11 / 51
第一章
第11話 ロングレンジサーチを照準システムと連動させたらとんでもなかった
しおりを挟む
俺と御代先生は会議室で待機だった。
一時間ほど待機していたら、御代先生のスマホが鳴った。
「皆は、駆逐艦で洋上にいると連絡が入った。現在停泊中だが20mほど離れて5mほどのゴムボートを浮かべているので、それを最大火力で破壊しろと言ってきた。」
「無茶ですよ。最大で魔法なんか撃ったら、駆逐艦にも被害が出ちゃいますから。」
「構わんさ。防衛大臣もテレビ会議で観戦中らしい。よっぽど暇なんだな。」
そういいながら御代先生は何か所かに連絡をしている。
航行計画とか、型とか聞いているので、場所を特定しようとしているのだろう。
俺もLRSを起動して待機しておいた。
「そうだ。1時間前に特殊学校を出発した駆逐艦だ。多分南に向かったと思う。」
「ああ、それで間違いないと思う。うん、房総半島……勝山沖の7km付近だな。ありがとう。」
「真藤、この辺だ。LRSで捉えられるか?」
「やっています。あっ、それらしいのを発見しました。うーん、先生、衛星画像とか表示できませんか。万一間違えてしまうと……。」
「ちょっと待ってろ!」
「これだな。」
「画面の半分にLRSの画像を出しますから確認してください。」
「うん?おお、それだ間違いない。」
「この小さいのがターゲットですね、ロックしました。ファイヤでいいんですか?1000度で直径5m高さ10mでセットしました。」
「それでいい。いけ!」
「”ファイヤ”!」
「すまなかった!俺の指示ミスで、駆逐艦一隻を沈めるところだった。」
「まったくです。真藤が自重してくれなかったら、総員134名が蒸発してたかもしれないんですよ!」
「本庁は苦情の嵐みたいですね。大臣は喜んでいるみたいですが。」
「情報統制が早かったおかげで、マスコミは抑えられたそうです。一安心ですね。」
「蒸発した水蒸気と熱波はシールドが効かないんですね。勉強になりました。」
「いやいや、戦艦だろうが空母だろうが、潜水艦だろうが一撃ですね。」
「超音速ミサイルの迎撃も考えないといけませんな。」
帰ってきたあとも、みんな異常にハイテンションだった。
「それにしても、特定まで8分35秒かよ……。」
「御代先生の情報収集力も侮れませんね。」
そして5日後、俺は御代先生に引率されて、首相官邸までヘリで移動し、”防衛大臣付き特別秘書官”という委嘱状を受け取った。
拒否は許されなかった。
専用の端末を与えられ、常時監視対象となったほか、公用以外での海外渡航禁止を誓う誓約書にサインさせられた。
特殊バトルスーツ一式の支給と首相名で発行された無制限通行許可証も貸与されている。
なぜか、議員宿舎も割り当てられた。
在学中は使うこともないだろう。
そして、特別手当という名目で、完全非課税の年間2000万円が支給されるという。
使う予定はないのだが、くれるというものは貰っておく。
俺の生活が一変してしまった。
週の半分は、本庁のスタッフや軍の隊長クラスと打合せが入り、サークルに顔を出すのも半分になった。
今や、授業免除の特待生扱いなのだ。
その分、各基地へも出向いて有事の打ち合わせを行う。
そうそう、2年の山岸君は国家機密漏洩の犯罪者となり、どこかの拘置所で幽閉されているらしい。
例えば生徒が家族に話してしまったというレベルではなく、会社に連絡して詳細まで伝えてしまったのだ。
一番問題になったのが、対価を要求したことで、それが例え高性能ナビという物品であったとしても、この情報の価値を知っていたと判断されてしまった。
副社長である父親は、この情報の重要性を弁えており、すぐに防衛庁に連絡をして事件が発覚した。
ここまでの俺は、とんでもない勘違い野郎だった。
何でもできるスーパーマンになったような感覚だったのだ。
大人にチヤホヤされ、金をもら特別待遇を与えられてしまった俺は、完全に自分を失ってしまっていた。
それに気づいたのは、薄暗い部屋の仲だった。
意識が戻った時、俺の右手は失われていた。
そう、義手が外されていたのだ。
「気が付いたかね。」
「……あなたは、山岸君の……。」
「山岸君?ああそうか、あれは偽装用に養子として育てていただけだから、欲に気にする必要はないよ。」
「偽装用?」
「ああ、失言だった。余計な情報を与える必要はなかったね。さあ、ロック解除のパスコードを教えてもらおうかね。」
