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第六章 異世界ツアー
シーフードレストラン
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一時間ほどして二人は戻ってきた。
キャッキャいいながら、買ったものをアカネに見せてくる。
「ムリしないでくださいね。
体力は戻ってないんですから」
「大丈夫、休みながらやってるから」
「本当はここでお茶する予定だったんですが、領主が不在とのことなので、マーメイドの里に行ってお昼にしましょう」
「マーメイドの里って、本当にマーメイドばっかりなの?」
「約2000人のマーメイドがいます。
午後は一緒にシュノーケリングしてもらいますけど、陸上では普通に人と同じですからね。
じゃ、つかまってください」
シュン!
「あの五つある山が、シマガメと言ってマーメイドと一緒に海を渡ってきた亀の亡骸です」
「えっ、あれが亀だったの」
「すごいです」
「くっ、美人ばっかり……」
「ほとんどがマーメイドの皆さんですね。
今日は、シーフードレストランを予約してありますから。
そこの料理は、ラスベガスにあるレストランと同じメニューなんですよ」
「ラスベガスって、あの有名なリトルマーメイド!」
「信じられませんわ。完全会員制で、よほどの人でないと会員になれないって聞きましたけど」
「そうそう、歌手のアリーナでさえ、順番待ちだって……」
「さあ、ここです。
水槽はないですけど、皆さんマーメイドなんですよ。
こんにちわ」
「いらっしゃいませ。
あっ、アカネさん、そちらがご予約のお客様ですね」
「そう、よろしくね」
「アカネってどこへ行っても顔を知られてるのな」
「この里を立ち上げたのも、お父さんなんですよ。
さっき見たシマガメが到着する寸前まで、寝具の用意を忘れてて、大変だったみたいです」
「寝具って、マーメイドさんのですか?」
「あの5匹が到着して、2000人分の着替え確保とか宿泊場所とかを作ったんですよ」
「あっ、その頃の話題を知ってるわ。マーメイドの国籍がほしいって、首相に直談判したって」
「そうなんです。
モデルの仕事とかするのに、国籍がないと正式な契約ができませんからね」
「それで、国籍をとって化粧品のモデルとか、テーマパークのショーに出たりしたんだよな」
「私、テーマパークのショー何回も見に行ったんですよ」
「ああ、私も同じだ」
「私は、そういうの見たことないんですよね」
「お前は生で見てるからいいだろ」
「お待たせしました。
シーフードパスタと、ウニのカルボナーラ、それと、深海ガニの冷製パスタになります」
「こちらは、オマールエビの冷製スープです」
「すこしずつ、取り分けて食べましょう。
全部、ラスベガスの人気メニューなんですよ」
「そんな食べ方していいのか?」
「だって、一つに絞ったらもったいないですよ。
美味しいものは、みんなで分け合って食べる。これ万国共通です」
キャッキャいいながら、買ったものをアカネに見せてくる。
「ムリしないでくださいね。
体力は戻ってないんですから」
「大丈夫、休みながらやってるから」
「本当はここでお茶する予定だったんですが、領主が不在とのことなので、マーメイドの里に行ってお昼にしましょう」
「マーメイドの里って、本当にマーメイドばっかりなの?」
「約2000人のマーメイドがいます。
午後は一緒にシュノーケリングしてもらいますけど、陸上では普通に人と同じですからね。
じゃ、つかまってください」
シュン!
「あの五つある山が、シマガメと言ってマーメイドと一緒に海を渡ってきた亀の亡骸です」
「えっ、あれが亀だったの」
「すごいです」
「くっ、美人ばっかり……」
「ほとんどがマーメイドの皆さんですね。
今日は、シーフードレストランを予約してありますから。
そこの料理は、ラスベガスにあるレストランと同じメニューなんですよ」
「ラスベガスって、あの有名なリトルマーメイド!」
「信じられませんわ。完全会員制で、よほどの人でないと会員になれないって聞きましたけど」
「そうそう、歌手のアリーナでさえ、順番待ちだって……」
「さあ、ここです。
水槽はないですけど、皆さんマーメイドなんですよ。
こんにちわ」
「いらっしゃいませ。
あっ、アカネさん、そちらがご予約のお客様ですね」
「そう、よろしくね」
「アカネってどこへ行っても顔を知られてるのな」
「この里を立ち上げたのも、お父さんなんですよ。
さっき見たシマガメが到着する寸前まで、寝具の用意を忘れてて、大変だったみたいです」
「寝具って、マーメイドさんのですか?」
「あの5匹が到着して、2000人分の着替え確保とか宿泊場所とかを作ったんですよ」
「あっ、その頃の話題を知ってるわ。マーメイドの国籍がほしいって、首相に直談判したって」
「そうなんです。
モデルの仕事とかするのに、国籍がないと正式な契約ができませんからね」
「それで、国籍をとって化粧品のモデルとか、テーマパークのショーに出たりしたんだよな」
「私、テーマパークのショー何回も見に行ったんですよ」
「ああ、私も同じだ」
「私は、そういうの見たことないんですよね」
「お前は生で見てるからいいだろ」
「お待たせしました。
シーフードパスタと、ウニのカルボナーラ、それと、深海ガニの冷製パスタになります」
「こちらは、オマールエビの冷製スープです」
「すこしずつ、取り分けて食べましょう。
全部、ラスベガスの人気メニューなんですよ」
「そんな食べ方していいのか?」
「だって、一つに絞ったらもったいないですよ。
美味しいものは、みんなで分け合って食べる。これ万国共通です」
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