ることはないでしょ」
「あとで、倍にして返せって言わないよね?」

 紫髪の男は首を傾げると、「私はそんなこと言わない」と彼女を見つめた。

「葉子ちゃん。これで美味しいものをたくさん食べられるのよ。いらないの? 美味しいもの」

 彼女は思案していたが、「それなら」と受け取った。

「貴女のためなら後方支援でも何でもする。私、さっき言ったよね……?」
「それはありがたいんだけど……。ねえ、顔色悪いけど大丈夫?」
「少々、エネルギーの消費が激しいだけだ」

 アイオーンは顔を仰いだ。葉子はスズランをソファーの上に座らせると、彼の周りをうろうろし始めた。「あなた、機械の音してない?」と呟いた。

 エルピスは二人のやり取りを眺めていたが、逃げるように部屋から出る。
 再び端末を手に取ると、エラーは直っていた。画面には誰かの名前が表示されており、通信のマークが点滅していた。
 画面の名前とアイオーンの後ろ姿を交互に見やる。少年が応答しようか思案していると――。

「エルちゃ~ん」

 背後から声をかけられて、「はい」と振り向く。すぐ後ろで紫髪の男が見下ろしていた。
 少年が急いで端末の通信を切断しようとしたが、彼の左手が伸びてくると奪い取られる。

「返してください」

 エルピスが肩をすくめる。虚ろな目が端末の画面を、次に少年を見つめた。
 
「無理。今度新しいの買ってあげる……」

 端末が、アイオーンの口に咥えられる。

「ああっ!」

 エルピスが声を上げた。バキバキと機械の壊れる音とともに、それが噛み砕かれていく。床に破片の落ちる音が、少年の耳に入る。

「んふふ……」

 それを飲み込んでしまうと、アイオーンの目が青白く光った。

「今の音は何?」
 
 葉子が怪訝そうに聞いてきた。紫髪の男は浮遊していた足を床に着地させると、「何も」と答えた。

「あれ? 戻ってるね」

 彼女にそう言われ、エーデルは自身の身体を見た。困惑した紫色の眼が少年を見やる。

「エルちゃん……。貴女のことは大好きだから」

 彼は屈むと涙目のエルピスを抱きしめ、頬に口付けした。二人を眺めていた葉子が、「え」と口元に手をやる。

「エルピス君……男の子だよね? エーデルさんってそっち系の人?」

 彼女の言葉に少年が苦笑いした。彼は顔をしかめる。

「葉子ちゃん。この子は女性です」
「ええっ!?」

 葉子は驚いた。実は少年は、女の子だったのだ!

「じゃ、じゃあ! これからはエルピスちゃんって呼ぶほうがいいよね!?」
「今までどおりで構いませんから! 気にしないでください……」

 エルピスは複雑そうな表情を浮かべると、何かを振り払うようにエーデルから離れた。

「藤山葉子さん、今夜は早めに宿屋に泊まりましょう」
「これからのことは?」
「後ほど相談しましょう」 

 少年――もとい金髪の少女は、葉子から金の入った巾着袋を受け取ると、腰のポーチに入れた。

「これは、僕が預かっておきますので」

 紫髪の男は箒とちり取りを持ってくると、先ほどの破片を片付け始めた。ちらりと葉子を見やる。

「それじゃ、エルピス君。これからよろしくね!」
「こちらこそお願いします」
「もわん!」

 葉子は両手でスズランを抱く。靴を履くと振り向いた。

「エーデルさんもありがとね」

 彼は静かに微笑んだ。

「葉子ちゃん……。貴女に幸あらんことを」

 二人と一匹を外まで見送ると、エーデルはキッチンに戻った。紙袋の中身をそれぞれの場所に片付けると、ソファーに腰を掛ける。

イニシエート起動せよ

 自身の端末を起動させると、目の前にスクリーンが表示される。骨ばった手が葉子の位置情報を入力する。

「藤山葉子……私がずっと見守っているから……。次は」

 先ほどエルピスの端末に映っていた女と男のことだった。彼の双眸がぎらついた。

の位置情報を逆探知、追跡を開始せよ――。お前たちが葉子ちゃんに何かするのならば、私は然るべき対応を取る」

 今から少し前――。
 どこかの暗闇の中で、女の金切り声が響いていた。

「よくも私の葉子さんを……! 許せない許せない許せない!!」

 長い金髪を振り乱しながら、色白の女が狂ったように手足をじたばたさせている。

「アーテーさんよォ。人さんのものを横取りするのは感心しないぜ」

 物陰から男が現れると、彼女に呼びかけた。

「ふざけないで……! 葉子さんは、最初から私のものよ! 横取りしたのはあの不審者!! 私たちの幸せを壊したのは、あの男……!!」

 アーテーの金切り声が耳障りだった。男は眉間にしわを寄せると両耳を塞ぐ。

「なあ、アーテーさん。そいつの正体が何なのか、わかって言っているのか?」
「いけ好かない男! 私たちの愛の邪魔をする愚か者! 今度会ったら、あの顔をズタズタにして、手足をもいであげる! うふふ、うふふふ!!」
「あの男はアイオーンだ。昔、オレたちの本拠地を半壊させた奴だ。あんただって破壊されただろ」

 金髪の女の顔が歪む。

「アイオーン? あの気狂いの男……」

 淀んだ瞳が虚空を見つめる。アーテーが絶叫した。

「それでは私が!! あの化物から葉子さんを助けるのです……!! 待っていてください! 私が、あなたの救いの女神となりますから……!! 葉子さぁぁん!!」
「こいつ! どうなっても知らねェぞ」

 男は忌々しげに舌打ちすると、金髪の女から離れた。少し歩いた場所にもう一人女が立っている。

「あの様子じゃあ、また何とか葉子に手ェ出すんじゃねェ? アイオーン殿がブチ切れないように様子見だがよォ」

 男は振り返ると、腕をさすった。

「オレたちまで、とばっちりで破壊されるのは勘弁だぜェ……」
「全くです。わたくしたちにも限度があります。本当に、彼女に手を貸したことを後悔しています」

 女の冷ややかな目が、正面の男を見つめる。

「いっそのこと……彼に破壊してもらいましょうか。二度と、アーテーが再起しないように」
「正気か」
「厄介者が一体――いえ、二体減るのです。今となっては、アイオーンも正常ではありませんね。頃合いを見て、私たちで廃棄しましょう」
「おいおい。そこまでするか? じゃあ、奴の固有能力はどうするんだ。無いと困るかも……」
「彼の首を切断し、脳神経とコアを繋いで、装置で複製すればよいでしょう? 以前と同じようにストックを作るのです。少し前にアーテーが無駄遣いしましたからね。全く……」

 男は口をつぐんだ。女の胸元で端末が光っている。

「あら。彼女から連絡が……」

 女は笑みを浮かべると画面を見た。

「どうですか、エルピス? 藤山葉子は確保――」

 そこには、無表情のアイオーンが映っていた。女が顔を引きつらせた。彼の目が鋭く光ると、向こうからバキバキと何かの壊れる音が聞こえる。

「どうした?」

 後ろから男が覗き込んでくる。女が、「お馬鹿!」と言うと端末の電源ボタンを連打した。

「あなた、今映りましたね? 映っていません? アイオーンが再起動したようです……」

 男が、「オレ、映ったかも……」と肩をすくめた。女は端末を再起動させるとメモリカードを取り出す。

「私はアストルムへ向かいます。あなたも付いてきなさい」

 女は何かを唱え、端末を破壊した。男はため息を吐くと、アーテーのいる方を見やった。

「早く!」と女が促す。二つの影がその場から消える。
 暗闇では、金髪の女の喚き声が響いていた。


 ―第1章 終了―
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜

二階堂吉乃
ファンタジー
 瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。  白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。  後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。  人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

皇帝の番~2度目の人生謳歌します!~

saku
恋愛
竜人族が治める国で、生まれたルミエールは前世の記憶を持っていた。 前世では、一国の姫として生まれた。両親に愛されずに育った。 国が戦で負けた後、敵だった竜人に自分の番だと言われ。遠く離れたこの国へと連れてこられ、婚約したのだ……。 自分に優しく接してくれる婚約者を、直ぐに大好きになった。その婚約者は、竜人族が治めている帝国の皇帝だった。 幸せな日々が続くと思っていたある日、婚約者である皇帝と一人の令嬢との密会を噂で知ってしまい、裏切られた悲しさでどんどんと痩せ細り死んでしまった……。 自分が死んでしまった後、婚約者である皇帝は何十年もの間深い眠りについていると知った。 前世の記憶を持っているルミエールが、皇帝が眠っている王都に足を踏み入れた時、止まっていた歯車が動き出す……。 ※小説家になろう様でも公開しています

まさか転生? 

花菱
ファンタジー
気付いたら異世界?  しかも身体が? 一体どうなってるの… あれ?でも…… 滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。 初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。 国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です 更新は1週間に1度くらいのペースになります。 何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。 自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

婚約破棄?一体何のお話ですか?

リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。 エルバルド学園卒業記念パーティー。 それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる… ※エブリスタさんでも投稿しています

処理中です...