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第一章
第9話 サークルに女性っぽい人が二人もいるんですけど……
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入学以来、俺は毎日走らされている。
朝は食事前に中等部の周りをまわって約3km。
夕方は島の外周コースで約10km。
朝は、科学科の生徒と会うし、夕方は高等部の生徒に会うこともある。
当然だが、すれ違ったり追い抜かれる時にはチワッとか挨拶もする。
ほかにも、基礎体力作りで腕力や腹筋を鍛えるノルマがある。
専用のジムがあるので、ここでも科学科の生徒に会う。
「やあ、君がジン君だよね。」
「はい。」
「俺は特務科3年の榊だ。この間のシールド魔法の発想には驚いたよ。」
「はあ。」
「実は週1で、有志によるサークルを開いているんだけど、君も参加してみないか?」
「サークルですか。何をやってるんですか?」
「今検証しているのは、ドローンやITVによる、遠隔地への魔法発動が可能かどうか。興味あるんじゃないか?」
「それって……。」
「そう、オブロンの公開した視覚系照準システムを応用できないかって考えているんだ。」
「可能なんですか?」
「今のところ、本人が身につけていない監視カメラの画像でも、見えている範囲なら発動することが確認できているんだ。」
「じゃあ、建物の影とかはどうなんですか?」
「それはこれからの確認だね。」
「魔法発動の条件とは何なのかってことですね。面白いです。ぜひ参加させてください!」
「そういうと思ってたよ。じゃあ、あとでメッセージ送るけど、土曜の13時に実験室Bに集合だよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
『ご主人さま、今の榊様って、3年の実質トップの方ですね。』
「そうなんだ。3年ということは15才くらいか。スタイルもいいし、イケメンだったよね。」
『データでは身長173cm、金髪なのはお母さまがアメリカ人だからですね。』
「たしかに染めている感じじゃなかったよね。イケメンって羨ましいな。」
『ご主人さまだって負けていませんよ。』
「あはは、ありがとう。えっと、誰かとテレビ会議したいんだけど……サクラさんにつないでみてくれるかな。」
『お待ちください。』
先日のマギシールドシステム打ち合わせの時に、義手の通信ユニットをつけてもらったのでスマホを繋がなくても通信可能となっている。
「ハーイ、ジン君。調子はどうかしら。」
「絶好調ですよ。今、ペットボトルありませんか?」
「飲みかけでよかったらあるけど、間接キスでもしてみる?」
「オブロンでは物質転送が実現できたんですね。知らなかったです。」
「そうよ。誰かさんがまた儲けさせてくれたから、研究予算がいっぱいついたのよ。」
「あっ、そういえば簡易発動のやつ、30億くらいもらうべきだって先生にいわれちゃったんですけど。」
「そうね、今回のシールドでも防衛庁に売り込んでもらっちゃったから、上の方でも考えているみたいよ。」
「いや、冗談ですから本気にしないでください。それで、ペットボトルをカメラで映してもらえませんか?」
「ええ、これでいいかしら。」
「はい。桜、照準システムを起動して。」
『はい、ご主人様。』
「な、なにをするつもりなの?」
「”ロック”うん、照準はできた。”フリーズ”!……ダメかぁ。」
「まさか、魔法の遠隔発動なんてできるわけ……あぁ、ダメね。常識で頭が固まっているから否定から入っちゃう。」
「いえ、僕もこれは無理だろうって思ってたんですけど、やっぱりダメでしたね。」
「また、こんなことを思いついたの?」
「いえ、これは先輩のアイデアなので、検証だけなんですけどね。」
「そう。でも、私も興味あるわ、これ。桜ちゃん、SRSとMRSとLRS分かるわよね。SRSならいけると思うんだけど試してみなさい。」
テレビ会議のあとで、桜がSLSについて教えてくれた。
『SRSというのは、ショートレンジサーチの略で、だいたい100m以内の範囲を探知する魔法です。』
「じゃあ、ミドルとロングもあるって事だね。」
『その通りです。……コマンドを用意しましたので発動してみてください。』
「うん”SRS”……あっ、なんか視界に表示されてきた。」
『目を閉じれば、SLSだけが見えるはずですよ。』
「こう……、真ん中にある赤い点が自分かな。」
『はい。徐々に壁などの輪郭が表示されてきますので、さっき廊下に置いたペットボトルの場所に意識を集中してください。』
「うん、見取り図みたいに寮の中が表示されてきた。それで、ペットボトルを置いた廊下に集中……あっ、拡大されてきた。」
『照準システムを重ねますから、ペットボトルを認識できたら発動してみてください。』
「うん。……線だけで表示されてりけど、これだな。”ロック””フリーズ”!」
『はい。発動はしたみたいですね。SRSを解除しましたので、確認しましょう。』
廊下のペットボトルは凍っていた。
「うん。壁の向こうに置いた時は凍らなかったのに、SRSでは凍らせることができた。これは、リアルタイムで把握できているってことでいいのかな。」
『多分、そうなりますね。』
「それじゃあ、例えばレーダーで補足した敵の戦艦とかはダメなのかな……。」
『ダメだと思いますけど、ミドルレンジやロングレンジで同じことができるかですよね。』
「それじゃあ、みんなに協力してもらって、高等部のプールか池でも凍らせてみようか。」
『資料によりますと、高等部のプールは屋内ですね。』
そして土曜日の13:00。
俺は指定された実験室Bに赴いた。
サークルのメンバーは7名。
榊さんに紹介されて俺が自己紹介すると、全員が自己紹介してくれた。
「榊と同じ特務科3年の片桐だ。科学屋なんだが、どちらかといえば対人の格闘系が得意だな。」
格闘系と紹介されたが、実際はそれほど筋肉ボディではなく、普通の体系に見える。
身長は168cmで目つきが鋭い。
黒髪の短髪で精悍なイメージだ。
「3年魔法科の筑紫です。ジン君と一緒に研究できるなんて夢みたいだよ。よろしく。」
魔法力はAS。つまり十分な魔力量があるということだ。
一見草食系に見えて、サラサラヘアの茶髪少年だが、目は笑っていなかった。
「3年科学科の吉村です。得意なのは魔法式のプログラミングです。でも、魔法式で時間を記述できるとは思わなかったよ。よろしくね。」
入学以来、数々のオリジナル魔法式を考えてプログラムし、2年連続で優秀開発者として表彰されている天才肌だ。
小柄でやや太っているが、センター分けの黒髪がオタクっぽい。
「3年科学科の中条よ。こんな外見だけど、中身は女なのよ。恋愛対象は男の子よ。」
こんな外見と言われたが、どう見ても女子にしか見えない。
155cmと小柄で、ウエーブのかかった銀髪が胸元で揺れている。
というか、少し膨らんでいるように見える。まさかブラ着用なのか……
「2年特務科の山岸だ。正直言って1年に負ける気はしねえよ。多少目立ったからって、いい気になってんじゃねえぞ。」
キツネ顔というのか、吊り上がった眼がキモイ。
出身は科学科となっていた。
「僕は2年魔法科の高橋といいます。去年体を壊してしまい、入院していたので留年しました。まだ本調子じゃないけど関係するよ、よろしくね。」
身長163cm。かなり痩せている。病気で白くなってしまったという髪はキレイだった。高橋さんも女性っぽい感じがする。
『高橋健司さんですが、初等部の頃は天才少年として騒がれていたみたいですよ。』
「じゃあ、本題に入ろうか。先週の検証結果をふまえての、魔法発動の条件についてだ。」
【あとがき】
魔法の遠隔発動は可能なのか?
朝は食事前に中等部の周りをまわって約3km。
夕方は島の外周コースで約10km。
朝は、科学科の生徒と会うし、夕方は高等部の生徒に会うこともある。
当然だが、すれ違ったり追い抜かれる時にはチワッとか挨拶もする。
ほかにも、基礎体力作りで腕力や腹筋を鍛えるノルマがある。
専用のジムがあるので、ここでも科学科の生徒に会う。
「やあ、君がジン君だよね。」
「はい。」
「俺は特務科3年の榊だ。この間のシールド魔法の発想には驚いたよ。」
「はあ。」
「実は週1で、有志によるサークルを開いているんだけど、君も参加してみないか?」
「サークルですか。何をやってるんですか?」
「今検証しているのは、ドローンやITVによる、遠隔地への魔法発動が可能かどうか。興味あるんじゃないか?」
「それって……。」
「そう、オブロンの公開した視覚系照準システムを応用できないかって考えているんだ。」
「可能なんですか?」
「今のところ、本人が身につけていない監視カメラの画像でも、見えている範囲なら発動することが確認できているんだ。」
「じゃあ、建物の影とかはどうなんですか?」
「それはこれからの確認だね。」
「魔法発動の条件とは何なのかってことですね。面白いです。ぜひ参加させてください!」
「そういうと思ってたよ。じゃあ、あとでメッセージ送るけど、土曜の13時に実験室Bに集合だよ。」
「はい。よろしくお願いします。」
『ご主人さま、今の榊様って、3年の実質トップの方ですね。』
「そうなんだ。3年ということは15才くらいか。スタイルもいいし、イケメンだったよね。」
『データでは身長173cm、金髪なのはお母さまがアメリカ人だからですね。』
「たしかに染めている感じじゃなかったよね。イケメンって羨ましいな。」
『ご主人さまだって負けていませんよ。』
「あはは、ありがとう。えっと、誰かとテレビ会議したいんだけど……サクラさんにつないでみてくれるかな。」
『お待ちください。』
先日のマギシールドシステム打ち合わせの時に、義手の通信ユニットをつけてもらったのでスマホを繋がなくても通信可能となっている。
「ハーイ、ジン君。調子はどうかしら。」
「絶好調ですよ。今、ペットボトルありませんか?」
「飲みかけでよかったらあるけど、間接キスでもしてみる?」
「オブロンでは物質転送が実現できたんですね。知らなかったです。」
「そうよ。誰かさんがまた儲けさせてくれたから、研究予算がいっぱいついたのよ。」
「あっ、そういえば簡易発動のやつ、30億くらいもらうべきだって先生にいわれちゃったんですけど。」
「そうね、今回のシールドでも防衛庁に売り込んでもらっちゃったから、上の方でも考えているみたいよ。」
「いや、冗談ですから本気にしないでください。それで、ペットボトルをカメラで映してもらえませんか?」
「ええ、これでいいかしら。」
「はい。桜、照準システムを起動して。」
『はい、ご主人様。』
「な、なにをするつもりなの?」
「”ロック”うん、照準はできた。”フリーズ”!……ダメかぁ。」
「まさか、魔法の遠隔発動なんてできるわけ……あぁ、ダメね。常識で頭が固まっているから否定から入っちゃう。」
「いえ、僕もこれは無理だろうって思ってたんですけど、やっぱりダメでしたね。」
「また、こんなことを思いついたの?」
「いえ、これは先輩のアイデアなので、検証だけなんですけどね。」
「そう。でも、私も興味あるわ、これ。桜ちゃん、SRSとMRSとLRS分かるわよね。SRSならいけると思うんだけど試してみなさい。」
テレビ会議のあとで、桜がSLSについて教えてくれた。
『SRSというのは、ショートレンジサーチの略で、だいたい100m以内の範囲を探知する魔法です。』
「じゃあ、ミドルとロングもあるって事だね。」
『その通りです。……コマンドを用意しましたので発動してみてください。』
「うん”SRS”……あっ、なんか視界に表示されてきた。」
『目を閉じれば、SLSだけが見えるはずですよ。』
「こう……、真ん中にある赤い点が自分かな。」
『はい。徐々に壁などの輪郭が表示されてきますので、さっき廊下に置いたペットボトルの場所に意識を集中してください。』
「うん、見取り図みたいに寮の中が表示されてきた。それで、ペットボトルを置いた廊下に集中……あっ、拡大されてきた。」
『照準システムを重ねますから、ペットボトルを認識できたら発動してみてください。』
「うん。……線だけで表示されてりけど、これだな。”ロック””フリーズ”!」
『はい。発動はしたみたいですね。SRSを解除しましたので、確認しましょう。』
廊下のペットボトルは凍っていた。
「うん。壁の向こうに置いた時は凍らなかったのに、SRSでは凍らせることができた。これは、リアルタイムで把握できているってことでいいのかな。」
『多分、そうなりますね。』
「それじゃあ、例えばレーダーで補足した敵の戦艦とかはダメなのかな……。」
『ダメだと思いますけど、ミドルレンジやロングレンジで同じことができるかですよね。』
「それじゃあ、みんなに協力してもらって、高等部のプールか池でも凍らせてみようか。」
『資料によりますと、高等部のプールは屋内ですね。』
そして土曜日の13:00。
俺は指定された実験室Bに赴いた。
サークルのメンバーは7名。
榊さんに紹介されて俺が自己紹介すると、全員が自己紹介してくれた。
「榊と同じ特務科3年の片桐だ。科学屋なんだが、どちらかといえば対人の格闘系が得意だな。」
格闘系と紹介されたが、実際はそれほど筋肉ボディではなく、普通の体系に見える。
身長は168cmで目つきが鋭い。
黒髪の短髪で精悍なイメージだ。
「3年魔法科の筑紫です。ジン君と一緒に研究できるなんて夢みたいだよ。よろしく。」
魔法力はAS。つまり十分な魔力量があるということだ。
一見草食系に見えて、サラサラヘアの茶髪少年だが、目は笑っていなかった。
「3年科学科の吉村です。得意なのは魔法式のプログラミングです。でも、魔法式で時間を記述できるとは思わなかったよ。よろしくね。」
入学以来、数々のオリジナル魔法式を考えてプログラムし、2年連続で優秀開発者として表彰されている天才肌だ。
小柄でやや太っているが、センター分けの黒髪がオタクっぽい。
「3年科学科の中条よ。こんな外見だけど、中身は女なのよ。恋愛対象は男の子よ。」
こんな外見と言われたが、どう見ても女子にしか見えない。
155cmと小柄で、ウエーブのかかった銀髪が胸元で揺れている。
というか、少し膨らんでいるように見える。まさかブラ着用なのか……
「2年特務科の山岸だ。正直言って1年に負ける気はしねえよ。多少目立ったからって、いい気になってんじゃねえぞ。」
キツネ顔というのか、吊り上がった眼がキモイ。
出身は科学科となっていた。
「僕は2年魔法科の高橋といいます。去年体を壊してしまい、入院していたので留年しました。まだ本調子じゃないけど関係するよ、よろしくね。」
身長163cm。かなり痩せている。病気で白くなってしまったという髪はキレイだった。高橋さんも女性っぽい感じがする。
『高橋健司さんですが、初等部の頃は天才少年として騒がれていたみたいですよ。』
「じゃあ、本題に入ろうか。先週の検証結果をふまえての、魔法発動の条件についてだ。」
【あとがき】
魔法の遠隔発動は可能なのか?
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