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第四章
家族が増えていく
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そうそう、最初に仲良くなったオセロットは、俺んちに引き取った。
引く手数多なのだが、どうしても動物園に入れる気になれない。
トビネズミやマモちゃんずを襲わないように徹底して娘と戯れている。
T国のことがあった関係で、俺は大家さんから借家を買い取らせてもらった。
どんな迷惑をかけるか分からないからだ。
さて、エジプトである。
ピラミッドが建造されたのは4600年前であることから、この世界第4世界では建てられていない。
スフィンクスもないし、アスワンハイダムも当然ない。
ナイル川の氾濫は当然のように起こるが、それが沿岸を潤してくれるのだから悩ましいところだ。
ガンジスとの交易で砂糖を手に入れた俺は、絹やコメのほかに小麦も大量に保有した。
小麦を引いて粉にし、パンを焼いていく。
元々エジプトは発酵の技術を持っており、ふっくらしたパンを焼いているのだが、これにバターとミルクを入れたパンを焼き上げる。
「なんじゃこのパンは!もっそり感がなくなって……、まるで別ものじゃ」
「ビビには話したけど、俺は別の世界の人間だ。俺の世界で流通しているものを入れただけだよ」
だが、この人口ではほかに大きな産業を興すこともできない。
まあ、気長にやるしかない。
「ファラオが、新しい屋敷を気に入ってくれたようじゃ」
「それはよかった。
近くに俺達の家も建てないとな」
第3世界ではルシアとバーバラが妊娠した。
俺も嬉しいが、ケビンの喜びようときたら見ていられないほどだ。
「ああ、俺もついに父親か。
男の子なら剣術を教えて、女なら料理を習わせよう。
どっちかな。
なあ、アカネが産まれたときはどんな感じだった」
「どんなって言われてもな。
ただ、うれしかった。
それから、とても大切なものができたって実感したな」
「うんうん」
「女の子はかわいいぞ」
「そうだよな……」
「日本の病院で産むらしいな」
「ああ、やっぱり医療は向こうに任せたほうがいいと思ったんだ」
「お前って、両親はいないんだよな。
生まれてからの世話はどうするんだ」
「カエデさんが、家に来いって言ってくれてな」
「まさか、うちに居座るのか……」
「マリーさんがギルドをやめて、面倒見てくれるそうだ」
「うちも賑やかになりそうだな……
待てよ、マリーさんがうちにって、チーターたちのことを知らないんだぞ」
「まあ、そこはうまいこと頼む。
あっ、俺もお前の家から通うからよろしくな」
「ヨロシクじゃねえよ。
なんで、そんな事になってんだよ」
引く手数多なのだが、どうしても動物園に入れる気になれない。
トビネズミやマモちゃんずを襲わないように徹底して娘と戯れている。
T国のことがあった関係で、俺は大家さんから借家を買い取らせてもらった。
どんな迷惑をかけるか分からないからだ。
さて、エジプトである。
ピラミッドが建造されたのは4600年前であることから、この世界第4世界では建てられていない。
スフィンクスもないし、アスワンハイダムも当然ない。
ナイル川の氾濫は当然のように起こるが、それが沿岸を潤してくれるのだから悩ましいところだ。
ガンジスとの交易で砂糖を手に入れた俺は、絹やコメのほかに小麦も大量に保有した。
小麦を引いて粉にし、パンを焼いていく。
元々エジプトは発酵の技術を持っており、ふっくらしたパンを焼いているのだが、これにバターとミルクを入れたパンを焼き上げる。
「なんじゃこのパンは!もっそり感がなくなって……、まるで別ものじゃ」
「ビビには話したけど、俺は別の世界の人間だ。俺の世界で流通しているものを入れただけだよ」
だが、この人口ではほかに大きな産業を興すこともできない。
まあ、気長にやるしかない。
「ファラオが、新しい屋敷を気に入ってくれたようじゃ」
「それはよかった。
近くに俺達の家も建てないとな」
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「ああ、俺もついに父親か。
男の子なら剣術を教えて、女なら料理を習わせよう。
どっちかな。
なあ、アカネが産まれたときはどんな感じだった」
「どんなって言われてもな。
ただ、うれしかった。
それから、とても大切なものができたって実感したな」
「うんうん」
「女の子はかわいいぞ」
「そうだよな……」
「日本の病院で産むらしいな」
「ああ、やっぱり医療は向こうに任せたほうがいいと思ったんだ」
「お前って、両親はいないんだよな。
生まれてからの世話はどうするんだ」
「カエデさんが、家に来いって言ってくれてな」
「まさか、うちに居座るのか……」
「マリーさんがギルドをやめて、面倒見てくれるそうだ」
「うちも賑やかになりそうだな……
待てよ、マリーさんがうちにって、チーターたちのことを知らないんだぞ」
「まあ、そこはうまいこと頼む。
あっ、俺もお前の家から通うからよろしくな」
「ヨロシクじゃねえよ。
なんで、そんな事になってんだよ」
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