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第一章
第14話 容赦はしない
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お母さんが体調を崩しているというので、様子を見に行くことにした。
シェリーが住んでいるのは、王都から近い森の中にあった。
「ミシェルと二人で作ったんですけど、どうにもうまくいかなくて……。」
「うん。まあ、雨が凌げればいいんだしね。」
壁と屋根だけで成立してる家だった。
入り口はむしろをたらしてあるだけの作りだ。
「失礼します。」
「えっ?誰なの?」
「ご無沙汰してます。医師のレオです。」
「えっ、レオさんって……あの時の?」
「そうよ。私の恩人。」
お母さんは、布団というよりも、布をかけて寝ていた。
「具合はどうなんですか?」
「はい。ちょっと体がふらついて、熱っぽいから横になっているんですけど。」
「いつ頃からですか?」
「10日くらい前かなぁ。」
「ちょっと失礼しますね。」
医師局で覚えたサーチのスキルで全身をチェックしていく。
「うん。肺に少し炎症かありますね。暖かくして十分な睡眠を……。」
「やっぱり、ここじゃあ……。」
「確かにね。とりあえず薬を飲んでください。」
俺は医師局から持ち出したスポイトで万能薬をお母さんに飲ませた。
見る間に血色が戻り、肺の炎症も消えていた。
「やっぱり、レオさんの薬はすごいです!」
「ああ、俺も初めてみたけど、ここまで即効性があるなんて。」
俺は、少し考えてから口にした。
「お母さん、ミライさんでしたっけ、3人で俺の家に来ませんか?」
「レオさんの家?」
「ええ。王都から西にいったところに作ったんですけど、畑もあるし、ちょうど人数分のベッドもあります。」
「自分で作ったんですか?」
「うん。早い時期に王都から機材を持ち出したからね。」
「はあ、やっぱり先のことを考えられる人って、こういうところで差が出るんだよね……。」
「何だよ、姉さんが家から離れたくないってごねたからだろ!」
「だって、あの家しか……いい、何でもない!」
こうして4人で家に向かった。
三人の荷物は、驚くほど少なかった。
気に入ってくれるといいのだが。
「……なに……これ……。」
「ひとりで作るレベルじゃないって……。」
「お屋敷?」
丸太を生かしたログハウス。4LDKの平屋建てだ。
ベッドも各部屋に備え付けてある。
ニスなどの塗料も持ち出してあったため、素材の木目が俺的には気に入っている。
魔道具を使った広い風呂もあって、ゆったりできると思う。
触手と糸車をフルに使った自信作だ。
「イノシシもいて、畑には野菜もできてる。」
「えっと、私のお嫁入ということで……。」
「なに?」
「いえっ、何でもありません!」
初めての食事は、山鳥の香草焼きに野菜スープとパン。
俺が作った。
「おいしい!」
「うん、久しぶりにこんな豪華な食事にありついた。」
「こんな生活ができるなんて……。」
「ムギは在庫が少ないから、パンはそれほど食べられないけど、野菜や豆はいっぱい採れるから好きに使ってください。」
それから数日間は穏やかな日が続いた。
交代で食事を作り、昼間は狩りに出る。
10日目の夜、森に張り巡らせた糸車に反応があった。
駆けつけてみると、剣で切断したのか、糸がなくなっている区画があった。
いやな予感がする。
それから3日経過した。
農作業中に森の中からオーイと呼ぶ声が聞こえる。
糸車の内側に入ってこないということは、先日の奴なのだろう。
警戒しつつ近づくと、いきなり火の玉が飛んできた。
高速移動で回避し、触手をヤリ状にとがらせて放つ。
森の中では、薙ぎ払うことができない。
触手はあっけなく相手の右肩を貫き、引く勢いで点灯させる。
その瞬間、複数の矢が飛んできた。物理シールドを展開しつつ、溶解液を水鉄砲で放つ。
そして、糸車を切りながら複数の男が突進してくるのを、触手で薙ぎ払う。
剣で受けた奴もいたが、剣ごと断ち切っていく。
これで10人。
次は森の左右から魔法を放ちながら突進してきたので、両手を使って同時に切り伏せていく。
そしてまた、正面からの魔法攻撃。
途切れない波状攻撃だが、そこまでの脅威ではない。
冒険者風の服装から、Cランク程度か。
念のため魔法シールドも展開しておくが、余裕で回避できる速度だった。
俺は手加減せず、急所を狙っていく。心臓めがけて突きを入れ、簡単に首を刎ねる。
30人ほど倒したところで、一瞬の間が空き次の攻撃が襲ってくる。
速度のあがった氷の槍を躱して溶解液を飛ばす。
脱水症状をおこすといけないので、ごく少量だ。
左右から同時に火の槍と氷の槍がとんでくるがこれも溶解液で沈黙させる。
すると30人ほどが奇声を発しながら森から飛び出てきた。
俺は10本の指から触手を伸ばして薙ぎ払っていく。
今度は剣で受け流した奴もいたが、5本ずつの触手が左右から襲うのだ。
30人の集団を切り伏せると、3人の冒険者が姿をあらわした。
釜状の武器を持っていたり、ロッドを持っていたりする。
パーティーなのだろうか。
中央の魔法使いらしい赤髪の女が短い詠唱で巨大な火の玉を放ってくると、時間差で左右のやつらが攻撃してくる。
連携に慣れた様子だ。
俺は上空にスパイダーネットを放ちつつ、完全防御装甲を施した両腕で受ける。
口からコールドブレスを放って魔法使いをけん制しつつ、左右の敵を切り伏せていった。
そして最後に残った魔法使いはスパイダーネットで動けなくなっていた。
自分の体に損傷のないことを確認した俺は、魔法使いの持っていたロッドを叩き折り、衣服を切り裂いていく。
「バ、化け物め……。」
「集団で人家を襲うお前らは盗賊でいいんだよな。」
「くっ……。」
その時、家の中から悲鳴が聞こえた。別動隊がいたのか……。
俺は女の首を刎ね、家に向かった。
リビングで首を切られたミライさんと、横に立つ男3人。
「おっと、こいつがどうなって……。」
しゃべりかけた男の顔を切断した。
手はシェリーさんの髪を掴んでいた。
ほかの二人も一瞬で切り伏せた。
ミライさんは即死だったようだ。
盗賊たちの死体は、森の外で廃材と一緒に燃やした。
総勢で70人程だった。
元冒険者ギルドの連中ならば、半数近い人数になる。
王都のバランスが崩れるかもしれない。
「すまない。もっと気を付けていれば。」
「ううん。あれだけの人数で攻撃されて、レオさんが無事だっただけでも感謝しないと。」
「ごめん。」
「それに、お母さまは貴族のお嬢さまとして生まれ育ったから、この環境では無理だったの。自分では何もできない人だったから。」
そう言いながら、シェリーはポロポロと涙を流している。
母親の死だ。無理もない。
ミシェルが帰ってきたので、三人でミライさんの遺体を埋葬した。
そしてその夜、ミシェルから話があると言われ、俺たちはリビングに集まった。
「前から考えていたんだけど、旅に出ようかと思うんだ。」
「なんで!ここで一緒に暮らそうよ。」
「ほかの町がどうなっているか見てきたいんだ。王都と同じなのか、それとも治安を回復しているのか。」
「そうだな、俺もいずれは他の町を見に行きたいと思ってるんだ。薬を必要とする人がいるかもしれない。」
「そんな……レオさんまで。なんで、落ち着いて暮らそうと思わないの?」
「これっぽっちの食料を奪うため、平気で殺しあう。こんなのを放置しちゃダメだろ。」
