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第一章
第1話 神話から現代へ
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神は最初に広大な箱を作られた。
そして、箱の外側を天と名づけ、箱の内側を宇宙とされた。
次に神は、宇宙の中心に種を置き、箱を閉じられた。
これで箱の内側は、完全な闇となった。
種はやがて太陽と星たちを生み出した。
太陽に照らされた星は輝いたが、箱の内側は光も飲み込む無であったため、太陽に照らされた種と星以外は闇に包まれていたのだ。
いつしか、種の半分以上は水に覆われていた。
水から植物と動物が生まれ、それらは陸へと進出していった。
その頃になると、水から発生した空気が種を覆い、宇宙とは別の空間を作っていた。
そして、人はその空間で生活するようになったのだ。
「以上が、この世界の神話に書かれた創世編です。続けて人間の魔力と寿命について書かれた魔法編を学びましょう。」
ナスカ教授による説明が続いた。
要約すると、原初の人間には寿命がなく、事故や病気にならなければ永遠に生きることができたという。
ところが、宇宙と天との境目である箱から、負のエネルギーである”魔”が発生し、魔に侵された人間は体内に魔の力を蓄積してしまい、これにより永遠には生きることが出来なくなってしまった。
これが寿命の呪いであり、体内に蓄積された魔の力は魔力と名付けられた。
だが、魔力は人間に神の設定したルールである物理法則を無視した力を与えた。
これが魔法と呼ばれる、人間の新たな能力だった。
神話だとばかり思われていたこの魔力使って、魔法を初めて検証してみせたのが、マギ・フロイラインという女性科学者で、300年前のことになる。
最初の公開実験では、両手を30cm開けて手のひらを広げ、その中間で小さな火の玉を発生させて見せたのだ。
当然、世間は彼女を否定し、科学協会は彼女を除名処分にした。
彼女自身は何度も再現して見せたのだが、ほかの誰も真似できなかったのだ。
やがて、彼女は失意の中で、5年後の新世紀歴525年に息を引き取った。
だが、その3年後、マギの弟子でマーリン・マクレガーと名乗る男性が、彼女の実験を再現して見せたことで、世間は魔法に再注目した。
マーリンの公開実験は左右の親指と人差し指で30cmの糸の両端をつまみ、その中心点に火をつけるというもので、抽象的な表現を避けて、誰でも理解できるものになっていた。
そして極めつけは、現在の魔法式の原型となった論理式の記述だった。
具体的には次のとおりだ。
1,実行内容=発火
2,条件設定1=左手人差し指と親指の接触部をAポイントとする。
3、条件設定2=右手人差し指と親指の接触部をBポイントとする。
4,実行内容=AポイントとBポイントの中間地点に発動する。
5,実行
これを糸の中間地点につけた赤色の部分に集中しながら、繰り返し読み上げていくというもので、これにより発火の事象を確認できた者は、全人口の5%に上ったといわれている。
この後、活発化した研究により、魔法式を魔力の流れにあわせて信号化することが確立され、様々な補助器具がかいはつされてきた。
暫定的に、魔法力の強さを計測したり、魔力量を測る方法が考案され、現在では8才になって魔法学校に入学する時点で計測される。
「ジン、お前、入学時の数値はいくつだったんだよ。」
「E6だよ。」
「へえ、魔法のランクは普通だけど、魔力量は多かったんだな。」
「博士(ハカセ)はどうなんだ?」
「僕はG3。理論はいけるんだけど、魔法ランクは低いし、魔力量もダメダメだよ。」
「そういう豪(ゴウ)はどうなんだよ。」
「驚くなよ。俺はD4だぜ。」
「魔法が少しだけ高かったんだな。」
「だけど、訓練前の数値なんかあてにならないって先輩が言ってたよ。」
「ああ、12月に行われる検査の結果によって進路が決まるんだもんな。」
「あと3か月か、いよいよだな。」
俺は真藤 仁(マトウ ジン)。魔法学校初等部の5年だ。
今年で13才になった。
そして12月に卒業を迎える。
卒業の直前、12月10日に在学中の成果を測る魔法・魔力測定が行われる。
魔法の強さを測る方法として、現在の主流は1000度以上の火柱を、何メートルまで伸ばせるか計測する方法で、1m以上がJランクで2m異常がIランク。
入学時の俺は、Eランクだったから6m以上の火柱を出せたということだ。
測定では3回行って最大値を採用する。
これに対して、魔力量の検査は、こちらも1000度以上の1m火柱を何時間維持できるかを測ったもので、時間単位の数値で表す。
ちなみに、どちらの検査も、演算処理は会場に備え付けられたマギ・プロセッサー(MPU)が行うため、誤魔化すことはできないとされている。
そして多くの者が1時間以上の計測が予測されるため、ほとんどは5m以上の火柱が適用されていろ。
これは、MPUが自動判定し、調整した出力を1m柱に換算して出力されるのだが、9時間を超える者はA判定となる。
魔力というのは、残量がゼロになると”魔力切れ”を起こして意識を失ってしまう。
つまり、現代の人間にとって魔力抜きでは生きていけないということになり、魔力切れは危険なことだと教えられる。
だが、俺は小さいころに魔力切れを起こしたことが何度かあり、その都度魔力の総量が増加したのを感じている。
俺は自分の感覚を信じて、毎晩魔力切れになるまで魔法を使い、意識を失っている。
魔力の回復は、10時間の睡眠で50%、20時間の睡眠で100%復活すると言われている。
必ずしも睡眠が必要というわけではなく、安静にしていればいいらしいが……。
つまり、22時ころ魔力を使い果たした俺の魔力は、翌日の授業開始時には50%程度しか回復していないのだ。
それでも、授業には問題なくついていけている。
検査の前日は休養日になっているため、その日だけは魔法を使わずに魔力を全回復させる予定だ。
魔法については、生まれた後で学習によって身に着ける能力であるため、スキルと呼ばれるのだが、これに対して先天的に持っている力が存在する。
先天的に持っている力についてはアビリティと呼ばれるのだが、これはよく分かっていない。
最新の学説では、アビリティは特殊能力に限らず、日常生活でも発揮されているのではないかといわれている。
例えば、カリスマ的存在や天才的と表現される場合がそうで、計算や記憶力、人心掌握やや言語能力に秀でている者は、アビリティを使っているのではないかということだ。
中には、瞬間移動や精神官能(テレパシー)。サイコメトリーやテレキネシスなどの超能力として発揮される場合も報告されている。
だが、透視や強制催眠などは、公開されにくいため、研究が進んでいないのも事実だ。
俺のアビリティは何なのか、まだ分からない。
魔法を発動するうえで、最も重要なことはTP(ターゲットポイント)と呼ばれる魔法の発動地点を特定することだ。
マーリンの実験では、両手の中間ということで発動地点は明確だった。
では、2点間の外側にしたい場合はどうするか。これを解決したのは200年前の研究者であるボブ・アトランタで、彼は両手の人差し指をAポイント・Bポイントと設定し、この2点を結ぶ直線をX軸と命名した。
ボブは、X軸上で、BポイントからAポイントに向かい、2m先という設定式を使って魔法を発動して見せた。
これにより、魔法は戦争の道具として使われるようになっていった。
【あとがき】
今回は、魔法と魔力にスポットをあててみました。説明部分が多いですね……。
そして、箱の外側を天と名づけ、箱の内側を宇宙とされた。
次に神は、宇宙の中心に種を置き、箱を閉じられた。
これで箱の内側は、完全な闇となった。
種はやがて太陽と星たちを生み出した。
太陽に照らされた星は輝いたが、箱の内側は光も飲み込む無であったため、太陽に照らされた種と星以外は闇に包まれていたのだ。
いつしか、種の半分以上は水に覆われていた。
水から植物と動物が生まれ、それらは陸へと進出していった。
その頃になると、水から発生した空気が種を覆い、宇宙とは別の空間を作っていた。
そして、人はその空間で生活するようになったのだ。
「以上が、この世界の神話に書かれた創世編です。続けて人間の魔力と寿命について書かれた魔法編を学びましょう。」
ナスカ教授による説明が続いた。
要約すると、原初の人間には寿命がなく、事故や病気にならなければ永遠に生きることができたという。
ところが、宇宙と天との境目である箱から、負のエネルギーである”魔”が発生し、魔に侵された人間は体内に魔の力を蓄積してしまい、これにより永遠には生きることが出来なくなってしまった。
これが寿命の呪いであり、体内に蓄積された魔の力は魔力と名付けられた。
だが、魔力は人間に神の設定したルールである物理法則を無視した力を与えた。
これが魔法と呼ばれる、人間の新たな能力だった。
神話だとばかり思われていたこの魔力使って、魔法を初めて検証してみせたのが、マギ・フロイラインという女性科学者で、300年前のことになる。
最初の公開実験では、両手を30cm開けて手のひらを広げ、その中間で小さな火の玉を発生させて見せたのだ。
当然、世間は彼女を否定し、科学協会は彼女を除名処分にした。
彼女自身は何度も再現して見せたのだが、ほかの誰も真似できなかったのだ。
やがて、彼女は失意の中で、5年後の新世紀歴525年に息を引き取った。
だが、その3年後、マギの弟子でマーリン・マクレガーと名乗る男性が、彼女の実験を再現して見せたことで、世間は魔法に再注目した。
マーリンの公開実験は左右の親指と人差し指で30cmの糸の両端をつまみ、その中心点に火をつけるというもので、抽象的な表現を避けて、誰でも理解できるものになっていた。
そして極めつけは、現在の魔法式の原型となった論理式の記述だった。
具体的には次のとおりだ。
1,実行内容=発火
2,条件設定1=左手人差し指と親指の接触部をAポイントとする。
3、条件設定2=右手人差し指と親指の接触部をBポイントとする。
4,実行内容=AポイントとBポイントの中間地点に発動する。
5,実行
これを糸の中間地点につけた赤色の部分に集中しながら、繰り返し読み上げていくというもので、これにより発火の事象を確認できた者は、全人口の5%に上ったといわれている。
この後、活発化した研究により、魔法式を魔力の流れにあわせて信号化することが確立され、様々な補助器具がかいはつされてきた。
暫定的に、魔法力の強さを計測したり、魔力量を測る方法が考案され、現在では8才になって魔法学校に入学する時点で計測される。
「ジン、お前、入学時の数値はいくつだったんだよ。」
「E6だよ。」
「へえ、魔法のランクは普通だけど、魔力量は多かったんだな。」
「博士(ハカセ)はどうなんだ?」
「僕はG3。理論はいけるんだけど、魔法ランクは低いし、魔力量もダメダメだよ。」
「そういう豪(ゴウ)はどうなんだよ。」
「驚くなよ。俺はD4だぜ。」
「魔法が少しだけ高かったんだな。」
「だけど、訓練前の数値なんかあてにならないって先輩が言ってたよ。」
「ああ、12月に行われる検査の結果によって進路が決まるんだもんな。」
「あと3か月か、いよいよだな。」
俺は真藤 仁(マトウ ジン)。魔法学校初等部の5年だ。
今年で13才になった。
そして12月に卒業を迎える。
卒業の直前、12月10日に在学中の成果を測る魔法・魔力測定が行われる。
魔法の強さを測る方法として、現在の主流は1000度以上の火柱を、何メートルまで伸ばせるか計測する方法で、1m以上がJランクで2m異常がIランク。
入学時の俺は、Eランクだったから6m以上の火柱を出せたということだ。
測定では3回行って最大値を採用する。
これに対して、魔力量の検査は、こちらも1000度以上の1m火柱を何時間維持できるかを測ったもので、時間単位の数値で表す。
ちなみに、どちらの検査も、演算処理は会場に備え付けられたマギ・プロセッサー(MPU)が行うため、誤魔化すことはできないとされている。
そして多くの者が1時間以上の計測が予測されるため、ほとんどは5m以上の火柱が適用されていろ。
これは、MPUが自動判定し、調整した出力を1m柱に換算して出力されるのだが、9時間を超える者はA判定となる。
魔力というのは、残量がゼロになると”魔力切れ”を起こして意識を失ってしまう。
つまり、現代の人間にとって魔力抜きでは生きていけないということになり、魔力切れは危険なことだと教えられる。
だが、俺は小さいころに魔力切れを起こしたことが何度かあり、その都度魔力の総量が増加したのを感じている。
俺は自分の感覚を信じて、毎晩魔力切れになるまで魔法を使い、意識を失っている。
魔力の回復は、10時間の睡眠で50%、20時間の睡眠で100%復活すると言われている。
必ずしも睡眠が必要というわけではなく、安静にしていればいいらしいが……。
つまり、22時ころ魔力を使い果たした俺の魔力は、翌日の授業開始時には50%程度しか回復していないのだ。
それでも、授業には問題なくついていけている。
検査の前日は休養日になっているため、その日だけは魔法を使わずに魔力を全回復させる予定だ。
魔法については、生まれた後で学習によって身に着ける能力であるため、スキルと呼ばれるのだが、これに対して先天的に持っている力が存在する。
先天的に持っている力についてはアビリティと呼ばれるのだが、これはよく分かっていない。
最新の学説では、アビリティは特殊能力に限らず、日常生活でも発揮されているのではないかといわれている。
例えば、カリスマ的存在や天才的と表現される場合がそうで、計算や記憶力、人心掌握やや言語能力に秀でている者は、アビリティを使っているのではないかということだ。
中には、瞬間移動や精神官能(テレパシー)。サイコメトリーやテレキネシスなどの超能力として発揮される場合も報告されている。
だが、透視や強制催眠などは、公開されにくいため、研究が進んでいないのも事実だ。
俺のアビリティは何なのか、まだ分からない。
魔法を発動するうえで、最も重要なことはTP(ターゲットポイント)と呼ばれる魔法の発動地点を特定することだ。
マーリンの実験では、両手の中間ということで発動地点は明確だった。
では、2点間の外側にしたい場合はどうするか。これを解決したのは200年前の研究者であるボブ・アトランタで、彼は両手の人差し指をAポイント・Bポイントと設定し、この2点を結ぶ直線をX軸と命名した。
ボブは、X軸上で、BポイントからAポイントに向かい、2m先という設定式を使って魔法を発動して見せた。
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