両性具有の亡国王子は両方の性を満喫する

モモん

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第一章

字を覚えたい

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このころになると、俺は何かにつかまって立ち上がれるようになった。
視力も、ぼんやりとだが見えるようになってきた。
魔力の訓練は毎日続けている。

母親の髪は薄い茶色でショートカット。少しカールしている。
やせ形で胸は人並み。肌は白く優しいグレーの目をしている。

ライアは、耳がとがっていて、銀色の長い髪を背中でまとめている。
胸も控え目でスレンダー美人だ。
母乳の回数が減った分、時々胸を吸わせてもらっている。
母親よりもさらに白い肌は透き通るように美しく、ピンクの先っちょは芸術品のようだった。
だが、まだ勃起はしない。

家の中を歩き回れるようになった俺は、探検してまわった。
この家には、もう一人メイドがいて、料理や洗濯などを専門にやっている。
俺の離乳食も彼女の手によるものだ。
年は30代後半といったところか、赤い巻き毛でそばかすがある。
太ってはいないが、たくましい体つきで胸がでかい。
子供の特権で、彼女シンシアの乳も堪能させてもらった。


「もう、ジャスミンは本当にオッパイが好きよね」

「やっぱり、乳離れが早すぎたんではないでしょうか」

「そうそう」

まだ、舌がうまく使えないが、片言なら話すことができる。

「僕、字を……覚えたい」

「あら、じゃあ絵のついた本を買ってこないといけないわね」

ブンブンと首を振る。

「字だけで……いい」

その日からライアと母による字の勉強が始まった。

この世界の文字はハングルに近いかもしれない。
友達に韓国の女の子がいて、覚えようとした時期がありました。
その時は挫折したけど、今回は途中で放り出すわけにはいきません。

母音と子音による組み合わせで文字が構成されているので、言葉を覚えていれば比較的簡単に書けます。
あとは、特殊な言葉を表す記号とルールを覚えれば大丈夫です。
貴重品の紙を2枚だけもらって、母に母音と子音を書き出してもらいます。
それを元にして、書斎の本を解読していきます。

「ちょっと待って。
一才の子供が本を読むって、信じられないよ」

「だけど、生後6か月で魔法を使いましたからね」

「それってさぁ、呪文も知らなければ、発声もできないのに、どうやったんだい」

「奥さまがオッパイをあげようとして胸に抱き寄せたら、ジャスミン様が奥さまの胸に手を当てて。
そしたら手が光ったのよ。治癒系の魔法なんて、王都の大司教様しか使えないから見たこともないけど、治癒系の魔法なんでしょうね。
私たちの使う風魔法や土魔法とはちょっと違う感じ」

風魔法と土魔法だって!魔法の先生がこんな身近にいたなんて!

「魔法、覚えたい」

「うーん、それは奥様と相談してからね」

「うん」

危ない。あの時のことを追及されたら、なんて答えればいいんだよ。
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