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第二章
第40話 自我のめばえ
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妖精たちによるスカウト……というか勧誘?は凄まじく効果的だった。
それだけ世界に不幸な子供たちが溢れている証拠でもある。
俺は毎日のように宿舎を増設し、メイドさんを増やしていく。
アンズさんには、各国で寝具や寝巻などもそろえてもらっているので、子供たちに不自由な思いはさせてないとおもう。
連れてきた子供たちは、まず健康状態をチェックし、療養の必要があれば専用の施設で保護する。
健康な子供達は、体を清潔にして服と食事を与え、住居を提供する。
子供たちの世話は、メイドさんにお任せなのだが、みんな子供たちに優しく接してくれている。
子供たちの髪を整え、眠れない子供には添い寝をしたりしてコミュニケーションをとってもらう。
精神的に不安定な子供のカウンセリングを行ったり、健康状態に気を配るなど、本当に負担をかけていると思う。
集まった子供たちは30人単位で一つのクラスとし、そのクラスで集団生活を覚えてもらい2年かけて教育を施すのだ。
最初はこの国の言葉を教え、読み書きと簡単な計算。それと生活魔法。
年長者には小さい子の世話をしてもらったり、リーダー的な役割も担ってもらう。
特筆する能力があれば、ここで専門課程にいく子を選別することもある。
将来的には、職業を選択してコースの専門知識を学んでもらいたいが、今は準備不足だ。
2年目は布づくりと加工だ。
綿花から糸を繰り出し、糸から布を織る。
ほとんどは魔道具により自動化されているが、布の出来上がる仕組みを理解してもらうのだ。
そして最後の三か月で、ミシンを使って服を作ってもらう。
この服は、受け入れた子供たちの服だったり、自分の服だったりする。
卒業後は、自分の国に帰るか、この国に留まるか選択してもらう。
これは強制できないので、あくまでも自由意志だ。
国に留まる場合、選択肢は3つ。
エルフの工房か、ドワーフの工房か、鬼娘の工房だ。
授業の中で特徴は説明してあるし、特別講師として呼んでいるから、イメージはわくだろう。
「ススムさん。」
「はい。」
「こんな素敵な仕事を与えてもらって感謝いたします。」
「いや、助かっているのはこちらですよ。」
「童話の中で不幸な子供を導くのは、女神だったり天使だったり、魔法使いだったりするんですけどね。」
「はい。妖精の場合もありますけどね。」
「そうなんです。これこそが妖精の本質なんだって、みんな気づいてしまったんです。」
「妖精の……本質?」
「はい。私たちには親とか兄弟はいません。」
「そうですね。生命の樹から誕生するんですよね。」
「ですから、仲間に対する家族意識が強いんですよ。」
「はい。」
「今回のように、誰かが病気の孤児を見つけて転送するとみんなで喜ぶんですよ。」
「みんなで?」
「はい。誰が助けたとかいう意識は私たちにありません。一人の子供を助けられたという意識だけが残って、手遅れになる前に見つけられて良かったと皆が幸せになれるんです。」
「へえ、皆さん優しいんですね。」
「……ススムさんは、優しさと憎しみは伝染するのをご存じですか?」
「伝染……ですか?」
「はい。憎しみは憎しみを生んで連鎖します。」
「ああ、それはわかります。」
「同じように、優しい人がいると、周りの人も優しくなるんですよ。」
「へえ、知らなかったです。」
「例えば、子供を受け入れるメイドさんの笑顔は優しく、慈愛にあふれています。」
「そうですね。とっても優しい笑顔だなって、いつも感謝しています。」
「でもね、それってススムさんが子供を見る目なんですよ。」
「えっ、僕の?」
「ススムさんの笑顔がメイドさんにうつって、それが私たちにもうつってきたんです。だから、最初はススムさんの優しさなんですよ。」
「僕なんか……。」
「意識を共有している私だから分かるんです。」
「そうか、メイドさんや妖精の皆さんの笑顔って優しくていいなって思っていたけど……。」
「そのメイドさんなんですけどね。」
「はい。」
「彼女たちにも自我が生まれているんですよ。」
「えっ?」
「彼女たちとも意識を共有しているから分かるんです。」
「ゴーレムに……自我ですか……。」
「ニホンのシントウの考え方では、万物に神が宿ると言いますよね。」
「た、確かに。」
「神とまでいかなくても、物に意思が宿るという考えは妖精の中でも信じられています。私たち自身が植物から発生していながら、こうして意識を持っていますからね。」
「……そうですね。俺自身も彼女たちをモノとはおもっていないし、意識して接するようにしてみます。」
「メイドさんは、私たちに近い存在だと思いますよ。」
妖精は、人さらいの汚名を受けている場合がある。
妖精が現れたという目撃証言と、浮浪児が消えたという情報が重なるからである。
そこで俺はアンズさんを使って噂を流すことにした。
姿の見えなくなった子供たちは、妖精の国で幸せに暮らしているというもので、あわせて童話作家に妖精と子供たちの話をいくつか書いてもらい、絵本を出版した。
2年後になれば、何人かの子供たちが国に帰り真実を伝えてくれるだろう。
妖精が得意とする魔法は、主に自然の中に同化するものらしい。
そして俺は、かくれんぼの鬼にさせられていた。
指定した区画の中に、妖精やメイドさん、エルフたちが100人隠れていて、それを1時間以内に見つけられれば俺の勝ち。
負けたら見つけられなかった全員にアイスクリームを奢るという、俺にはまったくメリットのないゲームに付き合わされていた。
30分で60人を見つけたのだが、ここから難易度があがった。
主に妖精たちがまったく見つけられないのだ。
同化されていても、意識を集中すれば呼吸や微かな胸の隆起を感じることができるはずなのだが、気配を完全に断つことなど可能なのだろうか……。
「そこだー!」
「キャッ!」
見つけた証に、相手にタッチしなければならない。
俺にはハードルの高いゲームだ。
「見つけた!」
「くっ!」
例えば草や木の葉の不自然な動き。小枝の揺れ。
あらゆるものに意識を集中して参加者を探していく。
残り10分で95人まで捕まえた。
あと5人。
「そこだ!」 「そこだ!」 「そこだ!」
だが、最後まで2人見つけられなかった。
「完敗だよ。どこにいるんだ?」
「へへっ、ここでした。」 「残念でした。」
「ふふっ、二人見つけた。」
「えっ?」
その時、ビーッという終了のブザーが鳴った。
「ずるい!」
「これだから人間は信用できない。」
一人は俺の影に同化し、もう一人は落ち葉の裏に隠れていた。
まあ、全員分のアイスは作ってやるか。
アイスクリームの材料は、牛乳、卵黄、生クリーム、砂糖の4つだ。
結構簡単にできる。
「美味しいです!」
「冷たーい!」
「甘いです!」
甘いもの好きな妖精にも大人気だ。
「何でもっと量産しないのですか?」
「砂糖がまだ高価だからね。」
「もっと作れないんですか?」
「サトウキビは南の……あっ、そういえば……」
俺はさとう大根と甜菜でサーチしてみたがヒットしなかった。
そのため、種を掘り出し、翌日には「甜菜の栽培と製糖」という本を掘り出した。
日本では北海道で作っていたはずなので、北海道に該当する位置の島と、アルトの北部で栽培を試みることにした。
【あとがき】
日本でとれる砂糖は、沖縄のサトウキビと北海道の甜菜。一部四国などで栽培される在来種のサトウキビを使った糖類もあるようです。
それだけ世界に不幸な子供たちが溢れている証拠でもある。
俺は毎日のように宿舎を増設し、メイドさんを増やしていく。
アンズさんには、各国で寝具や寝巻などもそろえてもらっているので、子供たちに不自由な思いはさせてないとおもう。
連れてきた子供たちは、まず健康状態をチェックし、療養の必要があれば専用の施設で保護する。
健康な子供達は、体を清潔にして服と食事を与え、住居を提供する。
子供たちの世話は、メイドさんにお任せなのだが、みんな子供たちに優しく接してくれている。
子供たちの髪を整え、眠れない子供には添い寝をしたりしてコミュニケーションをとってもらう。
精神的に不安定な子供のカウンセリングを行ったり、健康状態に気を配るなど、本当に負担をかけていると思う。
集まった子供たちは30人単位で一つのクラスとし、そのクラスで集団生活を覚えてもらい2年かけて教育を施すのだ。
最初はこの国の言葉を教え、読み書きと簡単な計算。それと生活魔法。
年長者には小さい子の世話をしてもらったり、リーダー的な役割も担ってもらう。
特筆する能力があれば、ここで専門課程にいく子を選別することもある。
将来的には、職業を選択してコースの専門知識を学んでもらいたいが、今は準備不足だ。
2年目は布づくりと加工だ。
綿花から糸を繰り出し、糸から布を織る。
ほとんどは魔道具により自動化されているが、布の出来上がる仕組みを理解してもらうのだ。
そして最後の三か月で、ミシンを使って服を作ってもらう。
この服は、受け入れた子供たちの服だったり、自分の服だったりする。
卒業後は、自分の国に帰るか、この国に留まるか選択してもらう。
これは強制できないので、あくまでも自由意志だ。
国に留まる場合、選択肢は3つ。
エルフの工房か、ドワーフの工房か、鬼娘の工房だ。
授業の中で特徴は説明してあるし、特別講師として呼んでいるから、イメージはわくだろう。
「ススムさん。」
「はい。」
「こんな素敵な仕事を与えてもらって感謝いたします。」
「いや、助かっているのはこちらですよ。」
「童話の中で不幸な子供を導くのは、女神だったり天使だったり、魔法使いだったりするんですけどね。」
「はい。妖精の場合もありますけどね。」
「そうなんです。これこそが妖精の本質なんだって、みんな気づいてしまったんです。」
「妖精の……本質?」
「はい。私たちには親とか兄弟はいません。」
「そうですね。生命の樹から誕生するんですよね。」
「ですから、仲間に対する家族意識が強いんですよ。」
「はい。」
「今回のように、誰かが病気の孤児を見つけて転送するとみんなで喜ぶんですよ。」
「みんなで?」
「はい。誰が助けたとかいう意識は私たちにありません。一人の子供を助けられたという意識だけが残って、手遅れになる前に見つけられて良かったと皆が幸せになれるんです。」
「へえ、皆さん優しいんですね。」
「……ススムさんは、優しさと憎しみは伝染するのをご存じですか?」
「伝染……ですか?」
「はい。憎しみは憎しみを生んで連鎖します。」
「ああ、それはわかります。」
「同じように、優しい人がいると、周りの人も優しくなるんですよ。」
「へえ、知らなかったです。」
「例えば、子供を受け入れるメイドさんの笑顔は優しく、慈愛にあふれています。」
「そうですね。とっても優しい笑顔だなって、いつも感謝しています。」
「でもね、それってススムさんが子供を見る目なんですよ。」
「えっ、僕の?」
「ススムさんの笑顔がメイドさんにうつって、それが私たちにもうつってきたんです。だから、最初はススムさんの優しさなんですよ。」
「僕なんか……。」
「意識を共有している私だから分かるんです。」
「そうか、メイドさんや妖精の皆さんの笑顔って優しくていいなって思っていたけど……。」
「そのメイドさんなんですけどね。」
「はい。」
「彼女たちにも自我が生まれているんですよ。」
「えっ?」
「彼女たちとも意識を共有しているから分かるんです。」
「ゴーレムに……自我ですか……。」
「ニホンのシントウの考え方では、万物に神が宿ると言いますよね。」
「た、確かに。」
「神とまでいかなくても、物に意思が宿るという考えは妖精の中でも信じられています。私たち自身が植物から発生していながら、こうして意識を持っていますからね。」
「……そうですね。俺自身も彼女たちをモノとはおもっていないし、意識して接するようにしてみます。」
「メイドさんは、私たちに近い存在だと思いますよ。」
妖精は、人さらいの汚名を受けている場合がある。
妖精が現れたという目撃証言と、浮浪児が消えたという情報が重なるからである。
そこで俺はアンズさんを使って噂を流すことにした。
姿の見えなくなった子供たちは、妖精の国で幸せに暮らしているというもので、あわせて童話作家に妖精と子供たちの話をいくつか書いてもらい、絵本を出版した。
2年後になれば、何人かの子供たちが国に帰り真実を伝えてくれるだろう。
妖精が得意とする魔法は、主に自然の中に同化するものらしい。
そして俺は、かくれんぼの鬼にさせられていた。
指定した区画の中に、妖精やメイドさん、エルフたちが100人隠れていて、それを1時間以内に見つけられれば俺の勝ち。
負けたら見つけられなかった全員にアイスクリームを奢るという、俺にはまったくメリットのないゲームに付き合わされていた。
30分で60人を見つけたのだが、ここから難易度があがった。
主に妖精たちがまったく見つけられないのだ。
同化されていても、意識を集中すれば呼吸や微かな胸の隆起を感じることができるはずなのだが、気配を完全に断つことなど可能なのだろうか……。
「そこだー!」
「キャッ!」
見つけた証に、相手にタッチしなければならない。
俺にはハードルの高いゲームだ。
「見つけた!」
「くっ!」
例えば草や木の葉の不自然な動き。小枝の揺れ。
あらゆるものに意識を集中して参加者を探していく。
残り10分で95人まで捕まえた。
あと5人。
「そこだ!」 「そこだ!」 「そこだ!」
だが、最後まで2人見つけられなかった。
「完敗だよ。どこにいるんだ?」
「へへっ、ここでした。」 「残念でした。」
「ふふっ、二人見つけた。」
「えっ?」
その時、ビーッという終了のブザーが鳴った。
「ずるい!」
「これだから人間は信用できない。」
一人は俺の影に同化し、もう一人は落ち葉の裏に隠れていた。
まあ、全員分のアイスは作ってやるか。
アイスクリームの材料は、牛乳、卵黄、生クリーム、砂糖の4つだ。
結構簡単にできる。
「美味しいです!」
「冷たーい!」
「甘いです!」
甘いもの好きな妖精にも大人気だ。
「何でもっと量産しないのですか?」
「砂糖がまだ高価だからね。」
「もっと作れないんですか?」
「サトウキビは南の……あっ、そういえば……」
俺はさとう大根と甜菜でサーチしてみたがヒットしなかった。
そのため、種を掘り出し、翌日には「甜菜の栽培と製糖」という本を掘り出した。
日本では北海道で作っていたはずなので、北海道に該当する位置の島と、アルトの北部で栽培を試みることにした。
【あとがき】
日本でとれる砂糖は、沖縄のサトウキビと北海道の甜菜。一部四国などで栽培される在来種のサトウキビを使った糖類もあるようです。
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