「なんのことだ?」
「義手のプロテクトを解除するための解除コードだよ。」
「そんなものは知らない。」
「それは困ったね。せっかく確立した三ツ星の地位を捨ててまで君の確保を優先したんだ。私にもメリットがないと不公平じゃないか。」
そうか、こいつ山岸の父親は、どこかのスパイということか。
オブロン技術の塊である義手を手に入れて、その情報を探り出せればどの国であっても優位に立てるだろう。
特に視覚照準システムと、非公開情報であるシールド魔法の時間制御、そして今回開発したLRSと視覚照準システムを組み合わせた遠隔攻撃。
これを手に入れられれば、防衛はもちろんだが、侵略行為でも圧倒的な優勢に立てる。
戦艦クラスでも、艦橋を一撃で破壊されれば終わってしまうのだ。
仮に、魔法シールドで防御していたとしても、周辺の海を凍らせれば航行不能に陥ってしまうし、海を沸騰させれば蒸し焼きにできるだろう。
シールドで覆われている箇所は、LRSで表示されないので、いくらでも穴を見つけることができる。
何より、この魔法の恐ろしいところは、砲弾やミサイルのように表面を攻撃するのではなく、内側を攻撃できるところだ。
制御系統でなくても、燃料・発電機・機関部など、致命傷となる部分はいくらでもあるし、艦底から甲板まで3000度の熱を発生させれば、一瞬で溶解する。
「本国へ帰れば、いくらでも聞き出す手段はあるんだよ。薬を使うとかね。」
「だから、知らないんだって。」
「この義手も、今はシリコンをはがしてフタを開けるところまでしかできないけど、バラシて全部のデータを吸いだせばいくらでも解析できるんだよ。」
「だったら、とっととやればいいだろう。」
「残念だが、船の設備では機能が不足していてね。万一、全データ消去とメモリの上書きとか自爆なんてされたらせっかくの手柄が消えてしまうからね。」
「本国。コークリまでは、南ルートで遠回りする必要があるから1週間程度か。それまで、防衛庁が黙っているとは思えないけどね。」
「そうだね。ニュースでも三ツ星が強制捜索を受けたって報道されているよ。私も国際指名手配の身になってしまったからね。」
「それが落ち着いているということは、この船はコークリ国の船籍ではなく、中南米あたりの国籍ってことか……。」
「ほう。これだけの情報でそう推理するかね。まあ、時間はタップリあるんだ、ゆっくり楽しもうじゃないか。」
山岸は義手を持って部屋から出て行った。
部屋には簡易トイレが置かれているだけで、ほかに何もない。
義手のない俺には、何もできなかった。
今回の発端は、シールド装置のことで確認したいことがあると三ツ星から防衛庁に問い合わせがあり、本来であれば防衛庁内部で対応するところを、息子の件で直接詫びたいという副社長のごり押しを聞き入れてしまったことにある。
当然、防衛庁のスタッフも同行したのだが、副社長との懇談にセットされた1時間で俺は眠らされ、誘拐されたわけだ。
時間を確認できるものはないが、体感からは3から4時間程度。
貨物船であれば、自転車と同じくらいの速度と聞いたことがあるので、まだ100kmは移動していないだろう。
だが、今の俺にできることはない。
【あとがき】
第一章終わりです。
一時間ほど待機していたら、御代先生のスマホが鳴った。
「皆は、駆逐艦で洋上にいると連絡が入った。現在停泊中だが20mほど離れて5mほどのゴムボートを浮かべているので、それを最大火力で破壊しろと言ってきた。」
「無茶ですよ。最大で魔法なんか撃ったら、駆逐艦にも被害が出ちゃいますから。」
「構わんさ。防衛大臣もテレビ会議で観戦中らしい。よっぽど暇なんだな。」
そういいながら御代先生は何か所かに連絡をしている。
航行計画とか、型とか聞いているので、場所を特定しようとしているのだろう。
俺もLRSを起動して待機しておいた。
「そうだ。1時間前に特殊学校を出発した駆逐艦だ。多分南に向かったと思う。」
「ああ、それで間違いないと思う。うん、房総半島……勝山沖の7km付近だな。ありがとう。」
「真藤、この辺だ。LRSで捉えられるか?」
「やっています。あっ、それらしいのを発見しました。うーん、先生、衛星画像とか表示できませんか。万一間違えてしまうと……。」
「ちょっと待ってろ!」
「これだな。」
「画面の半分にLRSの画像を出しますから確認してください。」
「うん?おお、それだ間違いない。」
「この小さいのがターゲットですね、ロックしました。ファイヤでいいんですか?1000度で直径5m高さ10mでセットしました。」
「それでいい。いけ!」
「”ファイヤ”!」
「すまなかった!俺の指示ミスで、駆逐艦一隻を沈めるところだった。」
「まったくです。真藤が自重してくれなかったら、総員134名が蒸発してたかもしれないんですよ!」
「本庁は苦情の嵐みたいですね。大臣は喜んでいるみたいですが。」
「情報統制が早かったおかげで、マスコミは抑えられたそうです。一安心ですね。」
「蒸発した水蒸気と熱波はシールドが効かないんですね。勉強になりました。」
「いやいや、戦艦だろうが空母だろうが、潜水艦だろうが一撃ですね。」
「超音速ミサイルの迎撃も考えないといけませんな。」
帰ってきたあとも、みんな異常にハイテンションだった。
「それにしても、特定まで8分35秒かよ……。」
「御代先生の情報収集力も侮れませんね。」
そして5日後、俺は御代先生に引率されて、首相官邸までヘリで移動し、”防衛大臣付き特別秘書官”という委嘱状を受け取った。
拒否は許されなかった。
専用の端末を与えられ、常時監視対象となったほか、公用以外での海外渡航禁止を誓う誓約書にサインさせられた。
特殊バトルスーツ一式の支給と首相名で発行された無制限通行許可証も貸与されている。
なぜか、議員宿舎も割り当てられた。
在学中は使うこともないだろう。
そして、特別手当という名目で、完全非課税の年間2000万円が支給されるという。
使う予定はないのだが、くれるというものは貰っておく。
俺の生活が一変してしまった。
週の半分は、本庁のスタッフや軍の隊長クラスと打合せが入り、サークルに顔を出すのも半分になった。
今や、授業免除の特待生扱いなのだ。
その分、各基地へも出向いて有事の打ち合わせを行う。
そうそう、2年の山岸君は国家機密漏洩の犯罪者となり、どこかの拘置所で幽閉されているらしい。
例えば生徒が家族に話してしまったというレベルではなく、会社に連絡して詳細まで伝えてしまったのだ。
一番問題になったのが、対価を要求したことで、それが例え高性能ナビという物品であったとしても、この情報の価値を知っていたと判断されてしまった。
副社長である父親は、この情報の重要性を弁えており、すぐに防衛庁に連絡をして事件が発覚した。
ここまでの俺は、とんでもない勘違い野郎だった。
何でもできるスーパーマンになったような感覚だったのだ。
大人にチヤホヤされ、金をもら特別待遇を与えられてしまった俺は、完全に自分を失ってしまっていた。
それに気づいたのは、薄暗い部屋の仲だった。
意識が戻った時、俺の右手は失われていた。
そう、義手が外されていたのだ。
「気が付いたかね。」
「……あなたは、山岸君の……。」
「山岸君?ああそうか、あれは偽装用に養子として育てていただけだから、欲に気にする必要はないよ。」
「偽装用?」
「ああ、失言だった。余計な情報を与える必要はなかったね。さあ、ロック解除のパスコードを教えてもらおうかね。」
「なんのことだ?」
「義手のプロテクトを解除するための解除コードだよ。」
「そんなものは知らない。」
「それは困ったね。せっかく確立した三ツ星の地位を捨ててまで君の確保を優先したんだ。私にもメリットがないと不公平じゃないか。」
そうか、こいつ山岸の父親は、どこかのスパイということか。
オブロン技術の塊である義手を手に入れて、その情報を探り出せればどの国であっても優位に立てるだろう。
特に視覚照準システムと、非公開情報であるシールド魔法の時間制御、そして今回開発したLRSと視覚照準システムを組み合わせた遠隔攻撃。
これを手に入れられれば、防衛はもちろんだが、侵略行為でも圧倒的な優勢に立てる。
戦艦クラスでも、艦橋を一撃で破壊されれば終わってしまうのだ。
仮に、魔法シールドで防御していたとしても、周辺の海を凍らせれば航行不能に陥ってしまうし、海を沸騰させれば蒸し焼きにできるだろう。
シールドで覆われている箇所は、LRSで表示されないので、いくらでも穴を見つけることができる。
何より、この魔法の恐ろしいところは、砲弾やミサイルのように表面を攻撃するのではなく、内側を攻撃できるところだ。
制御系統でなくても、燃料・発電機・機関部など、致命傷となる部分はいくらでもあるし、艦底から甲板まで3000度の熱を発生させれば、一瞬で溶解する。
「本国へ帰れば、いくらでも聞き出す手段はあるんだよ。薬を使うとかね。」
「だから、知らないんだって。」
「この義手も、今はシリコンをはがしてフタを開けるところまでしかできないけど、バラシて全部のデータを吸いだせばいくらでも解析できるんだよ。」
「だったら、とっととやればいいだろう。」
「残念だが、船の設備では機能が不足していてね。万一、全データ消去とメモリの上書きとか自爆なんてされたらせっかくの手柄が消えてしまうからね。」
「本国。コークリまでは、南ルートで遠回りする必要があるから1週間程度か。それまで、防衛庁が黙っているとは思えないけどね。」
「そうだね。ニュースでも三ツ星が強制捜索を受けたって報道されているよ。私も国際指名手配の身になってしまったからね。」
「それが落ち着いているということは、この船はコークリ国の船籍ではなく、中南米あたりの国籍ってことか……。」
「ほう。これだけの情報でそう推理するかね。まあ、時間はタップリあるんだ、ゆっくり楽しもうじゃないか。」
山岸は義手を持って部屋から出て行った。
部屋には簡易トイレが置かれているだけで、ほかに何もない。
義手のない俺には、何もできなかった。
今回の発端は、シールド装置のことで確認したいことがあると三ツ星から防衛庁に問い合わせがあり、本来であれば防衛庁内部で対応するところを、息子の件で直接詫びたいという副社長のごり押しを聞き入れてしまったことにある。
当然、防衛庁のスタッフも同行したのだが、副社長との懇談にセットされた1時間で俺は眠らされ、誘拐されたわけだ。
時間を確認できるものはないが、体感からは3から4時間程度。
貨物船であれば、自転車と同じくらいの速度と聞いたことがあるので、まだ100kmは移動していないだろう。
だが、今の俺にできることはない。
【あとがき】
第一章終わりです。
10
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ
犬社護
ファンタジー
交通事故で不慮の死を遂げてしまった僕-リョウトは、死後の世界で女神と出会い、異世界へ転生されることになった。事前に転生先の世界観について詳しく教えられ、その場でスキルやギフトを練習しても構わないと言われたので、僕は自分に与えられるギフトだけを極めるまで練習を重ねた。女神の目的は不明だけど、僕は全てを納得した上で、フランベル王国王都ベルンシュナイルに住む貴族の名門ヒライデン伯爵家の次男として転生すると、とある理由で魔法を一つも習得できないせいで、15年間軟禁生活を強いられ、15歳の誕生日に両親から追放処分を受けてしまう。ようやく自由を手に入れたけど、初日から幽霊に憑かれた幼女ルティナ、2日目には幽霊になってしまった幼女リノアと出会い、2人を仲間にしたことで、僕は様々な選択を迫られることになる。そしてその結果、子供たちが意図せず、どんどんチート化してしまう。
僕の夢は、自由気ままに世界中を冒険すること…なんだけど、いつの間にかチートな子供たちが主体となって、冒険が進んでいく。
僕の夢……どこいった?

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

僕のギフトは規格外!?〜大好きなもふもふたちと異世界で品質開拓を始めます〜
犬社護
ファンタジー
5歳の誕生日、アキトは不思議な夢を見た。舞台は日本、自分は小学生6年生の子供、様々なシーンが走馬灯のように進んでいき、突然の交通事故で終幕となり、そこでの経験と知識の一部を引き継いだまま目を覚ます。それが前世の記憶で、自分が異世界へと転生していることに気付かないまま日常生活を送るある日、父親の職場見学のため、街中にある遺跡へと出かけ、そこで出会った貴族の幼女と話し合っている時に誘拐されてしまい、大ピンチ! 目隠しされ不安の中でどうしようかと思案していると、小さなもふもふ精霊-白虎が救いの手を差し伸べて、アキトの秘めたる力が解放される。
この小さき白虎との出会いにより、アキトの運命が思わぬ方向へと動き出す。
これは、アキトと訳ありモフモフたちの起こす品質開拓物語。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる