47 / 51
第四章
第47話 ドライとフィアの可愛さ爆増中
しおりを挟む
鳥羽水族館を家族3人で楽しむことになった。
ハイジはテンションマックスだ。
様々な魚を見て喜んでいる。
だが、海獣のエリアではそうはいかなかった。
「狭くて嫌だって言ってる……。」
「そうだよな……。でもな、こうやって保護しないと、絶滅する可能性もあるんだ。」
「絶滅?」
「エサが少なくなったり、人間に捕まって食べられちゃうこともあるんだ。」
「えっ、食べるの?」
「ああ。世界中で捕獲は禁止されているんだけど、魚を捕ってたら間違えて網にかかっちゃったとかいって食用にする国があったんだ。この間消滅したけどね。」
「あれっ、この子、お腹痛いって。」
俺はスタッフオンリーと書かれたドアを抜けて飼育員に腹痛のスナメリのことを伝えた。
「でも、普通にエサを食べていますよ。」
「この子は動物と会話できるんだ。きちんと調べてくれ。」
「いや、ドリトルじゃあるまいし、子供のいうことを真に受けないでくださいよ。」
「まさか、調べもしないで否定するのか?」
「お兄ちゃん、苦しいって……。」
「くっ、獣医を呼べ!」
「えっ?」
俺はレビテーションで苦しんでいるスナメリを浮かせた。
「お腹……、血が溜まってる……。」
「くそっ、どうすれば……。」
異変を聞きつけて何人かの飼育員が駆け寄ってくる。
「お腹の中に血が溜まっているみたいだ。どうしたらいい!」
「敗血症ですか、このまま隔離水槽に入れます。……これって、運べるんですか?」
「押していけば運べる。」
「じゃあ、あちらの水槽までお願いします。今、検体を採取しますから。」
飼育員たちは皆手際よく動いていた。
元の水槽内の魚は処分し、検査結果から判明したワクチンを投与していく。
「ご協力ありがとうございます。検査の結果豚丹毒菌が検出されました。今、痛み止めと抗生物質を投与しました。」
「助かるんですか?」
「急性ですから、ふつうは手遅れになる事が多いんですが、おかげさまで発見も早かったですし、何とか助けたいですね。」
ハイジと一緒に少しの間付き添っていたが、痛み止めが効いたのか落ち着いてきた。
俺たちは全身を殺菌消毒して白ゴジのタマゴのところに戻った。
「準備ができたみたいだな。」
「うん。二人とも出てこようとしてる。」
1時間ほど待って、2匹とも無事に殻を破って出てきた。
体高1.5mの白い幼体だったが、刷り込みがあったようだ。
初めて目にした俺たち3人を親として認識している。
「空腹はないみたいだな。」
「うん。水の中でなくても大丈夫みたいだね。」
研究所の所長とも相談し、スナメリの菌がうつるのそ避けるためそのまま竜宮に連れていくことになった。
研究所のスタッフも2名同行する。
竜宮では、最初にアンジーに引き合わせた。
「アンジー。この2匹には親がいないんだ。面倒をみてくれないか?」
アンジーは快く引き受けてくれた。
2匹にとっては初めての水に触れ、おっかなびっくりで浅瀬で戯れることから始めた。
サヤカとハイジも水着になって遊んでいる。
12時間後、最初の食事は豚ひき肉を40度に過熱して与えてみた。
2匹とも喜んで食べてくれた。
アンジーにも食事をしてもらう。
そこから先は、アンジーに任せるしかない。
アンジーも浅瀬で気長につきあってくれている。
ヨーゼフとネロもやってきたので、兄弟だと説明して二匹を引き合わせた。
「驚いたよ。本当に白ゴジを手なづけているんだね。」
「僕の力じゃなくて、ハイジのおかげなんですよ。」
「豚を食べさせる前に何かやっているけど、あれは?」
「60度に過熱してるんですよ。その温度が彼らにとって一番美味しいっていうんです。」
「羨ましいな。そこまでのコミュニケーションがとれるなんて、我々みたいな獣医師にとっては夢みたいな能力だよね。」
「これだけですよ。僕たちには木村さんみたいな知識の積み重ねはないですからね。」
「とんでもない。昨日のスナメリがいい例だよ。僕たちは症状が出ないと動物の異常に気づくことができない。」
「ああ、そこが人間の医師と獣医さんの違いなんですね。」
「うん。人間は調子が悪ければ自分で病院にいくけど、動物は検査しないと分からないからね。」
獣医師の木村さんは鳥羽の研究所から派遣されてきた獣医師だ。
白ゴジの幼体を竜宮に連れて来たのは急な決定だったが、率先して来てくれたようだ。
元々は名古屋の研究所で白ゴジを育てる予定だったのが、伝染病の発生で急遽予定変更になってしまったのだ。
豚丹毒菌が白ゴジに感染するのかは不明だが、かけがえのない機会を棒に振るわけにはいかなかったのだろう。
まあ、白ゴジを施設で育てるといっても、せいぜい数か月の予定だった。
3mとかになったら、さすがに施設では育てられないだろう。
シャチとかの大型海獣も飼育されているが、白ゴジは話が違う。
陸上も歩き回るし、なによりパワーが未知数なのである。
一般公開などできるはずがないのだ。
考えてみてほしい。白ゴジの飼育エリアでギャーギャーと騒ぎ立てるお子ちゃまに苛立った白ゴジが、いきなりブレスをはくシーンを……。
それだけで間違いなく環境大臣の首が飛ぶ。
なにより、数か月の展示のためにそこまでの施設など作れるはずがない。
昨日の孵化シーンは、鳥羽水族館の公式サイトで公開されたのだが、展示してくれとの書き込みが後をたたない。
名前を公募しろという声も多くあがっていたが、鳥羽に関係する名前なんかつけられても今後鳥羽で育てる予定などないのだ。
それに名前はすでにハイジがつけてある。
ドライとフィアだ。
ハイジの国の言葉で、ドライは3でフィアは4だ。
フィアは鼻のあたまが少し茶色っぽい。
この名前も、同行した飼育員の一ノ瀬弥生さんにより動画で公開された。
一ノ瀬さんは黒髪ショートカットで小柄な28才の女性だ。
そばかす笑顔の可愛い女性で、ウエットスーツで2匹とじゃれる姿が動画で公開された。
少し泳げるようになった2匹と一緒に泳ぐ動画は、あっという間に300万回再生された。
鳥羽水族館にとって、白ゴジの動画は人気コンテンツになっているようだ。
ドライとフィアは比較的砂浜にいる事が多い。
立ち上がると人間と同じくらいの身長だが、体重は100kgを超えている。
動きもそれほど早くないのだが、腕の力や咬む力はとんでもなく強い。
だから、水族館のスタッフが対応する時は、必ずシールドの魔道具でシールドを張ってから対応してもらっている。
定期的に採血して糞を回収。心拍数や血圧を計測したり、口の中から細胞を採取したりしている。
「こんなに安定した計測ができるのは君たちのおかげだよ。本当にありがとう。」
「この結果は彼らの生活に繁栄されるんですからお互い様ですよ。」
「それにしてもドライとフィアは可愛いな。」
「ネロやヨーゼフだって可愛いですよ。いうこともきいてくれるし。」
「大和で孵化したことで、みんな親近感を感じているんだよ。」
「でも、野生の猛獣ですからね。気は抜けませんよ。」
「そうだよなぁ。大臣は気楽に一般にお披露目してくれとか言ってくるけど、そんなことができるわけない。」
「あはは、大変ですね。」
「防衛庁は何も言ってこないのかい?」
「どうだろう。僕がヘソを曲げたらどうなるか分かっているから、何も言えないと思いますよ。」
だが、そうとばかりも言ってられなかった。
【あとがき】
一ノ瀬弥生の登場シーンは。スク水にしようか考えたんですけどね。
ハイジはテンションマックスだ。
様々な魚を見て喜んでいる。
だが、海獣のエリアではそうはいかなかった。
「狭くて嫌だって言ってる……。」
「そうだよな……。でもな、こうやって保護しないと、絶滅する可能性もあるんだ。」
「絶滅?」
「エサが少なくなったり、人間に捕まって食べられちゃうこともあるんだ。」
「えっ、食べるの?」
「ああ。世界中で捕獲は禁止されているんだけど、魚を捕ってたら間違えて網にかかっちゃったとかいって食用にする国があったんだ。この間消滅したけどね。」
「あれっ、この子、お腹痛いって。」
俺はスタッフオンリーと書かれたドアを抜けて飼育員に腹痛のスナメリのことを伝えた。
「でも、普通にエサを食べていますよ。」
「この子は動物と会話できるんだ。きちんと調べてくれ。」
「いや、ドリトルじゃあるまいし、子供のいうことを真に受けないでくださいよ。」
「まさか、調べもしないで否定するのか?」
「お兄ちゃん、苦しいって……。」
「くっ、獣医を呼べ!」
「えっ?」
俺はレビテーションで苦しんでいるスナメリを浮かせた。
「お腹……、血が溜まってる……。」
「くそっ、どうすれば……。」
異変を聞きつけて何人かの飼育員が駆け寄ってくる。
「お腹の中に血が溜まっているみたいだ。どうしたらいい!」
「敗血症ですか、このまま隔離水槽に入れます。……これって、運べるんですか?」
「押していけば運べる。」
「じゃあ、あちらの水槽までお願いします。今、検体を採取しますから。」
飼育員たちは皆手際よく動いていた。
元の水槽内の魚は処分し、検査結果から判明したワクチンを投与していく。
「ご協力ありがとうございます。検査の結果豚丹毒菌が検出されました。今、痛み止めと抗生物質を投与しました。」
「助かるんですか?」
「急性ですから、ふつうは手遅れになる事が多いんですが、おかげさまで発見も早かったですし、何とか助けたいですね。」
ハイジと一緒に少しの間付き添っていたが、痛み止めが効いたのか落ち着いてきた。
俺たちは全身を殺菌消毒して白ゴジのタマゴのところに戻った。
「準備ができたみたいだな。」
「うん。二人とも出てこようとしてる。」
1時間ほど待って、2匹とも無事に殻を破って出てきた。
体高1.5mの白い幼体だったが、刷り込みがあったようだ。
初めて目にした俺たち3人を親として認識している。
「空腹はないみたいだな。」
「うん。水の中でなくても大丈夫みたいだね。」
研究所の所長とも相談し、スナメリの菌がうつるのそ避けるためそのまま竜宮に連れていくことになった。
研究所のスタッフも2名同行する。
竜宮では、最初にアンジーに引き合わせた。
「アンジー。この2匹には親がいないんだ。面倒をみてくれないか?」
アンジーは快く引き受けてくれた。
2匹にとっては初めての水に触れ、おっかなびっくりで浅瀬で戯れることから始めた。
サヤカとハイジも水着になって遊んでいる。
12時間後、最初の食事は豚ひき肉を40度に過熱して与えてみた。
2匹とも喜んで食べてくれた。
アンジーにも食事をしてもらう。
そこから先は、アンジーに任せるしかない。
アンジーも浅瀬で気長につきあってくれている。
ヨーゼフとネロもやってきたので、兄弟だと説明して二匹を引き合わせた。
「驚いたよ。本当に白ゴジを手なづけているんだね。」
「僕の力じゃなくて、ハイジのおかげなんですよ。」
「豚を食べさせる前に何かやっているけど、あれは?」
「60度に過熱してるんですよ。その温度が彼らにとって一番美味しいっていうんです。」
「羨ましいな。そこまでのコミュニケーションがとれるなんて、我々みたいな獣医師にとっては夢みたいな能力だよね。」
「これだけですよ。僕たちには木村さんみたいな知識の積み重ねはないですからね。」
「とんでもない。昨日のスナメリがいい例だよ。僕たちは症状が出ないと動物の異常に気づくことができない。」
「ああ、そこが人間の医師と獣医さんの違いなんですね。」
「うん。人間は調子が悪ければ自分で病院にいくけど、動物は検査しないと分からないからね。」
獣医師の木村さんは鳥羽の研究所から派遣されてきた獣医師だ。
白ゴジの幼体を竜宮に連れて来たのは急な決定だったが、率先して来てくれたようだ。
元々は名古屋の研究所で白ゴジを育てる予定だったのが、伝染病の発生で急遽予定変更になってしまったのだ。
豚丹毒菌が白ゴジに感染するのかは不明だが、かけがえのない機会を棒に振るわけにはいかなかったのだろう。
まあ、白ゴジを施設で育てるといっても、せいぜい数か月の予定だった。
3mとかになったら、さすがに施設では育てられないだろう。
シャチとかの大型海獣も飼育されているが、白ゴジは話が違う。
陸上も歩き回るし、なによりパワーが未知数なのである。
一般公開などできるはずがないのだ。
考えてみてほしい。白ゴジの飼育エリアでギャーギャーと騒ぎ立てるお子ちゃまに苛立った白ゴジが、いきなりブレスをはくシーンを……。
それだけで間違いなく環境大臣の首が飛ぶ。
なにより、数か月の展示のためにそこまでの施設など作れるはずがない。
昨日の孵化シーンは、鳥羽水族館の公式サイトで公開されたのだが、展示してくれとの書き込みが後をたたない。
名前を公募しろという声も多くあがっていたが、鳥羽に関係する名前なんかつけられても今後鳥羽で育てる予定などないのだ。
それに名前はすでにハイジがつけてある。
ドライとフィアだ。
ハイジの国の言葉で、ドライは3でフィアは4だ。
フィアは鼻のあたまが少し茶色っぽい。
この名前も、同行した飼育員の一ノ瀬弥生さんにより動画で公開された。
一ノ瀬さんは黒髪ショートカットで小柄な28才の女性だ。
そばかす笑顔の可愛い女性で、ウエットスーツで2匹とじゃれる姿が動画で公開された。
少し泳げるようになった2匹と一緒に泳ぐ動画は、あっという間に300万回再生された。
鳥羽水族館にとって、白ゴジの動画は人気コンテンツになっているようだ。
ドライとフィアは比較的砂浜にいる事が多い。
立ち上がると人間と同じくらいの身長だが、体重は100kgを超えている。
動きもそれほど早くないのだが、腕の力や咬む力はとんでもなく強い。
だから、水族館のスタッフが対応する時は、必ずシールドの魔道具でシールドを張ってから対応してもらっている。
定期的に採血して糞を回収。心拍数や血圧を計測したり、口の中から細胞を採取したりしている。
「こんなに安定した計測ができるのは君たちのおかげだよ。本当にありがとう。」
「この結果は彼らの生活に繁栄されるんですからお互い様ですよ。」
「それにしてもドライとフィアは可愛いな。」
「ネロやヨーゼフだって可愛いですよ。いうこともきいてくれるし。」
「大和で孵化したことで、みんな親近感を感じているんだよ。」
「でも、野生の猛獣ですからね。気は抜けませんよ。」
「そうだよなぁ。大臣は気楽に一般にお披露目してくれとか言ってくるけど、そんなことができるわけない。」
「あはは、大変ですね。」
「防衛庁は何も言ってこないのかい?」
「どうだろう。僕がヘソを曲げたらどうなるか分かっているから、何も言えないと思いますよ。」
だが、そうとばかりも言ってられなかった。
【あとがき】
一ノ瀬弥生の登場シーンは。スク水にしようか考えたんですけどね。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル) ~今日から地獄生物の飼育員ってマジっすか!?~
白那 又太
ファンタジー
とあるアパートの一室に住む安楽 喜一郎は仕事に忙殺されるあまり、癒しを求めてペットを購入した。ところがそのペットの様子がどうもおかしい。
日々成長していくペットに少し違和感を感じながらも(比較的)平和な毎日を過ごしていた喜一郎。
ところがある日その平和は地獄からの使者、魔王デボラ様によって粉々に打ち砕かれるのであった。
目指すは地獄の楽園ってなんじゃそりゃ!
大したスキルも無い! チートも無い! あるのは理不尽と不条理だけ!
箱庭から始まる俺の地獄(ヘル)どうぞお楽しみください。
【本作は小説家になろう様、カクヨム様でも同時更新中です】
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる