16 / 142
第一章 一人と7人のメイド
露天風呂
しおりを挟む
この屋敷は、すばらしく効率的にできている。
無駄に長い廊下とかないのだ。
キッチンの隣に食堂があり、トイレの下には川が流れている。
その気になれば、トイレで釣りもできる……やらないけど。
不満があるとすれば、風呂がないことだった。
魔法の”クリーン”で体はきれいになるのだが、やっぱりラッキーなハプニング……いや、日本人なら風呂だよな。
というわけで、風呂を作ることにした。
幸い、周りに家はないので、トイレの上流に穴を掘った露天風呂だ。
メイドゴーレムのエリスに相談したところ、周囲を指定の温度にする魔道具があるとのことなので、温度を42度にしてもらった。
穴は収納を使って簡単にできる。
小一時間で風呂が完成し、水の濁りもなくなった。
俺は、魔道具をオンにし水中に沈めた。
ふう、やっぱり風呂はいいな……
「タウ!どうしたんだ!」
「えっ?」
アイラさんだった。
「首まで水につかるなんて、火傷のあとが熱いのか」
「ちあう こえ、お ゆ。き も ち いいの」
「お湯?
裸でそこに入ると気持ちいいのか?」
「そ お」
「よし、俺も入るぞ」
「えっ」
プチプチ シュシュッ
後にしてくれと言い出す前に、素っ裸になってアイラさんが風呂に入ってきた。
少し癖のある赤い髪が、白い素肌に映えている。
スレンダーだが、ボリュームのあるムネがタワワンと脈打つ。
引き締まった腹筋とのアンバランスも魅力的だ。
「あわわっ」
「どうした?」
「はらか……」
「お前だって裸じゃないか。
いやあ、本当に気持ちいいな」
「アイラ!何やってんのよ!」
結局4人で入浴する羽目になった。
金髪ロングのマリアンヌさんは、髪をあげて……
白いうなじが艶めかしい。
黒髪ロングのミーシャさんも、髪をアップにしてる。
やや、幼児体系だが、出るところは出てる。
ああ、俺はなんで9才なんだ……
「なんて、気持ちいいんでしょ。
やっぱりタウ様は天才ですわ」
いかん、みんなの胸にばかり気をとられて、話が頭に入ってこない……
「チ の めぐい よくな る。かあだ に いいの」
「体にいいんですか。
じゃあ、これからは毎日入りましょうね」
「あ うん」
少し動くようになった右手を開いて握る訓練をしていたら、マリアンヌが俺の右手をとって胸にあてがった。
「実際に、握るものがあったほうがいいでしょ」
マリアンヌはとにかく色っぽいのだ……
俺はボーっとして……のぼせた……
無駄に長い廊下とかないのだ。
キッチンの隣に食堂があり、トイレの下には川が流れている。
その気になれば、トイレで釣りもできる……やらないけど。
不満があるとすれば、風呂がないことだった。
魔法の”クリーン”で体はきれいになるのだが、やっぱりラッキーなハプニング……いや、日本人なら風呂だよな。
というわけで、風呂を作ることにした。
幸い、周りに家はないので、トイレの上流に穴を掘った露天風呂だ。
メイドゴーレムのエリスに相談したところ、周囲を指定の温度にする魔道具があるとのことなので、温度を42度にしてもらった。
穴は収納を使って簡単にできる。
小一時間で風呂が完成し、水の濁りもなくなった。
俺は、魔道具をオンにし水中に沈めた。
ふう、やっぱり風呂はいいな……
「タウ!どうしたんだ!」
「えっ?」
アイラさんだった。
「首まで水につかるなんて、火傷のあとが熱いのか」
「ちあう こえ、お ゆ。き も ち いいの」
「お湯?
裸でそこに入ると気持ちいいのか?」
「そ お」
「よし、俺も入るぞ」
「えっ」
プチプチ シュシュッ
後にしてくれと言い出す前に、素っ裸になってアイラさんが風呂に入ってきた。
少し癖のある赤い髪が、白い素肌に映えている。
スレンダーだが、ボリュームのあるムネがタワワンと脈打つ。
引き締まった腹筋とのアンバランスも魅力的だ。
「あわわっ」
「どうした?」
「はらか……」
「お前だって裸じゃないか。
いやあ、本当に気持ちいいな」
「アイラ!何やってんのよ!」
結局4人で入浴する羽目になった。
金髪ロングのマリアンヌさんは、髪をあげて……
白いうなじが艶めかしい。
黒髪ロングのミーシャさんも、髪をアップにしてる。
やや、幼児体系だが、出るところは出てる。
ああ、俺はなんで9才なんだ……
「なんて、気持ちいいんでしょ。
やっぱりタウ様は天才ですわ」
いかん、みんなの胸にばかり気をとられて、話が頭に入ってこない……
「チ の めぐい よくな る。かあだ に いいの」
「体にいいんですか。
じゃあ、これからは毎日入りましょうね」
「あ うん」
少し動くようになった右手を開いて握る訓練をしていたら、マリアンヌが俺の右手をとって胸にあてがった。
「実際に、握るものがあったほうがいいでしょ」
マリアンヌはとにかく色っぽいのだ……
俺はボーっとして……のぼせた……
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

飯屋の娘は魔法を使いたくない?
秋野 木星
ファンタジー
3歳の時に川で溺れた時に前世の記憶人格がよみがえったセリカ。
魔法が使えることをひた隠しにしてきたが、ある日馬車に轢かれそうになった男の子を助けるために思わず魔法を使ってしまう。
それを見ていた貴族の青年が…。
異世界転生の話です。
のんびりとしたセリカの日常を追っていきます。
※ 表紙は星影さんの作品です。
※ 「小説家になろう」から改稿転記しています。


[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる