12 / 21
埼玉と千葉のドーム
しおりを挟む
「スラリン、これも取り込んでくれ」
俺はスラリンに大き目の電動ノコギリと装甲偵察車を吸収させた。
これで、周辺の探索に出かける。
事前の偵察でわかったのだが、無制御状態のメカビーストが結構徘徊しているようだ。
これらを駆除しながら横浜口から鶴見近辺まで探索したところ、豚やニワトリも結構見つかった。
これで、養豚場と養鶏場も建造することにした。
結局、この日も人間の痕跡は見つからなかった。
翌日は厚木口の周辺の木を刈り取り、探索に出る。
こちらも、大した代り映えはしなかった。
こと、旧日本に設けられたドームは全部で8箇所。
千葉・埼玉・横浜・愛知・兵庫・広島・四国・熊本だ。
関東以北は、氷期の影響が大きいだろうと見送られたのだ。
千葉と埼玉は比較的近接していることから、翌日スラリンに乗って北西へ飛ぶ。
埼玉のドームは、相当昔に遺棄されたようで、荒廃した残骸が確認された。
千葉のドームは残っていたものの、外部から呼びかけても応答がなかった。
どちらのドームにも、人間の痕跡はない。
「ジゼル爺さん、埼玉は壊れていたよ。
周辺に人間の痕跡はなかった。
千葉は、ドーム自体は残っていたけど、呼びかけに応じなかった。
何か、共通の周波数とか設定してなかったのか?」
「運用自体が、移動しながら調整しておったからのう……」
「じゃあ、インターホンで呼び続けるしかないってことか」
「一体、メッセージロボットを置いてきて、様子を見ればいいじゃろう」
「わかった。明日行ってくる」
「海の様子はどうじゃ」
「素通りしたから、海水の採取も明日やるよ」
翌日、千葉ドームにメッセージロボを設置。
海水を採取して戻った。
「ふむ、放射線レベルは問題なさそうじゃの。
その他の汚染も皆無じゃ」
「魚も捕ってきたけど、これって食べられるのか」
「ふむ、ヒラメとアジじゃな。エルダに調理させればいいじゃろう」
初めての魚料理は旨かった。
どちらも、生で食べたけど、生肉のような臭みはなく、ノルンたちも喜んでいた。
南のドーム巡りは中断し、養豚場と養鶏場の整備を進める。
それと同時に、ブタ・ニワトリの捕獲だ。
どちらも50捕獲して、運用を始める。
まずは、数を増やすことだ。
ニワトリを1000羽くらいに増やせれば、卵も肉も安定して供給できるだろう。
食料が安定すれば、出産率もあがるだろうとの中央制御装置の予想だ。
俺はスラリンに大き目の電動ノコギリと装甲偵察車を吸収させた。
これで、周辺の探索に出かける。
事前の偵察でわかったのだが、無制御状態のメカビーストが結構徘徊しているようだ。
これらを駆除しながら横浜口から鶴見近辺まで探索したところ、豚やニワトリも結構見つかった。
これで、養豚場と養鶏場も建造することにした。
結局、この日も人間の痕跡は見つからなかった。
翌日は厚木口の周辺の木を刈り取り、探索に出る。
こちらも、大した代り映えはしなかった。
こと、旧日本に設けられたドームは全部で8箇所。
千葉・埼玉・横浜・愛知・兵庫・広島・四国・熊本だ。
関東以北は、氷期の影響が大きいだろうと見送られたのだ。
千葉と埼玉は比較的近接していることから、翌日スラリンに乗って北西へ飛ぶ。
埼玉のドームは、相当昔に遺棄されたようで、荒廃した残骸が確認された。
千葉のドームは残っていたものの、外部から呼びかけても応答がなかった。
どちらのドームにも、人間の痕跡はない。
「ジゼル爺さん、埼玉は壊れていたよ。
周辺に人間の痕跡はなかった。
千葉は、ドーム自体は残っていたけど、呼びかけに応じなかった。
何か、共通の周波数とか設定してなかったのか?」
「運用自体が、移動しながら調整しておったからのう……」
「じゃあ、インターホンで呼び続けるしかないってことか」
「一体、メッセージロボットを置いてきて、様子を見ればいいじゃろう」
「わかった。明日行ってくる」
「海の様子はどうじゃ」
「素通りしたから、海水の採取も明日やるよ」
翌日、千葉ドームにメッセージロボを設置。
海水を採取して戻った。
「ふむ、放射線レベルは問題なさそうじゃの。
その他の汚染も皆無じゃ」
「魚も捕ってきたけど、これって食べられるのか」
「ふむ、ヒラメとアジじゃな。エルダに調理させればいいじゃろう」
初めての魚料理は旨かった。
どちらも、生で食べたけど、生肉のような臭みはなく、ノルンたちも喜んでいた。
南のドーム巡りは中断し、養豚場と養鶏場の整備を進める。
それと同時に、ブタ・ニワトリの捕獲だ。
どちらも50捕獲して、運用を始める。
まずは、数を増やすことだ。
ニワトリを1000羽くらいに増やせれば、卵も肉も安定して供給できるだろう。
食料が安定すれば、出産率もあがるだろうとの中央制御装置の予想だ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
異世界に来たからといってヒロインとは限らない
あろまりん
ファンタジー
※ようやく修正終わりました!加筆&纏めたため、26~50までは欠番とします(笑)これ以降の番号振り直すなんて無理!
ごめんなさい、変な番号降ってますが、内容は繋がってますから許してください!!!※
ファンタジー小説大賞結果発表!!!
\9位/ ٩( 'ω' )و \奨励賞/
(嬉しかったので自慢します)
書籍化は考えていま…いな…してみたく…したいな…(ゲフンゲフン)
変わらず応援して頂ければと思います。よろしくお願いします!
(誰かイラスト化してくれる人いませんか?)←他力本願
※誤字脱字報告につきましては、返信等一切しませんのでご了承ください。しかるべき時期に手直しいたします。
* * *
やってきました、異世界。
学生の頃は楽しく読みました、ラノベ。
いえ、今でも懐かしく読んでます。
好きですよ?異世界転移&転生モノ。
だからといって自分もそうなるなんて考えませんよね?
『ラッキー』と思うか『アンラッキー』と思うか。
実際来てみれば、乙女ゲームもかくやと思う世界。
でもね、誰もがヒロインになる訳じゃないんですよ、ホント。
モブキャラの方が楽しみは多いかもしれないよ?
帰る方法を探して四苦八苦?
はてさて帰る事ができるかな…
アラフォー女のドタバタ劇…?かな…?
***********************
基本、ノリと勢いで書いてます。
どこかで見たような展開かも知れません。
暇つぶしに書いている作品なので、多くは望まないでくださると嬉しいです。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる