38 / 51
第四章
第38話 アルプスの少女……いやゲルマンの少女か……。
しおりを挟む
白ゴジの子供を3体討伐できたが、まだ親と子供1匹は残っている。
俺たちは1日休みをもらって、また巡回に出た。
ケルトは今回の責任をとるという形で、全員マンボウから降りてしまった。
世間はあまりにも無責任だと非難が沸き起こったが、魔導挺の開発は続けるという。
一方でグリングリーンは、世間を騒がせたことへの謝罪はあったが、白ゴジ保護の姿勢は崩さないと宣言している。
これに対して、大和政府は環境保護団体の無責任な行動により、隊員が危険に晒されたとしてグリングリーンを激しく非難した。
多くのスポンサー離れが起こり、存続の危機に陥っているという。
ケルトのリサについては、除隊となったうえで裁判が予定されていると聞いた。
直接ではないにしても、あの投稿をきっかけに民間人が3人死んでいるのだ。
何らかの責任を問われてもやむを得ないだろう。
「ケルトのメンバーについては、残念ですが仕方ないでしょう。代わりの要員については、大和から派遣すると共にゲルマンへも増員を頼んでいます。」
「ボス、本国からメンバーを1名選定したと連絡が入っています。」
「へえ、早速探してくれたんだ。」
「早いのは評価できるんですが……。」
「何か、問題でも?」
「……子供なんですよ。」
「子供?それを言ったら、僕だって子供だけど。」
「いえ、もっと……」
ゲルマンから派遣されてきたのは、アーデルハイド・ヤーマンという10才の少女だった。
茶髪ショートの彼女は、生成りの白いワンピースで現れた。
「ゲッツ、これはいくらなんでも……。」
「はあ……、魔法の才能はぴか一なんですよ。ただ、民間人ですので……私が責任をもって指導いたしますので。」
俺たちの心配をよそに、彼女ハイジはメンバーの中に溶け込んでいった。
特に彼女と仲良くなったのはサヤカだった。
個人でナビを持っていないハイジに対して、自分のバックアップ用のナビをプレゼントして、一から魔法を教えていった。
2台のナビは当然だが無線リンクしている。
それを利用してフライトでマンボウを飛び出して、二人で自由に飛行を楽しんでいる。
ハイジもサヤカに懐いている。
思い込みに縛られないハイジは、俺たちの発想が追いつかないほどのアレンジを加えていく。
高速で急降下し、錐もみ状態で水面に突っ込んでいき、10mほど潜って飛び出してくる。
ハイジのナビにも当然AIが搭載されている。
驚いたことに、補助機器なしで視覚系照準が使えているようだ。
「ハイジのAIはなんている名前なんだい。」
『クララですね。同調率がものすごく高いです。あれなら、意識とAIのタイムラグがありませんから、考えたことをAIが即座に実行できているはずですね。』
「それって、脳の方でもAIありきで思考」できるってことなんじゃあ……。」
『多分、そうだと思います。余計な知識がありませんから、順応が早いのでしょうね。』
「それって、俺たちの関係と、どう違うんだい?」
『ご主人様もサヤカ様も、フライトを使う場合に高度や速度を意識してAIに指示を出しますよね。』
「それが普通だろ?」
『ハイジとクララは、一緒に考えています。ハイジがあそこへ行きたいと考えると同時に、クララがフライトを構築して実行します。』
「そうなると、魔法を使うって感覚じゃなく、例えば歩いたり手を振ったりするのと同じくらいに魔法を使えるってこと?」
『そうですね。ご主人様と私の間にタイムラグが2秒あるとします。あの二人はそれが0.1秒くらいで実行できているようですね。』
これは驚くべきことだった。
俺も、AIの補助のおかげで最強の魔法士とか呼ばれているが、ハイジの足元にも及ばないらしい。
「なんだか、娘ができたみたい。」
「そうだね。AI同士がリンクしているからか、感情の流れみたいなのが分かる感じがする。」
「ハイジは孤児なんだって、話してくれた。今は、施設で暮らしているんだって。」
「だからかな。ハイジが君のことを母親みたいに感じているみたいだね。」
「これまでは、研究対象としていろいろな実験につきあってきたみたい。同世代の子供と遊ぶこともなく、女の子らしいこともやってきていないみたい……。」
翌日、俺は防衛大臣に連絡した。
「今回合流したゲルマンのアーデルハイド・ヤーマンをサヤカの養子に迎えたいと考えています。」
「どうしたんだい、急に。」
「人との出会いに理由は要らないですよ。僕たちは、そういう出会いをしたってことです。」
「ふむ、10才の女子か。相当な逸材ということか。」
「まあ、ゲルマン側も難色を示すでしょうが、金銭的なものを含めて実現に向けて全力でいきますよ。大和へ迎えることが難しいのなら、僕たちが国籍を代えてもいいと思っています。」
「おいおい、国を脅すつもりかい。」
「それだけ本気だということです。ゲルマンから要望があったら、できる限り対応しますよ。」
「わかった。首相にも話して、協力してもらう。」
「それから、彼女の入所している施設の情報もほしいです。」
サヤカには伝えていない。
調べたところ、未成年の俺では養親(ようしん)にはなれないらしい。
少なくとも、大和の法律では、対象者が15歳未満の場合は法定代理人の承諾が必要らしい。
色々と難しいことがありそうだ。
白ゴジは姿を見せない。
だが、3体の子供を討伐したマダガスカル付近で子供を探しているだろうという予感があった。
そんな中、ロバイに引き渡した白ゴジが生きているというニュースが飛び込んできた。
白ゴジに接している氷が溶けてきており、その中で身動きしているのが確認されたらしい。
とはいえ、氷漬けにしてから餌をとっていないので、相当衰弱していることが予想される。
ロバイは冷凍倉庫の温度を下げてこれ以上氷が溶けないように対策しているようだが、この先どうするかは検討中だという。
「危ないな。環境保護団体が過激な行動をおこさないといいんだが。」
「過激って?」
「倉庫を破壊するとか、停電させて冷凍機能を無効にする「とかだね。」
「でも、このままだと死んじゃうんでしょ?」
「そうだね。白ゴジは人間を食べちゃうんだ。だから放置するわけにはいかないんだ。」
「人間は食べちゃダメだって教えられないの?」
「白ゴジは大きいだろ。犬を躾けるみたいにはいかないんだよ。」
「……。かわいそうだよ、まだ子供なんだし……。」
そうだった。
ハイジは親のいない寂しさを誰よりも分かっている。
ヤバいことに、ハイジの感情が流れ込んでくる。
サヤカは涙まで流していた。
だが、どうしたらいいんだろう。
この時の俺は気づいていなかった。
ナビ同士がリンクしているとはいえ、相手の感情を感じるなんてありえない。
ナビによるリンクはあくまでも情報の共有であり、言葉にしていない感情を感じることはできない。
「ジン君、ありがとう。私もハイジを養子にしたいって思っていたんだ。」
「えっ?大臣との会話……。」
「違うよ。なんだか変なんだけど、ジン君やハイジの考えていることが分かるの。」
「えっ?」
「ハイジも、私たちの子供になりたいって。いきなりパパになっちゃうね。」
なんだろう。
そんな感じはしていた。
だが、意識の共有なんて……可能なのだろうか。
【あとがき】
まさかの、ハイジとクララ……。
俺たちは1日休みをもらって、また巡回に出た。
ケルトは今回の責任をとるという形で、全員マンボウから降りてしまった。
世間はあまりにも無責任だと非難が沸き起こったが、魔導挺の開発は続けるという。
一方でグリングリーンは、世間を騒がせたことへの謝罪はあったが、白ゴジ保護の姿勢は崩さないと宣言している。
これに対して、大和政府は環境保護団体の無責任な行動により、隊員が危険に晒されたとしてグリングリーンを激しく非難した。
多くのスポンサー離れが起こり、存続の危機に陥っているという。
ケルトのリサについては、除隊となったうえで裁判が予定されていると聞いた。
直接ではないにしても、あの投稿をきっかけに民間人が3人死んでいるのだ。
何らかの責任を問われてもやむを得ないだろう。
「ケルトのメンバーについては、残念ですが仕方ないでしょう。代わりの要員については、大和から派遣すると共にゲルマンへも増員を頼んでいます。」
「ボス、本国からメンバーを1名選定したと連絡が入っています。」
「へえ、早速探してくれたんだ。」
「早いのは評価できるんですが……。」
「何か、問題でも?」
「……子供なんですよ。」
「子供?それを言ったら、僕だって子供だけど。」
「いえ、もっと……」
ゲルマンから派遣されてきたのは、アーデルハイド・ヤーマンという10才の少女だった。
茶髪ショートの彼女は、生成りの白いワンピースで現れた。
「ゲッツ、これはいくらなんでも……。」
「はあ……、魔法の才能はぴか一なんですよ。ただ、民間人ですので……私が責任をもって指導いたしますので。」
俺たちの心配をよそに、彼女ハイジはメンバーの中に溶け込んでいった。
特に彼女と仲良くなったのはサヤカだった。
個人でナビを持っていないハイジに対して、自分のバックアップ用のナビをプレゼントして、一から魔法を教えていった。
2台のナビは当然だが無線リンクしている。
それを利用してフライトでマンボウを飛び出して、二人で自由に飛行を楽しんでいる。
ハイジもサヤカに懐いている。
思い込みに縛られないハイジは、俺たちの発想が追いつかないほどのアレンジを加えていく。
高速で急降下し、錐もみ状態で水面に突っ込んでいき、10mほど潜って飛び出してくる。
ハイジのナビにも当然AIが搭載されている。
驚いたことに、補助機器なしで視覚系照準が使えているようだ。
「ハイジのAIはなんている名前なんだい。」
『クララですね。同調率がものすごく高いです。あれなら、意識とAIのタイムラグがありませんから、考えたことをAIが即座に実行できているはずですね。』
「それって、脳の方でもAIありきで思考」できるってことなんじゃあ……。」
『多分、そうだと思います。余計な知識がありませんから、順応が早いのでしょうね。』
「それって、俺たちの関係と、どう違うんだい?」
『ご主人様もサヤカ様も、フライトを使う場合に高度や速度を意識してAIに指示を出しますよね。』
「それが普通だろ?」
『ハイジとクララは、一緒に考えています。ハイジがあそこへ行きたいと考えると同時に、クララがフライトを構築して実行します。』
「そうなると、魔法を使うって感覚じゃなく、例えば歩いたり手を振ったりするのと同じくらいに魔法を使えるってこと?」
『そうですね。ご主人様と私の間にタイムラグが2秒あるとします。あの二人はそれが0.1秒くらいで実行できているようですね。』
これは驚くべきことだった。
俺も、AIの補助のおかげで最強の魔法士とか呼ばれているが、ハイジの足元にも及ばないらしい。
「なんだか、娘ができたみたい。」
「そうだね。AI同士がリンクしているからか、感情の流れみたいなのが分かる感じがする。」
「ハイジは孤児なんだって、話してくれた。今は、施設で暮らしているんだって。」
「だからかな。ハイジが君のことを母親みたいに感じているみたいだね。」
「これまでは、研究対象としていろいろな実験につきあってきたみたい。同世代の子供と遊ぶこともなく、女の子らしいこともやってきていないみたい……。」
翌日、俺は防衛大臣に連絡した。
「今回合流したゲルマンのアーデルハイド・ヤーマンをサヤカの養子に迎えたいと考えています。」
「どうしたんだい、急に。」
「人との出会いに理由は要らないですよ。僕たちは、そういう出会いをしたってことです。」
「ふむ、10才の女子か。相当な逸材ということか。」
「まあ、ゲルマン側も難色を示すでしょうが、金銭的なものを含めて実現に向けて全力でいきますよ。大和へ迎えることが難しいのなら、僕たちが国籍を代えてもいいと思っています。」
「おいおい、国を脅すつもりかい。」
「それだけ本気だということです。ゲルマンから要望があったら、できる限り対応しますよ。」
「わかった。首相にも話して、協力してもらう。」
「それから、彼女の入所している施設の情報もほしいです。」
サヤカには伝えていない。
調べたところ、未成年の俺では養親(ようしん)にはなれないらしい。
少なくとも、大和の法律では、対象者が15歳未満の場合は法定代理人の承諾が必要らしい。
色々と難しいことがありそうだ。
白ゴジは姿を見せない。
だが、3体の子供を討伐したマダガスカル付近で子供を探しているだろうという予感があった。
そんな中、ロバイに引き渡した白ゴジが生きているというニュースが飛び込んできた。
白ゴジに接している氷が溶けてきており、その中で身動きしているのが確認されたらしい。
とはいえ、氷漬けにしてから餌をとっていないので、相当衰弱していることが予想される。
ロバイは冷凍倉庫の温度を下げてこれ以上氷が溶けないように対策しているようだが、この先どうするかは検討中だという。
「危ないな。環境保護団体が過激な行動をおこさないといいんだが。」
「過激って?」
「倉庫を破壊するとか、停電させて冷凍機能を無効にする「とかだね。」
「でも、このままだと死んじゃうんでしょ?」
「そうだね。白ゴジは人間を食べちゃうんだ。だから放置するわけにはいかないんだ。」
「人間は食べちゃダメだって教えられないの?」
「白ゴジは大きいだろ。犬を躾けるみたいにはいかないんだよ。」
「……。かわいそうだよ、まだ子供なんだし……。」
そうだった。
ハイジは親のいない寂しさを誰よりも分かっている。
ヤバいことに、ハイジの感情が流れ込んでくる。
サヤカは涙まで流していた。
だが、どうしたらいいんだろう。
この時の俺は気づいていなかった。
ナビ同士がリンクしているとはいえ、相手の感情を感じるなんてありえない。
ナビによるリンクはあくまでも情報の共有であり、言葉にしていない感情を感じることはできない。
「ジン君、ありがとう。私もハイジを養子にしたいって思っていたんだ。」
「えっ?大臣との会話……。」
「違うよ。なんだか変なんだけど、ジン君やハイジの考えていることが分かるの。」
「えっ?」
「ハイジも、私たちの子供になりたいって。いきなりパパになっちゃうね。」
なんだろう。
そんな感じはしていた。
だが、意識の共有なんて……可能なのだろうか。
【あとがき】
まさかの、ハイジとクララ……。
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第三章フェレスト王国エルフ編

男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?

【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる