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第五章 結婚
第100話 結婚
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翌日、魔法局にいって飛空艇班のメンバーに魔導車を試乗してもらう。
「すごいです。魔法式を教えたばかりなのに、ほんの数日でここまで応用できるなんて考えられません。」
「これはこれで一つの完成系ですよね。」
「これと、研究中の飛行のシステムを組み合わせれば……」
「ただ、悪用されないように、魔石を読み取ったりコピーできないようにしないといけませんね。」
「ああ、そのセキュリティーのシステムを研究しているチームがありますので、そこもうちのチームに取り込みましょう。」
俺は魔導車をチームに引き渡した。同じものをもう一台作ってあるのだ。
俺はそのままソフィアを訪ね、ドライブに連れ出した。
「どうかな?」
「もう、タウのすることに驚くのはやめました……はずだったのですが、とんでもないものを作りましたね。」
「完成すれば、ほかの町まで一時間かからずに行き来できます。」
「そうですわね。」
「でも、スピードが出ればそれだけ事故の時の被害が大きくなります。その対策ができるまで、量産はしません。」
「ソフィアが国王になった時には、この魔導車が当たり前になっている世界にします。」
「お願いします。」
俺は人気のない場所に魔導車をとめて、ソフィアにキスをした。
「早く一緒に暮らしたい。」
「私、最近よく考えてしまうんです。」
「何を?」
「タウと一緒に暮らすようになっても、私何もできません……。」
「……花を作ってみませんか?」
「花を……作るのですか?」
「そう。いろいろな花を交配させて、新しい品種を作り出す。夢のある仕事だと思いますよ。」
「私にできるでしょうか?」
「大丈夫。僕がサポートしますから。」
俺はもう一度ソフィアにキスをした。
陛下と王妃にも試乗してもらい、魔法局と共同で開発を進めると報告した。その後で敷地内に温室を作った。
「ここなら一年中暖かいので、色々な花を育てましょう。」
「はい。」
それからのソフィアは、局長会議でもメモをとるようになり、農林局へ頻繁に足を運ぶようになった。
魔法局では浮遊のシステムを構築して魔導車に組み込み、飛空艇を完成させた。飛空艇システムには緊急対策として予備の魔石を装備して回路をワンタッチで切り替えできるようにしてある。
飛空艇は城に3台献上され、操縦はチームのメンバーが行う。俺用にも2台作成して、メイドたちに操縦を覚えてもらった。うちの飛空艇にはバズーカを常備してある。
そして、ソフィアは誕生日を迎え、俺たちは正式に結婚をした。城のバルコニーから陛下がスピーチを行い、俺たちの結婚は周知のこととなった。
俺たちは多くの貴族や商家から祝いの品をもらい、祝福された。
城のメイドから2名が我が家に配置替えとなり、ソフィアは我が家から城へ通うこととなった。そうして、俺とソフィアは結ばれた。しばらくの間、子供は作らない予定だ。
ソフィアは急速に大人びてきた。身長も伸び、体系もスリムになりつつ女性らしいラインを描いている。
黒のパンツスーツが多くなり、髪もオールバックにして後ろで束ねている。これは、植物の世話に邪魔だからだ。
俺は自宅と城に温水のシャワー魔道具を作った。これは、汗をかいた後だと、クリーンの魔法を使ってもさっぱりした感じがしないというソフィアの希望からだったのだが、これは産業局経由で市場に出され大ヒットした。
やがて、学び舎も普通コース一期生の卒業式が行われ、各地に巣立っていった。半数は城勤めとなり、教育局にも8名の新人を迎えた。
この局面で宰相制が導入され、宰相には総務局長が昇格し、副宰相に産業局長。新たに創設された外務局長にソフィア。俺が総務局長となって教育局長にキャシーが抜擢された。女性の局長は国が始まって以来のことであり、多くの女性からの支持を受けた。
陛下と王妃は政治の第一線から退き、実質シラス統治の導入となったのだ。ただ、宰相が王族であり、最終的には選挙で選ばれるのが理想だろう。
「この度はおめでとうございます。」
「どこがめでたいんだよ。」
「実質、国政のトップですからね。」
「俺が一番なりたくなかった国王とどこが違うってんだよ!」
「悪いことをしたら罷免されます。」
「そうか、それならいくらでも賄賂を受けてやろう。」
「残念ですが、それを告発する仕組みがありません。」
「よし、監査部を作ろうじゃないか。」
「それは、もう少し落ち着いてからですね。今は、各局の出先機関を町に作って、連携を高めていきましょう。」
「あー、それは総務局長に一任だな。」
「それから、町との定期便を、飛空艇で一日4往復くらいさせましょう。2便は人員も乗せられて、もう2便は貨物専用にします。」
「飛空艇のでかいやつか?」
「そうです。民間に任せないで、政府主導にすることで輸送費も安くします。」
「そうすりゃあ、王都でも魚が格安で食えるってか……。」
「肉よりも魚の方が体にいいんですよ。それに、医者の派遣も短時間のロスで済みますからね。」
「いつからそういう構想があったんだ?」
「具体的には魔導車を作った頃ですね。」
「なあ、お前の考えている将来の全体像を教えてくれよ。」
「すべての国民が、平和で豊かな生活を送ることができる国です。それには、学び舎をはじめ段階的に作っていかないといきません。町との格差をなくすのもその一つです。」
「やっぱりお前が宰相をやれよ。」
「宰相になってしまったら、自分で動けなくなっちゃいますよ。理想の国に近づくまではお願いしますよ。お父さん。」
「ああ、こんなヤツを息子にするんじゃなかった……。エレーヌだってそう思ってるさ。」
「残念ですね。お母さんは毎日充実しているって言ってましたよ。」
俺は自席に戻って事務処理をする。主な仕事は書類を確認してサインすることだ。
「うーん、いちいちインクをつけるのが面倒くさいな……。」
ボールペンが懐かしい……。あんな精工なものを作れるだろうか。
一通りサインを終えた俺は、プラチナの金属片を取り出して大雑把に整形していく。そして意識を集中してペン先を作りこむ。ボールのサイズは0.3mmくらい。おしりからインクを流し込んでねじ式の蓋を閉めて試し書き。
「……、うまくインクが流れてこないな。そうか、蓋を閉めちゃうとインクが下に落ちてこないのかな。」
蓋に小さな穴を開けてみる。
「うん、持ち運びは無理だけど、これなら連続して書けるな。」
「局長!気になる独り言はやめてください。みんな気になって仕事になりません。」
周りを見たら、みんなこっちを見てる……。
「あっ、ごめんごめん、気を付けるよ。」
「そういう事じゃなくて、インクを付けなくても書けるんですか?」
「そんなものがあったら、どれだけ仕事が捗るか!」
「一人だけ楽をするなんていうことはないですよね。」
「いや、これ……、量産はできないんだよ。精密すぎて……。」
「大丈夫です。50人分くらいで足りますから。」
午後の仕事はボールペン作りになってしまった。理不尽だ……。
「いやあ、信じられませんな。一昔前は筆で書類を作っていたというのに。」
「竹ペンを使ったときは衝撃でしたからな。」
「それが、今度はボールペンですからね。」
「お願い。騒がないで。ほかに聞かれると大変だから……。」
【あとがき】
ついに100話です。ソフィアとの結婚まで来てしまいました。次回は、第六章に入ります。
「すごいです。魔法式を教えたばかりなのに、ほんの数日でここまで応用できるなんて考えられません。」
「これはこれで一つの完成系ですよね。」
「これと、研究中の飛行のシステムを組み合わせれば……」
「ただ、悪用されないように、魔石を読み取ったりコピーできないようにしないといけませんね。」
「ああ、そのセキュリティーのシステムを研究しているチームがありますので、そこもうちのチームに取り込みましょう。」
俺は魔導車をチームに引き渡した。同じものをもう一台作ってあるのだ。
俺はそのままソフィアを訪ね、ドライブに連れ出した。
「どうかな?」
「もう、タウのすることに驚くのはやめました……はずだったのですが、とんでもないものを作りましたね。」
「完成すれば、ほかの町まで一時間かからずに行き来できます。」
「そうですわね。」
「でも、スピードが出ればそれだけ事故の時の被害が大きくなります。その対策ができるまで、量産はしません。」
「ソフィアが国王になった時には、この魔導車が当たり前になっている世界にします。」
「お願いします。」
俺は人気のない場所に魔導車をとめて、ソフィアにキスをした。
「早く一緒に暮らしたい。」
「私、最近よく考えてしまうんです。」
「何を?」
「タウと一緒に暮らすようになっても、私何もできません……。」
「……花を作ってみませんか?」
「花を……作るのですか?」
「そう。いろいろな花を交配させて、新しい品種を作り出す。夢のある仕事だと思いますよ。」
「私にできるでしょうか?」
「大丈夫。僕がサポートしますから。」
俺はもう一度ソフィアにキスをした。
陛下と王妃にも試乗してもらい、魔法局と共同で開発を進めると報告した。その後で敷地内に温室を作った。
「ここなら一年中暖かいので、色々な花を育てましょう。」
「はい。」
それからのソフィアは、局長会議でもメモをとるようになり、農林局へ頻繁に足を運ぶようになった。
魔法局では浮遊のシステムを構築して魔導車に組み込み、飛空艇を完成させた。飛空艇システムには緊急対策として予備の魔石を装備して回路をワンタッチで切り替えできるようにしてある。
飛空艇は城に3台献上され、操縦はチームのメンバーが行う。俺用にも2台作成して、メイドたちに操縦を覚えてもらった。うちの飛空艇にはバズーカを常備してある。
そして、ソフィアは誕生日を迎え、俺たちは正式に結婚をした。城のバルコニーから陛下がスピーチを行い、俺たちの結婚は周知のこととなった。
俺たちは多くの貴族や商家から祝いの品をもらい、祝福された。
城のメイドから2名が我が家に配置替えとなり、ソフィアは我が家から城へ通うこととなった。そうして、俺とソフィアは結ばれた。しばらくの間、子供は作らない予定だ。
ソフィアは急速に大人びてきた。身長も伸び、体系もスリムになりつつ女性らしいラインを描いている。
黒のパンツスーツが多くなり、髪もオールバックにして後ろで束ねている。これは、植物の世話に邪魔だからだ。
俺は自宅と城に温水のシャワー魔道具を作った。これは、汗をかいた後だと、クリーンの魔法を使ってもさっぱりした感じがしないというソフィアの希望からだったのだが、これは産業局経由で市場に出され大ヒットした。
やがて、学び舎も普通コース一期生の卒業式が行われ、各地に巣立っていった。半数は城勤めとなり、教育局にも8名の新人を迎えた。
この局面で宰相制が導入され、宰相には総務局長が昇格し、副宰相に産業局長。新たに創設された外務局長にソフィア。俺が総務局長となって教育局長にキャシーが抜擢された。女性の局長は国が始まって以来のことであり、多くの女性からの支持を受けた。
陛下と王妃は政治の第一線から退き、実質シラス統治の導入となったのだ。ただ、宰相が王族であり、最終的には選挙で選ばれるのが理想だろう。
「この度はおめでとうございます。」
「どこがめでたいんだよ。」
「実質、国政のトップですからね。」
「俺が一番なりたくなかった国王とどこが違うってんだよ!」
「悪いことをしたら罷免されます。」
「そうか、それならいくらでも賄賂を受けてやろう。」
「残念ですが、それを告発する仕組みがありません。」
「よし、監査部を作ろうじゃないか。」
「それは、もう少し落ち着いてからですね。今は、各局の出先機関を町に作って、連携を高めていきましょう。」
「あー、それは総務局長に一任だな。」
「それから、町との定期便を、飛空艇で一日4往復くらいさせましょう。2便は人員も乗せられて、もう2便は貨物専用にします。」
「飛空艇のでかいやつか?」
「そうです。民間に任せないで、政府主導にすることで輸送費も安くします。」
「そうすりゃあ、王都でも魚が格安で食えるってか……。」
「肉よりも魚の方が体にいいんですよ。それに、医者の派遣も短時間のロスで済みますからね。」
「いつからそういう構想があったんだ?」
「具体的には魔導車を作った頃ですね。」
「なあ、お前の考えている将来の全体像を教えてくれよ。」
「すべての国民が、平和で豊かな生活を送ることができる国です。それには、学び舎をはじめ段階的に作っていかないといきません。町との格差をなくすのもその一つです。」
「やっぱりお前が宰相をやれよ。」
「宰相になってしまったら、自分で動けなくなっちゃいますよ。理想の国に近づくまではお願いしますよ。お父さん。」
「ああ、こんなヤツを息子にするんじゃなかった……。エレーヌだってそう思ってるさ。」
「残念ですね。お母さんは毎日充実しているって言ってましたよ。」
俺は自席に戻って事務処理をする。主な仕事は書類を確認してサインすることだ。
「うーん、いちいちインクをつけるのが面倒くさいな……。」
ボールペンが懐かしい……。あんな精工なものを作れるだろうか。
一通りサインを終えた俺は、プラチナの金属片を取り出して大雑把に整形していく。そして意識を集中してペン先を作りこむ。ボールのサイズは0.3mmくらい。おしりからインクを流し込んでねじ式の蓋を閉めて試し書き。
「……、うまくインクが流れてこないな。そうか、蓋を閉めちゃうとインクが下に落ちてこないのかな。」
蓋に小さな穴を開けてみる。
「うん、持ち運びは無理だけど、これなら連続して書けるな。」
「局長!気になる独り言はやめてください。みんな気になって仕事になりません。」
周りを見たら、みんなこっちを見てる……。
「あっ、ごめんごめん、気を付けるよ。」
「そういう事じゃなくて、インクを付けなくても書けるんですか?」
「そんなものがあったら、どれだけ仕事が捗るか!」
「一人だけ楽をするなんていうことはないですよね。」
「いや、これ……、量産はできないんだよ。精密すぎて……。」
「大丈夫です。50人分くらいで足りますから。」
午後の仕事はボールペン作りになってしまった。理不尽だ……。
「いやあ、信じられませんな。一昔前は筆で書類を作っていたというのに。」
「竹ペンを使ったときは衝撃でしたからな。」
「それが、今度はボールペンですからね。」
「お願い。騒がないで。ほかに聞かれると大変だから……。」
【あとがき】
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