俺の部屋が異世界に転移したみたいだ‼

第二部 神の娘 第五章スーパー中学生

ラノベって何？

「アメリアの大統領と会食ですか」

「そう、私たちみんな二重国籍もってるの。
日本は特別措置法とかで暫定国民の扱いだけどね」

「ビビなんて、こっちのエジプトの国籍もあるから、トリプルよ」

「アカネちゃんて国際的なのね」

「ほら、言語スキルで言葉に不自由しないからだよ」

「いいなぁ、私も英語話せたらッて思うもん」

「もし、本当に必要な時がきたら、お父さんにスキルをつけてくれるよう頼んであげる。
でもね、今はちゃんと英語の勉強しないと駄目だよ」

「アカネちゃんも英語の勉強したの？」

「私は、小さいころから半分はアメリカで育ったからね。
国語と同じで母国語としてならったよ」

「えーっ、羨ましい」

「その代わり、アニメとかバラエティーを見てないから、今風の言葉遣いが分からないんだ」

「そんなの使うのは、友達と話すときだけだよ」

「それって大事じゃない」

「そうかな、じゃあアカネちゃんと話すときは気を付けるよ」

「よかったわねアカネ。
お昼はピザでいいでしょ」

「ピザ大好きです」

「えっとね、私はアスパラとトマト」

「そういうのは自分で採ってきなさい」

「はーい、アリサちゃんいこっ」

「えっ、買ってきたのとか……」

「何言ってるの。外の畑にあるのに、買うわけないでしょ」

「あっ、そういえば」

「いくよ」

「あーん、待ってよ」


「すごいねこの畑」

「手入れはゴーレムがやってるから、私たちは食べるだけなんだけどね」

「ゴーレムって、ラノベとかに出てくるやつ？」

「あーん、そのラノベって何だかわからないよ」

「あっ、ごめん。
ライトノベルって、ＳＦとか伝奇とかの娯楽小説全般だよ」

「スペースオペラとかも入るの」

「うーん、結構あいまいなジャンルだから、多分入ると思うよ」

「アリポタは？」

「中身は入りそうだけど、あれってハードカバーだから微妙かな」

「なんかわかってきた。
ノラクエの小説版とかもそうだね」

「ノラクエは知ってるんだ」

「初期のやつだけね。でもゲームはやったことないんだ」

「そういえば剣道部で魔物倒したって言ってたよね」

「うん、今でも魔物が洞窟からあふれてくる時は、応援で行ってるんだ」

「えっ、それってスライムとか出るの？」

「出てくるのは主にアンデッドばっかりだよ。
ゾンビとかスケルトンとか」

「それって、ラノベの舞台を実際に体験してるってことだよ」

「そっか、ああいうのが出てくる小説ね。
そういえばノラクエでも野菜の魔物とか出てくるもんね」