「いいじゃないですか。ほかの人は好きに生きればいいんです。私は、好きな人と穏やかに暮らしたい……。」
【あとがき】
バイオレンスになってきましたね。
シェリーが住んでいるのは、王都から近い森の中にあった。
「ミシェルと二人で作ったんですけど、どうにもうまくいかなくて……。」
「うん。まあ、雨が凌げればいいんだしね。」
壁と屋根だけで成立してる家だった。
入り口はむしろをたらしてあるだけの作りだ。
「失礼します。」
「えっ?誰なの?」
「ご無沙汰してます。医師のレオです。」
「えっ、レオさんって……あの時の?」
「そうよ。私の恩人。」
お母さんは、布団というよりも、布をかけて寝ていた。
「具合はどうなんですか?」
「はい。ちょっと体がふらついて、熱っぽいから横になっているんですけど。」
「いつ頃からですか?」
「10日くらい前かなぁ。」
「ちょっと失礼しますね。」
医師局で覚えたサーチのスキルで全身をチェックしていく。
「うん。肺に少し炎症かありますね。暖かくして十分な睡眠を……。」
「やっぱり、ここじゃあ……。」
「確かにね。とりあえず薬を飲んでください。」
俺は医師局から持ち出したスポイトで万能薬をお母さんに飲ませた。
見る間に血色が戻り、肺の炎症も消えていた。
「やっぱり、レオさんの薬はすごいです!」
「ああ、俺も初めてみたけど、ここまで即効性があるなんて。」
俺は、少し考えてから口にした。
「お母さん、ミライさんでしたっけ、3人で俺の家に来ませんか?」
「レオさんの家?」
「ええ。王都から西にいったところに作ったんですけど、畑もあるし、ちょうど人数分のベッドもあります。」
「自分で作ったんですか?」
「うん。早い時期に王都から機材を持ち出したからね。」
「はあ、やっぱり先のことを考えられる人って、こういうところで差が出るんだよね……。」
「何だよ、姉さんが家から離れたくないってごねたからだろ!」
「だって、あの家しか……いい、何でもない!」
こうして4人で家に向かった。
三人の荷物は、驚くほど少なかった。
気に入ってくれるといいのだが。
「……なに……これ……。」
「ひとりで作るレベルじゃないって……。」
「お屋敷?」
丸太を生かしたログハウス。4LDKの平屋建てだ。
ベッドも各部屋に備え付けてある。
ニスなどの塗料も持ち出してあったため、素材の木目が俺的には気に入っている。
魔道具を使った広い風呂もあって、ゆったりできると思う。
触手と糸車をフルに使った自信作だ。
「イノシシもいて、畑には野菜もできてる。」
「えっと、私のお嫁入ということで……。」
「なに?」
「いえっ、何でもありません!」
初めての食事は、山鳥の香草焼きに野菜スープとパン。
俺が作った。
「おいしい!」
「うん、久しぶりにこんな豪華な食事にありついた。」
「こんな生活ができるなんて……。」
「ムギは在庫が少ないから、パンはそれほど食べられないけど、野菜や豆はいっぱい採れるから好きに使ってください。」
それから数日間は穏やかな日が続いた。
交代で食事を作り、昼間は狩りに出る。
10日目の夜、森に張り巡らせた糸車に反応があった。
駆けつけてみると、剣で切断したのか、糸がなくなっている区画があった。
いやな予感がする。
それから3日経過した。
農作業中に森の中からオーイと呼ぶ声が聞こえる。
糸車の内側に入ってこないということは、先日の奴なのだろう。
警戒しつつ近づくと、いきなり火の玉が飛んできた。
高速移動で回避し、触手をヤリ状にとがらせて放つ。
森の中では、薙ぎ払うことができない。
触手はあっけなく相手の右肩を貫き、引く勢いで点灯させる。
その瞬間、複数の矢が飛んできた。物理シールドを展開しつつ、溶解液を水鉄砲で放つ。
そして、糸車を切りながら複数の男が突進してくるのを、触手で薙ぎ払う。
剣で受けた奴もいたが、剣ごと断ち切っていく。
これで10人。
次は森の左右から魔法を放ちながら突進してきたので、両手を使って同時に切り伏せていく。
そしてまた、正面からの魔法攻撃。
途切れない波状攻撃だが、そこまでの脅威ではない。
冒険者風の服装から、Cランク程度か。
念のため魔法シールドも展開しておくが、余裕で回避できる速度だった。
俺は手加減せず、急所を狙っていく。心臓めがけて突きを入れ、簡単に首を刎ねる。
30人ほど倒したところで、一瞬の間が空き次の攻撃が襲ってくる。
速度のあがった氷の槍を躱して溶解液を飛ばす。
脱水症状をおこすといけないので、ごく少量だ。
左右から同時に火の槍と氷の槍がとんでくるがこれも溶解液で沈黙させる。
すると30人ほどが奇声を発しながら森から飛び出てきた。
俺は10本の指から触手を伸ばして薙ぎ払っていく。
今度は剣で受け流した奴もいたが、5本ずつの触手が左右から襲うのだ。
30人の集団を切り伏せると、3人の冒険者が姿をあらわした。
釜状の武器を持っていたり、ロッドを持っていたりする。
パーティーなのだろうか。
中央の魔法使いらしい赤髪の女が短い詠唱で巨大な火の玉を放ってくると、時間差で左右のやつらが攻撃してくる。
連携に慣れた様子だ。
俺は上空にスパイダーネットを放ちつつ、完全防御装甲を施した両腕で受ける。
口からコールドブレスを放って魔法使いをけん制しつつ、左右の敵を切り伏せていった。
そして最後に残った魔法使いはスパイダーネットで動けなくなっていた。
自分の体に損傷のないことを確認した俺は、魔法使いの持っていたロッドを叩き折り、衣服を切り裂いていく。
「バ、化け物め……。」
「集団で人家を襲うお前らは盗賊でいいんだよな。」
「くっ……。」
その時、家の中から悲鳴が聞こえた。別動隊がいたのか……。
俺は女の首を刎ね、家に向かった。
リビングで首を切られたミライさんと、横に立つ男3人。
「おっと、こいつがどうなって……。」
しゃべりかけた男の顔を切断した。
手はシェリーさんの髪を掴んでいた。
ほかの二人も一瞬で切り伏せた。
ミライさんは即死だったようだ。
盗賊たちの死体は、森の外で廃材と一緒に燃やした。
総勢で70人程だった。
元冒険者ギルドの連中ならば、半数近い人数になる。
王都のバランスが崩れるかもしれない。
「すまない。もっと気を付けていれば。」
「ううん。あれだけの人数で攻撃されて、レオさんが無事だっただけでも感謝しないと。」
「ごめん。」
「それに、お母さまは貴族のお嬢さまとして生まれ育ったから、この環境では無理だったの。自分では何もできない人だったから。」
そう言いながら、シェリーはポロポロと涙を流している。
母親の死だ。無理もない。
ミシェルが帰ってきたので、三人でミライさんの遺体を埋葬した。
そしてその夜、ミシェルから話があると言われ、俺たちはリビングに集まった。
「前から考えていたんだけど、旅に出ようかと思うんだ。」
「なんで!ここで一緒に暮らそうよ。」
「ほかの町がどうなっているか見てきたいんだ。王都と同じなのか、それとも治安を回復しているのか。」
「そうだな、俺もいずれは他の町を見に行きたいと思ってるんだ。薬を必要とする人がいるかもしれない。」
「そんな……レオさんまで。なんで、落ち着いて暮らそうと思わないの?」
「これっぽっちの食料を奪うため、平気で殺しあう。こんなのを放置しちゃダメだろ。」
「いいじゃないですか。ほかの人は好きに生きればいいんです。私は、好きな人と穏やかに暮らしたい……。」
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