196 / 224
第二部 神の娘 第五章スーパー中学生
話が違う!
しおりを挟む
本日は連休最終日記念として、二話投稿します。
もう一話、従来通り19時です。
お楽しみください。
***********
「ねえ、お父さん、お願いがあるんだけど」
「うん、なんだい」
「こんど、生徒会の書記になって、文化祭の準備を進めているんだけど、何かスキルがほしいなって」
「文化祭か。
そうすると、イベントプランナーと大道具ってところか。
まあ、自分のためじゃないからかまわないぞ」
アカネはイベントプランナーと大道具係のスキルを設定してもらった。
いつの世も、父親は娘に甘いのだった。
「えーと、このメイドコスとは何でしょう?」
「メイドカフェをやるのに必要な、人数分の衣装です」
「却下です」
「えーっ、それじゃあ、メイドカフェにならないよ」
「工夫してください。
この尻尾も却下、化粧品一式も却下です。
総額で5千円以内と申し上げたはずです」
「そんなんじゃ何もできないよ」
「だったら、できるものに変更してください。
はい、明日中に修正案を持ってきてくださいね」
「ケチ!」
一年のメイドカフェ予算案を確認しながら、チェックして再提出を求めたアカネだった。
「お昼休みなのに、大変だね」
隣の席の新藤アリサがアカネに話しかける。
「仕方ないよ。休み時間にやっておかないと、部活に出られないからさ」
アカネは昼食のサンドイッチをパクリながら返事をする。
今日のサンドイッチはトマトチーズサンドだ。
「そのPCは?」
「生徒会の備品。
体育館のタイムテーブルを作ってるんだ」
「タイムテーブルって?」
「一日の流れを時間ごとに区切って見やすくする一覧表みたいなものだよ」
「なんだか大変そうだね。生徒会長の陰謀にはまっちゃったみたい」
「でも、部活は金曜以外参加できてるからね」
「それだって、部活終わってからやってるんでしょ」
「引き受けたからには頑張らないとね」
そこへ生徒会長がやってきた。
「今日の放課後、生徒会の打ち合わせを行いたいのだけどよろしいかしら」
「今日は剣道なので、部活が終わってからにしてもらえませんか」
「それがね、副会長が放課後でないと開いていないのよ」
「剣道部も、全国制覇目指して頑張っているんですけど」
「30分で終わるからお願い」
それが結局放課後いっぱいかかってしまった。
「会長、最初の約束は守っていただかないと困ります」
「なんだい約束って」
「30分で終わるって約束したんです。
それに、金曜以外は部活に出るって約束もあります」
「馬鹿だなあ、生徒会がそんな片手間で勤まるはずないだろ」
「ですが副会長、それが私と会長の約束なんです」
もう一話、従来通り19時です。
お楽しみください。
***********
「ねえ、お父さん、お願いがあるんだけど」
「うん、なんだい」
「こんど、生徒会の書記になって、文化祭の準備を進めているんだけど、何かスキルがほしいなって」
「文化祭か。
そうすると、イベントプランナーと大道具ってところか。
まあ、自分のためじゃないからかまわないぞ」
アカネはイベントプランナーと大道具係のスキルを設定してもらった。
いつの世も、父親は娘に甘いのだった。
「えーと、このメイドコスとは何でしょう?」
「メイドカフェをやるのに必要な、人数分の衣装です」
「却下です」
「えーっ、それじゃあ、メイドカフェにならないよ」
「工夫してください。
この尻尾も却下、化粧品一式も却下です。
総額で5千円以内と申し上げたはずです」
「そんなんじゃ何もできないよ」
「だったら、できるものに変更してください。
はい、明日中に修正案を持ってきてくださいね」
「ケチ!」
一年のメイドカフェ予算案を確認しながら、チェックして再提出を求めたアカネだった。
「お昼休みなのに、大変だね」
隣の席の新藤アリサがアカネに話しかける。
「仕方ないよ。休み時間にやっておかないと、部活に出られないからさ」
アカネは昼食のサンドイッチをパクリながら返事をする。
今日のサンドイッチはトマトチーズサンドだ。
「そのPCは?」
「生徒会の備品。
体育館のタイムテーブルを作ってるんだ」
「タイムテーブルって?」
「一日の流れを時間ごとに区切って見やすくする一覧表みたいなものだよ」
「なんだか大変そうだね。生徒会長の陰謀にはまっちゃったみたい」
「でも、部活は金曜以外参加できてるからね」
「それだって、部活終わってからやってるんでしょ」
「引き受けたからには頑張らないとね」
そこへ生徒会長がやってきた。
「今日の放課後、生徒会の打ち合わせを行いたいのだけどよろしいかしら」
「今日は剣道なので、部活が終わってからにしてもらえませんか」
「それがね、副会長が放課後でないと開いていないのよ」
「剣道部も、全国制覇目指して頑張っているんですけど」
「30分で終わるからお願い」
それが結局放課後いっぱいかかってしまった。
「会長、最初の約束は守っていただかないと困ります」
「なんだい約束って」
「30分で終わるって約束したんです。
それに、金曜以外は部活に出るって約束もあります」
「馬鹿だなあ、生徒会がそんな片手間で勤まるはずないだろ」
「ですが副会長、それが私と会長の約束なんです」
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
144
1 / 4
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる