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第一章 一人と7人のメイド
王女様再見
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人が増えたからには、もっと稼がにゃならん。
マヨネーズ、リバーシ、ハサミなど、思いつくものを形にして製品化してもらった。
「アイラ はん、こえ」
「ん、ああ、ハサミじゃないか」
「アイラ はん よう」
カチャカチャ
「ん、分解できるのか……
なんで、ハサミがナイフ二本になるんだよ。
しかも、手にしっかりと馴染んでくるじゃねえか」
「メイド の ぶき」
「へへ、サンキュー」
執事であるエルフのジャニスさんは、黒のベストにパンツ姿が似合っている。
ショートの銀髪をオールバックにまとめ、スリムな体系から一見男性かと思えるほどだ。
そして執事としても優秀だった。
俺の提供した商品を、効果的に販売してくれる。
ピーラーもマヨネーズもハサミも大ヒットとなった。
リバーシにいたっては国をあげての大ブームとなり、俺はまた城に呼ばれた。
受勲式には、ジャニスさんも同行してもらう。
例によって、俺がヒョコヒョコ入っていくとクスクスと嘲笑がおこるが、気にしても仕方ない。
受勲式の後で、また王様に呼ばれた。
「久しいなタウよ」
「あい。 おうはま も げんきほうで」
「ああ。わしと妃はいいんだが……」
「おうひょ はんわ」
「相変わらず熱を出して寝込んで居る」
「み まい ひて いい?」
「ああ、会ってやってくれ」
俺は、ソフィア王女の寝室に案内してもらった。
「おうひょ はま」
「まあ、 タウなの!」
数か月前と比べると、頭の毛も増えてきて、少しは人らしくなっている。
「こえ、おみ あい」
俺は、金と白金で作ったリバーシと、金の一輪挿しを渡した。
生花の代わりに、白金で作ったスズランをさしてある。
「まあ、きれい……」
「ちおうひて いい?」
「診てくれるの」
「あい」
症状としては、肺に炎症がありそうだが、俺にはその先の知識はない。
知識はなくとも、どうすればいいかはわかっている。
除菌し炎症を抑えればいい。
俺は無造作に王女の胸に手をあてた。
「えっ!」
『じょ おか(浄化)!』 『ヒユ(治癒)!』
「あっ……」
「ごえんな はい。わるい きんお なくひまひた。
えんしょ お おはえた から らく なった?」
「もう!
いきなりレディの胸を……えっ、うそ! ほんとに楽になってる」
「くすい の んで」
人参(ニンジン)、芍薬(シャクヤク)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)などを組み合わせて、体力回復の漢方薬を収納から取り出す。
「たいりょおく、かいふくすう くすい えす。
ま だ、ねてう ことね」
「うん」
「まあた きあす」
「うん。絶対きてよ」
「あい」
こうして、ソフィア王女の寝室から出た。
「タウ、本当に治ったのか?」
「よお す みる ね。
あえわ、なお す く すい ない。 たいりょおく、かいふく すう くすいね」
「体力を回復する薬なんだな」
「あい。
まあた きますね」
「頼む」
マヨネーズ、リバーシ、ハサミなど、思いつくものを形にして製品化してもらった。
「アイラ はん、こえ」
「ん、ああ、ハサミじゃないか」
「アイラ はん よう」
カチャカチャ
「ん、分解できるのか……
なんで、ハサミがナイフ二本になるんだよ。
しかも、手にしっかりと馴染んでくるじゃねえか」
「メイド の ぶき」
「へへ、サンキュー」
執事であるエルフのジャニスさんは、黒のベストにパンツ姿が似合っている。
ショートの銀髪をオールバックにまとめ、スリムな体系から一見男性かと思えるほどだ。
そして執事としても優秀だった。
俺の提供した商品を、効果的に販売してくれる。
ピーラーもマヨネーズもハサミも大ヒットとなった。
リバーシにいたっては国をあげての大ブームとなり、俺はまた城に呼ばれた。
受勲式には、ジャニスさんも同行してもらう。
例によって、俺がヒョコヒョコ入っていくとクスクスと嘲笑がおこるが、気にしても仕方ない。
受勲式の後で、また王様に呼ばれた。
「久しいなタウよ」
「あい。 おうはま も げんきほうで」
「ああ。わしと妃はいいんだが……」
「おうひょ はんわ」
「相変わらず熱を出して寝込んで居る」
「み まい ひて いい?」
「ああ、会ってやってくれ」
俺は、ソフィア王女の寝室に案内してもらった。
「おうひょ はま」
「まあ、 タウなの!」
数か月前と比べると、頭の毛も増えてきて、少しは人らしくなっている。
「こえ、おみ あい」
俺は、金と白金で作ったリバーシと、金の一輪挿しを渡した。
生花の代わりに、白金で作ったスズランをさしてある。
「まあ、きれい……」
「ちおうひて いい?」
「診てくれるの」
「あい」
症状としては、肺に炎症がありそうだが、俺にはその先の知識はない。
知識はなくとも、どうすればいいかはわかっている。
除菌し炎症を抑えればいい。
俺は無造作に王女の胸に手をあてた。
「えっ!」
『じょ おか(浄化)!』 『ヒユ(治癒)!』
「あっ……」
「ごえんな はい。わるい きんお なくひまひた。
えんしょ お おはえた から らく なった?」
「もう!
いきなりレディの胸を……えっ、うそ! ほんとに楽になってる」
「くすい の んで」
人参(ニンジン)、芍薬(シャクヤク)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)などを組み合わせて、体力回復の漢方薬を収納から取り出す。
「たいりょおく、かいふくすう くすい えす。
ま だ、ねてう ことね」
「うん」
「まあた きあす」
「うん。絶対きてよ」
「あい」
こうして、ソフィア王女の寝室から出た。
「タウ、本当に治ったのか?」
「よお す みる ね。
あえわ、なお す く すい ない。 たいりょおく、かいふく すう くすいね」
「体力を回復する薬なんだな」
「あい。
まあた きますね」
「頼む」
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