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第一章 一人と7人のメイド
露天風呂
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この屋敷は、すばらしく効率的にできている。
無駄に長い廊下とかないのだ。
キッチンの隣に食堂があり、トイレの下には川が流れている。
その気になれば、トイレで釣りもできる……やらないけど。
不満があるとすれば、風呂がないことだった。
魔法の”クリーン”で体はきれいになるのだが、やっぱりラッキーなハプニング……いや、日本人なら風呂だよな。
というわけで、風呂を作ることにした。
幸い、周りに家はないので、トイレの上流に穴を掘った露天風呂だ。
メイドゴーレムのエリスに相談したところ、周囲を指定の温度にする魔道具があるとのことなので、温度を42度にしてもらった。
穴は収納を使って簡単にできる。
小一時間で風呂が完成し、水の濁りもなくなった。
俺は、魔道具をオンにし水中に沈めた。
ふう、やっぱり風呂はいいな……
「タウ!どうしたんだ!」
「えっ?」
アイラさんだった。
「首まで水につかるなんて、火傷のあとが熱いのか」
「ちあう こえ、お ゆ。き も ち いいの」
「お湯?
裸でそこに入ると気持ちいいのか?」
「そ お」
「よし、俺も入るぞ」
「えっ」
プチプチ シュシュッ
後にしてくれと言い出す前に、素っ裸になってアイラさんが風呂に入ってきた。
少し癖のある赤い髪が、白い素肌に映えている。
スレンダーだが、ボリュームのあるムネがタワワンと脈打つ。
引き締まった腹筋とのアンバランスも魅力的だ。
「あわわっ」
「どうした?」
「はらか……」
「お前だって裸じゃないか。
いやあ、本当に気持ちいいな」
「アイラ!何やってんのよ!」
結局4人で入浴する羽目になった。
金髪ロングのマリアンヌさんは、髪をあげて……
白いうなじが艶めかしい。
黒髪ロングのミーシャさんも、髪をアップにしてる。
やや、幼児体系だが、出るところは出てる。
ああ、俺はなんで9才なんだ……
「なんて、気持ちいいんでしょ。
やっぱりタウ様は天才ですわ」
いかん、みんなの胸にばかり気をとられて、話が頭に入ってこない……
「チ の めぐい よくな る。かあだ に いいの」
「体にいいんですか。
じゃあ、これからは毎日入りましょうね」
「あ うん」
少し動くようになった右手を開いて握る訓練をしていたら、マリアンヌが俺の右手をとって胸にあてがった。
「実際に、握るものがあったほうがいいでしょ」
マリアンヌはとにかく色っぽいのだ……
俺はボーっとして……のぼせた……
無駄に長い廊下とかないのだ。
キッチンの隣に食堂があり、トイレの下には川が流れている。
その気になれば、トイレで釣りもできる……やらないけど。
不満があるとすれば、風呂がないことだった。
魔法の”クリーン”で体はきれいになるのだが、やっぱりラッキーなハプニング……いや、日本人なら風呂だよな。
というわけで、風呂を作ることにした。
幸い、周りに家はないので、トイレの上流に穴を掘った露天風呂だ。
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穴は収納を使って簡単にできる。
小一時間で風呂が完成し、水の濁りもなくなった。
俺は、魔道具をオンにし水中に沈めた。
ふう、やっぱり風呂はいいな……
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「えっ?」
アイラさんだった。
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「ちあう こえ、お ゆ。き も ち いいの」
「お湯?
裸でそこに入ると気持ちいいのか?」
「そ お」
「よし、俺も入るぞ」
「えっ」
プチプチ シュシュッ
後にしてくれと言い出す前に、素っ裸になってアイラさんが風呂に入ってきた。
少し癖のある赤い髪が、白い素肌に映えている。
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引き締まった腹筋とのアンバランスも魅力的だ。
「あわわっ」
「どうした?」
「はらか……」
「お前だって裸じゃないか。
いやあ、本当に気持ちいいな」
「アイラ!何やってんのよ!」
結局4人で入浴する羽目になった。
金髪ロングのマリアンヌさんは、髪をあげて……
白いうなじが艶めかしい。
黒髪ロングのミーシャさんも、髪をアップにしてる。
やや、幼児体系だが、出るところは出てる。
ああ、俺はなんで9才なんだ……
「なんて、気持ちいいんでしょ。
やっぱりタウ様は天才ですわ」
いかん、みんなの胸にばかり気をとられて、話が頭に入ってこない……
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「体にいいんですか。
じゃあ、これからは毎日入りましょうね」
「あ うん」
少し動くようになった右手を開いて握る訓練をしていたら、マリアンヌが俺の右手をとって胸にあてがった。
「実際に、握るものがあったほうがいいでしょ」
マリアンヌはとにかく色っぽいのだ……
俺はボーっとして……のぼせた……
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