16 / 30
第一章
魔法問答
しおりを挟む
「障壁の破り方を教えたとなぜ分かる」
「簡単です。無詠唱で飛ばせるのに、指で撃つ仕草を見せたからですわ」
「面白い女性じゃな。で、次の魔法はなんじゃ」
「そうですね。収納の魔法はご存じですか?」
「収納じゃと?」
「ええ、これです」
手に刀を出して見せる。
「ほお。どうやった」
「女の場合は女性器に収めるイメージです。
ですが、慣れればこのように大きなものも取り込めます」
「じゃが、男の場合は……、尻の穴か!」
「いきなり刀は無理でしょうから、この暗器でいかがですか」
「お、おう」
「最初は収納と声に出した方がいいですよ」
「おう、『収納!』
で、できたが、尻の穴に違和感があるぞ……」
「気のせいですよ。手の中に取り出すイメージで出します」
「おお、出た!尻の違和感もなくなったぞ!」
「ですから、気のせいですって。
これを繰り返せば、大きなものも収納できるようになります」
「ちょっと待て、この刀でやってみる……
おお、無詠唱でできたぞ。尻の違和感もない」
「ただ、しまっておいて忘れるとどうなるか分かりません」
「そうだな、気を付けよう」
「ちょっと空気の入れ替えをしますね」
「……おお、さっきの話を聞いておくとさっぱりした感じがするな」
「でしょ。さあ遮音しましたから、今度はそちらの番ですよ」
「うむ、そうじゃな。
さっきも言ったが、わしはミシティーの残党など興味はない。
じゃから、こちらの最新状況は提供できるし、魔法師団を協力させることも可能だ。
だがな、王子は皇帝の模造品のような考えを持っている。
王子が直接出向いたときは口出しできんぞ」
「それで十分です。
では、私の番ですね。モウジュ様はいくつ属性を使えますか?」
「わしは闇系と、補助系じゃな」
「闇というのは試したことはありませんが、私は全部の属性を意識せずに使えています」
「すべての属性じゃと!」
「ええ、ですから、単に思い込みの問題ではないかと思います。
試してみましょうか。私の真似をしてください
『ファイヤ!』」
指先に炎を灯します。
「『ファイヤ!』おお、意識しないで真似したらできたぞ」
『ウィンド!』
『ウィンド!』
『ウォーター!』
『ウォーター!』
「えっとあの鉢植えでいいですね『ピラー!』」
「『ピラー!』
なんという事だ。わしの70年は思い込みじゃったのかよ。
4属性すべて使えるとは……」
「簡単です。無詠唱で飛ばせるのに、指で撃つ仕草を見せたからですわ」
「面白い女性じゃな。で、次の魔法はなんじゃ」
「そうですね。収納の魔法はご存じですか?」
「収納じゃと?」
「ええ、これです」
手に刀を出して見せる。
「ほお。どうやった」
「女の場合は女性器に収めるイメージです。
ですが、慣れればこのように大きなものも取り込めます」
「じゃが、男の場合は……、尻の穴か!」
「いきなり刀は無理でしょうから、この暗器でいかがですか」
「お、おう」
「最初は収納と声に出した方がいいですよ」
「おう、『収納!』
で、できたが、尻の穴に違和感があるぞ……」
「気のせいですよ。手の中に取り出すイメージで出します」
「おお、出た!尻の違和感もなくなったぞ!」
「ですから、気のせいですって。
これを繰り返せば、大きなものも収納できるようになります」
「ちょっと待て、この刀でやってみる……
おお、無詠唱でできたぞ。尻の違和感もない」
「ただ、しまっておいて忘れるとどうなるか分かりません」
「そうだな、気を付けよう」
「ちょっと空気の入れ替えをしますね」
「……おお、さっきの話を聞いておくとさっぱりした感じがするな」
「でしょ。さあ遮音しましたから、今度はそちらの番ですよ」
「うむ、そうじゃな。
さっきも言ったが、わしはミシティーの残党など興味はない。
じゃから、こちらの最新状況は提供できるし、魔法師団を協力させることも可能だ。
だがな、王子は皇帝の模造品のような考えを持っている。
王子が直接出向いたときは口出しできんぞ」
「それで十分です。
では、私の番ですね。モウジュ様はいくつ属性を使えますか?」
「わしは闇系と、補助系じゃな」
「闇というのは試したことはありませんが、私は全部の属性を意識せずに使えています」
「すべての属性じゃと!」
「ええ、ですから、単に思い込みの問題ではないかと思います。
試してみましょうか。私の真似をしてください
『ファイヤ!』」
指先に炎を灯します。
「『ファイヤ!』おお、意識しないで真似したらできたぞ」
『ウィンド!』
『ウィンド!』
『ウォーター!』
『ウォーター!』
「えっとあの鉢植えでいいですね『ピラー!』」
「『ピラー!』
なんという事だ。わしの70年は思い込みじゃったのかよ。
4属性すべて使えるとは……」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説


とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。

オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)
転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。
神色の魔法使い
門永直樹
ファンタジー
かって『神色の魔法使い』と呼ばれた男がいた。
王国の専属治療師でもあり、王国師団『ヴォルテックス』の第一師団長でもあった彼だが、ある出来事を境に王国から姿を消した。
彼の名前はクレイグ。
相棒であるユリと、二人を取り巻く人々の冒険譚。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。

先にわかっているからこそ、用意だけならできたとある婚約破棄騒動
志位斗 茂家波
ファンタジー
調査して準備ができれば、怖くはない。
むしろ、当事者なのに第3者視点でいることができるほどの余裕が持てるのである。
よくある婚約破棄とは言え、のんびり対応できるのだ!!
‥‥‥たまに書きたくなる婚約破棄騒動。
ゲスト、テンプレ入り混じりつつ、お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる