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第四章

シェルティー

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「仕方ないだろ。法律に違反した者を監視するのは領主の務めだ」

「ぐっ、ビビの事か……。
まて、俺はゴルの住民であってダゴンとは無関係だろ」

「まあ、連邦制だからな。要職にある者として当然のことだ。
そういえば、マモが子供を産んでるみたいだな」

「ああ、二匹生まれた。
そっちもかわいいぞ。
ジュールでも順当に増えてるようだ」

「うちでもなんか飼おうかな」

「城にパンダがいるだろ」

「あれは国としてだ。個人的にだよ」

「パンダの子供は、生後一年くらいはモフモフだぞ」

「やっぱ、個人で飼うのと、城では違うからな」

「なら、犬にしとけ」

「犬か……」

「小型犬でパピヨンとかチワワとか可愛いぞ。
個人的にはネコ派なんだが、犬も捨てがたい。
モモンガとかもいいんだが、夜行性だしな」

「そうなると、ネコかイヌなんだな……」

「まあ、直接見たほうがいいだろう。ペットショップに行くぞ」

シュン!


「いろいろな種類がいるんだな。目移りしてしまう」

「やばい、俺も欲しくなってきた……」

「俺は、ゴールデンレトリーバーがいいかな」

「よし、じゃあブリーダーのところに行ってみよう」

「ここで買うんじゃないのか」

「専門のブリーダーなら、何頭もの子犬の中から選べるだろ」

「そ、そういうものなのか」

こうして、ケビンはゴールデンレトリーバーの雄雌2頭を買った。

ついでに、シェットランドシープドッグ、シェルティーのブリーダーを回り、俺も2頭買った。

「ぐっ、そっちも可愛いじゃないか……」

ケビンを送ってから、自宅に帰る。

「ただいま」

「あら、今度は犬なの?」

「ああ、ケビンと一緒に見てたら、俺と一緒にいたいっていうからさ」

シャルティー専用の出入り口を作り、家族やペットたちを認識してもらう。
シェルティーは温和で頭がいい。
日中は庭で好きなように過ごさせて、夜は家で眠ればいい。
出入り口でクリーンが発動するようにセットしておく。

俺はシェルティーにタイガ・シズクと名前をつけ、スキルをセットしてみた。

知能向上と言語理解、念話だ。

『俺の言葉がわかるか』

『あ……うん』 『はい』

成功だ。
次に各種障壁と身体能力向上をセットしてやる。

「慣れたら、もっと他の能力も加えてやるからな」

「「ワン!」」
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