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第一章
告白
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「サクラ、家までの時間を短縮する方法ってない?」
『瞬間移動で帰れますけど』
「えっ、そんなのあったんだ。もっと早く言ってよ~」
「えっ?」
「ああ、サクラとクロウは念話が使えるんだ。サクラ、カエデさんとは話せないのかい」
『大丈夫ですよ。カエデさん、サクラです。よろしくお願いしますね』
「あっ、こちらこそお願いします。クロちゃんもね」
『いっぱい撫でてほしいにゃ』
「あら、うふふ」
俺たちは一旦町の門から出て、サクラの瞬間移動で家に戻る。
「えっ、ここがシュウさんの家なんですか。見たことがない品物ばかりで……」
「ええ、実は俺……この世界の人間じゃないんです。
なんか神様の世界のトラブルでこっちに家ごと紛れ込んじゃったみたいなんです」
「サクラちゃんとクロちゃんもですか?」
「ええ」
「普通じゃ信じられない話ですけど、シュウさんのお料理とこの部屋をみたら信じない訳にはいきませんよね。
……それで……元の世界に帰っちゃうんですか……」
「今は……こっちの世界でもいいかなって思ってます」
「ホントですか!」
「ええ、大切な人もできましたし……」
自然と顔が近づき……
『ウオっホン』
「えっ、……もしかして神様?」慌てて離れた。
「……?」
『そうじゃ、綻びも修復できたし、お前がどういう選択をするか確認に来たんじゃが、わしの気も知らんでイチャラブしとるじゃないか。
天罰落としたろうか!』
「まて、被害者は俺だろう!なんで天罰喰らうんだよ。
会社にだって迷惑かけてるし……」
『ああ、会社の方は、お前の関係で利益があがるようにしておいた。
お前が出社できないのは、そのプロジェクトの関係だということにしてある。
いつでも復帰できるぞい。
でどうするんじゃ?』
「できれば、この状態を維持したい。
可能なら、元の世界へも行き来したいし、物置も使いたいけど」
『まあ、この状態で安定してるから、わしも余計なことをしなくて楽チンだけどな。
元の世界は縁側からでは入りできるはずじゃがのう……どれどれ……
すまん、ロックしてあったようだ。解除したから、好きな時に戻れるぞ』
「あと、向こうの金貨を、こっちで換金できないかな?」
『それは、スキルに設定すればいいじゃろうに』
「スキルでそんな事までできんのかよ!」
『スキルは両方の世界で使えるぞい。
じゃあ、わし忙しいからこのままにして行くぞ。何かあったらサクラに相談せい。じゃあな……』
「ああ、色々とありがとう……ございます」
なんか、神様とタメ口きいていた事に罪悪感を感じた。
「神さまとお話できたんですか?」
「ああ、今よりずっと好条件だ。
カエデさん……俺、こっちの世界……ゴルの町で生活していきたいんだけど、……その……
ついてきてくれるかい?」
「はい、もちろんです。もっと美味しいもの、いっぱい食べさせてくださいね」
それからさっきの続きで、長いキスをした。
「さて、そんじゃあ料理にとりかかるか……」
「私もお手伝いしますね」
まずは、背ロースでトンカツ……いやイノカツだ!
調味料を気にする必要もなくなった。
油も十分あるし、パン粉と玉子とキャベツもある。
「カエデさん、このスライサーでキャベツ千切りにしてください!」
『瞬間移動で帰れますけど』
「えっ、そんなのあったんだ。もっと早く言ってよ~」
「えっ?」
「ああ、サクラとクロウは念話が使えるんだ。サクラ、カエデさんとは話せないのかい」
『大丈夫ですよ。カエデさん、サクラです。よろしくお願いしますね』
「あっ、こちらこそお願いします。クロちゃんもね」
『いっぱい撫でてほしいにゃ』
「あら、うふふ」
俺たちは一旦町の門から出て、サクラの瞬間移動で家に戻る。
「えっ、ここがシュウさんの家なんですか。見たことがない品物ばかりで……」
「ええ、実は俺……この世界の人間じゃないんです。
なんか神様の世界のトラブルでこっちに家ごと紛れ込んじゃったみたいなんです」
「サクラちゃんとクロちゃんもですか?」
「ええ」
「普通じゃ信じられない話ですけど、シュウさんのお料理とこの部屋をみたら信じない訳にはいきませんよね。
……それで……元の世界に帰っちゃうんですか……」
「今は……こっちの世界でもいいかなって思ってます」
「ホントですか!」
「ええ、大切な人もできましたし……」
自然と顔が近づき……
『ウオっホン』
「えっ、……もしかして神様?」慌てて離れた。
「……?」
『そうじゃ、綻びも修復できたし、お前がどういう選択をするか確認に来たんじゃが、わしの気も知らんでイチャラブしとるじゃないか。
天罰落としたろうか!』
「まて、被害者は俺だろう!なんで天罰喰らうんだよ。
会社にだって迷惑かけてるし……」
『ああ、会社の方は、お前の関係で利益があがるようにしておいた。
お前が出社できないのは、そのプロジェクトの関係だということにしてある。
いつでも復帰できるぞい。
でどうするんじゃ?』
「できれば、この状態を維持したい。
可能なら、元の世界へも行き来したいし、物置も使いたいけど」
『まあ、この状態で安定してるから、わしも余計なことをしなくて楽チンだけどな。
元の世界は縁側からでは入りできるはずじゃがのう……どれどれ……
すまん、ロックしてあったようだ。解除したから、好きな時に戻れるぞ』
「あと、向こうの金貨を、こっちで換金できないかな?」
『それは、スキルに設定すればいいじゃろうに』
「スキルでそんな事までできんのかよ!」
『スキルは両方の世界で使えるぞい。
じゃあ、わし忙しいからこのままにして行くぞ。何かあったらサクラに相談せい。じゃあな……』
「ああ、色々とありがとう……ございます」
なんか、神様とタメ口きいていた事に罪悪感を感じた。
「神さまとお話できたんですか?」
「ああ、今よりずっと好条件だ。
カエデさん……俺、こっちの世界……ゴルの町で生活していきたいんだけど、……その……
ついてきてくれるかい?」
「はい、もちろんです。もっと美味しいもの、いっぱい食べさせてくださいね」
それからさっきの続きで、長いキスをした。
「さて、そんじゃあ料理にとりかかるか……」
「私もお手伝いしますね」
まずは、背ロースでトンカツ……いやイノカツだ!
調味料を気にする必要もなくなった。
油も十分あるし、パン粉と玉子とキャベツもある。
「カエデさん、このスライサーでキャベツ千切りにしてください!」
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