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第一章
カツオとマグロ
しおりを挟む仕方なく、途中で影から出て空を飛びます。
目的の場所について、現れたオーク6頭の首を刎ねて仕留め、土魔法を使って逆さ吊りし血抜きをします。
オーク6頭丸々収納できました。
依頼元の村に行き、切り落とした頭で確認してもらいます。
依頼書の頭数を訂正してもらいサインをもらえば完了です。
「ほう、血抜きまでしてあるのかよ。なら、一頭で金貨2枚と銀貨50枚だな。
5頭で金貨12枚と銀貨50枚だ」
「ありがとうございます。それでお願いします。
もう一頭、捌いてもらうといくらになりますか」
「銀貨30枚だな。時間は30分もらうぜ」
「お願いします」
30分の間、町の小物屋さんと仕立て屋さんを見て回ります。
母さんにひざ掛けとショール。ライアにはワンピース。マリーにはちょっとエッチな下着を買いました。
もちろん、自分の下着はノーマルなやつです。
それから、海へ出て魚を探します。
カツオみたいなのとマグロみたいなのが捕れました。
ギルドの肉担当のおじさんのところに持っていくと、両方とも美味しいとのこと。
カツオは一匹残して引き取ってもらい、マグロは解体して切り身にしてもらいます。
実は、小物屋さんで魚醤という醤油に似た調味料を仕入れたんです。
「ただいまー、お土産だよ」
「あら、カツオじゃないですか、こっちはもしかしてマグロですか!
ミシティーでも、滅多に捕れないんですよ。
えっ、魚醤まであるじゃないですか。
もう、ライアが泣いて喜びますよ。
こっちは、奥様のショールとひざ掛け、ライアのワンピース。
で、なんで私は下着なんでしょう。しかもエロイですよね……
ああ、今晩はこれをつけて来いと。はいはい了解ですよ」
最近になって、裏に土魔法でオーブンと広いお風呂を作った。
オーブンでオークのブロック肉を焼き、炎魔法でカツオの表面を焼く。
ローストポークとカツオのたたきだ。
どちらもショウガ醤油でいただく。
「うめー!」 「この、ローストポークいいですね」 「久しぶりのマグロさん」 「カツオのたたきもいいですね」
食事のあとは4人でお風呂に入る。
「父と母は大丈夫なんでしょうか」
「明日、もう一度行ってみる」
「ライラも、これで懲りてくれればいいけど……」
「なんにしても、十王モウジュさんの協力を得られるのは大きいと思う」
「信用して大丈夫なの?」
「少なくとも、利用価値があるうちは大丈夫だろう。
あとは、ミシティーの人がどういう気持ちでいるか確認だな」
「あっ、マリー、ふろ場でそんな……ライアも、うぐっ」
夜は更けていきます。
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