7 / 30
第一章
オークとオーガ
しおりを挟む
緊急依頼は西の森に出現したオーク3頭の討伐だった。
討伐証明に依頼元の村にオークの右手を切り取って持参し、確認を受けることと書かれている。
期限は3日以内で、報奨金は金貨3枚。
同じ西の山脈でロックバードの卵採取と、ノコギリソウの採取があったので、一緒にカウンターに持っていく。
「この三つを受けたいんですが」
「同時の受注は三つまでですが、ちょっと無理なんじゃないでしょうか」
「ロックバードの巣は知っていますし、ノコギリソウも多分大丈夫です。
あとはオークさえすんなり見つかれば問題ありません。
村までの地図ってありますか?」
「ギルドマップはお持ちじゃないですよね」
「マップって売ってるんですか?」
「ええ、銀貨2枚になります」
「それでしたら足ります。売ってください」
「はい。町がこの場所になりますから、これが依頼のあった村です。
裏にノコギリソウの絵がありますから見ておいてくださいね」
「ありがとうございます」
そのままギルドを飛び出し、門を出てから林に入って飛び上がり、街道沿いに西を目指す。
西の村まで10分ほどで到着した。
「すみません。村長さんの家はどちらですか」
「あ、あそこの赤い煙突の家だ。
それよりも早く逃げないとオーガが襲ってくるぞ」
村人は走り去りました。
「オークじゃないのかよ」
村長さんの家に行くと、大勢集まっていました。
「あのー、ギルドに依頼されたオークの討伐に来たんですけど」
「何言ってる。今朝になってオーガが目撃された。いつ村にくるか分からんのだぞ」
「それって、追加の依頼で出してもらえます?」
「いくらでも出すから、何とかできるもんならやってくれ」
「じゃあ、ここにオーガ追加と書いてください」
「ほ、本当に何とかできるのか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「じゃが、金貨がないんじゃ、5枚までなら何とかする」
「じゃあ、金貨5枚と書いてください」
来たー!と叫ぶ声がしたので、急いで外に出ると、森の木の向こうに頭が見えた。
平屋の屋根くらいの高さだ。
オーガに追われてオークが5頭村に駆け込んでくる。
『アイススピアー!』
氷の手槍を5本飛ばし、オークの頭を打ち抜く。
オークの絶命を確認し空に飛びあがる。
探すまでもなく見えているんだから楽勝だ。
近づいてアイスランスで岸刺しにする。
オーガとオークの右手を切り取って村長さんに確認してもらう。
本体があるんだから必要ないと思うかもしれないが、手順は大切だ。
「じゃあ、ここにサインください」
「あ、ああ。
まさか、こんなにあっけなく倒してしまうとは……」
討伐証明に依頼元の村にオークの右手を切り取って持参し、確認を受けることと書かれている。
期限は3日以内で、報奨金は金貨3枚。
同じ西の山脈でロックバードの卵採取と、ノコギリソウの採取があったので、一緒にカウンターに持っていく。
「この三つを受けたいんですが」
「同時の受注は三つまでですが、ちょっと無理なんじゃないでしょうか」
「ロックバードの巣は知っていますし、ノコギリソウも多分大丈夫です。
あとはオークさえすんなり見つかれば問題ありません。
村までの地図ってありますか?」
「ギルドマップはお持ちじゃないですよね」
「マップって売ってるんですか?」
「ええ、銀貨2枚になります」
「それでしたら足ります。売ってください」
「はい。町がこの場所になりますから、これが依頼のあった村です。
裏にノコギリソウの絵がありますから見ておいてくださいね」
「ありがとうございます」
そのままギルドを飛び出し、門を出てから林に入って飛び上がり、街道沿いに西を目指す。
西の村まで10分ほどで到着した。
「すみません。村長さんの家はどちらですか」
「あ、あそこの赤い煙突の家だ。
それよりも早く逃げないとオーガが襲ってくるぞ」
村人は走り去りました。
「オークじゃないのかよ」
村長さんの家に行くと、大勢集まっていました。
「あのー、ギルドに依頼されたオークの討伐に来たんですけど」
「何言ってる。今朝になってオーガが目撃された。いつ村にくるか分からんのだぞ」
「それって、追加の依頼で出してもらえます?」
「いくらでも出すから、何とかできるもんならやってくれ」
「じゃあ、ここにオーガ追加と書いてください」
「ほ、本当に何とかできるのか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
「じゃが、金貨がないんじゃ、5枚までなら何とかする」
「じゃあ、金貨5枚と書いてください」
来たー!と叫ぶ声がしたので、急いで外に出ると、森の木の向こうに頭が見えた。
平屋の屋根くらいの高さだ。
オーガに追われてオークが5頭村に駆け込んでくる。
『アイススピアー!』
氷の手槍を5本飛ばし、オークの頭を打ち抜く。
オークの絶命を確認し空に飛びあがる。
探すまでもなく見えているんだから楽勝だ。
近づいてアイスランスで岸刺しにする。
オーガとオークの右手を切り取って村長さんに確認してもらう。
本体があるんだから必要ないと思うかもしれないが、手順は大切だ。
「じゃあ、ここにサインください」
「あ、ああ。
まさか、こんなにあっけなく倒してしまうとは……」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説


お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)


【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件
桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。
神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。
しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。
ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。
ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。
神色の魔法使い
門永直樹
ファンタジー
かって『神色の魔法使い』と呼ばれた男がいた。
王国の専属治療師でもあり、王国師団『ヴォルテックス』の第一師団長でもあった彼だが、ある出来事を境に王国から姿を消した。
彼の名前はクレイグ。
相棒であるユリと、二人を取り巻く人々の冒険譚。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる